星降る夜に

星降る夜に8話 星のしずくが導いた伴(ムロツヨシ)が見つけた心の拠り所

星降る夜に8話あらすじネタバレ

5年前に、伴(ムロツヨシ)の妻、七海を救えなかった雪宮鈴(吉高由里子)。

彼女を逆恨みし続け、裁判では「人殺し!」と鈴を罵り、トラウマを植え付けた、伴。

鈴は深夜と一星に、キャンプに連れていってもらっても、伴親子もここにいれば良かったのにと思い、彼らの事を思って泣きました。

伴は、静空を一人で育てていて、育児ノイローゼになっていました。

丁度そのタイミングで、解雇通知が出され、アルコールを朝から飲むように。

裁判所は、控訴を取り下げや、これ雨情、訴えても無駄だと電話。

心がどんどん壊れた彼は、まだ2歳くらいの娘にも怒鳴って苛立ちをぶつけてしまったこともありました。

「なんでお前が幸せなんだよ、なんでお前が…」

幼い一人娘、静空の手前、一旦落ち着くことができるものの、鈴たちマロニエ産婦人科医院の面々への嫌がらせは続きます。

静空は、いつ機嫌が変わるかわからない父親でも、彼に素直に懐き、信頼しています。

ふと、彼女は一星に習ったと思われる手話で、「お父さん、”星”、星」と無邪気に話しかけました。

娘への日頃の態度を申し訳なく思う伴は、静空に優しく話しかけました。

「静空、それどこで習ったの?」

静空は忘れたようで、そんな可愛い彼女を見て、切なくなり、静空を抱き上げて帰宅。

その頃、フレンチトーストを食べた一星と鈴は、一星の祖母、カネ(五十嵐由美子)に茶化されながら、微笑ましく朝食を済ませました。

ついに、北斗千明(水野美紀)にまで、皮肉を伝えてきます。

「雪宮鈴は人殺しですよ。あんたも馬鹿だよな、二股もかけて俺の大切な家族も殺した奴と一緒にいるなんて。追放したほうがいいですよ」

そんな彼の境遇を鈴から聞いた千明は、伴を一喝。

「うるせぇ!逆恨みもいい加減にしな!いい大人なのに、他にすることないんかい?お前みたいな境遇でも頑張っている人は沢山いるんだよ!それに鈴先生だって、独身なんだよ!二股かけたっていいじゃないか!」

北斗千明は愛の説教を彼にぶつけ、鈴を守りました。

「北斗さん、もう大丈夫です。思い切り泣いたこともありました」

「泣くことができたのか…じゃあ良かった!」

静空(戸簾愛)を一人で育てる環境や経済的苦悩もあり、彼女の言葉が響きません。

今度は、妻子と暮らすはずだった自宅に帰る、深夜を待ち伏せて鈴の嫌味を言いました。

「お前、不倫しているんだろ?」

「僕は妻と子供を亡くしました…」

「俺と一緒にするな。自分だけ乗り越えたみたいな顔しやがって!じゃあ俺も医者になればいいのか?気持ち悪いだよ、気持ち悪い!」

「僕が医者になろうと思ったのは、復讐のためかもしれません」

伴にまでも抱えきれない鬱屈をぶつけていた伴は思わず言葉を失いました。

鈴は2人の温かさに触れて涙すると同時に、伴親子もここにいたら何かが変わったのではないか?と優しさを覗かせました。

その頃、一星の家にて、鈴は、伴が鈴に甘えていることを指摘。

もしも鈴に伴が近づいてきたら、抱きしめて守るという一星。

鈴は恋人の優しさに救われます。

時を同じくして、深夜にも異変が。

彼は、妻の彩子(安達祐実)と生まれてくるはずだった我が子を亡くしていました。

一人、妻と子供の食事の分も買い、誰もいない家に帰る寂しさを抱えていた、深夜。

つらい過去を持ちながらもそれを感じさせなかった彼の異変に気付いた親友の北斗。

翌日。

麻呂川(光石研)は、深夜を気に掛けます。

マロニエ産婦人科医院は、ここで働く医療従事者みんなのシェルターであり、帰る場所であってほしいと思いを語ります。

そして、鈴は裁判の頃よりもよく笑うようになったことを振り返りました。

さらに、椿とチャーリー(駒木根葵汰)親子も、かつて、チャーリーが不良だった頃に、マロニエ産婦人科医が居場所だったと振り返ります。

深夜は、休むともっとつらくなるから、マロニエ産婦人科医院や、自分の家に泊まって心を休めてほしいと伝えました。

深夜は麻呂川の優しさに感謝するのでした。

その頃、一星は、春と遺品整理の仕事をしながら、大金を隠し持つ、家主に驚愕。

一星は、鈴と伴と自分でちゃんと話し合いをすれば、わだかまりが解けるのではないか、前に進めるのではないかと春に手話で伝えます。

あまりにも優しすぎる一星に唖然とする、春。

ふと、一人で歩いていく静空を見かけた2人は、ただならぬ予感を察知。

「俺、一星の友達なんだけど、何しているの?」

「お父さんが私を捨てたの。」

泣いているものの、淡々としている、静空。

「お父さんはでも、私を捨てて、迎えにくるの」

一度、離すけど、必ず戻ってくると言う静空。

静空の為に動こうとする一星ですが、彼を両親亡き後に育ててきた祖母、カネ(五十嵐由美子)が胸を押さえて、スーパーで倒れてしまいました。

偶然その場に居合わせた佐々木深夜が助けて、春と一星にスマホのリモートシステムで電話。

一星は、静空の事を任せて走りました。

深夜と合流した、一星。

「ばあちゃん、生きているよな?」と手話で聞きます。

急性心筋梗塞だったものの、カテーテルをして何とか一命を取り留めました。

一星はやがて、心配して駆け付けた鈴を頼り、彼女にしがみついて泣きました。

カネの件がひとまず落ち着き、鈴は深夜を気に掛け、添い寝士の仕事をするチャーリーから、添い寝は心理療法に良いと聞いたなど話がまとまらない、鈴。

伴を見ていると、自分を見ている気がした、自身も鈴がいなかったら、伴と同じ心理状況になっていたと複雑な気持ちを吐露。

「泣いてもいいのに…怒って気持ちを叫んでいいのに」

ふと、春が静空の件で、鈴に電話。

「お父さんが迎えに来ると言うけど、夕方になっても来ないから交番に届けようと思って。でも、鈴さん一人だとまたあの男が付け狙うかもしれないから」

「僕も一緒に行きます」

深夜に同行してもらい、静空の身を案じる鈴。

そこへ案の定、伴が。

「そんなに身構えないで…雪宮先生、申し訳ありませんでした。皆さんにもご迷惑をお掛けしました…」

突然、素直に謝ると立ち去る、伴。

その頃、一星は祖母、カネの意識が正常に回復し、鈴に連絡しつつも、静空のことで対応できません。

伴は静空を遺し、自殺しようとしていました。

鈴と深夜は必死で止めます。

「あなたが良い医者じゃ困るんだ・・・悪い人でいてください。優しく寄り添われたら耐えられない…あなたに悪いことをしたのは分かっている。止めないでくれ」

それでも、何度倒されても、飛び降りようとする伴を引きずり戻す、深夜と鈴。

ここで、静空が泣き叫んで、「お父さん!お父さん!」と春に連れられて、伴を呼びました。

伴は我に返ったと同時に、彼自身の傷ついた心を受け止めてくれる鈴や、一星、深夜、春たちの優しさに、大声を出して泣きました。

彼に、ようやく向き合ってくれる繋がりが生まれ、静空の存在の大きさにも気づきます。

一星に抱き締められた伴は自死を踏みとどまることができました。

星降る夜に8話感想・みどころ

「俺は被害者なんだよ!乗り越えた顔しやがって!」

妻を鈴が処置に関わったことで長年、逆恨みし続けていた伴。

アルコールに昼間から溺れ、まだ2歳頃の静空に怒鳴り散らすまで、追い詰められていた彼の寂しさや怒りが画面越しに伝わってきました。

仕事を解雇され、鈴との裁判では勝てる見込みがない、まだ幼すぎる静空は何も知らずにおもちゃで遊んでいる…育児ノイローゼになるのも無理はないなと思います。

静空はそれでも父親を慕い、彼の顔色を窺いながらも素直で、優しい子に育っていたことが救いでしたね。

今の5、6歳くらいの静空には暴れ狂った後には、怒りを鎮めようと努力している伴の葛藤が尚更つらかった。

それでも、静空が父親を嫌いにならないことがホッとしましたね。

「逆恨みもいい加減にしろよ!お前と同じ境遇でも頑張っている人はいるんだよ!良い大人が他にすることないんかい?」

北斗が鈴を守る時に、伴に放った愛の説教は、人としての強さと愛を持った人柄が覗かれました。

鈴の隣にも、北斗のような頼もしい友人がいて良かったし、私も北斗が友達なら頼りたくなるなと思いました。

伴親子の動向にハラハラさせられたものの、佐々木深夜にもスポットが当てられていた今回のエピソード。

深夜は普段、見せないものの、生まれてくるはずの我が子と、最愛の妻を出産中に亡くしている。

マロニエ産婦人科医院の院長、麻呂川が、いつでもここは産婦人科医や看護師が帰ってこれる居場所であってほしいという発言は、父親の温もりのような温かさが感じられました。

佐々木の心の痛みにそっと手当てをするように寄り添う言葉の掛け方や、鈴たちへの頼もしい上司ぶりに、マロニエ産婦人科医院で働きたいとさえ思ってしまいましたね。

表に出さない彼の虚しさと寂しさが、一人、誰もいない家に帰る事で波のように押し寄せてきて胸が詰まりました。

また、自分も一歩間違えれば、伴と同じようにどこへもぶつけようのない怒りを誰かへの憎しみに変えていたかもしれないと冷静に分析する深夜の複雑な心境もなんとも言えません。

深夜も鈴たちの存在や、彼自身が妻子を病院で亡くしたからこそ、医者になる事で、自身のネガティブな気持ちを昇華することができたのは救いかな。

しかし、深夜も家族と住んでいた家に今も住み、気持ちの整理がついていない彼を今度は鈴たちがまた寄り添って助けていく、温かい展開に期待です。

伴は、鈴、春、一星の優しさが、積年の鈴への恨みを抱いていた彼の心にようやく欲しかった明かりを灯したのではないでしょうか。

一星に抱き締められ、大声で自分の素直な感情を吐き出して、泣くことができた伴のラストシーン。

一星や鈴たちが、伴の凍った心を温めるように心の毛布を掛けた瞬間は感動的でした。

彼自身が大切な仲間に出会えたことで、新しい一歩を踏み出せる希望の兆しですね。

次週は、最終回!名残惜しい!もっと鈴たちマロニエ産婦人科医のみんなの優しい物語が終わってほしくないと思う8話でした。

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください