君が心をくれたから

君が心をくれたら10話 千秋(松本若菜)の母の愛に感動!雨は花火間に合うか?

君が心をくれたから10話あらすじネタバレ

逢原雨(永野芽郁)は、朝野太陽(山田裕貴)から嬉しい報告を受けました。

桜祭りの花火大会で打ち上げる花火の審査に合格したのでした。

「雨?」

「結果は帰って来てからって自分で言ったくせに気になっちゃった。審査どうだった?」

「受かったよ」

「ほんと?」

「桜祭りでトップバッターが倒産で、二発目で!」

「あ…やったぁ!おめでとう!太陽君」

雨と太陽は抱き合い、喜びの気持ちを共感。

「どんな花火?もったいぶらないで教えてよ。」

「それは当日までのお楽しみ。俺の人生で一番大切だった10秒間」

トップバッターが太陽の父、陽平(遠藤憲一)で、太陽の花火はその次です。

心を込めて太陽に感謝を伝えたいと思う、雨なのでした。

2024年5月24日。

太陽の実家、朝野家では、「朝野煙火」を打ち上げる為、スタッフや父の陽平と共に、太陽は気合を入れていました。

「人はいつだって思い出を作れるって千秋さんが教えてくれましたよね。私、千秋さんに出会えてよかった。」

「私も、雨ちゃんに出会えて本当に良かった。」

桜祭り当日、雨は望田司(白洲迅)に頼んで、母、霧美(真飛聖)が入院している病院まで車を出してもらいます。

「いつでも頼ってね。」

「でも信じてくれないと思いました。今日の夜8時に目が見えなくなること。」

「太陽君、合格して良かったね。」

「海浜公園で6時に待ち合わせで…」

やってきた雨が杖をついていることに驚く霧美。

「お母さん!」

「どうしたの?急に」

「触覚なくなっちゃって…それにもうすぐ目も見えなくなるの。だから会いに来た、最後にお母さんに。」

「え…?!」

雨は触覚を失い、もうすぐ視覚も失う病気のことを母に伝えるのでした。

「お母さんには笑ってほしい、私、お母さんの笑顔が見たいから。ずっと怒られていたからお母さんを見ると怖い顔になっちゃうの。最後はお母さんの笑っている顔、覚えていたいな。」

「ずっと思っていたこと言ってもいい?」

「いいよ」

「実はお母さんに一つ秘密にしていたことがある。私、魔法使いなの。」

「え?」

「いふたふやーしむしむー…この魔法にかけられると、心の扉も開いちゃう。それに、これ、私の御守り…持っていると勇気が出てくる。魔法のハンカチ。だから聞かせて?お母さんの気持ち。」

「ずっと思っていた。ここに入院してこのワッペンを縫いながらずっと、こんなこと言う資格ないけど、ちっともないけど、雨、お母さんの子供に生まれてきてくれてありがとう。」

その後、白洲に感謝を告げる、雨。

「司さんには恋人の振りや祖母ちゃんのボイスレコーダーを届けてくれて感謝しています」

「初めてあった時弱弱しくておどおどしていたけど、普通だったら耐えられない使命に向き合って生きてきた。雨ちゃんは変われたんだね。」

「あの頃の自分に聞かせてあげたいな。」

「行こう、太陽くんが待っている。」

その頃、離れた場所で見つめていた千秋(松本若菜)は、「美術館で自分の人生は今日この瞬間の為にあったのかもしれない」と言っていた日下(斎藤工)の言葉を借りて告げます。

「今日、あの子の花火を見ることができたら思い残すことはありません。」

その頃、準備をしていた太陽たちは、雲行きの怪しさに苦戦。

設備を整えていた太陽は、建築材が当たって、頭から流血。

雨と司は車の渋滞に巻きこまれていました。

雨は太陽に電話しますが、繋がりません。

「今、役所から電話があって花火大会中止。」

病院で目を覚ました太陽。

「雨と待ち合わせしているんだよ。俺、行かなきゃ!」

陽平の弟子、雄星が心配する中、夜8時までに花火をあげてほしいと陽平に伝えてなんとかしてほしいと頼みました。

「雄星、頼みがある。雨の目が夜8時に見えなくなる。これが最後のチャンスなんだよ。頼む」

その後、太陽と雨は無事、電話が繋がりました。

「やっとみられると思ったのに…もしもし、電話でなくて心配していた。」

「お母さんの病院の帰り道で、市内まで渋滞が…」

「待ち合わせの場所に来てほしいんだ。」

「でも、花火はもう」

「諦められない。ここまで来て諦めるなんてできない、絶対できない、だから信じてきてほしいんだ。かなえよう、10年前の約束。雨に花火を見せたいんだ。俺は何があっても諦めない。最後まで足掻くよ。」

「わかった。行く、絶対行く!」

雨と太陽は電話を繋ぎ、切ります。

「私、歩きます。」

「まだ5キロ近くある。」

「でもこの約束だけは私も絶対にあきらめたくないから。」

「日下さん…千秋さん…」

太陽はまだ病院にいて、日下と千秋に呼びかけました。

すると、2人は間もなく姿を見せます。

「この雨、なんとかできませんか?俺なんでも差し出します。命でも何でも。俺はどうなっても構いません。何もできずに雨の目が見えなくなるなんて嫌です。だからお願いします、俺に力を貸してください。」

「残念ですが我々、案内人にできることはありません。」

「私が雨をやませます。月明かりに溶けて消えます。私が掟を破ります。」

「私ね…!」

「待って…!言わないで!」

「私、あなたのお母さんなの。」

千秋は太陽に母であると告げて、天の掟を破りました。

雨は司に車から降ろしてもらい、5キロの距離を走り続けていました。

司はあと1時間で雨の春陽に電話。

「もしもし、司さん?」

「雨ちゃんと太陽くんは諦めていない。雨ちゃんは今、触覚がないなか、5キロを走っている。」

「でも私、雨ちゃんに酷い事…」

「大切な人だからこそ、未来に後悔を残しちゃだめだ。」

雄星は、陽平たちに慌てて雨の状況を報告。

陽平たちは役所に花火大会の中止を電話連絡しようとしていました。

「雨ちゃんは今夜8時に目が見えなくなる。どうしても今日じゃないとダメだって太陽が言っていたんだ。」

その頃、雨は春陽と合流。

「ごめんなさい…あの日も俺が家事に巻き込んだのに。今度もまた俺のせいで」

「違うわ。親が子供にもらいたい言葉はそんなものじゃない。最後だもん。いっちばんの笑顔でいてほしいな。」

「ありがとう、母さん。あの約束があったから今日まで頑張って来れたよ、一人前の花火師になりたいって。最後までそう思えたよ。みんなを、雨を幸せにしたいって。」

「うん…」

「俺、母さんの子供で良かった。」

「あの頃のあなたは、寂しがりやで甘えん坊で、いつも私の後ろをついて歩いていたね。泣き虫で臆病であんなに小さかったのに…立派になったね、太陽。春陽にも伝えてあげて。お母さんあの子に何もしてあげられなかった。ごめんねって…でも春陽が強い人になっていてくれて嬉しかった。家族を守ろうとする、優しい人に。大人になったあなた達に会えて、お母さんとっても幸せよ。行きなさい、届けてあげて。雨ちゃんの心に太陽の花火を…」

「ありがとう。」

「僕、花火師になる!」

「いつか沢山の人を幸せにするような花火を作ってね。」

幼少期の太陽が母に誓った幼き約束の思い出が千秋の脳裏によみがえりました。

そして今、体が消えゆく前に、息子の幸せを願っていました。

「頑張れ、頑張れ…太陽」

春陽が雨を支えながら海浜公園に向かっていました。

「ごめんね、春陽ちゃん」

「謝るのは私の方だよ。雨ちゃんはおにいと幸せになりたかっただけなのに。だから…雨ちゃん、ごめんなさい。」

「気にしてないよ。だって私たち相思相愛でしょ?」

陽平はその頃、8時までに花火を打ち上げてほしいと審査委員長の達夫に頼んでいました。

「でも8時って後ちょっと。」

「お願いします!息子の夢が架かっているんです。ご無理を承知でお願いしています。」

雨と春陽は花火会場に走って到着。

陽平の弟子たちは雨に花火を見せ、太陽の願いを叶えようと夜8時前に間に合うように準備。

雨と太陽は合流し、花火が打ちあがるのを待っていました。

つるみね漁港から花火が上がる予定ですが、消防の安全確認がまだ終わっていません。

雨のタイムリミットはあと10分。

まずは、陽平の花火が打ちあがりました。

しかし、2発目の太陽の花火が上がりません。

慌てて陽平たちは確認作業に入ります。

「どうしよう」

「落ち着いて太陽くん、きっと大丈夫だから。あ、そうだあの答え教えて。太陽君の人生で一番大切だった10秒間。」

ふと、その瞬間、見知らぬ女性が友達と待ち合わせて走って来て、雨にぶつかってしまいました。

雨はそこで体が下を向いてしまい、太陽の花火を見逃してしまいました。

「あの日なんだ、初めて声を掛けたあの日…赤い傘の思い出の日。花火、あの傘をイメージして作ったんだ。同じだったらいいな、俺が思う赤色と、雨が見ている赤い色が。」

「綺麗…あっ、時間だ、でも…ギリギリセーフだったよ。」

「おんなじだったね。太陽君が心で見ている赤い色と、私が見ている赤い色。あの傘と一緒の。うんっと綺麗な赤い花火だったよ。」

太陽は女の子が途中で雨にぶつかったことで雨が太陽の花火を見れなかったことを理解し、号泣。

「太陽君、どうして泣いているの」

「雨に花火を見せられて嬉しくて…」

「太陽くん、最後にこんな素敵な花火を見せてくれて、10年間願い続けてくれた願いを叶えてくれて、本当に本当に有難う。」

人生一難の笑顔で…あなたの花火を見ることはできなかったけど。

君が心をくれたから10話感想・みどころ

雨に花火を見せたい、夜8時に目が見えなくなるまで…!

陽平と弟子たち、春陽、千秋、太陽…それぞれの温かい雨への真心が伝わり、涙しました。

司と雨が渋滞に巻き込まれたり、大雨の中、雨が司の車から出て、触覚がない感覚で5キロの距離を杖で歩くなんて酷すぎると思いました。

それなのに、太陽は建築機材で頭を打つし、幸い、意識もすぐ戻り、MRIをとっても支障はなく、雨の元にすぐ駆け付けられたことが幸いでした。

雨の周りは、母、零美を許すことができたり、春陽との誤解が解けたことが前向きな展開でしたね。

司も言っていたように、雨は精神的に本当に逞しくなりましたね。

雨の目が見えなくなるまであと10分な時に、あの見知らぬ女性さえ、雨にぶつからなければ…雨はほんの少しでも太陽が作った花火を見ることができたのにな。

みんなが決死の思いで、無理を承知で、雨の為に行動を起こしたというのに…なんて現実は厳しいものだろうと感じました。

「太陽くんが心で見ている赤い色と私が見ている赤い色、あの日と同じ」

雨の優しい嘘と、太陽が雨の反応を見て間に合わなかった悲しみが伝わり、胸が詰まりました。

千秋が母であることを太陽に告げて、息子の背中を温かく送り出してから月に溶けた意味はなんだったのでしょうか。

雨の柔らかい笑顔と、太陽もまた雨に、花火を見せられて良かったと泣きながら答えている2人に、最後はどちらも不幸にならない奇跡が起こってほしい10話でした。

 

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