監察医朝顔１５話あらすじネタバレ
平は、美容室にいた途中、浩之（柄本明）の見舞いに行くことを忘れていたことを思い出しました。
慌てて、面会時間へ駆け付けるのですが、アルツハイマー型認知症の診断を受けました。
それは朝顔たちと同居する少し前の出来事で、万木家で再び、平はこのことを機に、家族の一員として生活することを決めたのでした。
朝顔（上野樹里）、桑原（風間俊介）、そして、可愛い５歳の娘、つぐみ（加藤柚凪）は、仙ノ浦から神奈川で再び、万木家で暮らすことになった、朝顔の父、平（時任三郎）の認知症の闘病と向き合うことに。
朝顔は三が日明けに訪ねてくる桑原の両親と、忍（ともさかりえ）一家を迎える準備をしていました。
そんななか、朝顔に茶子（山口智子）が連絡してきます。
年明け早々に、承認解剖の相談で、興雲大学法医学教室にきた茶子と若林（大谷亮平）はこの案件について、朝顔たちに説明をしています。
遺体は猿渡正夫という６５歳の男性で、ヨーロッパのとある国のホテルで遺体となって発見されました。
エンバーミングをして、茶子と若林で預かっているとのこと。
元々は、海外でエンバーミングしていたのですが、ずさんな対応だったので、茶子と若林が改めてエンバーミングを施していました。
猿渡の家族は正夫の解剖を朝顔たち興雲法医学教室の法医学者たちに依頼。
猿渡の妻、佳織（美保純）と一人娘の優香（菅野莉央）と３人で暮らしていたのですが、突然、姿を消し、家族から捜索願が出されていました。
優香は正夫が亡くなる当初、愛人の可能性がある女性と一緒にいたかもしれないとネットで囁かれていました。
優香は昔、正夫が不倫したこともあるので、もしかしたら愛人なのでは？と考えているというのです。
朝顔は、再解剖なので、資金がかかることを伝えますが、優香は父が残した遺産があると答え、資金の余裕があると答えました。
佳織（美保純）は娘の強い解剖してほしいという意志に反対のようですが、気が強く、意志も強い優香は「お母さんはこの件について口出ししないでほしい」と言われ、黙ってしまいます。
優香は彼女なりの理由で、再解剖して、原因を調べてほしいと依頼。
茶子は海外からの遺体ということで、移動中に薬液が漏れた可能性もあると示唆。
猿渡の遺体には首を吊った痕跡があって、現地での解剖の結果、自殺と断定されていました。
佳織たちは、若林らにエンバーミングのやり直しを依頼しにきた際に、再解剖を希望しました。
佳織と優香から事情を聞くと、再解剖を強く希望していて、娘の優香は特にその意志が強いのです。
さらに、優香は、野茂山署強行犯係の刑事、森本（森本慎太郎）の学生時代の友人でした。
朝顔は、ふと、茶子に対して、父のことを伝えました。
平が認知症の件で、これから闘病中だと話し、茶子なら平が自分のことを話しやすい相手だと言います。
茶子は平の事に関して快く引き受けると許可。
その夜、平から今、取り組んでいる正夫のことを話し伝えたところ、正夫のことを思い、再解剖をしないほうがいいのではないかと提案した平。
「自殺で亡くなったという事実」がつらいだろうという気持ちを汲んでいたのです。
しかし、朝顔は平と意見が食い違ってしまいました。
平は家族にモヤモヤを残したまま、亡くなった正夫が不憫でならず、正夫の家族のためにも追求することはやめたほうがいいと思っていました。
朝顔は、真実を知るために、解剖を依頼している優香のことを思い、原因を突き止めたいと反論。
ところが、平は数分後に、朝顔と意見が対立して少し親子の間で気まずい会話をしたことを忘れていました。
朝顔は、お風呂に入ることを提案し、平に先ほど会話がぎくしゃくしたことを敢えて伏せ、気を遣いますが、父の認知症の進行を痛感していました。
後日、朝顔たちは、忍（ともさかりえ）と彼女の夫（塙宣之）ら親戚が集まり、温かい正月祝いをしました。
朝顔と森本は、優香から、心優しく家族思いだった正夫が、自殺なんかするはずない、もうさらに、遺体を再解剖して原因を調べてほしいと訴えられ、困惑。
森本はこれ以上、調べると、正夫の体を楽さん傷つけることになりかねないと止めますが、優香は家族思いの父だったからこそ再度、調べてほしいと訴えられました。
そこで、朝顔たちは正夫の死の原因をさらに深く追求することに。
その夜、平は自身が忘れっぽくなり、家族に迷惑をかけることになると、桑原（風間俊介）に相談して詫びます。
桑原は「少し忘れっぽくなったっていい、今までお義父さんはしっかりしてきたんだから」とフォロー。
平がさらに、謝ると、「おとうさん、もうそういうのやめませんか？謝らなくていい、これからも家族一緒に過ごしていきましょう」と彼を大きな愛で受け止めるのでした。
つぐみ（加藤柚凪）も、祖父の異変に気付き、平が家族によく「ごめん」と謝ることに違和感を覚え、手作りの「ごめん箱」を工作。
「ごめん」と家族の誰かが謝れば、お金を入れるシステムを作りました。
それは、つぐみなりに、家族の間で「ごめん」と謝る不思議な空気や、祖父がしょんぼりした顔で両親に頻繁に謝る様子を改善したいと思う優しさでした。
つぐみの「ごめん箱」は朝顔や桑原、平も気持ちを和らげてくれる効果を発揮。
平は刑事時代の仲間の本宮（神尾佑）や矢神（宇梶剛士）、神奈川県警で相談員として働く友人の、糀谷晴一（肥後克広）たちに、自身のことを話し、不安な心理を吐露。
自分には時間がない、家族に迷惑をかけないで死にたいと思ったことさえあると話しました。
仲間たちの前では本音を話したものの、彼を引退後も支える協力をしてくれることに感謝し、朝顔たちの為にも病気と闘い、前に進もうと考えを改め直す平。
調べると、正夫の腹部に、「もう調べないでください」という正夫が書いたメモが見つかりました。
後日、正夫から謝礼を受け取った女性がいて、そのメモのことを正夫の医師も許可していた状況が発覚。
さらに、優香には、遺伝性疾患があり、優香が正夫と佳織の実子でないことが大きく関係していました。
正夫は浮気をしていたことがあり、優香への愛情はないと佳織は過去に思ったことがあると話しました。
優香は香里が浮気相手との間に授かった娘だったからです。
そこで、これは夫なりの自分たち家族への復讐ではないかと思うと推測する佳織。
しかし、朝顔はこれ以上、正夫の体を再解剖することは今後、するべきことでないと提案。
今回のケースは本当のことは正夫本人しか分からないから、正夫が復讐を２人の家族に対して考えているなど不明であることや、家族として優香のことも佳織のことも正夫は大切に思っていたことを伝えた朝顔。
そのことに、佳織と優香は納得し、エンバーミングで正夫を送ることに同意しました。
仕事終わりに、朝顔は平から、「家族と時間を過ごす。でも、自分にはあまり時間が残されていないかもしれない・・・それでも家族と共に生きる」と伝えられ、胸が締め付けられる想いを感じつつも、平の意志を受け止めるのでした。
そんななか、可愛いつぐみは無邪気に公園で遊び、朝顔と平に笑顔が戻ります。
朝顔は歯のことを岩手県警に調べてもらった結果、歯の持ち主は別の被災者で、震災当初、仙ノ浦から４０キロも離れた場所から流れてきたことが発覚。
そのことを平と桑原に話し、２人は納得。
桑原（風間俊介）は、矢神や本宮、そして、桑原が捜査していた過去の事件で発砲したことが原因で彼を敵視していた監察官の五十嵐（松角洋平）の協力で神奈川県警に復帰。
翌朝、朝顔は仕事前に、法医学教室にて、母方の祖父、浩之（柄本明）の容態が急変したことを、仙ノ浦にいる浩之の主治医からの電話連絡を受けて知りました。
来週は、朝顔史上、最悪な事件の発生や、浩之の危篤に万木家が立ち向かいます。
監察医朝顔２ １５話感想・みどころ
平が朝顔の仕事に関して、正夫が「自分がなぜ死んだのかを調べないでほしい」という父としての気持ちに共感した場面は切なかったですね。
平自身も、さきほど朝顔と話したことを忘れるなど、物忘れや記憶があやふやな症状の自覚により、自分は家族に迷惑をかけずに死にたいと本宮や、矢神にだけ話したシーンは胸が詰まる思いでした。
平とは違った家族への愛を持つ正夫の最期の死はとてもつらいものでしたね。
それなのに、正夫の妻、佳織は自身が浮気をして、娘の優香を生んだこと、正夫も不倫したことがあったことで、自分と優香に復讐しようとしているのではないかと口にした時はちょっと不快に思いました。
正夫は家族思いで、家族で今度、旅行しようと提案するなど心温かい人柄があったと訴える優香の証言を聞いていると、家族に復讐するような人物ではなかったと思います。
優香だけが実の子でないけれども父の優しさを素直に受け止められる「まとも」な人間だと思いました。
桑原は本当に優しいですよ・・・お父さんは少し忘れっぽくなるだけなんて言葉選びも素敵ですよ。
もう迷惑だなんて思わないでほしい、ごめんと謝らないでほしいなんて・・・桑原くんはやはり全国の女性にとって理想の夫ですね。
桑原の優しさ、変わりゆく父を一生懸命、受け止める朝顔も夫婦としても、家族としても温かく、強い心を持っているといえます。
つぐみも幼いなりに朝顔の説明を聞き、祖父がこれまでと少し違うけれど、家族への愛は忘れないことに納得し、祖父の病気をよく理解できなくても、彼女なりに受け止めようとする姿勢にも感動！
つぐみのごめん箱や、彼女の愛らしい屈託なさは、万木家の希望の光ともいえました。
また、万木家の和やかな正月祝いのシーンも、本当にこの家は大きな家族愛に包まれていて、親戚一同、心から笑っている風景に救われましたね。
平は死を考えたことすらあると、矢神や本宮には家族にいえない本音を漏らしていて、その場面は、平さん、死ぬことを考えないでと言いたくなりましたが、仲間には家族を想うからこそ、自分が迷惑をかけず、一人死にたいという平の気持ちを非難せず、温かく彼を見守る本宮たちの優しさにはほっとする部分を感じましたね。
歯が違う人で良かったけれど、仙ノ浦から４０キロも離れた持主のものという複雑さや、朝顔の母で平の妻、里子（石田ひかり）の行方が再び、振りだしに戻ったという気持ちになりました。
でも、これで「里子の歯でした」と分かっても、またそれはそれで万木家の人達にとっては、長年の「しこり」が取れたけれど、大切な家族の歯というのはやはり堪えるものがあると思うので、里子の歯でないことも、次の万木家のステップに繋がるのかな・・・という心境です。
朝顔史上、もっとも恐ろしい猟奇殺人事件の真相や、浩之が危篤になり、朝顔たちは彼の命を繋ぐことができるのか必見だと感じた１５話でした。
