100万回言えばよかった4話あらすじネタバレ
橋を渡る不可思議な男の子。
何か秘密を抱えている様子でした。
魚住叶恵(平岩紙)は弟の譲に電話。
幽霊になった直木が、生まれて初めて経験した人からの愛情を悠依に受けた喜びを感じていたことを叶恵に報告。
かつて、手を使う仕事だから手を大事にしなきゃと直木に言われた事を思い出す、悠依。
みんなが寒い思いをしているなか、直木の手が温かかったと感じていたあの頃を思い出す、悠依。
しかし今となっては、悠依にはその体温を感じることはできません。
警視庁では、直木の携帯が見つかりました。
高原涼香(近藤千尋)の遺体は見つかったのに、直木は見つからない状況に不安を感じる、直木。
悠依を巻き込みたくないと譲に本音を相談。
譲は直木が悠依への素直な気持ちを伝えた場面に遭遇したと話します。
直木は今は身体を探す事が優先だと言い、一旦、警視庁を後にしました。
譲、悠依、田島(少路勇介)は、直木の勤務先、池澤(荒川良々)からフードロスで困っていた状況や、直木が事件に巻き込まれて亡くなっている可能性を知り、唖然。
その後、悠依は莉桜からメールを受信しますがなかなか会えません。
しかし、莉桜(香里奈)は悪い意味で、少しずつ慎重に、悠依に近づこうとしていました。
直木は、幽霊仲間の樋口昌通(板倉俊之)を訪ね、体を探す手助けを求めます。
「俺、体がないと消えるのかな」
「俺もなんで自分の身体だけが残っているか分からない」
「マーさんはなんで死んだんですか?」
「多分、俺は事故だな。死ぬときは前後の記憶がない。頼む!誰か見つけてくれ俺の身体!って思っていたら、子猫が落ちそうだって子供の通報で俺の身体が見つかった。溝に落ちた子猫を救おうとしていたんだと思う」
樋口は快く引き受けて、直木の幽霊ならではの悩みに乗りました。
その頃、橋を渡っていた子供は何者かに森の中で追いかけられていました。
池澤は直木の件で、直木の店を時折手伝っていた悠依を解雇。
悠依はそれを了承。
譲は直木が悠依を巻き込みたくないと言いましたが、悠依はそれは無理と答えます。
「直木がつらい目に遭っているのに何もしないなんてできない。もし直木の身体が元に戻ったら直木は消えちゃうのかな」
その頃、悠依の知人の脳神経外科医、宋夏英(シム・ウンギョン)は偶然、警察署で見かけた譲を亡き夫と間違えて思わず声を掛けてしまいました。
譲と宋の夫は容姿がそっくりなのです。
戸惑う譲に謝り、慌てて店を去ってから、悠依と合流。
悠依と夕食の弁当を食べながら、今までの直木との経緯や、譲のみが直木が幽霊として見えることを話ました。
一方、宋も、譲が亡き夫と似ている事を悠依に告げ、人間は我がままで、自分は脳の記憶を書き換えているかもしれないと推測。
また、悠依が直木がそこにいると思いたいという気持ちが強いと話します。
直木と昌通は、悠依と宋に自分たちの存在を証明するため、子供がやるいたずらのように、口笛を吹きました。
その瞬間、悠依と宋は2人の存在を幽かに感じるのでした。
今度は譲を呼んで、直木が口笛を吹くのが下手なことを伝えました。
案の定、直木は口笛を吹くのが下手で、譲もそれを感じます。
ここで、悠依は直木が同じ里親の元で育った中学生の頃から、口笛が下手だと思い出を話しました。
中学生だった悠依(新井美羽)と直木は、平井堅の「大きなのっぽの古時計」を歌いながら直木が口笛をぎこちなく吹いたエピソードを思い返すのでした。
譲が仕事で警察署へ帰った後、池澤(荒川良々)から着信が。
悠依にレストランの鍵を一応、渡していた池澤は、店の子供食堂を利用していた少年の弟が失踪した事を告げました。
そこで、鍵を持っている悠依に今すぐ外に出てきて協力してほしいとのこと。
直木はその様子に不信に思って聞き、悠依と同行して見えない形で見守ることに。
その少年で長男の大翔は、弟の海翔と喧嘩し、「お前さえいなければ」と言ってしまったのです。
父親からネグレクトを受けていて、池澤は今度こそ児童相談所に通告すると大翔に告げました。
直木はこの2年の間、海翔が行きそうな場所を思い当たると悠依に伝えました。
かつてそこは、直木も子供時代に里親に連れて行ってもらったキャンプ場の山小屋。
生前の直木に、今度、家出したいときはあそこへ行くと話していたのです。
池澤はやはり何かを知っているようで、池澤の車に同行した直木。
朝になり、現地へ到着。
その場所を何か知っている池澤は、「なんであんなところに」と不穏な表情を見せました。
「海翔、海翔、いる?」
ここで池澤は、海翔を発見。
海翔はブルーシートを寝袋代わりにしていました。
「お兄ちゃん、高校行かないって。」
そこで直木は、海翔が自分が生きている頃に、「俺がいなければ兄ちゃんは自由になれる」と言っていた事を思い出し、胸が締め付けられます。
無事、海翔が見つかり、池澤は連れ帰ろうとしますが、海翔は池澤に山小屋のコテージに着く前に怖いものを見たと伝えてきました。
それはブルーシートに包まれた、直木の遺体。
遺体の現場検証に警察が駆け付けます。
譲は直木のことを気遣いますが、直木は平然としたふりをして「やっぱ俺、死んでいたわ」と苦笑い。
直木の父親が駆け付けますが、彼は相変わらずの態度。
悠依も直木の遺体が見つかったことで夜、警察へ。
遺体安置所にようやくおかれることになった直木の遺体。
発見時に、直木の手の中には、痛い場所になかった花が握られていました。
苦しい気持ちを胸に秘め、直木の遺体と対面した、悠依。
悠依は直木の遺体にショックを受け、「誰が直木をこんなふうにしたの・・・痛かったでしょ?こんなのおかしい。直木はこんな、痛い苦しい思いをして死ななきゃいけない人じゃない。誰かに殺されるとか…寒い、凍っているみたいな…硬い土に転がされて死んでいるなんて、そ、そんなのひどい…ひどい。おかしい、絶対に許せない。絶対に許さない!」
悠依は犯人への激しい怒りを警察署で叫びました。
何も言えない譲。
「大丈夫、俺、いるから。」
「いるから、大丈夫だと」と直木の言葉を代弁する譲。
「何言っているの?死んじゃったんだよ?!会いたくてずっと顔が視たくてやっと会えた。顔はいつもの直木だった。でも…冷たかった。もう一度、直木に触りたいって。ずっとずっと、ずっと思っていた。なのに、なのになんで?」
直木は直接、触れることができなくても、悠依をそっと背後から抱き締めます。
譲は同じ霊感体質の姉、叶恵に相談。
こればっかりは直木の気持ちを尊重するよう、告げる叶恵。
直木の死を引きずる悠依は立ち止まってしまいます。
背後から平井堅の「大きなのっぽの古時計」を不器用な口笛を吹いて励ます、直木。
亡くなった時と同じ格好で、あの頃のまま時間が止まった直木は、一生懸命、悠依を立ち直らせようとしていました。
「…ありがとう」
「やっと笑った」
直木と悠依はここで、里親家庭がある2人にとっての「実家」へ。
ふと、悠依はこの実家でカーペットがないことや、直木が亡くなる前、手の中に握っていた花が、実家に。
「そうだ・・・アルバム。」
「悠依、行こう?一人で」直木は、彼が亡くなった記憶を辿ろうとする悠依。
ふと、莉桜と悠依の他に、涼香がいる事がわかりました。
なんと、莉桜と悠依と涼香は、中学生の里親家庭時代に、遊園地で遊ぶ友達だったのです。
ここで、直木は胸を押さえてうずくまり、倒れます。
悠依は直木の開けてはならない扉をこじ開けようとしていたのです。
100万回言えば良かった4話感想・みどころ
今日の4話は今まで史上、急展開となり、また、直木の足跡を探る悠依が起こした何気ない行動が、直木の身体に異変を起こす衝撃のラストとなりましたね。
宋の夫があまりにも、譲に似ているとの件も、考えたくないけど、譲が輪廻転生した可能性も考えられるなと思いました。
譲も霊感体質ゆえに何か変化があって今生きている気がします。
直木がなぜ死んだのか記憶が全然なかったものの、自分の遺体と対面した時のなんとも言えない彼の複雑な心情が伝わってきました。
自分の亡くなっている、極寒のなか、ブルーシートに横たわり放置された、直木。
その姿を見つめる直木が、「俺やっぱ死んでいたわ」と無理して譲に苦笑する姿が切ない。
さらに、悠依が直木の遺体と対面した直後の激しい怒りは引き込まれるほど、共感。
「冷たかったでしょ?苦しかったでしょ?直木はあんな苦しい、痛い亡くなり方をするような人じゃない。許さない・・・絶対、許さない」
悠依がどんなに、直木を人として、恋人として愛し続けてきた心情が伝わってきて、感情がぐちゃぐちゃになるほど、心に刺さりました。
私も、移植手術を弟の為に何度かする程、親に利用され続けても家族や周りの人を思いやる直木が、最期はあんな人生の終わりを迎えるなんて信じられないと思います。
悠依の心の苦しさがとてもとても画面越しに、架空なんだけど伝わってきて、号泣でした。
後半は、譲のフォローを経ても、直木の死が真実だと目の当たりにした悠依がまた希望を見失った時、直木が子供時代と同じように口笛で彼女を励ます姿に胸がいっぱいになりました。
直木の人間的な温かさを感じました。
直木の店の店主、池澤(荒川良々)。
悠依も知っている兄弟の海翔が、かつて直木が連れて行ってもらった山小屋のコテージにいることを知った時の反応が少しおかしかったですね。
「なんであんなところに」とこぼした彼がどうか、どうか、直木が亡くなる要因に関わっていないことを願いたいです。
ちょっと正直、池澤が怖かったですよ。
そして、本日、視聴者の皆さんも最も目を奪われ、ハラハラドキドキさせられたのはラストシーン。
悠依の子供時代の友達にいたのは、莉桜の他に、涼香…。
あの涼香ですよ…直木が死ぬことがわかる前に、遺体となって自宅で発見された買い物依存症の。
えええ…!犯人、恐らく莉桜でしょうか?また、絶対にあってほしくないのは莉桜と池澤が共犯という可能性。
あくまでも私の推測ですが、優しい池澤が莉桜から直木の死に関する事実を偶然、目にしてしまったことをきっかけに脅迫している可能性も推測できますね。
直木が里親の家に何者かに呼び出されて殺されてしまった可能性も浮上。
胸を押さえ、亡くなった当時の記憶が少しずつかすめて、苦しむ直木がつらかった。
悠依、気づいて!直木、苦しんでいるよ!アルバムを開けちゃダメ!
悠依がアルバムを開かなければ・・・そのアルバムに映る莉桜、悠依、涼香の写真は、直木にとって開けてはならない封印を解かれたような衝撃の強い4話でした。