家政婦のミタゾノ3話あらすじネタバレ
井口慎二は定年退職し、部下達から温かく、見送られました。
「俺の本当の支えは君だよ」
井口は女性らしき人物に連絡し、スマホを見てニヤリと笑うのでした。
妻の茉莉花に退職金を差し出し、2人で夫婦生活を送る事に。
「これからも仲良くやっていこうや」
「そうね」
しかし、茉莉花は無理やり笑顔を作っていました。
三田園達、「結家政婦紹介所」は、退職金が出ないことでショックを受けるのでした。
大手電機会社を定年退職した伊口慎二(竹中直人)の妻、茉莉花(山下容莉枝)からの依頼を受けた、三田園(松岡昌宏)と、大門桜(久保田琳加)。
2人が家を訪問すると、茉莉花の姿はなく、慎二が持ち帰った退職金2000万円と共に忽然と姿を消していました。
「茉莉花?うわぁ!誰!」
「家政夫のミタゾノと申します」
「家政婦の大門です」
「妻はどこだ?」
「奥様から料金は前払いで支払っていただいております」
「ここに置いただよ退職金!君らが退職金を盗んだんじゃ」
「心外ですよ!」
すると、可愛い飼っているインコが反応。
「旦那様、奥様に愛されていたんですね」
「インコは大切にされている人の顔を覚えますからね。子供がいなかったからね仲は良かったと思うよ。」
「お子様がいなくて良かったです。」
家の周りに世蔵剛(栄信)ら不良グループがうろついているのを見た慎二と桜が、茉莉花の誘拐を疑っているなか、世蔵らが家に侵入して来ました。
「あなた達が奥様を誘拐したんですね」
「ピーピーうるせぇな、よく見ろよ!」
桜を騙させた世蔵は、スマホを見せました。
スマホには茉莉花が映っていて、世蔵の率いる不良たちと一緒にいました。
「俺達はあんたの奥さんに頼まれた。退職金で雇われたの。わかった?」
「お金はいくらでも払うから、うちで好きなだけホームパーティーを派手にやっちゃって」
全く状況が読み込めない慎二。
突如、「退職金は全額無駄に使いますから。」と茉莉花からの電話が慎二にかかりました。
「おい家政夫、なにやってんだよ」
「旦那様消えた奥様から電話が御座います」
「安心して、退職金は全部無駄に使いますから。これからのことは全て夫にやらせてくださいね。なんでも夫に好きな食べ物作ってもらって。なんでも作ってくれるからシェフが。」
「パエリア作って」と不良グループ。
「パエリア、そんなの作れるわけないだろ」
「無駄使いする退職金増やすから」
慎二に対し、ビデオ通話を通して、茉莉花は、料理、掃除、洗濯と次々に家事の要求をしていきます。
しかも、制限時間内に家事ができないと退職金を無駄に使うと言い出し、退職金がどんどん減っていきます。
「このままでは奥様に退職金を使われますよ」
大門は、伊口に追い打ちを掛けます。
「パエリアなんてどう作ればいいんだよ。おい家政婦作ってくれ」
「冷凍ピラフとシーフードミックス、塩コショウで出来ますよ。」
その頃、世蔵は仲間達と怪しいクスリを交換していました。
三田園と桜は寝室で慎二の通帳を見つけていました。
毎月50万円以上の引き落としあると気付いた桜。
「あれ?2人以上の生活にしては使いすぎですね」
「旦那様のパエリア、大好評で御座いますよ。まずいって」
慎二が誰かにお金を渡しているのではないかと推測します。
「もうすぐ誕生日だね。今度の誕生日にはネックレスを送る」
なんと、案の定、ビデオ通話をしていた相手と話す、慎二。
退職した日、帰宅する前に見ていたメール相手のようです。
「おい、おっさん味噌ラーメン作って」
怪しい男、世蔵の注文に味噌ラーメンすらどうやって作ったらいいか戸惑う、慎二。
「ご自宅にあるあの味噌を使えばよろしいのでは?」
「ダメだ!あの味噌は茉莉花が俺の為に長年作ってくれた味噌なんだ。絶対にダメだ」
男たちが帰っていった後、散らかった部屋に途方に暮れるのでした。
「贅沢はできないけど2人で暮らすには十分だよ。毎月15万円の生活費を渡していたし」
「じゃ今から50分ごとに10万円、無駄遣いします」
「茉莉花、なんで無駄遣いをさせるんだ」
茉莉花の厳しい指示で、片づけを進める慎二。
「ボウルに数滴食器用洗剤を入れ、油を浮き上がらせてくれますよ。細かい汚れを放っておくととりかえしのつかないことになりますから」
食器洗いの方法もミタゾノは教えます。
500万円を早速、不良グループの一人にすぐ渡してしまう、茉莉花。
「おっさんに汚れた服渡したら100万円」
世蔵が自分達の汚れた服を渡し、茉莉花から100万円もらいました。
「旦那様、されているんじゃないんですか?浮気。しかし、毎月15万のお小遣いをあげているにもかかわらず、お金が減っている。」
「私が愛しているのは茉莉花だけだ」
「じゃあ退職金の使い道は?」
「奥様は浮気の腹いせにこういうことされているんです」
家事にてんてこ舞いな慎二は、退職した会社の元、部下の川都を呼びました。
「部長」
「ああ、川都くん!」
桜は川都を尾行するように、村田光(伊野尾慧)に指示しました。
すると同じく、慎二の元部下だった男、西崎と会っていました。
「部長、辞めてからもマジうざい。迷惑」
「部長、ああ見えてみんなに好かれてなかった」
茉莉花も飯沼という男と会っていました。
「あの人には時間がないから嫌というほど家事を経験してもらわないと」
「うわぁ三田園さん。貴方達はもう帰って結構よ。貴方達にしてほしいことはもう終わったの」
慎二は咳をしながら、川都にメッセージを送っていました。
「どうぞ、咳をされていたようなので」
「健康診断の結果は悪くなかったんだけど」
しかし、慎二の健康診断の結果を見た、三田園は何か思う事がありました。
「茉莉花…」
かつて、茉莉花に慎二は朝食の時にこう言いました。
「あなたの為に作ったの。味噌汁くらいならあなたにも作れると思って」
「そんな無駄なことはしたくないね。茉莉花の作った味噌汁が一番うまい。」
その夜、桜が伊口家に着くと、世蔵と茉莉花が慎二を縛っていました。
「え?やっぱり事件?!」
「もうあなたには時間がないの」
「スマホを返してくれ。俺が愛しているのは茉莉花だけだ」
「もしかして秘書とビデオ通話で繋がっているんですか?」
「部長、愛しています」
「俺のメリルを奪わないでくれ!」
「そちら、大人気秘書育成ゲームにおまかせの槇島メリル様と申します。メリル様のレベルは上限である999。俗にいうカンストしておりますので相当おやりになってらっしゃいますね」
「この子に、この子に5年も貢いできたんでしょ?」
慎二がこっそりスマホを見ながらにやりと笑っている原因は、アプリ課金だったのです。「この間送った指輪、気に入ってくれた?今度の誕生日にはネックレス送ります」
「メリル―!」
なんと、槙島メリルという秘書アプリで遊んでいて、川都と浮気はしていません。
「じゃあゲームにめちゃくちゃお金を使っていたってことですか?」
「そんなに使ってないよ」
「換気扇のファンの油を落とすには食器用中性洗剤を入れ、カードでこすります。カードが沢山ありましたので助かりました」
三田園はプリペイドカードで換気扇の汚れを落とします。
「うわぁー!やめろー」と慎二。
「これってゲームにプリペイドカードで課金していたってことですか?じゃあ毎月生活費意外に使っていたお金って」
慎二のアプリ課金に驚く、桜。
「ええ。私に内緒でスマホのゲームに毎月30万円以上の課金を5年も」
「毎月30万以上を5年ってことは2000万近くゲームに?」
なんと、慎二は茉莉花に内緒でしていた、ゲーム課金が2000万円を越えていたのです。
「貴様、絶対に言ってはいけないことを!無駄なんかじゃない、メリルはずっと俺の傍にいてくれた。メリルは折れに沢山思い出をくれた。思い出に課金して何が悪い!あくまで愛しているのは人間の茉莉花で、メリルは!」
「じゃあ私の言う事聞いてくれる?」
「聞く聞く、掃除でも何でも」
「じゃあゲーム消して?じゃあ私、こういうの疎いから世蔵くんに来てもらったの」
2000万円を5年間に前いるにつぎ込みました。
「じゃああなたにメリルを消させてあげる」
メリルのアプリを慎二に無理やり消させた、茉莉花。
「メリル―!」
「これで5年間の思い出と2千万つぎ込んだデータは?」
「ぱぁ!」
次に、茉莉花は掃除機を買おうと試みました。
「さぁ三田園さん、退職金は残りいくら?」
「そんなメリルを消したじゃないか」
「なんだこの写真」
「茉莉花、誰なんだこの男は!」
テレビ画面に映ったのは、茉莉花の主治医、飯沼に接触し、茉莉花の浮気を確かめようとする、村田光の姿が。
「茉莉花さんの浮気相手なんですか?」
「え?違いますけどかかりつけの主治医です」
「お前、医者と浮気を?!」
「え?これ旦那様の健康診断?奥様が時間がないって言ってたのは、旦那様が死ぬ前に家事をやらせたかったってこと?」
「これ俺のじゃない」
「それは彼女の、伊口茉莉花さんのものです。旦那さん、聞いてください、奥さんの心臓に重大な疾患が見つかりました。」
「心臓に、疾患?!」
なんと、茉莉花は心臓に疾患がありました。
「茉莉花さんは拡張型心筋症です。現在は薬で進行を遅らせていますが、いつ心不全になってもおかしくない状態です」
間に入って説明する、世蔵剛は、見た目はコワモテなヤンキーなものの、彼の正体は薬剤師でした。
「あなた何者?」
「彼は薬剤師です」
「でも怪しいクスリ飲んでいたし」
「俺は薬剤師です。あれは胃薬です。沢山、食べる前に」
「茉莉花、お前…病気なのか?」
「私がいなくなったら、これからはあなた一人で生きていくのだから。」
「先程は大切なことを言い忘れておりました。キッチンの換気扇は汚れが溜まると、吸引力が下がります。吸い取り切れなかった油はリビングへ広がり、壁紙の黄ばみの原因にも。ですがこちらのおたくの壁紙は奇麗なまま。恐らく定期的に換気扇をおそうじされていたのかと。壁が綺麗なことを当たり前だと思っていたら気付かない事なのかもしれませんね」
「あなた、あなたは一人暮らしになるの。ご飯を作って、掃除もして、洗濯もみんなあなたがやるのよ」
「待ってくれ、掃除も洗濯も掃除も全部、俺がやるから。俺は茉莉花がいることを当たり前だと思ってた。今ようやくわかった、今更遅いけど今ようやくわかった。茉莉花、茉莉花がなんとかして生きられる方法を探すから。お願いだ、お願いだ、どこにも行かないでくれ」
「もう遅いのよ。でもそう言ってくれたことは嬉しいかな」
「茉莉花…」
その後、「結家政婦紹介所」では、茉莉花と慎二夫婦の近況を知りました。
「奥様の新薬治療うまくいってるみたいですね。先日退院なされたって」
「旦那様が必死になって色々捜して治験薬、うまく反応したみたいですよ。」
その後、茉莉花は新薬治療がうまくいき、退院しました。
「ゲームはすっかり引退されたそうですね」
「結局退職金も大して使われていなかったんでしょ」
「はい、薬剤師さんがお金をもらうふりをしていたので」
「まさかヤンキー風の薬剤師だったなんてね」
「退職金は新薬治療に充てられたみたいです」
「退職金の使い道は結局、奥様だったってことね。無駄な使い道じゃなくて良かったじゃない」
「これからも2人で仲良くやっていけると良いですね」
「絶対事件性があると思っていたのに」
「推理があたってたら大事件になっていたところだし、外れていて良かったじゃないですか。ねぇ、三田園さん?」と光。
「解決しないほうがいい事件も御座いますからね」
三田園は、茉莉花と慎二を再訪問し、様子を見に行っていました。
「ゲームはすっかり引退されたんですね?」
「ええ。もうすっかり無課金おじさん。三田園さんには感謝しています。今こうして幸せに暮らしているのもあなたのおかげ。」
「あ、お紅茶お願いしますね」
「あなたこの間勝った紅茶が棚にあったわ」
「オッケー」
「そういえばこちら、返しそびれておりました。」
三田園は茉莉花が慎二に死亡保険を掛けていることを言い当てました。
「主人のものね」
「あらお味噌、お捨てになられたんですか?」
「ええ少し古くなったから」
「あちらのお味噌、本当に美味しかったものですから。隠し味は何かと気になり成分を調べさせていただいました。ホウライソウ、お使いになられているのですね。ホウライソウには毒素成分が御座いますが、隠し味程度の微量な量でしたら死に至ることは御座いません。微量な摂取を数カ月続けたらしかも検視をしても、体内からは検出されにくく、微量なら自然死を装うことができる」
なんと、茉莉花は元々、慎二の死を願い、彼を殺そうと味噌汁にホウライソウを微量に入れていたのでした。
「慎二、慎二やれ」と鳴くインコ。
その言葉の意味は、茉莉花のたった一つの願いでした。
「慎二、慎二やれ…慎二…死んじゃえ」
慎二が家事をし始めるようになったことから、ホウライソウ入りの味噌を片付けた、茉莉花。
茉莉花は夫の死を望んでいたのでした。
三田園は、この夫婦に隠された最大の秘密を知り、にやりと薄気味悪い笑みを浮かべるのでした。
家政夫のミタゾノ3話感想・みどころ
日頃から家のことをなんでもしてくれる妻の茉莉花に、「家事は無駄な時間」と言ってしまったことや、ゲーム課金のやりすぎた、慎二。
トーキング機能付きだとついついやりすぎてしまいますよね。
慎二がゲームにつぎ込んじゃうのちょっと分かります。
茉莉花の心臓が拡張型心筋症であり、薬で進行を遅らせていたという状況。
家事をしてくれる家族の有難みを痛感させられた、慎二は改心できて良かった。
茉莉花も新薬治療がうまくいき、再発リスクを防ぎながら普通に生活できて、一件落着と思いきや、茉莉花は慎二をホウライソウで毒殺しようとしていたとは…。
三田園が暴いた、茉莉花の真相心理と、慎二のどうしようもなさの掛け算が面白かったです。
あんな素直でちょっと抜けている旦那さん、可愛いものですよ。
ゲームに課金しすぎたのは大目玉なところですがね。
もう慎二はゲームを辞めて、家族の為に踏み出そうとしているから、この先、殺さないであげてほしいなと切に願います。
三田園のほくそ笑む表情と、茉莉花の真意に背筋がゾッとしましたが、ミタゾノシリーズならではの、ニアミスが尾を引く3話でした。