ハヤブサ消防団1話あらすじネタバレ
三馬太郎(中村倫也)は、売れないミステリー作家。
5年前に「明智小五郎賞」を受賞し、勤めていた会社を辞めて作家業に専念。
ところが、その後は新作を出すたびに、書版の部数を削られ、ネット評価も散々。
担当編集者、中山田(山本耕史)に励まされつつも、筆が進まない日常。
相続不動産の売却を通知する手紙が、三馬に届きました。
両親が離婚してから父とは疎遠なものの、かつて家族で訪れたことがある、ハヤブサ地区を訪れることになった、三馬。
ある日、太郎は山間の集落、「ハヤブサ地区」を訪問します。
亡き父から相続し、放置されたままになっていた一軒家の様子を確認する為でした。
ハヤブサを案内してくれる波川志津夫(大和田獏)に遭遇。
小さい頃に一度、彼に会っているものの、記憶がない三馬にも親切に接してくれました。
ハヤブサの豊かな自然に心を掴まれ、ここに移住することを決めます。
三馬の作品の出版社「草英社」。
そこで担当者の中山田洋(山本耕史)にも、引っ越しを報告。
「作家辞めるとか言わないでくださいよ?田舎に引っ越そうが書き続けること辞めないで下さいね。必ず三馬さんの作品は流行りますから。」
新生活を始めて間もなく、太郎は近所に住む同年代の青年、藤本勘助(満島真之介)に誘われて三階へ。
勘介は、三馬太郎が幼い時に遊んだことがあり、彼を覚えていました。
一方で、太郎はフレンドリーに話しかける彼を覚えていません。
その頃、ハヤブサ唯一の寺院の「髄明寺」の住職、江西佑空(麻呂赤兒)は、元不良の山原浩喜(一ノ瀬ワタル)に心を集中して、座禅を組むように説得していました。
そこで知り合ったハヤブサ地区に住む地元民の、山原賢作(生瀬勝久)、宮原郁夫(橋本じゅん)、森野洋輔(梶原善)、徳田省吾(岡部たかし)らと初対面。
気さくな副部団長、森野洋輔(梶原善)を筆頭とする「ハヤブサ消防団」。
それぞれの地区に消防団があるという八百万町。
彼等から、「ハヤブサ消防団」に入らないか勧められた、三馬。
「僕、団と名前がつくもの…応援団とか入った経験がないんです。」
運動部にすら入ったことがなく、謙遜する太郎は丁重に断るのでした。
「ここに住むからには入った方が良い。」
「無理やり入らなくていい。話し方が無理やりやろう?本人が入りたくないなら無理やりだよ。」
三馬の入団に、林業の会社を営む、山原賢作(生瀬勝久)と、分団長で養鶏所経営者の宮原郁夫(橋本じゅん)は対立。
宮原が無理やり、三馬を消防団に入れようとしていると突っかかりました。
翌日。
親しみやすい藤本勘助(満島真之介)と共に釣りをしようとしていた三島。
ところが直後、住民の一人、波川志津雄(大和田獏)の自宅で火災が発生します。
幸い、波川は仕事に出ていた為、無事だったものの、妻の久美が家にいたので、巻き込まれてしまいました。
実は、ハヤブサ地区は、今年の初めから不審火が相次いでいて、今回で3件目。
これは連続放火事件なのではないかと不信に思っているハヤブサ地区の地元民たち。
波川が三馬を訪ね、なんとか久美が助かったものの、家は全焼。
都内の家に引っ越すとの事。
お礼の品を持って現れた彼は、太郎の作品を過去に読んでいました。
「祭りのあとに昔ここにお邪魔したよ。太郎くんが書いた話をお父さんが見せてくれたんだ。作品とても良かったよ。これからも面白いの書いてよ、また楽しみにしている。」
幼少期に、ハヤブサをテーマにした物語を作っていたことを思い出した、三馬。
ハヤブサに移住することが自分の原点回帰に繋がるのではという実感があり、それが今確かな形となって表れたと思う、三馬。
必死にパソコンにアイディアを綴り、執筆意欲が沸きます。
消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにし、太郎は自分も新たな居場所であるハヤブサ地区を守りたいと強く思い、消防団に入る事に。
団員たちは漣像放火事件を疑っているとのこと。
そして、中山田に新作を送ると、新作をべた褒め。
今までにない作品性に、編集長にも認められるのではないかと、太郎のモチベーションアップに繋がる言葉を掛ける、中山田。
三馬は作家としての喜びを見いだせたことを機に、いつもより酔います。
ハイボールを飲んだ後、ハヤブサ消防団に入隊したい意思を山原、藤本、森野、徳田、宮原に告げ、その日は祝杯となりました。
太陽光発電企業ルミナスソーラーに勤務する、真鍋と、ハヤブサ地区で札付きのワルと恐れられている、山原浩喜(一ノ瀬ワタル)がトラブルを起こしたとのこと。
波川の火災も浩喜のせいではないかとあらぬ疑いをかける住民たち。
浩喜は野菜を育てたいとその場しのぎの言い訳をして近づく、三馬に自分が育てている茄子ときゅうりを分けてくれました。
「ハヤブサ、どうや?」
「引っ越してきて良かったです。」
すると、浩喜は三馬に優しく微笑みかけて去っていきました。
恐れられている彼が誤解されやすく、優しいことを悟る、三馬。
ところが、その浩喜が失踪。
「37にもなって、遊び歩いているんじゃないか」と彼の人間性を疑う、藤原達。
川を歩いて探すことにした、ハヤブサ消防団。
浩喜のバンダナが発見され、不穏な空気を感じ取る勘介。
そして、浩喜が川の中から浮かび上がってきて、衝撃を受ける、三馬達。
そして、少しずつハヤブサに馴染んできた太郎のことを太陽光発電企業ルミナスソーラーの真鍋明光(古川雄大)が鋭い意味深な目で見ていました。
真鍋は一見、好青年でハヤブサ地区の住民の中では都会的に上品な雰囲気がありました。
ハヤブサ地区が想像以上に物騒で怪しげな田舎町だと察する、三馬なのでした。
ハヤブサ消防団1話感想・みどころ
温厚な恋人役から多重人格者のストーカー、高圧的なモラハラ夫まで、多彩にこなす、中村倫也さん主演が喜ばしいですね。
また、ハヤブサ消防団となる、役者の顔ぶれも、生瀬勝久さん、橋本じゅんさん、梶原善さん、満島真之介さん、段田康則さん、岡部たかしさんと顔ぶれが豪華。
引き込まれる名演にゾクゾクしました。
作家志望の三馬。
勤め先を辞め、作品を作っても作っても、鳴かず飛ばず。
心にぽかんと穴が開いたような日常を過ごしていた彼が、ハヤブサ地区に引っ越したのはある意味、良い意味でも悪い意味でも、心を動かす何かが生まれたと思いました。
ハヤブサ消防団の個性的な森野、徳田、宮原らに迎えられ、地元に馴染んでいく、三馬を見守りたくなります。
不可解な連続火災事件の展開に不穏さが徐々に明るみになって、おどろおどろしさが増してきました。
ハヤブサ地区のみんなから誤解されがちな浩喜。
野菜を三馬に分けているところは、彼の優しい人間性が覗き、きゅっと胸が切なくなりました。
浩喜に対する地元民の誤解が解けてほしいなと思っていた矢先、なんと彼が犠牲者に!
水の中から飛び起きるように浮かび上がってきて、背筋が凍りました。
このハヤブサ地区は、誰かが何かを裏切って、誰かが殺されることも厭わない…。
不思議で、独特なハヤブサ地区の不気味さと、三馬が関わっていく入口に視聴者も目が離せませんね。
田舎町で繰り広げられるノンストップミステリーとサスペンス要素に次回も期待したい1話でした。