星降る夜に4話あらすじネタバレ
仕事の休み時間に、一星(北村匠海)にリモートで手話を教わる、雪宮鈴(吉高由里子)。
鈴は一星を介して知らなかった世界へ踏み込んでいきます。
一星の勤務先の遺品整理会社では、一星、春、桃野(若林拓也)が新しい手話で盛り上がっていました。
鈴が出勤すると、佐々木深夜(ディーン・フジオカ)は、生前、妻がいた時は、「愛していると言ってくれ」という実在のドラマを見て、手話を勉強していたと話します。
そこへ、鶴子(猫背椿)の一人息子で人気、添い寝士の正憲(駒木根葵汰)がみんなの場を明るく和ませてくれます。
お調子者の息子をたしなめる鶴子。
看護師の蜂須賀志信(長井短)は、正憲から鶴子が元レディースだと聞いて驚愕。
「師長って元レディースなの?怖いんだが」
「わかりみ深し」
ユーモアで産婦人科医を盛り上げてくれた正憲は仕事へ戻りました。
間もなく、鈴が勤める「マロニエ産婦人科医院」に、食品会社に勤めるキャリアウーマン、佐藤うた(若月祐美)が来院してきます。
新人の担当医、深夜(ディーン・フジオカ)は、妊娠6週目だと告げると、彼女は我が子の誕生を喜べない様子。
新たな命が芽生えたことを心から祝福する深夜は戸惑い、どんな事情があるのか心配します。
「喜ばしい妊娠ばかりじゃないからね。経済的な事情や不倫だったり。私達がやるべきことは妊婦さんの安定した体調のケア。生むか生まないかは本人次第」と、鈴。
鈴はその後、橋本(寺澤英弥)の手話教室へ行き、自分の趣味の伝え方を学びました。
同じ教室にいる、北斗千明(水野美紀)とますます仲良くなった鈴。
行きつけの居酒屋が臨時休業のため、仕事終わりの一星と春を誘う北斗。
一星は、鈴がいるので慌てて体の汚れをとります。
そこで、遺品整理会社で呑むことに。
高校生の娘、桜(吉柳咲良)や、正憲は弁当をみんなに届けた後、添い寝士の仕事へ。
宴会では、佐々木深夜が北斗の同級生であることを知った、桜。
小さい頃から、一星に手話を教わった影響で、母親譲りの気さくな優しさがみんなを和ませました。
その後、春とうたは、お互いに親にならない選択を考えていました。
一星と出かけた鈴は、アンティークショップへ。
また、蕎麦屋で先にいた中高年の男性客に彼が食べたいものをフォローする、一星の優しさを間近で見た、鈴。
一星のバックパックで知り合った友人のレストランでも、お互いに無理をしない程度にコミュニケーションをとって距離を縮めることにした、鈴と一星。
レストランを出てから、桜と北斗について話します。
桜は北斗が離婚した夫の連れ子で、夫は桜を置いて家を出たのです。
子供ができたら嬉しいものだという一星に、鈴は何も言わずに傍にある優しさもあるし、今の時代、みんなが子供を生むのが当然でなくなったことを伝えた、鈴。
春については何も言わずに見守るほうが良いとアドバイスすると、一星はそれが自分には難しいと答えるのでした。
一星が世話焼きで優しい面を知っている鈴は納得。
その後、春は一人でマロニエ産婦人科医を再度訪れますが、鈴たち産婦人科医に衝撃の言葉を突きつけました。
「いつまでなら中絶できるのでしょうか?」
「自分は子供が欲しいと思っていなくて…」
佐々木は、妊娠22週なら受けられるけど、それ以降なら手術方法が異なる、12週や初日は15分以内で済み、健康に家に帰れるけれど、それ以降だと役所に死産届を出すなど、手続きが必要と告げます。
「先生は、お子さんができたとき嬉しかったですか?」
「僕は子供がいません」
「もし先生に大切な奥さんがいて、お子さんがいたら嬉しいですよね」
「きっと嬉しいでしょうね」
「僕は違うんです」
「いえ、考え方は人それぞれなので」
「妻は元居た会社の同期でした。激務だったけど毎日仕事も楽しくて、すぐ結婚を考えていました。でも・・・」
次のプロジェクトの企画をかつて任された妻、うた。
しかし大口クライアントが引き上げることになり、お互いに多忙。
家に帰ったら寝るだけの日常が続きました。
2人で話すこともなくなって、食事もバラバラに食べて、ある日、春は会社に行けなくなり、休職していた時期が。
結局、会社も辞めて、妻は家事を手伝ってくれることになるのが嬉しいと言われ、生きていて申し訳なくなった。
でも自分はようやく新しい仕事に就けたけど、まだ自分は親として踏み出せない、まだ過去の自分にとどまっていると涙ながらに吐露。
「わかりますよ、自分も子供好きじゃないんで。仕事としてはお産の現場に立ち会って感動しますけど、子供が生まれることのマイナス面ばかり考えません?自分の自由がないし、どちらかの人生を捨てなきゃいけないので、そう考えると佐藤さんの堕ろす選択もあると思いますよ。
「贅沢な悩みなんじゃないかな、目の前の幸せを大切にできないなんて」
「何が幸せなのかは人によって違うって話してるんすよ」
佐々木の事情を知らない蜂須賀は、意見を述べます。
「人によって色々考えがあるから」と、鈴はフォロー。
その日の夕方、春の子供の誕生を喜ぶ、一星。
父親になる事を受け入れられず、葛藤する春。
「黙っていてくれよ!もしお前みたいに耳が聞こえなかったら、もし生まれてくる子の耳が聞こえなかったら…無理だよ、抱えきれないよ。いつも笑顔で楽しく生きているお前とは違う!」
一星は春の地雷を踏んでしまったことを後悔。
春もまた、聴覚障害と生きる一星に対して心ないことを言ってしまい、お互いにギクシャク。
その夜、一星は春の気持ちや立場に寄り添えなかったことで悩みます。
自宅で一星と暮らす祖母、柊カネ(五十嵐由美子)は、孫を心配して、鈴に一星の好物を買ってくるようにメールをします。
自分の誕生日だと偽り、孫の一星を元気づけようとしていたのです。
一星と鈴はピザを楽しみ、カネは鈴が買ってきたシャンパンと、注文したピザを一枚持って自分の部屋へ。
一星と鈴が喧嘩をしていたと勘違いしていたカネですが、孫の恋を応援していたのです。
その日の帰り、一星に鈴は、アンティークショップで買った星のネックレスをもらいました。
一星と鈴はいよいよ、「ステイ」が解除され、そっと優しいキスをしました。
その頃、「雪宮鈴は人殺し」と、ネットに書き込む男が。
鈴と一星は、キスをかわしますが、自宅では、うたの陣痛が始まり、倒れてもだえ苦しみます。
星降る夜に4話感想・みどころ
全ての親が子供が生みたいわけではない、子供を生むことに戸惑いなど人それぞれの事情がある。
立ち入っちゃいけない春の深い傷に踏み込んでしまった、一星。
聴覚がないなか、人とコミュニケーションを手話や音声認識システムで行い、明るく世話好きな面で自分のコミュニティを作ってきた一星は、春に悪気がないから切ないです。
春は妻のうたと仕事が多忙で、お互いに余裕がなく、春自身も、うつ状態になって生きる希望を見失った過去が垣間見れてつらかった。
私も子供をもつことに私なりに春夫婦とは全く違う悩みを抱えているため、親になる自信がないという点においては共感できる部分がありました。
蜂須賀が言っていたように、子供が生まれることで自分の時間が無くなる事への抵抗感もわかります。
「耳が聞こえないから、何も悩み事がなく笑顔で生きていられる、もし自分の子供の耳が聞こえなかったら抱えきれない」という一星はかなり言い過ぎていると思います。
心に余裕がなく、生まれてくる子供の誕生を素直に喜べない春の葛藤、親を失い、苦労人だった一星は、友人に家族ができることを心から祝福できる2人の壁を感じました。
そして、陣痛が起きてしまった、うた。
戸惑う春ですが、急がなくては流産の危機が…!次回がとても不穏になりますね。
本日は春にフォーカスを当てていましたが、鈴が医療事故で裁判になった過去を知る者によるネットの書き込み。
過去の放送回でも、一星と幸せに手を取り合う鈴を憎々し気に見つめる視線がありましたね。
雪宮鈴に子供を「ころされた」と怨恨を持つ謎の人物の目は、ムロツヨシさんか佐々木蔵之介さんではないか?という考察がSNSでアツいです。
私もネットに書き込むその一見、優し気な瞳に、佐々木蔵之介さんかな?とも思いましたが。
視聴者さん達の間では、ムロツヨシさんではないか?という意見も。
もし、ムロさんならば、本作品の脚本家、大石静さんならではの、ムロさん二度目の共演となりますね。
「大恋愛~僕を忘れる君と~」では若年性アルツハイマー型認知症を患った女医の妻をサポートする小説家を熱演した、ムロさん。
放送終了後に、謎の男の画像をお茶の間の視聴者さんが投稿していたのもありました。
これは、来週のシリアスな展開が待ちきれませんね!