イチケイのカラス3話あらすじネタバレ
男がある男性を引きずり、焼却炉で遺体を処分していました。
その男の関係者、野上は警察で、部下から藤代省吾という男が彼女の夫を殺したと報告を受け、藤代の顔を目に焼き付けた野上。
翌朝、出勤した坂間千鶴は、駒沢がネットゲームに夢中になって課金している様子に呆れました。
次に、「アインシュタインにどうしたらなれるか?」と突然、奇妙な悩みを口にした入間みちお(竹野内豊)。
アインシュタインどうしたらなれるの?と甥っ子から質問されたという入間。
相変わらず、ゆるい雰囲気を醸し出す入間を千鶴は無視。
坂間千鶴(黒木華)たちイチケイのメンバーは、「また始まった」と思うのですが、その質問には裁判官に大事なヒントが隠れていると述べた入間。
その時、起訴状を読んでいた部長の駒沢(小日向文世)は合議制で扱いたい案件があると入間たちに切り出します。
重過失致死及び肢体損壊の事件で被告人はガラス工場勤務の藤代省吾(岡田義徳)。
被害者は市役所職員の野上哲司(成松修)でした。
野上には14歳になる一人娘、碧(渡邉心結)がいます。
碧はステップファザーである野上と母、奈緒が夫婦になることを受け止めていて、野上との関係も良好だったとのこと。
第1回公判がスタート。
千鶴はすぐに藤代が駒沢に過敏に反応した様子に気付きました。
ガラス工房の教室に、碧は通っていて、彼女を迎えに来た野上の妻、奈緒(佐津川愛美)に一方的な好意を抱いた藤代は、「野上哲司は浮気している」、「夫と別れなければ罰を与える」などの監視や人格批難にあたる内容の手紙を差し出し人不明で送り付けていました。
それが藤代の仕業だと気づいた野上は、事件当夜、藤代と工房で会って、口論から掴み合いになったとのこと。
藤代は工房にあった自転車に乗って逃げようとして野上と衝突。
そのまま後ろに倒れた野上は、後頭部を強く打ち、絶命しました。
犯行の露見を恐れ、藤代は野上の遺体を焼却炉で処分したのでした。
駒沢は18年前に裁判長として藤代に減刑判決を下したことがあったのです。
藤代は過去に振り込め詐欺グループに加担していて、被害者宅に忍び込んで強盗を働きました。
当時、藤沢は持病を抱え、自暴自棄になっていて強盗をしたとのこと。
揉み合いの末に被害者を刺し、情状酌量もあって逃亡。
その後、野上の妻、奈緒(佐津川愛美)。
奈緒に好意を抱いていた藤代は、野上と揉めた末に第二の殺人を犯してしまったのでした。
藤代の証言を素直に受け止められず、引っ掛かる駒沢は、証拠を徹底的に精査し直すことを入間たちに指示。
坂間(黒木華)は、駒沢が被告人に対して個人的感情で肩入れしていると感じ、駒沢の暴走を止めようと説得。
第2公判にて、実況見分が2度に分けて違う状況なことが発覚。
一方、入間は警察の実況見分に違和感を覚え、真相を明らかにするために裁判所主導の捜査権を発動。
事件の日の記憶は抜け落ちていると口にした藤代。
犯行を客観的に再現するのが実況見分・・・しかし、藤代が覚えていないとならば、警察が誘導した可能性があると推測する駒沢。
この結果に、傍聴マニア(鬼越トマホーク)らは興奮。
笹原署の刑事に、実況見分を調査するために工房に行くと、藤代の硝子工房の廃熱用のファンが22時頃に反応していたことがわかりました。
被告人の自供と状況証拠のみが手掛かり。
ふと、ガラス工房にて、碧が怒りにまかせてガラスを割っている姿が。
碧はガラス職人になりたいと志すほど、藤代には信頼を寄せていました。
慌てて、母の奈緒が止めて、碧は怪我をせずに済みます。
野上を信頼していた硝子工房の講師に殺されたことで、大きな怒りと悲しみを痛感していたのでは?と入間達は疑いました。
後日、迫田と堀口という刑事を訪ねた入間、千鶴、駒沢らは、2人が当時の藤代についてのさらなる真相を隠していることを突き付けました。
すると、迫田と堀口はそこまでして自分達を疑うなら徹底的に調べると反発。
やはり、笹原署は不検討だと言いつつも、岡崎がイチケイを訪ねてきました。
野上奈緒巡査部長、の体に痣があり、夫である野上が奈緒に対して、怒鳴り声や物を壊す音がしたという証言が。
その裏どりを迫田と堀口がしていなくて、事実が隠蔽されていたのです。
駒沢は今回のことで上層部から叱責を受けていました。
藤代の件で、彼の元保護司の津田を訪ねました。
津田は藤代が死を考えて追い詰められた際、ある女性がその様子を引き止めてくれたことがあったとのこと。
その女性こそ、野上奈緒。
藤代とは彼が強盗の前科で自首する前に出会っていて、逃亡中の末、屋上から自殺しようとした藤代を野川奈緒が止めたのでした。
第4公判・・・。
奈緒は18年前にやはり、藤代と警察と被告として知り合っていました。
藤代の更生を奈緒はずっと見守ってきたとのこと。
井出が次に、藤代が被害者、野上の車を使って工房を出たと指摘。
とっさに、奈緒は夫であり、野上が以前から奈緒にDVを働いており、藤代が助けてくれた、夫を殺したのは自分だと証言。
藤代はそれを否定。
そこで、入間が過去に事件を起こした藤代が過去のことと今の出来事にちゃんと向き合うことを助言。
いかなる理由であれ、罪を償うチャンスを奪ってはいけない‥‥真実を話してほしいと奈緒と藤代が後押し。
真実はとても重い状況でした。
なんと、野上を殺したのは碧でした・・・。
事件当日、彼女へも野上のDVは及んでいて、碧は母親の奈緒がされたことがフラッシュバックしつつも、「新しい父」の野上に対し、母に暴力を振るったことへの怒りの感情をぶつけました。
そんな碧を野上は平手打ちし、「徹底的に教育し直す」と心無い暴言を吐き、碧に暴力を加えようとしました。
そこで、碧は正当防衛として、ガラスの花瓶で彼を殴打し、打ち所が悪かったのか野上は息を引き取ります。
すぐさま教室に来ない碧を心配した藤代は碧に電話をかけ、事件の真相を知った藤代が碧を庇っていたのです。
奈緒は藤代から事実を告げられて、碧のために、工作を手伝いました。
藤代はかつての奈緒に恩義を感じていて、被害者が自転車で転んで頭を打ったように偽造。
その後、可愛い我が子の心身を傷つけられた藤代は野上の遺体を工房の焼却炉で処分。
これが事件の真相でした。
さらに、藤代こそが、碧の実父だったのです。
前科があることで、碧が実父に前科があることを知れば、苦しい思いをするのでは?と思った藤代は尚に別れを告げていました。
だからこそ、我が子を助けようと、自身の正体を隠して、母、奈緒の知人で、ガラス工房の講師として碧には接していいたのです。
碧が野上夫婦とお祭りに訪れた時も、縁日で出会った碧が我が子だと既に知っていた藤代。
時は現代に戻り、駒沢は拘置所にいる藤代にそのことを指摘し、「あなたならやり直せる」と更生を信じることに。
持病がありつつも、我が子と奈緒のために、更生を誓う藤代。
そして、事実が露見し、碧は警察に連行されていきました。
14歳という未成年ということもあり、家裁で判決が下されるとのこと。
一方、奈緒は懲戒免職処分となり、娘の更生を待つことになりました。
碧が家庭裁判所に連れて行かれる際、奈緒は藤代が実の父だと言う事を途切れ途切れに話そうとした際、碧は既にわかっていました。
つまり、藤代が自分の実父でないかと察知して連絡したのです。
藤代は唯一、碧が信頼できる大人の一人でした。
みちおたちは事件が解決し、イチケイのオフィスのなかで入間は千鶴にサーターアンダギーをすすめるなど和やかな空気が漂いました。
来週のゲストは板谷由夏さんと馬場ふみかさんです。
イチケイのカラス3話感想・みどころ
最初は前科のある藤代の巡査部長だった奈緒への一方的な執着を連想させ、まさかの大どんでん返し。
奈緒は新しく結婚した野上に目を覆いたくなる程のDVや言葉での暴力を受けていて、奈緒の娘、碧にも魔の手が及んでいて、心が締め付けられましたね。
碧がガラス工房でガラスを割っているシーンを見た時は唯一、自分を守ってくれた大人である藤代が裁判に出廷する状況が悔しくてたまらなかったのだと思います。
野上、なにが教育し直すだ・・・!彼が焼却炉で藤代に処分された時は藤代の相当な殺意の理由が野上に向けられていることが伝わりました。
14歳の子供に対して、顔を平手で殴ったり、ステップファザーだからこそ新しい家族と前向きに歩み寄るのではなくて、力の差と痛みで支配するとは・・・しかも、野上ってDVをする男特有の表向きは普通に接しているところもたちが悪いですね。
碧がお祭りで藤代と出逢った時、普通の家族として過ごしている野上の「武装」に心底、腹が立ちました。
藤代と奈緒が、藤代が前科があった時期に飛び降りようとした彼の命を助け、更生を見守ってきたことや、なによりも碧が愛する娘だからこそ、藤代は我が子に「父親」と告げずに、「ガラス工房の講師」として我が子が硝子細工に一生懸命になる姿を見守ってきたかと思うと涙が・・・。
迫田と堀口刑事の事件に関する真相の隠蔽も許せなかったですね。
藤代が碧の実父で心底よかったと思いましたよ。
碧のそばに、信頼できる大人がいたことでこの3話は救われましたね。
来週は手が付けられないほど狂暴で、アルバイト先の売上金を奪って逃走した男を追う入間達。
キーパーソンに板谷由夏さん さらに、千鶴の妹役に馬場ふみかさんをゲストに迎えます。