イチケイのカラス

イチケイのカラス1話 竹野内豊×黒木華の最強バディ誕生

イチケイのカラス1話あらすじネタバレ

東京地方裁判所第3支部第1刑事部・・・通称、イチケイ。

その刑事裁判官の入間みちお(竹野内豊)は、元弁護士という前職を持ち、とぼけた発言も多いお堅い裁判官のイメージを覆すおっとりした性格。

11年前・・・弁護士バッチを夕方、船の中で捨てた彼は次の仕事へ向かう為、硬い表情を浮かべるのでした。

彼と対面した駒沢は、入間にうちで裁判官になってほしいと頼んでいました。

そこで、入間は弁護士バッチを海に投げ捨てますが、駒沢は入間がバッチを投げてから、本来、弁護士バッチは返却しなければならないと告げるのでした。

そして、現在・・・。

ゆるい空気を纏った男ですが、先入観に一切とらわれない自由な観察眼や徹底的に調べ上げる探求心を持っていて、弁護士財団や検察官の双方から恐れられている「くせ者」です。

そんな彼を理解しているのが、上司であるイチケイの部長で、有罪律99・9%といわれる日本の刑事裁判において、30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官、駒沢義男(小日向文世)。

彼と共に、みちおの理解者であるのが、元傍聴マニアでみちおのファンの、裁判所書記官の石倉文太(新田真剣佑)。

お人好しの主任書記官、川添博司(中村梅雀)、3つ子の育児に忙しい姉御肌の裁判書記官、浜谷澪(桜井ユキ)。

それに加え、物おじしない新入りの裁判所機関、一ノ瀬糸子(水谷果穂)も、みちおに振り回されつつも、イチケイに欠かせない存在です。

ある日、イチケイに、特例判事補になったエリート、坂間千鶴(黒木華)が赴任することになりました。

裁判官の駒沢(小日向文世)の紹介で、書記課の石倉(新田真剣佑)、主任書記官の川添(中村梅雀)、新入りの一ノ瀬(水谷果穂)、裁判書記官、浜宮(桜井ユキ)など個性派ぞろいなメンバーと挨拶を交わした坂間千鶴(黒木華)。

千鶴は学生たちの為に講義を開いても、裁判官の完璧さを説きますが、入間は悩んで悩んで、答えを見つけ出すといった緩和的な意見を出します。

的確な判断と行動力、結果を出すことを訴える千鶴。

ところが、中学校で講義をしても、彼女は凝り固まった意見を貫き、入間は「君は悩まなくてもいいことなのに悩み過ぎるその性質に悩むことになる」と諭して講義を無理やり終わらせてしまいました。

入間のことを中学生たちの引率教員と誤解した千鶴ですが、のちにのんびりしていて、元弁護士の刑事裁判官とは思えない気の抜けた態度にイライラします。

東大法学部出身で全く冗談の通じない堅物タイプな千鶴は、裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで、日本の治安が維持されていると強烈に自負しているのでした。

坂間がイチケイに異動してきた目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルに等しい赤字状態なので、イチケイの立て直し、改善のためでした。

駒沢はさっそく坂間にみちおとバディを組むよう指示。

みちおを裁判長に坂間と駒沢の3人で審議する合議制で取り組むことになった起訴案件。

大学生で22歳の長岡誠(萩原利久)が、代議士で55歳の江波和儀(勝村政信)に全治1か月の怪我を負わせた傷害事件でした。

実は誠は江波の元秘書だった洋一郎(松澤一之)で、彼は、不正献金疑惑で東京地検特捜部にマークされていましたが、2か月前、電車に飛び込んで絶命したのです。

裁判長、駒沢は入間を裁判長に指名。

後日、洋一郎の自殺と不正献金疑惑、そして、今回の傷害事件の関連性を千鶴や、みちおは追う。検察側からも、みちおの「お目付け役」として、東京地検第3支部に異動してきた、井出伊織(山崎育三郎)と、上司の主任検事、城島怜治(升毅)が出廷した第1回公判。

誠は江波のほうから殴ってきたと証言し、父は自殺ではないと強く訴えています。

誠の父は女性関係で問題を起こした過去があり、電車に轢かれて亡くなりました。

踏切の一部が電気の遮断で故障していたとさらに証言した真琴。

椿原2丁目の踏切で誠の父は命を落としたと激怒しながら訴え続ける誠。

すると、みちおは傷害事件の元になった洋一郎の死の真相を確かめる必要性を唱え、捜査権を発動し現場検証を行うと言い出し、千鶴(黒木華)や、井出(山崎育三郎)らを振り回します。

法廷では、みちおの大ファンの傍聴マニアなグループの(チョコレートプラネット)ともう一人のグループの男たち(ミルクボーイ)が大興奮。

入間は誠の父の真相を明かしてから最終判決を下すことにしますが、入間はそれに異議を唱えて反論。

一方で入間は裁判で負けた感じになりたくないし、全てわかった上で、この事件に関与した人にとって一番良い判決を下したいからだと理由を述べるのでした。

職場に戻った入間は、千鶴に彼が原因で、刑事部は赤字だと文句を言われますが、全然気にしません。

しまいには、法服を脱がずにマスコミの取材を受け、そのまま昼食を買うなど自由過ぎる行動が目立ち、千鶴に怒られる始末。

仕事終わり寸前にも、踏切りへ書記課のみんなを連れて行き、誠の父が死んだ椿原2丁目の踏切に行きますが、また改めて調査をすると言ってみんなを呆れさせてしまいました。

ふと、踏切の近くに折り紙で作った花を供えた小学生の女の子(井上琳水)を見かけ、気になる入間。

その夜、入間が同じ職場の寮に住んでいることを知った千鶴は、社員寮に住むほど金銭的余裕がないわけない彼にまたしても苛立ちを隠せません。

ここで、浦島太郎を引き会いにしてなんで、浦島太郎を竜宮城に案内した亀はどんな罪に問われるかを千鶴に問います。

千鶴は浦島太郎を竜宮城に招いた乙姫の玉手箱は危険物だし、乙姫は浦島を利用して様々な罪に問われるとすらすら答えました。

その堅物ぶりに入間もさすがに、「やれやれ」と思い、後の誠の件は自分で調べると言って、ドアを閉めるのでした。

翌日、2回目の椿原2丁目の踏切で調査する入間達ですが、入間は遅刻。

現場の状況からして、誠の父、長岡洋一郎の死は自死ではなく、事故だということを突き止めました。

自分の声が電車の音にかき消されていること、踏切りの状況から音が聞き取りにくいこと、長岡は息子の誠の就職祝いにレストランを予約していたことを突き止めました。

翌日、裁判所にて、不正献金の件で、江波が長岡と関与し、長岡が女性に貢いでいたことで追い詰められ自死したと改めて証言した江波に激怒する誠。

当時の長岡と江波を見た相馬という女性は、踏切の装置が遮断されていたこと、長岡が踏切に飛び込む様子を目撃したと証言。

伊織(山崎育三郎)は江波はやはり、自死で、目撃者の相馬もいると発言。

裁判が休廷後、日高という最高裁判事務総局の判事、日高と会った入間たち。

特に、千鶴は新人時代に入間にお世話になったことや、同じ長崎出身ということもあり、再会を喜び、笑顔を見せました。

入間たちに見せたことない素直で可愛い笑顔に、千鶴の意外性を見る入間。

日高こそが女性の活躍を期待し、千鶴を東京司法裁判所第三支部に配属させたのでした。

一方で、千鶴と別れた入間たちですが、駒沢は日高に対し、入間の徹底した裁判官としての能力を日高が恐れているのではないか?と追及。

裁判官として、「怖い」存在の入間の経歴を知る日高に対し、駒沢はさらに、いつか入間が日高を裁く日も近いかもしれないと言い出しました。

そのことに過去に入間と関わったことを思い出し、入間は敵に回してはいけない存在だと痛感。

一方で入間と千鶴は、踏切で花を手向けていた奈々(古川凛)が相馬の娘で、父親である元夫とは彼女の養育費などについて問題を抱えていることを見つけました。

相馬が多忙な状況な為、奈々の遊び相手をする入間と千鶴。

相馬真弓はこれ以上、入間たちに話す必要はないと拒み、娘の奈々を連れて行こうとしましたが、奈々は拒否します。

入間はここで長岡と生前、なんらかの交流があった奈々が真実が分からずに苦しんでいることを相馬に指摘。

相馬(松本若菜)自身も真実が見えなくて苦しんでいると言葉をつづけた入間。

そこで、もう一度、話を聞かせてほしいと頭を下げた入間と千鶴。

相馬から話を聞き、第3公判が翌朝、開廷。

相馬真弓から真実を話したと口を開いた入間は、やはり長沼の父は事故だったと口を開きます。

当時、長沼と江波が口論しているのを偶然、見かけた真弓と七、

真弓が目を離している隙に、奈々がお気に入りの工作で作ったオルゴールに気を取られ、踏切で事故に遭う寸前、長沼は奈々を庇い、踏切の前に立ちました。

そしてそのまま亡くなってしまったのです。

さらに、江波から職場で、奈々の件で弱みを握られた真弓は、長沼は自殺だったと言えと脅されていました。

江波はさらに、真弓に対して真実を公表すれ真弓の生活状況も苦しくなると言葉をつづけました。

それで、真弓は真実を話すことに苦しみ、娘の奈々も葛藤していました。

さらに、奈々が長岡が踏切で亡くなった時に拾ったものを入間は誠に渡します。

それは、長岡(松澤一之)が息子の誠への就職祝いに買った腕時計でした。

就職祝いにレストランを予約したと笑顔で話していた父の姿を重ね、江波にひどい暴言や父を馬鹿にする発言を聞かされ、先に自分を突き飛ばしたのは江波ではあるものの、かっとなって自分から江波を殴ったことを詫びた誠。

長岡はその後、容疑を認めますが、マスコミに追われ、暴言を吐いて転倒される姿が報道されました。

長岡誠は、懲役1年6月、本人が強く反省しているので、執行猶予付きにすることにした入間たち。

千鶴は以前、入間と話した乙姫と浦島太郎についてふいに語りだし、乙姫が玉手箱を浦島に渡したのは、本来、玉手箱の影響で年老いた浦島が乙姫から玉手箱をもらっても、千年の魂を生きることができた、生き延びたことに触れます。

だからこそ、入間誠が罪を償い、前へ進むことができていると指摘した入間。

入間は、職場に配達で届いたカラスの肖像画を飾り、なぜか意味深に、千鶴に対して「イチケイのカラスになれ」と告げるのでした。

第2話のゲストは、乳児虐待の容疑をかけられた母を、元AKB48で、女優としても高い演技力が評価されている、前田敦子さんが熱演!

イチケイのカラス1話感想・みどころ

初回にしてとても濃厚で、息をつく暇もないくらい面白さがありました。

最初は、ゆるくてのんびり屋、「義母ムス」でヨウイチさんを演じた、竹野内豊さんの安定した優しくて、子煩悩な父親のような演技に癒されました。

ギャップ萌えを感じたのは、入間に口うるさく抗議し、頭脳派で四角四面な佐久間千鶴を演じた黒木華さんの新鮮な役柄。

黒木さんといえば、ドラマ「凪のお暇」や、映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」での主演にて、空気のようにのほほんと受け身な優しい女性を演じてきましたが、今回は自衛隊並に厳格で、感情的にも少々なりやすい坂間千鶴。

怒鳴るシーンや、入間を教育ママ並みに事あるごとに注意する様子や、法律に触れるといちいち唱える様子に物凄い新鮮さを感じました。

黒木さんが厳しさと正義感を兼ね備えた千鶴役は、え?!黒木さんどうしちゃったの?と思うくらいこれまでにない人物像に今後も期待したいと思いました。

のんびり屋で楽天的、なおかつ、元弁護士の異色の経歴と、本来は裁判で何が真実か、誰が本当の非で、弱者は誰なのかを巧みな洞察力と正義で見抜く「天才」、入間との掛け合い、関わり方はこれから放送回を追うごとに楽しみです。

入間を支える仲間たち、裁判長の駒沢(小日向文世)は、入間とはまた違った冷静で的確な判断力を持ち、入間の「才覚」を熟知する注目の人物です。

入間が普段、お茶らけているにもかかわらず、実は裁判官として恐れ多い人物だとわかっている駒沢が、日高(草刈民代)に、いつか日高が入間に裁かれる時も近いといった意味深なシーンでは、あの、入間が最強で、手強い主人公だということを意味づけていて、私もこの男、何者?と見入ってしまいましたね。

今回の事件はとても悲しすぎる・・・裁判所で働く相馬(松本若菜)と娘の奈々(古川凛)親子を助け、真相を暴いた入間たち。

江波(勝村政信)に、女性に貢いだことによる不正献金の件でトラブルを抱えていた長岡(松澤一之)。

長岡が自死したと言われていることに、父は絶対に自死などしないと強く訴えている誠(荻原利久)を見たときには、父親から愛情を受けてきただろう真っ直ぐな訴えに胸が詰まりました。

結果、入間たちが調べると、長岡は相馬真弓の娘、奈々が大切なオルゴールを踏切で落として拾おうとかがんだときに事故に遭ってしまった・・・。

長岡が奈々を庇って事故死した場面は涙が止まりませんでした。

また、奈々がその時に踏切で拾った腕時計は、息子の誠の就職祝い・・・・レストランを予約し、普段、親子の会話があまりなかった父の親心が伝わる回想シーンはさらに涙を誘いましたね。

長岡が亡くなった踏切に折り紙で作った花を献花代わりにしていた奈々が切なくて・・・・。

母子家庭で懸命に生きている母娘に長岡のことで弱みを握り、真実を公表すれば生活に支障が出るかもしれないと脅迫した江波(勝村政信)は心底、最低ですよね。

全てを聞いた時の千鶴(黒木華)の沸き上がる怒りに共感です。

入間は真実を話したがらない奈々と真弓親子の複雑な表情から真実を隠して苦悩していると素早く感じ取って、優しく寄り添うところは救われました。

真実を認めたものの、相変わらず暴言を吐き、マスコミから逃げ回って転倒する江波は人としても男としてもかっこ悪いラストシーンでしたね。

のんびり屋に見えて、侮れない存在の入間と、堅物で、すごくとっつきにくく、内面は人が傷つくことを誰よりも許せない千鶴とのでこぼこコンビに来週も期待しましょう。

 

 

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