ケンジとケンジ時々、ハンジ6話あらすじネタバレ
横浜みなとみらい署強行犯係の仲井戸豪太(桐谷健太)は、検事の二階堂俊介(北村有起哉)から無銭飲食強盗事件の赤川しげる(大江裕)の追加捜査を命じられました。
その最中に、高架下の広場で矢口久志(船津大地)が喧嘩の末に暴行を受ける事件が発生。
様子を目撃していた中学生の女の子は通報しようと動きました。
止めに入ったホームレスを突き飛ばした加害者の男を強行犯係は、覚せい剤の売人を巡るトラブルだと睨みます。
ホームレスは、高島かつひこで、犯人の顔を覚えていません。
自宅のベランダから目撃した主婦が先に通報。
「横浜私立南幸第三中学校」の制服を着た中学生が事件を目撃していたとも話しました。
加害者と矢口は覚せい剤の売買のトラブルがあったのではないかと疑われています。
矢口も面識のない人間と喧嘩になった証言をしたきり、黙秘を貫く始末。
そんななか、近隣住民が制服姿の女子中学生が一部始終を目撃していたとの情報が寄せられました。
目撃者候補の中学生たちに聞き込みをする、原口奈々美(岡崎紗絵)と岸本凛(長井短)。
他の生徒達はカラオケや家にいたと証言。
ただ一人、警察官に淡々とした態度をとる、松原未央(北里琉)のことが引っかかっていました。
未央は何か理由があって言えないことを察した2人。
無税飲食事件の被害に遭った定食屋へ行く、豪太。
目黒(磯村勇斗)から矢口の意識が戻ったと電話が。
「いきなり殴りかかられて…散歩をしていたんです。誰に…知りません。」
「あなたの尿から覚せい剤反応が出たんですが?」と追求する目黒。
「もう一度聞きます、あなたに暴行を加えた男は誰ですか?」
豪太が険しい表情で聞くと、それでも矢口は拒否。
その頃、二階堂(北村有起哉)は、諸星判事(吉瀬美智子)に落書きをした件で拘留中のクルーズ船の客だった、男の対応に追われていました。
諸星に対し、二階堂はもしかしたらアートの可能性もあるから釈放すればと伝えますが、諸星は納得しません。
仕事のストレスから、無税飲食の件を報告した豪太にも、「判事から意地悪されて」と愚痴をこぼし、豪太の妹で、検事の仲井戸みなみ(比嘉愛未)に一喝される始末。
「人間が小さい」と豪太に指摘され、ますますその苛立ちを入社1年目の新人にぶつけました。
同じ頃、未央は母親が仕事で多忙のなか、家に帰宅。
凜と原口が自宅を訪ねると冷たく追い返す、未央。
豪太はラーメン屋にて、店主の証言から犯人を特定。
事件現場の平沼高架下のふれあい広場へ。
豪太は、ついに加害者の大八木勇二(両角周)を捕まえます。
凜と原口は、母親がいるなか、未央の家へ。
未央は言いたくなくて、ヘッドフォンで音楽を聴いています。
そこで、未央の母親(大路恵美)から聞くと、2年前に離婚。
母親のDVを受けていることを警察が放置していたことで、未央は、トラウマを抱えていました。
自分の子供には暴力を振るわないものの、それでも未央は、目の前で家族が暴力を受けているのを見る心理的虐待の被害者でした。
当時、捜査した警察は面倒ごとを避け、対応してくれませんでした。
なんとか離婚できたものの、未央は今でも報道が出る度、「どうせ何もしないくせに」とボソッと呟くのでした。
同じ頃、大八木勇二を目黒と共に逮捕。
事情聴取をすると、大八木は「知りません。」としらばっくれました。
大八木、被害者の矢口、未央は一向に真実を話そうとしません。
そして、大八木の逮捕をきっかけに、横浜地検でも、矢部律子(中村アン)や律子のアシスタントの遥(久住小春)が、大八木に証拠の写真を突きつけました。
仲井戸は、奈々美と共に、未央の家へ。
「警察がお母さんに起きたことを野放しにしたとても不適切な対応をしたこと、申し訳なく思っている。君が怒るのも当然だ…。」
松原未央の心に寄り添い、教師の経験を活かして真実を聞き出そうとします。
未央は豪太に写真を見せられ、とても人相がコワモテな男を示しました。
「怖い人同士の喧嘩でしょ…もういいですか?」
「あの子の警察不信は相当なものだ…」
豪太は未央が受けた心の傷が相当、深いことを伝えました。
さらに、拘留期間が長いクルーズ客の男の件で四苦八苦。
その夜、宮沢かほり(大貫薫)の店で夕食と酒を嗜む豪太。
奈々美は未央への聞き込みの仕方が悪かったと反省。
それに対し、豪太は教師時代の経験から呟きます。
「子どもは繊細なもんや…教師がさっさと問題を解決しようとしているのではないかと未央ちゃんもどこか疑っている部分がある。」
「未央ちゃんは我々を試している?」
諸星は二階堂との誤解を解きます。
豪太は事件の事を知る、外国人の男を追いかけます。
再び、後日、未央に証言をとる豪太、奈々美、凜。
「私はもう伝えました…私のこと信じてくれないんですか?」
「一言・・・未央ちゃん自分には関係ないと思うけど、私ね、どうしてお前みたいなのが刑事になったんだって言われることがある。私は子供の頃、幼稚園の先生になりたかった。高校の時、近所で事件があったの・・・小学生の女の子が通り魔に刺されて亡くなった。でもね捕まった犯人はTVカメラの前でにやにや笑っていたの。絶対許せないって・・・・日本は安全な国だと思っているけど、悪い人はいるの。人を傷つけたり、殺したり・・・そんなの嫌でしょ?私は、悪い事をした人を捕まえて誰かに愛されている世の中の人をみんな助けたいと思って警察になったよ。警察の中には問題がある人もいる…でも私はそんな人大嫌い。それ以外のおまわりさんが動いてくれている。悪い人達同士の喧嘩でしょって言ったけど…誰かが誰かを傷つけていることは犯罪なの。それを絶対に許しちゃいけない。」
「ごめんなさい…私、嘘ついていました。」
そして、未央が指さしたのは、大八木勇二。
覚醒剤の売買でトラブルになったとのこと。
赤川が食い逃げした22件も特定。
そのことを二階堂に報告すると、二階堂は礼を言いました。
「仲井戸さんのおかげで起訴ができます…ご苦労様でした。有難う御座いました。」
その後、原口と凜は女性2人で呑んで、「お疲れ様会」。
目黒は諸星から「係長らしくなった」と褒められました。
みなみと豪太は横浜の夜景を見ながら、帰り道を歩きます。
「お兄ちゃん、二階堂さんって本当は素直な人なのかもしれない…ああ、横浜の夜景って綺麗ね。」
「おい、みなみ…何、恋する乙女みたいな事言うてんねん。ちょっと待てよ。」
妹の心境変化に豪太の心配はますます募るのでした。
ケンジとケイジ時々、ハンジ感想・みどころ
無税飲食事件と覚醒剤の売人同士の喧嘩…。
面倒な事件が絡み、豪太たちの捜査もより一層、ハードでしたね。
特に本日は、虐待による心に傷を負い、警察不信になった未央にとても胸が痛みました。
未央が今の事件の報道を見て、「どうせ何もしないくせに」と呟くところや、女性警察官の凜と奈々美にすら、心を閉ざすのも無理はないですよ。
子供に暴力は振るわなくても目の前でずっと母親を殴り続ける父親を見ていたら、自分自身も母と同じ目に遭うのではないかという恐怖が幼少期の未央が抱えていたトラウマだとも思いました。
自分と母親を守ってくれなかった、警察は何もしてくれないという人への裏切りが、未央の心を占め、豪太たちが証言をとるのに四苦八苦する苦悩が伝わりました。
しかし、そんな未央に近所のお姉さんのような目線で、刑事として寄り添った原口奈々美の言葉の説得力と愛情に涙腺が緩みっぱなしでした。
「通り魔事件で小学生が刺され、犯人がにやにやとカメラの前で笑っていた時、許せないと思った。悪いことをした人を捕まえて誰かに愛されている世の中の人を助けたいから警察になった。警察には問題がある人もいる…でも、そんなおまわりさんとは別に動いてくれている人もいる。誰かが誰かを傷つけるのは犯罪なの。それを絶対に悪い人達同士の喧嘩だと許しちゃいけない。」
奈々美の言葉には、人に寄り添う優しさや、熱意の感じられる言葉が溢れていて、豪太よりも説得力がありましたね。
最後に、みなみが二階堂に少し惚れ始めているところを心配性の父親のように心配する豪太が愛おしかった6話でした。