君が心をくれたから

君が心をくれたから3話 雨(永野芽郁)が太陽(山田裕貴)についた哀しい嘘

君が心をくれたから3話あらすじネタバレ

高校時代の雨は、祖母の雪乃から、「高校生なのに初心だね、手くらい繋げばいいのに」と言われ、慌てふためいていました。

「雨ちゃん?雨ちゃん!もうすぐランタンフェスティバルだねー。実行委員、一緒にやらない?」

「なんで?」

「思い出だよ、思い出。雨ちゃんといっぱい思いで作りたいなって思って」

「そうですか…」

「前向きに。あ、恋ランタンだ!ここに願いを書くと叶うよ。初恋の人と隣の席になりますようにって小学校の時の願い、叶ったよ。」

「あーあったなぁ!私も小学校の時、高校の先生に褒められますようにって願い事したよ。」

思わず、雨は話を合わせる為と、太陽に初恋の人がいたことに軽い嫉妬を感じて、誤魔化していました。

逢原雨(永野芽郁)は、朝野太陽(山田裕貴)と恋ランタンの話をした際に、太陽には初恋の人がいたことを知って悔しがっていました。

祖母の雪乃(余貴美子)は、そんな雨に「大事なのは最初の人になることじゃない」と言って、助言をします。

それを聞いた雨は閉まりかけていた長崎孔子廟まで全速力で走り、手に入れた恋ランタンに願い事を書きました。

「好きな人の最愛の人になれますように。好きな人とずっと手が繋げますように。」

「味覚」を失った現在の、大人の雨は、パティシエになるという夢が永遠に失われたことを痛感していました。

祖母、雪乃との食卓。

「健康な心と体があるうちは働きなさい。時間を無駄にしたら勿体ない。あんたばあちゃんと違ってまだ若いんだから」

「無駄になんかしてないよ。あ…ごめんなさい。」

「ばあちゃんこそごめん。」

雨の五感の事を知らない祖母に思わず、雨は余裕のなさから、反論してしまいました。

その頃、祖母の雪乃は腰のあたりに激痛を感じて、雨の知らないところで蹲っていました。

千秋(松本若菜)は雨を心配します。

「雨ちゃん、五感のこと本当にお祖母ちゃんにも言わないつもり?」

「大丈夫じゃなくなる…限界まで言わないつもりです。」

日下(斎藤工)は、雨に、一つの五感が失われるとその翌日の深夜0時に、次に時間が失われる感覚とタイムリミットが腕時計に表示されることを告げました。

雨の時計には、「鼻」のマークと11日後の午後9時というタイムリミットが表示されます。

「次に奪われるのは嗅覚です。11日後にあなたは匂いを感じる力を失います。」

「良かった。視覚とか聴覚だったらどうしようと思っていたんです。」

「随分余裕ですね。そこにはもっと大切なものがあります。人に無駄な感覚など一つとして存在しませんから。」

その頃、太陽は、父、陽平(遠藤憲一)が倒れてしまったことから、妹の春陽(出口夏希)と慌てふためきます。

ところが3カ月、便秘状態なだけでした。

雨はハローワークに行くものの、なかなかでした。

「ねぇ、日下さんが言っていたこと気になりますね」

「大丈夫、日下さんは大袈裟に言うだけですから。」

雪乃をよく気に掛ける職員、望田司(白洲迅)から、結婚式場の時給1500円のバイトを進められました。

雨は引き受けることにします。

フォローする千秋ですが、その後、日下を訪ねます。

「失われた時を求めて…」

日下は意味深に告げました。

太陽と春陽は、偶然、陽平の見舞いのついでに、雪乃を見かけました。

雨は学生時代、恋ランタンをクラスでやらないかと実行委員として提案したことがありました。

「やった、僕と雨ちゃんとの時間が増えるね。」

大はしゃぎして通行人にぶつかる太陽。

「思い出、作りたいから」

「え…?俺との?」

「違うよ!高校時代の思い出!」

雨は照れ隠しに本音を隠しました。

夕焼けを見た2人。

「大袈裟なこと言っていい?今日の夕焼け、今までで一番綺麗!」

「大袈裟だね。」

「それは…内緒。」

「なんで?なんで逃げるの?」

「だって太陽くんクレープのにおいがするから!」

現在。

病院を出た雪乃、春陽、太陽。

太陽と春陽は、雪乃の病気のことを唐突に告げられました。

「雨ちゃんはそのこと知っているんですか?」

「ううん、私もうすぐ死ぬの…脊椎に癌が見つかってね。なかなかしぶといでしょ?年を取るっていやぁね、子供達にできることがどんどん減っていく、唯一できるのは雨と霞美の幸せを願うことだけ。だからあなたにお願いがあるの。受け取ってほしくて、雨の幸せを願うこと。この世界に自分の幸せを願ってくれる人がいると幸せなの。お願い、私、あなたに受け取ってほしいの。」

家に先に戻った、春陽は仲間達に告げます。

「おいおい太陽、仕事さぼりかよ、初日だってのに」

「私が先に帰っているって言ったんだよ。お兄にはやらなきゃいけないことがあるの。」

春陽のさりげない優しさを知らない、陽平の弟子たち。

再び雨の学生時代へ。

太陽と雨は雨の提案により、恋ランタンが学園祭で選ばれました。

夜遅くまで準備して、うたた寝している太陽に指をそっと近づけ、手を繋ごうとしていた、雨。

現在。

雨と太陽がかつて楽しんでいた、「長崎ランタンフェスティバル」が、今年も開催される事が決まりました。

その名物の一つが、恋愛成熟の願い事を書くと、それが叶う「恋ランタン」です。

「ねぇ雨ちゃん、明日、ランタン祭りに行かない?」

「あ…明日、私、アルバイトがあって!終わったら行ける!8時には行ける!だから…待っていてくれる?」

「ああ、待っている。」

雨は早速、千秋に報告。

「何だと思います?」

「うーん、愛の告白かな。」

「あの、ちょっと一人にしてもらえますか?」

雨はベッドの上で喜びのあまり、脚をばたつかせながら、太陽と恋ランタンを見に行くことに心ときめかせていました。

「なにか嬉しいことがあったみたいだね。」

祖母、雪乃に声を掛けられた、雨。

「わぁ、いつからいたの?」

「足をバタバタさせているところから。」

「ひどーい!ノックしてよー」

「ノックしたわよ。」

そして翌日。

雨は念願の結婚式のスタッフの仕事を始めました。

新郎新婦の発案で、香水を配る担当になりました。

結婚式で香水を配るのは、プルースト効果があります。

「2人の思い出を香りのなかに閉じ込める意味があるんだよ。」

司にアドバイスされた雨は、太陽と学生時代に食べたクレープの匂いを思い出しました。

結婚式では新郎新婦が匂いを思い出だと幸せそうに語っていました。

仕事の後で、日下に嗅覚が、匂いが思い出を意味することを知りました。

嗅覚は海馬を通じ、思い出に繋がるのです。

「あなたは五感を失い、思い出も消え、暗闇の中で一人で生きてゆくことになる。」

日下からの残酷な言葉に、雨は自分と太陽が一緒にいても、太陽を苦しめてしまうことに気付きました。

雨は太陽からの着信があってもあえて無視しました。

「一緒にいても、美味しいご飯を作れない、一緒に匂いや触る感覚を感じ取れない。だから私は幸せになっちゃいけないんです。」

「そうね、あなたは幸せになれない。でもね思い出なら作れる。私もそうだった。太陽君と思い出をいっぱい作っておいでよ。」

千秋は自身のことに重ね、雨の考えを変えようとします。

「暗闇の中にいたら全部、きっと忘れちゃう。」

「そんなことない!きっとある、絶対にある!一生忘れられない思い出が人生が必ずあるから。」

雨は千秋の言葉に促されて、急いで太陽の元へ。

「太陽くん!」

「雨ちゃん!良かった、なにかあったかと思った。」

「ごめん、遅くなって。太陽くんと思い出作りたくて。」

「覚えている?夕日を見た時。わからなかった、この目じゃ赤はくすんだ緑色だから。雨ちゃんが好きな色、景色を俺は一生分かち合えないのかなって…だから好きな曲を知りたかった。好きな匂いを…好きな味を知りたかった。雨ちゃんのことを知りたかった。こんなふうに思えたのは…雨ちゃんだけだよ。だから俺は、この世界で誰よりも一番、人生で一番、君の事が大好きだ。」

太陽は色覚障害で既に夕焼けの色が分からなかったのです。

雨は微笑みます。

「ありがとう、太陽くん。私ね、好きな人いるの。」

「え?」

「太陽くんじゃなくて、他にもっと好きな人が…だから、あなたの気持ちには応えられない。でも、嬉しい…。すごくすごく嬉しい。だから、忘れないよ。太陽君が好きって言ってくれたこと、ずっとずっと忘れない。私の一生の思い出」

雨は涙ながらに優しい、つらい嘘をつきました。

太陽も受け入れようとしますが、ショックで瞳が潤んでいました。

「どうして断ったの」

「ただ、欲しかったんです、好きって言葉が。五感を無くしても暗闇の中で一人ぼっちでも。」

雨はふと、高校生の頃、恋ランタンを2つ買ったことを思い出しました。

ドキドキして買った恋ランタン…好きな人の最愛の人に、好きな人と手を繋げますように。

「欲張りかな…?」

「そんなことないよ、叶ったよ、2つとも。でも、どうしてだろう…悔しいな。」

過去の自分に言い聞かせる、雨。

この初恋が実ったら、私はきっと、うんと幸せ…。

神社にて、日下にそっと話しかける、千秋。

「日下さん前に言いましたよね、深入りするべきじゃないって。探します、あの子が幸せになれる道を彼女と一緒に。」

雨が一人、歩いていると、傘を差し出す者が、それは、司でした。

「馬鹿なこと言っていいですか?一人でできるところまでは耐えれると思っていたんです。でも、つらくて」

「つらい?なにが?」

「もうすぐ、五感をなくすことが」

「えっ?」

「苦しくて…思い出だけじゃやっぱり怖くて。笑っていいですよ。」

「笑えるわけないよ、雨ちゃんが泣いているから。」

その頃、雨に失恋したことでショックを受ける、太陽。

君が心をくれたから3話感想・みどころ

逢原雨というヒロインに、なんでこう次々と災難や生きづらさがやってくるのでしょうか。

雨がなにをしたというのでしょうか。

自分らしく生きる道を新たに手探りしているというのに、日下は残酷だなと思いました。

暗闇のなかで一人で生きていくしかないなんて…まだ20代の彼女にとって、悲しすぎますよ。

太陽にも、「他に好きな人ができた」なんて、すぐわかってしまうような切ない嘘をつくとは…。

太陽ほど、雨を誰よりも思っている人こそ、この世にいないのになぁ。

そんな彼女の背中を見守る千秋の動向も見逃せません。

千秋は、どう考えても太陽の母な気がします。

雨への接し方が姉的な存在に当初は見えましたが、彼女には母性的な面が態度に出ていると思いました。

また、彼女にも優しい思い出が「あった」のでしょう。

それが幼き太陽と春陽と過ごした僅かな時間なのだと思うと胸が詰まりました。

時間がない雨は限りある時間の中で動こうとしますが、祖母、雪乃が癌だなんて…どんな罰ゲームだって思います。

太陽に司が好きだと次週、嘘をつく雨と、それを受け止めようとする太陽の今後が気になる3話でした。

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