家政婦のミタゾノ7話あらすじネタバレ
とある家族(ヒロシ)が子供と一緒にキャンプをしているのどかな風景。
「むすび家政婦紹介所」では、「70歳以上は社会のコスパが悪くなるから日本から追い出せ」の発言で炎上した、矢崎智の話題で持ち切りに。
阿部真理亜(平田敦子)、志摩(しゅはまはるみ)、結頼子(余貴美子)と出勤してきた、実優(桜田ひより)は盛り上がります。
この発言で大炎上した、ITベンチャー起業家の矢崎智(丸山智己)。
アイドルとの不倫疑惑をスクープされ、表舞台から姿を消して、山奥で暮らしていました。
そんな山崎の自宅を訪ねることになった三田園(松岡昌宏)と村田(伊野尾慧)。
矢崎は不倫疑惑報道があった際、妻のみゆき(映美くらら)と離れて暮らしていて、子供達は彼が育てています。
「夫は子供達は自分が育てるって言って…それきり連絡がとれなくて。」
最近、連絡がみゆきと取れなくなり、車で山奥の矢崎の自宅へ向かうものの、途中で迷ってしまった3人。
通りすがりの村人に矢崎の行方を尋ねる一同。
「通行禁止の道に勝手に入ると、この神様に呪われて森とキノコの神隠しにあう」と脅されてしまいました。
ようやく到着すると、矢崎の息子と娘は想像以上にアナログな暮らしを楽しんでいました。
「…みゆき?!」
「驚いたなぁどうしたんだ」
「連絡がないからよ」
「電波は繋がらないしネット環境もないよ」
「最初は都会の生活を恋しがっていたけど、洋一も恵美もそのうち馴染んでいったよ。子供って不思議だよな。ここにはなにもないけど自然だけはある」
「子供たちのためにも学校や、友達もあるでしょ」
洋一と恵美は、大自然で野菜を収穫し、鶏を捌いて食べている様子を見たみゆき。
矢崎は、「このままここで子供達を育てたい」と話します。
「お前たち鶏を捌くのにどれだけ時間かかってるんだ。野菜摂ってこい」
子供達に自給自足の生活を無理からにさせている様子の夫に、みゆきは違和感。
しかし、サバイバルを通して、子供達に根性や生活力を付けようとしている、矢崎。
「お父さんが外の食べ物はダメだって言ってた」
恵美と洋一の言葉に、ますます喉につっかえるものを感じる、みゆき。
「洋一と恵美は何を食べたい?」
「お母さんの半熟卵のオムライス。」
洋一と恵美の様子を見たそのはじっと観察。
三田園はそんな矢崎家の様子を見て、「飽きなければいいわね」と意味深に嫌味を言うのでした。
子供達の様子を見ていた、みゆきは、火起こしをする洋一の手の平に、切り傷があることにますます違和感を覚えます。
しかも父親が来ると怯えてすぐに食事の支度をする2人に何かを悟りました。
「あのねこのお菓子あとで食べて良いよ」
みゆきは「エリンギの国」というお菓子を子供達にあげようとしますが、洋一と恵美は、受けとるのを不安がりました。
「こんなところにいて勉強は大丈夫なの?学校や友達とかあるでしょ」
しかし、洋一と恵美は、三田園が出した歴史と英語のクイズにもスラスラと答えました。
「中学卒業する程度まで教えている。サバイバル術は生きる為に必要だと思っている。」
そんななか、金子孝弘(渋谷兼人)がそんな矢崎たちの様子を山の中から撮影。
彼女は、みゆきの新しい恋人。
抱き合おうとした瞬間、2人の様子を陰から見ていた三田園が。
「子供達を虐待していると疑う様子も撮れたよ。ここ、電波悪いね。」
「おい!みゆき、こいつ誰だ!」
「サウナ雑誌の記者、金子です。」
「そういえば金子さん、ここに良いサウナがあると聞いて伺ったんですよね。」と三田園。
「ええ。いやぁ、矢崎さんにはぜひ、取材したかったんですよ。」
矢崎とサウナを楽しみ、打ち解けようとしたものの、三田園が金子とみゆきが楽しくデートしている待ち受けをさらしました。
「あなたは虐待していますよ。サバイバル力を強制させるのは…」
「矢崎、恵美、こんなところにいて楽しいの?本当に不満じゃない?」
「新しい生活を学ぶのは楽しいよ。これからは何が起こるか分からないし、学ぶことは大事だと思う。」
「お母さんも、経験してたら?楽しいよ。」
洋一と恵美は模範解答をします。
「あなた、不倫しているし、子供達に虐待紛いのことをしている動画はアップ済み」
みゆきは金子と共に子供を思いながらも、子供達の返事に複雑な胸の内でした。
「むすび家政婦紹介所」では、洋一と恵美を厳しく叱責する矢崎の様子に、志摩、真理亜、頼子は違和感を抱いていました。
三田園はみゆきに対して、意味深にこう言います。
「こびりついた汚れをとるには非常識なことをするしかないですよね。」
そして、屋根裏部屋にいた子供たちにもそっと声を掛けます。
「受け入れたくないことは神様に隠したくなりますよね。」
その頃、村田光(伊野尾慧)は森の中で失踪。
子供達のことがただでさえ心配なみゆきは金子に子供達を連れ去ろうと計画。
しかし、その会話を三田園に聞かれてしまいます。
ふと、彼は目と鼻の先に、恵美と洋一が立ち入り禁止の場所に行こうとしていたところを目撃して止めます。
子供達を追いかけて足を滑らせた一同。
自然に慣れている金子の後をついていく、みゆき、恵美と洋一、三田園。
その頃、捕まって網の中にいる光は弱って助けを求めます。
歩いたところと同じ切り株に遭遇し、三田園は違和感。
歩いている時に、恵美は喉の渇きを訴えます。
洋一は泥水をろ過して煮沸して飲み水を作りました。
恵美に飲ませる洋一。
「洋一くんすごいなぁ」
「お父さんに教えてもらったんだ。」
「…そう」と、みゆき。
ふと、三田園が仕掛けたおもちゃの蜘蛛に驚いた拍子に、金子はみゆきを突き飛ばしてしまいました。
みゆきは倒れてけがを負います。
ふと、クマが出たと思われていたものの、家族を心配した矢崎が。
矢崎はみゆきを背負い、子供達と共に歩きます。
三田園は矢崎一家の様子を引き続き、観察します。
その後、自治体の地元民、斎藤たちによって網から助け出された光(伊野尾慧)と合流。
矢崎智を地元民の斎藤らが一斉に非難し始めました。
「ゴミ出しのルールは守らないし、ここのルールを守らないから、神隠しの話を作ったのに。」
実は自給自足をしていたのも、自治体の斎藤たちから村八分にされたからでした。
なんと、村人たちが洋一と恵美が育てた野菜もめちゃくちゃにしていたこともわかりました。
「呆れた!なにが子供たちは自然のなかで育てるだよ、不倫して田舎に逃げて強がっているだけじゃない。」
子供達のことを思って矢崎を叱る、金子。
しかし、村田光と同じように、捕まった金子の肩を揉んで、正気にさせた、三田園。
すると、金子は矢崎智が不倫疑惑を報じられたアイドル、茜を応援していました。
ふと、訪ねてきた茜は、みゆきに謝りました。
「実は矢崎さんは不倫関係ではなく、私にサバイバル術を教えてくれた師匠なんです。でもそこからどんどん距離が縮まってしまって…奥様には大変、申し訳ないことをしました。」
さらに、茜は金子がしつこく付きまとうストーカーだと批難。
「こいつは家で私を待ち伏せしたりしたストーカー。接近禁止命令もう一回出してやろうか?」
「あーもしもし、今度会うのはね」
茜は次の恋人に電話。
金子は三田園によって、退散させられました。
矢崎一家は、実はサバイバル用Wi-Fiがあることを恵美と洋一が既に知っていたことが判明。
「お前たち、なんで…スマホなんか!」
「やめて…!お父さんに怒られるのが怖いからでしょ?こんなサバイバル生活ほんとうは嫌なんだよね?我慢しなくていい、ハッキリ言っていいからね。」
「実はね、お父さんとお母さんに、仲直りしてほしかった。お母さんが作ってくれたオムライス、きのこが入っているの知ってたから、キノコを採りにいっていた。」
矢崎洋一の手の平の切り傷はこのアウトレットWi-Fiを父に内緒でこっそり使うのに、移動させるためでした。
また、ろ過の方法も、父に教えてもらった知識では足りず、ネットを使って調べていた、洋一。
その後、三田園が作ったドレスオムライスを笑顔で食べる、矢崎家。
やがて、新居に引っ越した矢崎家。
改心した智とみゆき、そしてネット環境のある新居で平和に暮らす、子供達。
智とみゆきは家族を一つにしてくれた、三田園に謝礼を払って感謝します。
矢崎家を訪ねると、三田園は子供達が音声システムを駆使していることに追求。
すると、システムは洋一と恵美が、あらかじめ母のみゆきに自分たちが過酷な生活環境にいることをほのめかして、自治体からいじめを受けている父の智の弱みを握っていたことが判明。
わざと問題を起こして父を境地に追い込み、和解を求める、後ろめたい状況を大人につくることで、自分達が自給自足の生活から脱却できる方法でした。
つまり、父のアイドルとの不倫と自分たちがサバイバルを強いられていること、父親の村八分を全て活用し、優しい母を利用していたのです。
「僕達は生活環境さえ整えばどんな親でもよかったんだ」
「それな」
子供達の頭のずる賢さに三田園は、子供達が使うパソコンの音声認識システムに親になることは何?と問います。
「親とは生命体」と回答する音声システムに、三田園は呆れかえり、矢崎家を後にするのでした。
家政夫のミタゾノ7話感想・みどころ
自給自足の生活を経験させて、子供達にネット環境だけでなく、友人との交流、学校など社会から遮断された環境下に置かせる、智。
確かに生きる知恵として、サバイバル術を教えることは批判されることではないにしろ、人との交流がほとんどなく、厳格な父と子供達2人の暮らしは可哀想ですよ。
恵美と洋一が智の顔色を窺っていたり、素直で従順な面を見て胸が痛みました。
しかし、蓋を開けてみれば、父の智は、茜にとってサバイバル術を教える師匠のような存在。
そこから恋人の距離に発展してしまったことは、茜と智の人間的な弱さだと思いました。
そして、智からサバイバルを強いられ、モラルハラスメントのような厳しい口調で責められていた洋一と恵美。
なんと、彼らは父の支配と不倫、子供思いの母が自分たちを必ず父の後ろめたい行動から助け出してくれることを想定して計画を実行していたどんでん返し。
サバイバル環境で、ネットが使えることも知っていたし、父親の不利な状況を利用して、なんでも望みが叶う普通の子の暮らしを手に入れるために親を陥れた洋一と恵美。
父の智よりも、生きる為の術に長けたのは子供だった事実が紐解かれた7話でした。