監察医朝顔14話あらすじネタバレ
朝顔(上野樹里)は、父親の平(時任三郎)ともう一度きちんと話し合おうと決意します。
平は仙ノ浦で、里子の遺体の行方を捜そうと、仙ノ浦スポーツセンターの着工工事が始まる前に、被災した行方不明者が流れ着いた場所へ行きます。
しかし、ゴム袋を取りに行こうとして、家に戻りますが、何を取りにきたか忘れました。
美幸(大竹しのぶ)に何を忘れたか確認し合い、自身の物忘れのひどさを平はさらに認識するのでした。
平は、朝顔と電話で話した際に、明日、病院へ行くと約束したのですが、翌朝になるともう、その約束を覚えていないこともありました。
一方、桑原(風間俊介)は仕事や育児で多忙な朝顔を少しでも手助けしようとして、休日のたびに長野から神奈川に戻っていました。
同時に、神奈川県警への復帰を模索するのですが、上司に相手にしてもらえない状況。
横浜中華街へ私用で出かけることにもなり、桑原は多忙の極みのなか、朝顔の家事をサポートし、娘の育児にも変わらず積極的に動きます。
事情を知った野茂山署強行犯係長の山倉(戸次重幸)は、個人的な相談だと前置きして、しのぶ(ともさかりえ)を含めた県警の人脈に当たってほしいと部下たちに頼みました。
朝顔も法医学教室のみんなに理解を得られ、休みをもらうことができました。
そこで、つぐみ(加藤柚凪)を連れて平が暮らす仙ノ浦を訪れる事に。
桑原はつぐみも一人でできることが増えたので、第二子の相談をしますが、家事で忙しい朝顔には聞こえていませんでした。
翌日、桑原たちは事件の捜査に挑み、山倉は桑原の居場所づくりの為にある人に連絡していました。
朝顔とつぐみは仙ノ浦の平の元へ行き、平が日常生活で様々なことを書いても忘れてしまうことを察知。
まだ普通に会話ができる平につぐみのお世話を一時的に任せて、祖父、浩之(柄本明)の見舞いへ。
相変わらず人工呼吸器をつけていっますが、意識もはっきりしていて会話も可能。
浩之に、歯が里子かどうかを調べると伝えました。
もし違う人だったら、元の家族に返してほしいと話す浩之。
朝顔は日常生活で多忙ななか、母の歯かもしれない歯と向き合うことにしました。
つぐみは折り紙を折り、絵を描きながら「なんでじいじはみんなと離れて暮らしているの?いつまでここにいるの?」と平に質問。
しかし、平はまだ5歳で幼い彼女にどういう風に説明したらいいか戸惑い、答えられずにいました。
帰宅後、朝顔は父と晩酌をしながら、つぐみの将来や、自分と平が頑固者で、食いしん坊で、ビールが好きなところが受け継がれているのでは?と微笑ましい会話をします。
朝顔はさらに、浩之と話した「里子の歯」について話をし、朝顔はあえてどんな結果でも、浩之には「母の歯だった」と話すと伝えました。
時間と曜日、ちょっと前の話も忘れてしまうのが早いこと、自分が変わっていくのが早いことを平はこぼします。
前のお父さんとは違うところがある・・・申し訳なく思っていることを平は朝顔に伝えました。
朝顔は先ほど話したことをメモに書き、平が何を忘れたか思い出せるように努めるしかありませんでした。
翌日、浩之の見舞いにつぐみを連れてった朝顔。
平は沼で里子の手がかりを探す為に必死だけど、自分に時間がないことを美幸に伝えました。
「もし、ずっとこっちにいたいならいればいい、私がゴハン作って、起こすし、一緒に住んでもいい」と美幸なりに平を気遣いますが、美幸は彼女自身のエゴや寂しさで好き勝手言っていることを反省していました。
朝顔とつぐみが美幸の食堂に食事をとりにきたとき、美幸は朝顔に「仕事も育児も多忙で、朝顔自身が余裕ないのに平の介護をちゃんとできるのか?」ときつい物言いを以前したことを謝りました。
朝顔はそのことを許し、どんな状況になっても父は父だからと涙ながらに語ります。
「父は、母との思い出話も美幸とできてよかったと思うし、この仙ノ浦の街が好きだ」と美幸をフォロー。
さらに、彼女が家族を亡くしても一生懸命、食堂を経営し、万木家を気に掛けてくれて有難いことも話し、美幸の行動をリスペクトする朝顔。
「そんなことない、私はすごい人じゃない、そんなことないから」
平は子どもに迷惑を掛けたくないのだと思うとこぼす美幸。
親が生きていてくれること、子供が生きていてくれることは凄いことだから、これからも大変だけど頑張ってほしいと、これまでとは違う本音をこぼした美幸。
平もまじえて、つぐみと朝顔は、賑やかに食事をとって、里子の学生時代の思い出を話します。
誰にもない世界で一つの名前にするという意味で、「朝顔」と娘の名前を考えたと告げた平。
さらに、美幸は里子が弾くピアノの音が録音されたカセットをくれました。
朝顔に対して、子供の負担になりたくない、自分はきっとこれから病気の進行と共に負担になっていくリスクがあると告げる平。
朝顔は「お父さんはお父さんだよ。私、全然、迷惑ではないよ」と告げ、平は神奈川の万木家に帰ることに。
美幸と気持ちの良い別れをし、万木家に帰還。
忍(ともさかりえ)や可愛いつぐみ(加藤柚凪)に温かく迎えられ、クリスマスを水入らずに過ごすことに。
家族みんなで、里子が学生時代に弾いていたピアノ演奏を聴くことに。
ラジカセを買い、カセットをかけ、里子のピアノ演奏に耳を傾ける万木家。
浩之は、美幸に食事を届けてもらい、闘病生活に笑顔が戻ります。
家族で、温かなクリスマスの夜を過ごし、つぐみにこっそりプレゼントを渡すことに参加する平。
つぐみが寝た後に、アルツハイマー型認知症の診断を病院から受けたと伝え、平はこれからの自分をよろしく頼むと伝えます。
朝顔も桑原も、平を全力でサポートすることを約束し、家族みんなで笑顔で過ごすことを提案。
ふと、クリスマスにサンタクロースにお願いすることはあるか?と3人で会話をした際、平は「ないな・・・今がじゅうぶん幸せだから」とこぼすのでした。
来週は、新たな事件に加え、万木家の絆が前作より一層、深まるエピソードになります。
監察医朝顔2 14話感想・みどころ
美幸がちょっと怖いとまた思ってしまうシーンがありますが、美幸自身も自分が孤独な状況から、平に身勝手なことを言っていることを自覚していて救いがありましたね。
「一緒に住まない?朝起こしたり、ごはんを作るし・・・」と切り出した時は、優しい友人のふりをして、理解者を装って、万木家にじわじわと今日も侵入している気がしました。
知人として、浩之のことも平の事も理解している美幸はけっして全面的に「悪」ではないことも伝わります。
つぐみや朝顔を陰ながら応援している美幸の気持ちが伝わり、これまでとは違った目線で美幸という人物の視点が変わりましたね。
平も認知症の疑いがあることで、朝顔たちに迷惑をかけてしまうリスクを伝え、親として子供の負担になりたくないのに、物忘れがだんだん激しくなる葛藤や、複雑な心境が伝わって辛い。
平は元々、温厚で家族思いな父なだけに、前作と違い、病気の進行で異変を感じてしまう平が切なくて、胸が締め付けられるような思いでした。
ですが、朝顔や桑原、まだ大人の色んな事情がうまく呑み込めないけれど、子供なりに家族の変化を感じ取るつぐみが、平にとって最高の家族だと思います。
浩之も医療器具をつけていますが、朝顔やつぐみが訪ねてくることや、美幸が気に掛けてくれることで、闘病生活のなかに、少しの光が差し込んだという感じがしましたね。
万木家に無事、戻ることができた平も、我が家に帰ってきた笑顔や安堵が感じられ、つぐみを通して、小さい頃の朝顔にしていたように、家族水入らずのクリスマスを過ごせていたシーンは、キラキラしていて、とても微笑ましかったです。
終盤に、平がやはり、アルツハイマー型認知症だと聞かされ、病院にこれから通うことや、苦労を掛けるかもしれないから先に謝っておく・・・なんて涙が。
万木家は結束力が強く、本当に温かい家庭ですね。
平がクリスマスにサンタクロースにお願いすることは今が一番幸せだから何もないなんて言って、ますます涙腺決壊ですよ。
平さん、シンプルに泣かせないでください・・・
万木家にまた違った笑顔があふれて、本当によかったと思えた14話でした。