ケイジとケンジ、時々、ハンジ5話あらすじネタバレ
横浜みなとみらい署の所長、牛島(伊藤淳史)は初めて高校の同窓会に出席して、片思いをしていた同級生、城山由希子(黒川智花)と再会しました。
美人で清楚な由希子から39歳の若さで所長を務める今の自分を褒められ、嬉しさで胸がいっぱいになる、牛島。
その頃、豪太は目黒を長い付き合いから立場を気にせず、フレンドリーに接しようとします。
凜(長井短)や原口奈々美(岡崎紗絵)からは、目黒の立場を考えてほしいと意見するのでした。
初恋の相手だった由希子とも温かい距離で話し、お互いの近況を報告する、牛島。
ふと、牛島に対し、同級生の津川が、かつて牛島が由希子にラブレターを書いたことをみんな知っていると意味深に告げてきました。
ところが、突然、牛島の目の前で同窓生の津川亮太郎(淳士)が赤ワインを口にした途端、亡くなってしまいました。
間もなく、死因はワインに混入された青酸化合物による急性中毒だと判明します。
持丸(峯村リエ)にも連携をとる、牛島。
撮影していた動画や聞き込みの結果から、津川が同級生の誰かからワイングラスを受け取ったことが分かりました。
犯人候補は牛島も含む49人。
所長が捜査対象者になる前代未聞の事件です。
豪太(桐谷健太)ら横浜みなとみらい署強行犯係の面々は捜査を開始。
県警の一課長、見城長一郎(池田成志)の指揮の元、横浜地方検察庁の検事、二階堂(北村有起哉)と立会事務官で豪太の妹、みなみ(比嘉愛未)も捜査を進めていきます。
薬物が入れられたのは、津川のみ。
牛島は普段から勉強一筋で同級生の事は良く知らないこと、由希子に恋心を抱いていたことを思い返します。
今の発言は警察官として相応しくないと見城に注意される、牛島。
豪太は同い年で初恋の人が殺人犯かもしれないと不安を感じている牛島をフォロー。
「好きな人が殺人犯かもしれないのはつらいですよね、わかりますよ。大丈夫、大丈夫。」
その頃、二階堂(北村有起哉)は、諸星判事(吉瀬美智子)とランチをしますが、彼女からもう自分には話しかけないでほしいと言われて、落胆します。
二階堂と諸星は元恋人で、同志。
横浜地検に豪太たちは、津川がパワハラ気質でライバル会社も蹴散らすような横暴さで有名だと知りました。
逆恨みの犯行があってもおかしくないとのこと。
諸星はその後、目黒に少し八つ当たり。
「君は諸星判事とは知り合いのようだね、ああいう圧が強くてはっきり言う人はやめた方が良いよ。」
その夜、宮沢かほり(奥貫薫)と大野純(ぎぃ子)の小料理屋で食事。
検事の律子(仲村アン)、律子の秘書、遥(久住小春)、二階堂、みなみ(比嘉愛未)、目黒で食事。
ふと、会話のなかで「二階堂検事のこと好きですよ」というリスペクトの意味を取り違えて慌てる二階堂。
翌日。
津川が会社を立ち上げた時、唐沢が創立メンバーだったことを同窓会にいた堀から聞かされた、牛島。
堀(佐野泰臣)の証言によると、豪太と目黒は、唐沢が津川の創立メンバーから追い出され、実家の書店を手伝うものの、うまくいかなかったことが判明します。
山中みち(山田キヌヲ)から連絡を受けた牛島は、津川と由希子が不倫関係だったことを知りました。
津川の着信に田中一郎という偽名で履歴が。
「田中一郎」は、津川の偽名です。
城山は薬品開発のラボで働いていて、薬品を入手しやすい環境とのこと。
そこで、白山の取り調べを長一郎が担当すると自ら言い張りました。
高圧的で横暴な彼に、豪太含む周囲の刑事はハラハラ。
豪太はみなみに家に帰り、牛島が初恋の人が殺人犯かもしれないことに関して、彼の刑事としての覚悟を聞かされました。
「仲井戸さん僕は城山由希子さんが薬品入手をしやすい環境であることは間違いないです。」
「牛島署長、もし城山さんが犯人だとしても署長の青春がかえらない事はありません。」
その頃、「落としの長さん」と呼ばれた長一郎は、相手が女性だからとねちっこく嫌味な取り調べをします。
しかし、城山由希子は意外と芯が強く、不倫の経験はあるかと長一郎に突っ込み、彼を戸惑わせました。
津川とは10年関係が続いたものの、別れたとのこと。
また、実家が経営する書店の経営がうまくいかない唐沢(忍成修吾)。
「20年経てば変わる人もいるけど、変わらない人もいる、被疑者は彼女だけじゃない」
豪太たちによる捜索許可状が諸星の元へ送られ、城山の家が取り調べ対象に。
交番勤務の仲間に豪太は、唐沢が怪しいと言い、協力してほしいと言いますが、魚が青酸カリによって、大量に河川敷に浮いている案件に対応しなくてはならないとのこと。
その頃、牛島署長は捜査対象外となり、捜査に復帰できることを二階堂から告げられました。
城山は産婦人科にかかっていて、妊娠からだいぶ経過していることが判明。
津川が父親で生んでほしくないと言われたことが判明しますが、喧嘩になったわけではなく、お互いに和解して別れたとのこと。
科捜研で調べてもらったところ、川の死んだ魚は津川が飲んだ青酸化合物と同じものが原因。
しかも城山由希子の家から距離が近い川。
「あの池に城山に罪を着せる為に別のものが河川敷に青酸化合物を投げ捨てたのではないでしょうか。」と豪太。
唐沢のパソコンからは海外から手に入れた青酸化合物と判明。
「刑事さんは津川がどんな人か知らないんですよ。私が大きくした会社を…津川が奪って。でも1200万円の借金が返せなくて、頼れる相手が津川しかいないと思って」
「なんで俺がお前に協力しなきゃいけないんだよ」
「お前、死ぬほど金持っているんだろ?」
「お前に金を貸して何のメリットがあると思うんだよ…お前に価値はない。どうしてそんなことを言われなきゃいけないんですか…あんな奴、死んで当然ですよ。」
「お前が殺したんだな…」
「唐沢!」
「そうです!殺しましたよ…」
同総会当日。
「津川・・・俺が悪かった、金のことは忘れてくれ」
「俺は友達からお金を貸せない主義なんだ。」
その津川のありえない同窓会での態度を思い出して怒り狂う、唐沢(忍成修吾)。
「友達には金は貸せない…なんで友達なんですか?」
「どうしてあの同窓会で津川さんを殺したんだ?」
厳しい口調で、目黒は取り調べを続けます。
「津川に何かあれば疑われるのは城山…津川は不倫しているんだよ。」
「津川さんが死んで良かった?それで城山さんに罪を擦り付けて…全部お前の造り話じゃないかと思っているよ。自分に都合の良い身勝手な意見ばかり並べてんじゃねぇよ!お前が殺人犯で最低な奴ということだけはわかった。」
その夜。
城山に疑って悪かったことを告げた、牛島。
「お腹の赤ちゃんはどうする?」
「生むよ!私がしっかり育てる!ご家族を大切にね…牛島さんも。」
牛島に妻子がいることを同窓会で知った城山は、お互い頑張ろうという意味でそれぞれの道へ。
「牛島署長、お疲れ様です。城山さんのイメージは変わりましたか?」
「変わらないよ…全然、変わらない。」
「これでよかった、よかったんや。」と豪太。
ケイジとケンジ、時々ハンジ5話感想・みどころ
和やかなムードで同窓会が進行。
しかし、突然、起こる殺人事件に張り詰めた緊張感が漂いましたね。
牛島も同級生に会えて本当に楽しそうだったのになぁ。
牛島の初恋の人、城山由希子を演じた黒川智花さんが、「3年B組金八先生」の生徒役だった当時と清楚な雰囲気が変わらず、美しくて優しげな目元がそのまま。
由希子が殺人犯かもしれない疑いと共に、津川と不倫関係にあってお腹の子供までいるって牛島にとってこれ以上のショックはないなと思いました。
そんな彼に、「牛島署長の青春は終わったわけじゃない、大丈夫」ってフォローして熱くハグをする豪太の優しさと人情深さに感動しました。
豪太は熱血漢で少しうざいところもありますが、人を大切にする心を周りが引くほど持ち合わせていますよね。
今回は、ゲストに「緊急取調室」で嫌味な上層部を演じた、池田成志さんが登場。
「キントリ」を彷彿させる嫌味で、上から目線な捜査一課長が良い意味ではまり役でしたね。
ところが、「落としの長さん」のはずが、城山を「女」だからと思ってなめてかかっていたら大間違いな場面は笑えました。
城山から不倫の経験はあるか?なんて突っ込まれ、開いた口が塞がらないあたふたする彼は一本取られましたね。
清楚な見た目で強かな態度から私も思わず、青酸化合物を入手しやすい環境にいる城山を疑ってしまいました。
ところが、一番、津川を憎んでいたのは唐沢でしたね。
そりゃ津川のあの横暴で思いやりのない態度を見る限り、唐沢が憎しみを募らせていく気持ちは分かりますよ。
一緒に立ち上げた会社は津川一人の手柄になっていて、実家の経営が危ういなか、借金をしてまで、津川に頼ったのに…あの言いぐさはないですよね。
「お前は価値がない人間…お前に貸す金はない」って。
津川の言葉に腹立たしさ以上の気持ちは分かります。
目黒が唐沢を激高して一喝した怒り方には身が震える程、迫真でしたが、共感しかないです。
人の命を軽視し、津川がどんなに最低な人間性だったとしても、「あんな奴、死んで当然。俺の気持ちわかりますよね?刑事さん」は、唐沢の醜悪な本性が覗かれたと思いました。
牛島が、津山の子供をこれから一人で育てる城山を同じ子をもつ「親」同士の立場の目線で見守る背中がカッコよかった5話でした。