警視庁アウトサイダー7話あらすじネタバレ
春蘭市にて、蓮見光輔(濱田岳)の父親、優人(神尾佑)の手がかりを探すべく、独自で動く、架川(西島秀俊)。
しかし、マル暴時代の上司だった、藤原(柳葉敏郎)を殺した疑いがある男、北岡に誘拐されてしまいました。
直央はその頃、自分もかつて子供時代に春蘭市にいたことを蓮見に伝えました。
あえて父の優人が光輔が事件の事に触れないように配慮してくれたものだと告げる、光輔。
「蓮見光輔」こと、梶間直人は、家庭環境の事情で、梶間家で世話になっていた、兄のように慕う、羽村(福士誠治)から、警察官に成りすますように言われた過去が。
それもあって、今の蓮見光輔が確立。
架川は、必死で抵抗するものの、犯人も負けじと、椅子に縛った彼に暴力を振るいます。
蓮見光輔は、水木直央(上白石萌歌)と、蓮見の母、歌川チカ(水崎綾女)の一人息子、涼牙(小越勇輝)を訪ねます。
彼の母が何者かに殺された後、事件現場を訪れた蓮見の父、優斗が凶器に指紋がついた為に、犯人として疑惑を向けられてしまったからでした。
涼牙は、事件当日、息子のことを心配するチカの相談を受けた梶間に追われていました。
ふと、男とその時ぶつかり、彼が女性にプレゼントしていたカフスボタンをそのまま今も持っていることを話ます。
北岡は架川に暴力的に接しますが、架川は北岡が藤原を殺したことを聞きだしました。
それを認め、悪びれもしない北岡は、架川を殺そうとしていました。
銃口を向けられた架川ですが、仁科(優香)が。
仁科はダウンを着込み、ダウンを着たまま胸のあたりに持っていた時刻表で何とか銃口を防ぎました。
時刻表の弾と藤原の弾を照合してほしいと頼みます。
実は架川に淡い片思いを抱く仁科はその気持ちを隠し、「私の好きな人は…」とこっそり呟いて依頼を引き受けるのでした。
仁科は架川が捜査用に使っているスマートフォンと普段使いのスマートフォンが連動するように工夫。
架川が間違えて、仁科に電話を掛けた事で状況を把握。
また、電車オタクの仁科は時刻表を見て、架川の居場所を察知。
なんとか解放され、仁科に助けられた架川は史江(高橋かおり)と接触。
架川は史江から、歌川チカと光輔の父、優人が不倫しているのではないかという噂は、キャスト中に広がったことを知りました。
さらに、行方不明だった美衣が見つかったこともあり、優斗の件は別の人物がそう噂するように指示していたというのです。
その人物は、船津成男。
架川は拘置所へいき、優人(神尾佑)を訪ねます。
息子、「蓮見光輔」こと、直人の現状を告げます。
「あなたもご自分の人生を諦めたらだめだ。蓮見さんは貴方譲りの正義感がある最高の刑事です。そして今では、僕の相棒になりました」
「蓮見さんはどんな刑事ですか?」
「私は最高の刑事なんかじゃない…」
「蓮見さんのためにも必ずあなたをここから救い出します」
直央は、自身の父親で警視庁副総監、有働(片岡愛之助)の様子を異変に感じていました。
ヤシガニを一緒に食べて、微笑ましく歩く2人。
10年前の歌川チカの件で、有働が関与しているのではないか?と疑います。
後方に頭下げまくったと当時の事を振り返って笑う、有働。
ふと、有働を見かけた架川。
「怖い話をします。自分そっくりな人間に3人会うと死ぬらしいですよ」と、詳細をオブラートに包んで匂わせました。
有働は架川が自分を歌川チカと優人の件で疑っていることを察知して、架川を睨みます。
その後、直央と別れてから彼は、元警察官僚の野党国会議員、小山内(斎藤工)の家へ。
週刊誌に書かれていたのは、鷲見組が流したと思われる当麻と有働の接触の内容。
鷲見組と癒着のある、椛島と船津がこの件を垂れ込んだと知った有働は激怒。
「俺はヤクザが一番嫌いなんだ!」
架川は、録音つきペンライトをちらつかせて、船津を脅迫。
その頃、警視庁では、直央が人事異動を突然、刑事課の課長、矢上(小松和重)から命じられて戸惑っていいました。
異動になるよう、裏で指示していたのは、直央の父、有働でした。
羽村と合流し、大やけどで入院する小浜美代子(石野真子)を見舞います。
当麻の声じゃない男とチカが揉めていたことをチカの家を追跡していたのです。
録音した船津の声をかつて歌手をしていた小浜に聞かせました。
自分が聞いた声は違うけれど、録音の声は船津だと言いました。
「あの声は…梶間刑事じゃない。」
病院を出てから、蓮見と架川はなんとも言えない気持ちに。
「初めてです。10年間父の冤罪を晴らすためにやってきたけど、初めて、父が犯人じゃない証言を聞きました」
涙をこぼす蓮見。
「よかったじゃねぇか、でもまた振り出しだぞ?」と架川。
その夜、小山内の家にいる有働は、有働の妻、響子(青山倫子)が見守るなか、折原大悟と接触し、架川を排除することを結託。
警視庁では、水木が異動になったことに混乱する、警務課事務員の倉間(野波麻帆)、米光麻紀(長濱ねる)。
水木が異動になったのは、矢上のことをかつて容疑者だと疑った誤りを、矢上が恨んでいるからだなどと口々に適当な理由を探す2人。
ところが、架川は蓮見が既に、直央の父が娘を人事異動にさせた副総監であることを見抜いていました。
帰宅した直央は、母が苛々しながら掃除をしている愚痴を聞き、父親に関する10年前の件と繋がるDVDを発見。
小山内幸三が出ているイベントで、双山会には、歌川チカ(水崎綾女)が映っていました。
直央は薄々、父が歌川チカ殺害事件の犯人なのではないかと疑惑が膨らみます。
架川と蓮見は行きつけの居酒屋の店主、秋葉に生前、藤原が仕事で悩んでいることを匂わせていたと知りました。
「生きていたら色々大変なことがある」
藤原は当時、大悟の事を追いながら、架川をマル暴から追い出した裏切りをずっと悔やんでいました。
架川と蓮見はその日の夜、秋葉の店を一旦出ますが、外で大好きな缶コーヒーを売る、松崎しげる(松崎しげる)に対面。
彼のファンの架川は缶コーヒーにサインをしてもらいました。
ハードな事件の状況のなか、架川と蓮見にほんの小さな笑みがこぼれるホッとするひと時がありました。
警視庁アウトサイダー7話感想.みどころ
架川が暴力を前半、振るわれていたのはハラハラ。
しかし、鑑識の仁科が鉄道オタクの力を発揮して、時刻表を手掛かりに救出に即座に迎えて良かった。
実は、架川に淡い片思いを抱いていた仁科の乙女ぶりも可愛かったですね。
10年前の涼牙の母、歌川チカと、蓮見光輔こと、梶間直人の父、優人の件で真相に向かって軸が進み始めた展開が見応えありました。
史江の証言で、キャスト中が梶間優人と歌川チカを愛人関係にあると噂されていた事や、この件が、船津という新たな人物の黒い動きも目立って面白みがありました。
そして極めつけは、歌川チカを殺害し、優人に罪をかぶせたのが、直央の父、有働である可能性ですよ。
小浜美代子の証言では、船津の声は聞いたことはあるが、歌川チカと争う男は別の人物。
娘の直央と一緒にいる時の有働は、カニを食べに行く、普通の父親。
しかし、本当は自分の周りを10年前の件で嗅ぎまわる、架川を野党議員の小山内と組んで、潰そうとしている黒い本性。
ヤクザが嫌いだと言いながら、椛島と船津に激怒する有働こそ、一番人間性が怖いですよね。
だって、鷲見組との関り、優人が歌川チカを殺したことに偽装工作した疑惑、娘の直央にいろんなことを勘付かれる前に、彼女を人事異動に追い込んだのですから。
拘置所にいる、優人に息子の近況を告げた架川。
「蓮見光輔は貴方に似て正義感が強い僕の相棒」
優人のことを「最高の刑事」と今でも尊敬する架川の優しさが身に沁みましたね。
「貴方も自分の人生を諦めないでください」と伝えた言葉に、優人が生きる希望を見出してくれたらいいなと思いました。
運良く奇跡的に助かった小浜美代子の証言もあり、10年前の事件は、時が新たに動き始めたという印象でした。
有働と小山内の黒い繋がりが、架川と蓮見をじわじわ追い詰めていて、次週も楽しみです。
折原大悟の件に触れようとしていた藤原のさらなる真相に足音が向かっていると感じた7話でした。