院内警察

院内警察9話 榊原の最大の後悔

院内警察9話あらすじネタバレ

武良井(桐谷健太)は治験中に亡くなった恋人、夏目美咲(入山法子)に関して、新たな情報を得ました。

美咲が服薬していたのは治験薬ではなく、プラセボ(偽薬)だったのです。

美咲の死は治験とは無関係…?

「俺が調べてきたことは全部無駄だったのか?」

川本響子(長濱ねる)は、結依から「飲むわらび餅」が飲みたいという雑談を聞きました。

「結依ちゃんが退院したら買ってあげるよ。」

「ええ?!良いの?飲みたいのは全部!なんちゃって…約束ね。」

結依の切ない願いを聞き入れた、川本。

昼食を購入して院内交番に戻ると、伊藤(西村元貴)、尼子唯織(さとうほなみ)、上條萌子(玄理)、白石葵(馬場ふみか)らが寛いでいました。

そこで川本は阿栖暮総合病院で行われている治験には500億もの開発費用が投入されていると聞かされます。

「500憶?!お金も時間もそんなにかかるんですか?」

「薬も効果もすごいらしいよ。お金のこととか色々あるけど苦しんでいる患者さんを救うことだと思う。」と、上條。

「川本さんなんでそんなこと聞くの?」と伊藤。

「治験に興味がありまして。」

榊原は結依なんとか助けたいという思いで手術のシュミレーションをします。

しかし、曽於の治験薬によって、症状の進んでいる患者でも手術が可能になるまで回復したという症例がいくつも出てきていました。

榊原俊介(瀬戸康史)は、院長の武藤則光(山田明郷)からHLHS(左心低形成症候群)で入院中の14歳の少女、今井結依(梨里花)の手術を中止するよう、命じられます。

「この子は手術ができる体力がない。」

「手術は私が担当します。」

「病院の責任をとれると思っているのか。」

「夏目美咲さんのこと、お忘れではないですよね?」

「ご心配おかけしてすみません。必ず手術を成功させます。」と反発し、外科医たちを集めました。

武良井は、横堀室長(市村正親)に温かいお茶をもらいながら、治験のことで悩んでいる様子を感じ取られました。

「ふたを開ければ美咲はその治験薬すら飲めていなかった。死なずに済んだ可能性もあるわけか。」

「あの薬だって安全かどうかわかりません。」

「これ以上追いかけても、治験の邪魔になるかもしれない。」

しかし、院長が反対しているオペとあって、どの医師も榊原のサポート役を拒否します。

「うちも今、他の患者を抱えていて無理なんだ。」

そう答える他の医師の一人(酒井義)。

武良井は、自らが調査を続けることで治験の邪魔になるかもしれないと考えていました。

「たとえ美咲さんが飲んだのがプラセボだったとしても、治験で苦しんでいる患者さんのことやそのご家族のことはいいんですか!副作用が出たとしても諦めずに調査を続けましょうよ!これも刑事の勘です。」

武良井に、川本は美咲が飲んでいたのがプラセボだったとしても、副作用が出た患者のことをきちんと調査すべきと主張。

「川本さんが刑事の勘で言うとは思わなかった。違和感を見落とす度に闇は大きくなる…敵の味方は敵ってね。」

榊原は結依の手術の第一助手をしてもらえないかと他の医師に呼びかけました。

しかし、保身のために他の医師達は都合よく断ります。

「手術は私、一人でやります。」

「一人で手術やれるわけないでしょ。私がやります。」

「有難う御座います、上條先生宜しくお願いします。」

その夜、川本は、尼子、葵、上條とガールズトークをしていました。

「武良井先生って結婚しているのかな」

「ちょっとちゃらそうだよね。」

「ああ見えて一途かも。」

武良井は、倉田元外科部長(神尾佑)がいる居酒屋を尋ねました。

「お前どの面下げて」

「新しい仕事は決まったんですか?」

「決まっている訳ねぇだろ。」

「夏目美咲を知っていますか?あ、その顔、知っていますよね。他の患者に押し付けた。あんたは何も知らずに治験を押し付けた。国を揺るがすことだ。3人だ、たった3人亡くなったからって俺の一存で辞めるわけないだろ。酒がまずくなった!帰る。」

翌日。

倉田から聞いた話を横堀と川本に告げました。

「データの数と合わないんだ。倉田は確かに亡くなったのは3人といった。やっぱりおかしい。」

榊原は結いの診察をしていました。

結依はこれまで多くの手術を経験し、4度目の手術になりました。

手術をしなければ命が危ういので、結依はとても不安でした。

そんな彼女を川本は気に化kます。

「結依ちゃん」

「どうしたの?具合悪い?」

「実は手術の日決まったんだ。ねぇ川本さん、怖くて怖くてたまらないとき、川本さんはどうしている?」

「怖い時は思いを全部口にするんだよ。怖い映画を見た時、怖い怖い怖いって叫ぶ。」

「一人でやっているよ、家で。やってみる?じゃあ私がやるね。怖い怖い怖い。」

「やだよ。怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖いぞー。川本さん、ありがとうね。」

無邪気な笑みを浮かべる、結依に川本は少しでも力になれたような安堵の笑みを浮かべるのでした。

川本は手術が迫る恐怖と死の恐怖と闘う、結依に葛藤。

その頃、榊原は希(井田すず)のトラウマから、結依の手術をする不安と闘っていました。

希美は4時間待たせて何もできなかった結果に怒りが沸いていました。

「死にたくない」

「ごめんな」

「ありがとう。」

希とあまりにも性格がよく似ている結依に、姿を否が応でも重ねてしまいます。

榊原は高校入学できるか受験番号を確認していて、自分の番号があった事に喜んでいました。

合格発表のその日、希の心電図に異変が起こりました。

希は彼の目の前で医師達の甲斐もなく、息を引き取ったのです。

結依の手術当日。

両親に見守られながら手術室へ。

「私は大丈夫。」

榊原は結いの手術日を迎え、とても不安でいっぱいになりました。

武良井に呼び止められます。

「榊原先生、いつもと歩く速度や心音が違います。結依さんの病気は、あなたの妹さんと同じHLHS…過去にとらわれず、今です。」

「あんたにそんなこと言われると思わなかった。」

「信じていいか?あんたの腕前。」

「それを聞けて安心したよ。」

「私はこの日の為にメスを握ってきたのかもしれない。」

そう告げて手術室へ入る、榊原。

緊迫するなか、結依の手術を担当することに。

結依の愛くるしい顔が脳裏に焼き付きます。

慎重にメスを入れていく榊原。

結依の両親はお互いに、「大丈夫」と声を掛け合いながら、待っていました。

手術室では、結依の手術を慎重に行っていました。

「人工心肺まわしてフルーロー、心筋細胞シートを。大動脈遮断解除。」

「結依ちゃん心臓動きませんね。」

「VVI60で監視して。」

「最後のカリウムは?」

「5.8です。」

結依の異変に不安が募る、榊原。

院長の武藤(山田明郷)と、他の医師達も様子を厳しく見守ります。

「そんなはずがない…手術はうまくいっているはず。ペーシングの位置を変えよう。」

ペーシングという医療器具の措置を変えても、心臓が動かない。

「長くないですか?」

「きっと大丈夫ですよ。」横堀は安堵にさせる為に、川本に声を掛けます。

それでも川本は飛び出していきます。

結依の心臓はようやく動き出しました。

「よく頑張ったね。」

結依のオペが何とか終了しました。

「良かった!手術成功して!」

「良かった。本当に良かった。」

しかし、パソコンを見つめる武良井は険しい表情を浮かべていました。

間もなく結依の両親が見守るなか、心電図が異常を起こしました。

結依の血圧が低下したのです。

榊原と上條は慌てて駆け付けます。

「あの、つい30分前にアルブミンを投与しました。」

アルブミンを投与する際に、ロットが合わなかったのです。

「アナフィラキシー…!」

「心停止…!」

アドレナリン投与をし、榊原は、心臓マッサージを必死にします。

結依は息を引き取りました。

結依の両親の泣き叫ぶ声が病院内に響き渡りました。

川本も結依にわらび餅ドリンクをあげる約束をしており、結依の死を悲しみます。

武藤院長は榊原に声を掛けます。

「手術は成功したんだ。浮かない顔をしているな。どうするか休むか?」

「僕は今日も手術を担当します。休みはいりません。」

結依が飲みたかったわらび餅ドリンクを結依の通夜に行ってから買ってきた、川本。

わらび餅ドリンクを結依の仏壇にも備えました。

榊原は手術のシュミレーションをします。

武良井は夕方、間質性肺炎で亡くなった患者は2人で、間質性肺炎以外で亡くなった患者を調べました。

「アクセス権を使って、原疾患で亡くなった患者を調べたんだ。そしたら出てきたよ、これが…」

にやりと笑う、武良井。

宮内かおり。

現指揮官による九千呼吸不全が死因とあります。

「治験の効果があった大きかった肺がんが小さくなって手術できるようになった。だけど出ていたのは効果だけじゃないんだ。副作用で宮内さんは死亡した。カルテは主治医の他に看護師、理学療法士、いろんな人が書き込む。最新更新者が看護師さん。安原って医師が保存した内容を見て。手術2日前、間質性肺炎を起こして亡くなった。そう、変わっちゃっているんだよ、死因が。宮内さんのカルテを修正した人がいる。」

「間質性肺炎で亡くなった人を減らす為。亡くなった人の数を減らす為、改ざんした。」

「その修正した人の名前は…?」

「嘘…!」

「この人…!」

治験データを改ざんしたのは、榊原でした。

次の手術を終えた彼は、なぜか泣き笑っていました。

彼は強いストレスや心理不安によって、スポーツ選手によく起こる「イップス」のような状態にありました。

院内警察9話感想・みどころ

手術をし、友達と「わらび餅ドリンク」を飲んだり、家族と過ごすこと、胸いっぱいにときめかせていた結依が…。

これから楽しい事、ドキドキすること沢山あったのに…あの笑顔を返してほしいと思いました。

「怖い時、どうしたらいい?」

手術を控える彼女の不安が画面越しに伝わって来て胸が詰まりましたね。

川本が怖さや不安を口に出していいとアドバイスした時、手術の怖さを病院の屋上で叫ぶ、結依に温かい毛布を掛けたくなりました。

結依を演じた、梨里花さんの演技が本日も息をのむほど、圧巻すぎて、結依と希が榊原のようにシンクロしてしまいました。

榊原が妹を救えなかったからこそ、結依を救おうと焦る気持ちがわかります。

武良井は榊原に自信をつけさせるため、過去と決別させるために言葉を掛けてて、彼の背中を厳しく押していると思いました。

ロットが合わずにアナフィラキシーを起こすなんて…。

院内交番でも、武良井が、結依の手術が成功しても微笑まなかった意味が深いですね。

前の患者、宮内も、カルテが改ざんされてしまったようですが、結依がアナフィラキシー起こしたのも不穏な連鎖すぎました。

武良井はこの院内で起こる一連の騒動に、どう決着をつけるのでしょうか。

そして、榊原は結依のことで、心が完全に壊れてしまいましたね。

宮内のカルテ改ざんに関わる彼は、結依を救えなかったショックで心ここにあらずという印象でした。

これからどうなるのか、彼の動向に注目したい9話でした。

 

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください