君が心をくれたから

君が心をくれたから1話 永野芽郁×山田裕貴の極上の純愛解禁

君が心をくれたから1話あらすじネタバレ

「10年後に俺が作った花火を見せたい」

逢原雨と、朝野太陽は2人だけの約束をしていました。

2013年の長崎―。

当時、高校1年生だった雨は、珍名から、「ザー子」というニックネームで呼ばれていました。

自分に自信が持てず、他人とは関わらないで生きてきました。

「こんにちは…逢原さん?逢原さんだよね、俺3年の朝野、朝野太陽。あのさ、もしよかったら一緒に入らない?」

「あ…派手な傘ですね。」

「やっぱり派手かな?これ…女性のなんだ。母さんの形見で。」

「私、電車なので」

「あっ!知っている?こういう日に雨が降る事を天泣っていうんだ。晴れた空の雨のとき、赤い傘に入った人は運命の赤い糸で結ばれるんだって…」

「あの、私、す、すっ…すごく迷惑です!気持ち悪いです、そういうの!」

雨は突然の太陽の告白に戸惑い、断りました。

ある雨の日、傘がなくて困っていた矢先、高校3年生だった太陽が赤い折りたたみ傘を貸してくれました。

度々、自分を気に掛ける太陽を疎ましく思っていた雨でしたが、明るくて真っ直ぐな太陽に次第に惹かれていきました。

しかし、2人は、進路で、離れ離れになってしまいました。

10年後、雨は長崎に帰省していました。

市役所職員、望田司(白洲迅)に声を掛けられ、祖母の家へ。

彼は雨の祖母、雪乃を度々、気に掛けていました。

祖母、逢原雪乃(余貴美子)に迎え入れられ、東京でパティシエをしている話をされると、雨はそそくさと逃げて行きました。

10年前の夏、誤って太陽が放送室のスイッチを入れたままで、雨が太陽に告白するようなシチュエーションになってしまいました。

雨はショックを受けました。

「学校を退学して誰も知らない場所で生きていきます。でも昨日はごめんなさい、ちゃんと謝るべきだと思って…だからごめんなさい」

「ならお詫びに一個お願いしていい?俺と友達になってよ」

「友達?どうして?私、暗いし友達もいないし、変な名前…雨…なんて、変な名前だから。」

「そうかな?」

「そうです。みんなから嫌われている名前なんです。じめじめして鬱陶しいし」

「好きだよ…俺は好きだよ、雨のこと。だってほら、雨がないと花だって翠だって育たないしダムに水が溜まれば飲み水になるし、雨音を聞けば優しい気持ちになれる。だから雨はこの世界に必要だよ。」

「そ、そんなの…大袈裟です!」

雨は太陽の優しさをどうやって受け取って良いか分からず、またしてもその場から去っていきました。

その夜。

「良い事でもあった?背中が嬉しそうだから」

雪乃に声を掛けられ、雨は伝えました。

「友達、できたから」

「あら良かったわね、どんな人?」

「太陽みたいに…笑う人、かな。」

2023年。

太陽は大晦日の花火の仕事を任されない事に不満を抱き、父で、師匠でもある、朝野陽平(遠藤憲一)と衝突していました。

「あんな星じゃ半人前もいいところだ、お前にはまだ任せられない」

「ダメって色ですか?」

従業員たちが止めるものの、妹の春陽が母の墓参りに太陽を誘い、場面を変えました。

「自分の不始末で起きた火事でそこまでする?」

「つらいよそり…会いたくても会えない」

雨は友達に会うために出かけます。

「友達に会うの?そりゃ友達にも会いたいか」

「そうだね、太陽くんって子、元気にしているかね。あの子、太陽みたいに笑うって言ってたじゃない。」

ふと、雨はパティシエをしようとしていた職場で、ぞんざいに扱われ、厳しい指導に耐え切れずに辞めた過去がフラッシュバックしてしまいました。

同時に、雨は高校時代、太陽が、「いつか花火を作ってね」という母からの夢を叶える為に、花火師を志したことを思い出します。

「思ったんだ…君を幸せにする花火を作りたいって…そう思った。」

太陽は照れくささからそれを雨に話した眼鏡橋の川に軽くジャンプ。

そして10年後-。

かつて思いを語り合った眼鏡橋で、太陽は赤い折り畳み傘を取り出した雨を見かけます。

雨だと思い追いかけた矢先、やはり、彼女でした。

慌てて追うものの、見失ってしまいます。

そんな彼を見ているのは、日下(斎藤工)。

その頃、太陽の妹、春陽は合コンを楽しんでいました。

10年前、雨がパティシエを志そうとしていた時期、雪乃は雨が母親、零美(真飛聖)から虐待をされていた事を知りました。

「あんたなんかいらない、あんたのせいで人生めちゃめちゃなんだよ!」

「ごめんなさい…お母さん、ごめんなさい」

雨に包丁を向けていた母は彼女のなかの心が動き、我に返って逃げ出していきました。

それで、雨が雪乃に引き取られたのです。

「あの子の心を変えてあげてほしい。あの子はなにも自分には価値がないと思っている」

放送室で、太陽は雨に訴えました。

「君には誰にも負けない価値があるよ、俺は君の事が好きです。俺も自分の事なにも価値がないと思っているけど、君は俺の人生を変えてくれたから…雨は!この世界で必要だよ!だから自信持ってよ、名前がいやなら裁判所が変えてくれる、住む場所が嫌ならばあちゃんが変えてくれる。大丈夫、君なら絶対に変われる…!絶対に変われるから。」

教師に取り押さえられながらも、太陽は雨に言いたいことを伝えました。

「やっぱりあなたは迷惑だ、ちょっとした思いも平気で言う、でもね、思ったの…私、太陽さんと友達になれて良かった。変わりたいってそう思った。」

雨は自然な笑顔を太陽に向けることができました。

「行こう…、ほら!行こう!」

学校を出て、港へ向かった2人。

「君が笑ったから嬉しい。あのさ、10年後の約束しない?10年後の大みそか、一緒に花火見に行こうよ。俺が作った大みそか、見せたい。それまでに一人前の花火師になってあげるよ。」

「なら私は一人前のパティシエになる。胸を張って会えるように…」

「じゃあ…約束。」

しかし、現実の雨はパティシエになることはできませんでした。

夜景に賑わうカップルが歩くなか、雨はぽつりとつぶやきます。

「太陽くん、やっぱり私、変われなかったよ。」

翌日。

雨は、望田から、短時間でスイーツを教える指導をしないかと提案されて戸惑っていました。

一方で、太陽は妹の春陽から、色覚障害を指摘されました。

「俺、花火師になるのを辞める」

「お兄、色覚障害だよね。赤い色、見えないんでしょ。」

父も職場にいるみんなも、春陽もこの状況に絶句。

「お前はもう必要ない、自分の目を言い訳にする奴に、花火師になる資格はない。」

陽平は苦しさを胸に隠し、太陽に厳しい現実を告げるのでした。

雨に赤い傘を差し出し、10年後に傘を返すことをきっかけに再会を願うのでした。

そして、また現在。

司の紹介で、雨はスイーツづくりで、調理教室で教えることに。

雨は緊張しながら、ガナッシュづくりを指導。

指導に当たる寸前に、職場で厳しい指導を受けたことが蘇ります。

「下手くそ」、「馬鹿野郎」雨を大人になってから苦しめる言葉の数々。

雨に教わるお菓子作りを教わる女性が、包丁を何気なく手にした時、虐待されたトラウマが蘇りました。

「お前なんかいらない!必要ない!」

「はぁはぁ、ごめんなさい、お母さん許して!」

雨は過呼吸になって倒れてしまいました。

司は雨から仕事をクビにされた過去を打ち明けられました。

雨は休憩室に運ばれました。

「私はどこへ行っても必要ないって言われてきました。怒鳴られてメンタルやられて…ちょっとでも才能があるって思っていた自分がバカみたいで…だけど私、それでも私…変わりたくて。約束…叶えたくて。」

雨は祖母に置手紙を残して帰りました。

「予定より早く長崎を離れる事、太陽の花火を見るために帰省した、私はもうパティシエじゃない、夢、諦めたの。この5年ずっと自分が嫌いだった。何の成果も出せなくて1人前にもなれなくて毎日、毎日悔しくてたまらなかった。ねぇおばあちゃんもし私がこんな性格じゃなかったら、ばあちゃんの自慢の孫になれなかった。本当に本当にごめんね。それから最後にひとつだけお願いがあるの。」

ふと、太陽に着信が。

太陽もまた、色覚障害で家を離れました。

「もしもし…」

「急に電話してごめんね、これをあなたにって…」

雪乃は太陽に電話し、雨がずっと預かっていた太陽の赤い傘を返すように、雨から頼まれていました。

その後、司に連絡した雪乃。

「博多行きのバスに雨が乗るのね?太陽くんあの子の心をもう一度、変えてあげて?」

太陽は雨に会いに行くために走ります。

そんななか、太陽を追う日下。

「彼の命はもうすぐ終わります。」

太陽は雨に気付いてもらおうと、カウントダウンの群衆のなか、爆竹を起こしました。

「雨ちゃん…!」

後ろを振り返った雨は思わず立ち止まり、涙を流しました。

「また会えて良かった」

「太陽金、私ね…」

「俺もなんだ。諦めたんだよ、花火師になる事。」

「え?」

「俺、ずっと自分の事が嫌いだった。花火師なのに赤い色がちゃんと見えなくてさ。やってもやっても成果が出なくて。一人前にもなれなくて。この花火も俺のじゃないんだ。約束、間に合わなかった。それで結局、花火師辞めちゃったよ。でも思ったんだ。やっぱり俺は…君を幸せにする花火を作りたい!だからもう諦めない!自分の目を言い訳にしたりしない!何年かかっても雨ちゃんの心に俺の花火を届けて見せる。雨ちゃんだってできる…!変われる、絶対、変われる。それでもまたくじけそうになったら何回だっていうからさ、100回でも一万回でも…この世界に雨は必要だよ。」

その後、雨を家に送った、太陽。

「生きていることを後ろめたく思う奴があるか…負けるな、雨、自分に負けるな!」

「ばあちゃん…!」

「大丈夫、あんたは私の孫なんだから。」

雪乃は初めて雨を強く叱り、抱きしめました。

その後、雨と太陽は改めて約束を交わすことに。

「太陽くん改めてもう一度、約束してくれる?」

「うん、約束。」

その後、雨と別れて一人で帰る太陽。

なんと、赤信号が見えない太陽は交通事故に遭いました。

雨のなか、逢原雨(永野芽郁)が重傷を負った朝野太陽(山田裕貴)を抱き締めて助けを呼んでいました。

「太陽君…誰か、助けて。」

「私は案内人の日下です、朝野太陽くんを迎えに来ました」

「案内人?助けて下さい…なんでもします!だから。ならばあなたに奇跡を差し上げましょう。受け入れるものなら彼を助けます」

「奪うって何ですか?」

「あなたの、心です。」

太陽は病院に運ばれ手術へ。

「彼女は千秋です。」

死神の日下の相棒、千秋(松本若菜)。

「あなたのサポートを私はします。」

「これから3カ月かけてあなたの五感を奪わせていただきます。匂い、味、感触。しかし断れば今から10分後に彼は死にます。」

医師に太陽の容態を聞くとなんと、医師は無理そうだと首を横に振るのでした。

「さぁ、逢川さん、ご決断を…」

雨は了承。

「味覚も触覚も嗅覚もない、五感を失っても命が亡くなるわけじゃない、たった一人闇の中で死ぬまで生きていくのよ。」

「返したかったんです。私はもう十分もらったから。」

太陽君、私と友達になってくれてありがとうあなたと出会ってからの3年間人生で一番嬉しい3年間でした。

どうしてなんだろう…きっと太陽君が私を必要としていたら…たくさん笑ってくれたから…それと、君が心をくれたからです。

「大丈夫?」

「うん。俺、助かったの、奇跡だ」

「奇跡なんてないよ、ご家族もうすぐ来るって、じゃあ帰るね。」

「待って…!線香花火の勝負、覚えている?」

「うん」

「あのときのお願い、今使ってもいい?会いたい」

「え?」

「また、会いたいんだ。ダメかな?」

雨は自分にまた会いたいと言ってくれる太陽の優しさにまた涙しました。

「その傘、借りて行ってもいい?今度は自分で返しに来るよ、これが2つめ。赤い傘と花火の約束。」

2人は微笑み合います。

君が心をくれたから1話感想・みどころ

雨と太陽は似た者同士ですよね。

お互いに自分の存在価値を見出せず、迷走しているところがとても似ていると思いました。

雨が抱える、コンプレックスと、母親からの虐待のトラウマ。

一方で、太陽が人知れず抱える、色覚障害により、夢を断念せざるを得ない葛藤。

雨には祖母、雪乃の存在、そして、太陽には父との確執はありながらも陰ながら応援する妹、春陽の存在が大きいと思います。

パティシエを志す雨ですが、パティシエを目指そうとするものの、まだ手際が遅く、「馬鹿野郎」「下手くそ」などと、人格否定をされる日々。

それだけでなく、雨の心を占めているのは母、零美の呪縛。

「お前なんか必要ない。お前のせいで人生めちゃめちゃなんだよ」

雨自身の人間性を作ってしまった影響は大きいですよね。

それでも、雨は、「君には価値がある、君はこの世界に必要」という太陽の言葉を胸に、また、祖母、雪乃の真の愛情を胸に心を奮い立たせようとする背中を応援したくなりました。

母親とかつての職場のトラウマと向き合いながら、ようやく長崎から東京に帰る寸前の夜行バスで太陽と再会したにもかかわらず、色彩障害の太陽が交通事故に。

しかも、太陽にずっと目をつけていた謎の死神、日下と相棒の女性、千秋により、五感を失う代わりに、太陽の命を救うというとんでもない条件を飲んだラストに震えが止まりません。

パティシエの道をもう一度、考え直そうとした矢先に、雨を襲う試練…。

五感を徐々に無くしていく雨と太陽はこの危機をどう2人の力で乗り越えるのか楽しみな1話でした。

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