院内警察3話あらすじネタバレ
武良井治(桐谷健太)が所属する阿栖暮総合病院の院内交番に、整形外科の看護師、白石日向(工藤美桜)が駆け込んできました。
飯塚恵子という入院患者が、いなくなったからでした。
外科医の伊藤智(西村元貴)から、医材の在庫チェックを頼まれていた、交番事務員の川本(長濱ねる)。
「明日までにお願いできますか?」
「でもこれは院内警察の仕事じゃないので。外科に頼める人いないんですか?看護師さんとか。」
「頼めますか?あの方たちに」
多忙を極める看護師や他の医師達の姿を見た伊藤は、川本に状況を察してほしいと伝えるのでした。
室長の横堀仁一(市村正親)にそれを押し付けると、武良井と共に整形外科へ向かいました。
その頃、榊原俊介(瀬戸康史)は、外科部長の倉田雄二(神尾佑)から、「薬王ホールディングス」の社長の手術を命じられました。
患者は院長と大学時代の同期で、翌月に予定されている娘の結婚式までに元気になって、バージンロードを一緒に歩きたいと願っているのでした。
「つまりこの患者のオペをしろと?」
「最優先で…。また一歩近づくなぁ、この椅子に。」
複雑な気持ちの榊原は、腫瘍内科の尼子唯織(さとうほなみ)から、苛々解消の為、飴を渡されました。
その頃、院内警察に看護師の日向が現れました。
飯塚がもうすぐ検査なのに見当たらないというのです。
ほどなくして、飯塚は見つかりました。
変形性膝関節症の飯塚は、10分前ならまだ外には出ていないはず。
「飯塚さん」
「ん?ああ、日向ちゃん。売店でお友達と話していたら疲れちゃって。」
しかし、日向は病棟を離れたことを先輩看護師の神谷玲子(西山繭子)から厳しく注意されてしまいました。
「白石さん、忘れるのは勘弁して。これ前も言ったよね?持ち場を離れないって。山村さんのことは私が担当するから、あなたは他の仕事をして。」
日向が業務に戻ろうとすると、ポケットからメモ紙が落ちました。
日向はそのメモを見た瞬間、パニック障害を起こしました。
拾い上げた武良井がそれを奪うようにとります。
「どうしましたか?何かあるようでしたら聞きますよ。」
武良井はそっと気遣い、声を掛けました。
武良井たちは心配するのですが、日向は大丈夫だと言って業務に戻りました。
そんな折、院内交番に麻酔科医の白鳥葵(馬場ふみか)が訪ねてきました。
「日向をご存じなんですね。」
「ご用件は?」
「実は妹が整形外科でイヤな思いをしているのではないかと思って。たとえばパワハラ」
「そう感じたのはいつから?」
「半年ぐらい前からです。仕事の事も全然話さなくなり、家にも帰って来ません。うちはずっと母子家庭で私が大学生の時に母が亡くなりました。それ以来、日向のことはずっと私が面倒みてきたんです。」
日向の姉である彼女は、3カ月前から仕事の事を話さなくなり、最近は家にも帰ってこない妹が整形外科で何か嫌な思いをしているのではないかと心配していたのです。
「これなんですけど…」
メモを武良井と川本に渡しました。
「日向さん頑張って」というなんてことないメモ。
「これ患者の子供さんが?」
「いえ。ゴミ箱に捨ててありました。日向は人に迷惑を掛けることを嫌うので。」
「日向さんのことは我々が何とかします。」
その頃、喫煙所で煙草を吸う日向の手は恐怖から震えていました。
仕事を任されても、神谷主任に仕事をとられてしまいます。
「この子じゃできないから私が担当します。白石さん、あなたは他の事をやって。」
不安がる日向の様子が気がかりな、武良井と川本はメモの事を気に掛けました。
「このメモ、葵さんから預かりました。これ以外、何かもらったりしていませんか?」
「あの…」
武良井と川本に、大量のメモが何者からが届けられていることを知りました。
飯塚に話を聞くと、もしかしたら日向を「女」として見ている蛯原に忠告。
「日向ちゃん俺の推し。触りたいよね、いい匂いがしそう。ちょっと体が触れたってことにしておいてな。」
そんな蛯原に、武良井は注意します。
「白石さんは医療行為をして患者さんを助けている。君がしていることは医療従事者へのセクハラ行為で、懲役2年になるよ。路上でも同じことできる?」
蛯原は武良井に敵意を感じます。
白石へのセクハラ発言をする男性患者の事を病院の清掃員も知っていました。
武良井と川本は、神谷に白石の事を訪ねました。
「白井さん、患者さんからも評判良いですよね。」
「良い人はただの都合の良い人にしか見えない。それじゃダメなのよ。」
「彼女にはそれができていないと?」
「そうね。もういいですか?」
武良井は、日向の件について、川本に榊原に聞くよう、指示。
「この患者、白石さんによく相談しているんです。でもこの既存の患者さん何が原因で入院しているか実態が見えないんだ。良い看護師と仕事のできる看護師は違う。君はどっちに命を預ける?」
煙草を吸う日向に、なんと、病院での日向を撮影したメールが届きました。
日向は再び、過呼吸を起こしてしまいました。
姉の葵に真実を告げようとしますが、気を遣ってしまいます。
「お姉ちゃんごめん」
「ごめんって謝らなくて良いよ。」
「私、約束守れないかも。」
葵は武良井に相談しました。
武良井と川本はついに主任の神谷玲子を呼び出して、日向のストーカー被害を説明。
「犯人は強い日向さんへの執着がみられます。盗聴器が患者が使うサイレンにありました。」
「私を疑っているんですか?」
「日向さんがストーキング被害に遭ったら上に報告しますか?ただでさえ人手不足の状況で。」
「勿論しますよ!私を疑っているんですか?こんなストーカーみたいなことするわけないじゃないですか!大体、日向さんのせいでしょ。患者さんに誰でもこびへつらって、へこへこしているから。貴方の存在自体が迷惑なのよ!」
「ひどすぎますよ!神谷さん、日向さんは被害者なのに。」
日向の肩を持つ川本。
一方で、武良井は日向にも何かあると察しました。
「日向さん、場所を変えて話しましょう。」
「実はストーカー事件を調べていたところ整形外科の麻薬が不自然に減っていて何者かが、持ち出して、データを改ざんしていることがわかりました。この手紙も、カルテに書かれた筆跡も似たような字が続きました。あなたはストーカー被害をでっち上げ、ストレス発散から医療麻薬に手を出してしました。」
「うわああああー!」
日向がストレスで医療麻薬に手を出していたことを指摘する、武良井。
「川本さん、これから日向さんのロッカーを徹底的に調べて下さい。」
「ふざけんな!」
日向は真実を突きつけられて逆上し、武良井を刃物で刺ます。
武良井は血を流して倒れていました。
「武良井さん!武良井さん!」
思わず武良井を揺する、川本。
「日向!日向が薬物なんてするわけない。この手紙は俺が書いた。これからもずっと俺が守ってあげるからね。こんな奴、死んで当然なんだよ。」
日向だと思って声をかけていた女性は、姉の葵でした。
「きっしょ!」
そこで、武良井は立ち上がりました。
日向が医療麻薬をしていることは、村松を油断させるための嘘でした。
村松の犯行を確証するために、葵と協力して、芝居を打っていたのです。
「日向はどこだ!日向!」
「付きまといや助長で人を守れると思うなよ。」
武良井は神谷に証拠品の回収、葵には日向になりすましてほしいと頼みました。
「日向さんは、警察に保護されています。」
神谷が日向に「あなたの存在が迷惑」と言ったのも演技でした。
武良井は村松を最初から怪しんでいました。
「あの人はよく頑張っているよ。飯塚さんがいなくなった時、院内交番まで走り回ってさ。」
「墓穴掘っちゃったよね。」
「これで日向のことは解決できたのかな?」
日向は神谷に謝りました。
「あの、助けてくださり有難う御座います。」
「患者さんはあなたの家族じゃない。いつでも自分の身を守れるようにしなさい。」
「患者の為に自分を犠牲にする人を何人も見てきた。私が責任を持って指導を続けます。もしこの仕事を諦めないなら。」
神谷の優しさに触れ、もう一度、看護師として立ち直る、日向。
事件は解決しますが、武良井は日向がまだストレスを抱えていることを指摘。
「半年前、乾卓という政治家の患者が亡くなった。榊原先生の件で思い悩んでいるね。話してもらえないかな。榊原先生がオペで患者を殺した時のこと。」
榊原は一人で水泳をし、ストレスを発散していました。
院内警察3話感想・みどころ
パニック障害を起こし、煙草に手を出している日向から目が離せませんでした。
当初は、神谷からのパワーハラスメントが原因かと思いきや、清掃員の村松からのストーキング。
日向に絡む男性患者も、看護師の仕事をしている日向に身体に触れられる、良い匂いがするなどセクハラ発言が不快でした。
神谷は患者に寄り添いすぎて、ストーキングやセクハラ行為から日向を守ろうとしていた真意が伝わりますね。
洞察眼が鋭い武良井のおかげで、姉にも悩みを言えない程追い詰められていた日向が救われて良かったです。
日向が医療麻薬を使っていたと問い詰めていた時、一瞬動揺しましたが、武良井と日向の姉、葵、神谷が考えたフェイクで良かった。
ラストでは、榊原が手術で乾という政治家の男性患者を殺したことが発覚。
その時のオペ看護師を担当していた日向が不憫でなりません。
日向の口から語られる榊原が、武良井の恋人の死の真相を握る確信がつきましたね。
榊原の闇ある動きが楽しみな3話でした。