監察医朝顔11話あらすじネタバレ
朝、つぐみと朝食を食べてから出勤した朝顔。
朝顔(上野樹里)が勤務する興雲大学法医学教室では、検事との打ち合わせの後、光子(志田未来)、絵美(平岩紙)、絵美の夫、藤堂(板尾創路)もそれぞれ大忙し。
そこへ再び、パンの訪問販売をしている愛菜(矢作穂香)がやってきます。
実は、高橋(中尾明慶)は、売れ残りのパンを買うなど愛菜の気を引きたくて必死。
さらに、彼女とパン屋巡りに行く約束をしていて、真剣交際に発展。
その頃、仙ノ浦にいる平は、宮里村で里子の手がかりを探してから、美幸(大竹しのぶ)の店へ。
また、自分の忘れっぽい様子をしのぶに相談する平。
美幸は平のことを気にかけ、年の近い友人として対等に接してくれました。
平と美幸はお互いに年齢の影響で体調を崩したら、支え合うことを話し合います。
朝顔は、薬物の過剰摂取が原因で中毒死した若い男性の遺体を解剖。
血液からは、覚せい剤の成分が検出されたものの、不純物が多いことからかなり粗悪な薬物を利用していたと思われます。
別の大学でも、似たような解剖結果があったことから、解剖する遺体は可能な限り、薬物検査の必要性を高橋に伝えるのでした。
その夜、朝顔の元に、入院中の祖父、浩之(柄本明)から連絡が入ります。
転院することになった浩之は、以前、朝顔に手渡した、朝顔の母、里子(石田ひかり)のものかもしれない歯の検査結果を知りたがっていました。
夫で刑事の桑原(風間俊介)に電話連絡を入れて事情を話した朝顔は、保育園に通う愛娘、つぐみ(加藤柚凪)を連れて浩之の見舞いへ。
駅まで迎えに来た父、平(時任三郎)と共に、浩之が転院した病院へ向かいました。
ところが、平は以前、浩之が入院していた病院へ向かってしまっただけでなく、面会の予約日も間違えていました。
病院側に調節してもらい、浩之に無事、会うことができた朝顔は、歯の事に関しては忙しくて手に負えない状況だと伝えるのです。
里子の歯が別の人の歯だと分かってしまうと、警察に届けなければならない現実を浩之に伝えた朝顔。
浩之はそれに対し、自分はもう死ぬかもしれないことや、里子の歯でないと分かったとしても、朝顔以外の人に調べてもらうとこぼしました。
父としては娘の歯であってほしいという切なる想いがあるのです。
浩之はさらに、朝顔に対して、里子の歯でなくても、自分に返してほしい、娘を返してほしいと泣きながら訴えるのでした。
朝顔は美幸に平のことを心配していることを話しますが、美幸は年齢のせいだと誤魔化します。
帰宅後、朝顔は、平に彼の物忘れが多いことを気にします。
平は普段の温厚さや冷静さを病気のせいでやや失いつつあり、朝顔があまりにも自分のことを聞いている様子に苛立ち、「もういい!」と声を荒げてしまいました。
自分が浩之の病院の場所、明日の新幹線の時間など身近なことを忘れていく恐怖や、娘に心配をかけたくない葛藤からでした。
一方、桑原は近くのトンネルで不気味な音がするとの通報を受け、巡回に行きます。
その場所では幽霊騒動が起こっていて、桑原が先に現場へ向かいました。
つぐみを忍(ともさかりえ)に面倒を見てもらうように対応してもらった朝顔。
つぐみは母の忙しさを心配し、休みの日に母が急な出勤という寂しさが入り混じっていました。
ですが、根本的には、仕事に張り切る朝顔をとても不安視しています。
朝顔、光子、藤堂夫妻、高橋、牛島も現場のトンネルへ遅れて到着。
その後、グリーフケアという元看護師など医療従事者を中心とした現場スタッフと被害者や被害者家族のケアや、解剖の対応をしていくことに。
朝顔は現場で忙しなく動き、その仕事の様子に、法医学教室の仲間は心配します。
トンネルを利用した被害者の家族が、トンネルにやってきて猛抗議。
まだ死者が一人も出ていないのに、遺体安置所を設置するなんて不謹慎と抗議する人たち。
彼らに対して、「誰も亡くなっていないと祈りながら、万が一に備え、皆さんの大切な人の誰かが亡くなった場合を考え、家族と対面できるように努めている」と説明し、頭を下げるのでした。
まもなく、桑原がトンネルから無事、抜け出ることができ、病院で軽い怪我の手当てをしてもらい、再び現場へ戻ると電話連絡がありました。
朝顔は一番心配していたこともあり、安堵に胸を撫で下ろしました。
家で長野の事故のニュースを見ていたつぐみは、忍と穏やかに過ごしていたものの、両親を心配するあまり、お気に入りのぬいぐるみバッグと、手紙を持って、忍と買い物へ行く直前に勝手に出ていきました。
忍が少し目を離したすきに、つぐみは母の元へ行こうとしたのです。
新幹線に乗って、会いに行こうとしたのでした。
忍は大慌てで朝顔に電話を掛けます。
つぐみは優しさと幼さゆえに、長野へ一人で行こうと試みますが、その行方は?
監察医朝顔2 11話感想・みどころ
平が少しずつ、認知症の症状が起きていることが切なすぎます。
浩之も生命維持装置に繋がれていて、喋り方もゆっくりになっているのに胸が詰まります。
朝顔は浩之にとってあの歯がもしも、里子のでなくて別の人の歯であれば、警察に届けなくてはならないこと、この事実を浩之が受け止められるかどうか心配している様子も伝わりますね。
平は優しいけれど、彼の温厚な人柄は勿論、平の物忘れが認知症の可能性が高いことを悟った美幸(大竹しのぶ)の大人し気で優しい見かけや態度とは真逆の密かに計算している行動に目が離せません。
平は自身の忘れっぽさがもしかして、認知症なのではと一番、不安視していて、普段、声を荒げたこともなければ、優しい平が、苛立っている様子は、娘「朝顔」の気持ちに共感。
朝顔は勘が鋭い・・・美幸に直球で、平の物忘れが以前からあったことを追求する目も、言葉選びも落ち着いていて、冷静に状況を分析しようとしていると思いました。
美幸は一方で、幼いつぐみを抱え、介護をする、平のことと朝顔が逆に向き合えるのかと厳しい対応に出ましたね。
あとめちゃくちゃ意味深なのは、「大丈夫よ、安心して、私がいるから」
私がいるから・・・って、朝顔の家庭を彼女自身の孤独がどんどん侵食している様子がゾクゾクさせられますね。
つぐみには大人として理解を示し、万木家に寄り添う新しい味方と思わせて、美幸は平に好意的感情を抱いているのは明らかです。
この先、放送回を追う度に美幸のどこか不気味な行動にも注目したくなりますね。
桑原が無事で本当に良かったですが、つぐみが母を思っての行方不明・・・。
母のことを思うがあまり、つぐみは一人で新幹線に乗れると思い込んで、母の元に駆け付けようとしている様子が複雑な気持ちです。
つぐみ、一人で外に出たら危ないよ・・・と思わず言いたくなるぐらい最後はハラハラさせられましたね。
長野県のトンネル事故で、亡くなった人が出ないことも祈ります。
次回、つぐみは大丈夫なのか?長野トンネル事故にも急展開!来週もお見逃しなく。