君が心をくれたから5話あらすじネタバレ
子供の頃、雨は祖母、雪乃に素直に甘えていました。
「おばあちゃんは魔法使い、言いたいことを素直に言っていいんだよ。」
母の虐待から逃れ、祖母の愛情を一心に受けて育った、雨。
大人になればどんな願いも叶うと信じ続けていた幼少期。
「私のことはもう忘れて」
逢原雨(永野芽郁)は、朝野太陽(山田裕貴)に、そう言って別れを告げました。
味覚に続いて触覚。
祖母の雪乃(余貴美子)に五感を失ってしまうことを打ち明け、これから先のことを話し合おうと決意します。
しかし、帰宅した雨が見たのは、腰を抑えて蹲る祖母の姿でした。
病院に搬送された雪乃は癌を長く患っていることを孫娘に伝えました。
苦しいのはごめんだと抗がん剤治療すらも拒否してきた雪乃。
「もってあと2ヶ月、あと数週間かもしれない。改めてそう言われちゃった。」
「嘘だよ、絶対死ぬわけない。先生が間違えているんだよ。死んじゃうなんて言わないで。」
虐待していた母代わりに育ててくれた雪乃の現実に大きなショックを受ける、雨。
「おいで、雨。ばあちゃん死ぬわ、でも今生きている。こうして生きているよ。生きている間は雨の笑顔を沢山見せてほしいよ。ばあちゃんはね笑っている雨が大好き。」
太陽は、父、陽平(遠藤憲一)は雨にふられてしまった太陽を励まそうとします。
「父さんはな、母さんとどんな恋愛してきたの?」
「明日香は娘に悪い虫がつかないように全寮制の女子校に入れたんだ。最後は駆け落ち同然だった。一つ目は、相手の幸せを願うこと、2つ目、何事もなかったかのように普通に暮らす、最後はもしお前のその好きな子が一人で泣いて悲しんでいたら何を置いてでも駆け付けてやんだ、な?」
陽平は亡き妻、明日香と出会った頃の話をすると、フラれらた男ができるのは3つだけというアドバイスをしました。
陽平だけでなく、春陽も特に確信には触れず、優しく見守ります。
雨はもう一人の案内人、千秋(松本若菜)に、太陽のことを助けたように、雪乃も、奇跡で助けてほしいと頼みました。
「ばあちゃんのこと奇跡で助けられませんか?」
「奇跡は誰にでも起こるわけではないこと、選ばれた人だけ。自分達にも与える権限はないの。」雨に伝えました。
午前0時になったことを残酷に告げる、日下。
雨の腕時計に表示されたのは「手」のマークです。
それは、触覚を失うことを意味していました。
タイムリミットは2月18日の午後3時。
ソファの肌触り、人の温もり、氷など刺激するものに触れた時の傷み。
「足の感覚がなくなっても、立って歩けますか?寝たきりになるとか…」
「分かりません。ただ一つ言えるのはそうなる準備はしておくべきかと…」
翌日。
雨は、司(白洲迅)に祖母の癌と自分の事を相談。
「五感の事、言おうと思ったけど、言えませんでしたよ。すごくすごく痛そうで、苦しそうで、私の事でまた苦しめるなんてそんなの耐えられなくて。」
ふと、雪乃がくれたアラビアンナイトの絵本を公園にいた親子が読んでいるのを見て、懐かしい気持ちが蘇りました。
「雨、大人になると苦しいことや悲しい事があるけど、雨のことを助けてくれる魔法をかけてくれる人が現れる。だから雨も、誰かに魔法をかけてあげてね。」
その頃、春陽と太陽は市販のお寿司を別の公園でつまんでいました。
太陽は雨にあげようとした指輪を見せます。
「俺、雨ちゃんの指輪の精になりたい。」
雪乃の見舞いに訪れた雨は、彼女から隠し事をしていることを見抜かれました。
「雨、おいで?なにか隠し事をしているのがわかるよ。ばあちゃん今でも魔法使いだから。」
「ばあちゃん、私ね、病気なの。味覚も嗅覚ももうなくて、あと数時間したら触覚もなくなる。ごめんなさい。」
「どうして謝るの?」
「ばあちゃんは私を助けてくれた。お母さんから守ってくれた、私は何も返せなかった。ばあちゃん孝行なにもできなかったから。」
「ありがとう、雨。ばあちゃんに生きる意味をくれてありがとう。こんな雨を置いておちおち死んでられないわ。何が何でも生きてやる、生きて雨を支える、絶対支える。生きてやる。何も心配いらないよ、ばあちゃんがいる、ずっと一緒にいる!よく話してくれたね、偉い、偉い、偉い、偉い。」
その夜。
まだ公園にいた陽平と春陽。
「この指輪捨てる、今度こそ終わりにする。…さようなら。」
太陽は指輪を捨てました。
「今も毎日考えちゃうんだ、五感をなくしていなかったら、どんな人生があっただろう。パティシエの夢や太陽くんの告白にも頷いていたと思う。何年か付き合ってお金を貯めて結婚して、ときどき喧嘩もするけど、ごめんねって太陽君はすぐ誤ってくれる。1日の終わりに今日も幸せだったねって笑い合う。バカだよね、今でもつい考えちゃうんだ。」
「間に合わないの?今からでも。」
「遅いの…もう敵わないの。」
雨は翌日、司に紹介してほしいところがあると電話します。
「施設ってどんな?」
「体が動かなくなった時に入る施設です。」
「本気なの?」と千秋。
千秋と日下は現実を見つめようと立ち向かう、雨を見守ります。
「ばあちゃんはずっと一緒にいてくれると言っていたけど難しいかもしれないんです。だからしておこうと思って、一人になっても大丈夫な準備。」
雨はこれまでになく、ブレない心を持ち、振り返って、千秋に笑顔を向けました。
その頃、雪乃は医師に頼みました。
「あともう少し長く生きさせてもらえませんか?どんな治療でもします。苦しくてもかまいません、だから長く生きさせてください。」
「お気持ちは分かります…しかし…」
その頃、春陽は兄、太陽が昨夜、投げ捨てた高校卒業の時に、雨のために買った指輪を渡しました。
「僕、雨ちゃんに何かあった時、この指輪をこすってランプの魔人みたいにモクモクって雨ちゃんを元気にしたい。」
そう春陽に雨への思いを語っていた、太陽。
「あのへっぽこなお兄が、花火師として立ち直れたのも雨ちゃんのおかげ。だからもらってあげて、お兄の青春…バイバイ。」
その後、司は雪乃に提案します。
「ヘルパーや優秀な医者を手配することがしたい。雨ちゃんのためになにかしたいんです。」
「じゃあ頼まれてくれる?雨の為に…でもそれはあなたにとってすごくつらいこと。それでもいいの?」
雨は重症心身障がい者施設を訪問中。
雨の隣には日下と千秋は見守ります。
「今回、入所を希望されているのは?」
「私です。」
「え?…でも」
「一人じゃ何もできなくなる時がくるので。」
司は雪乃と通話しながら、雨が子供の頃に読んでいたアラビアンナイトの絵本を見つけました。
「雨ちゃん…」
「思ったんです。強くならなきゃってやっぱり一人になるの怖くて。ばあちゃんに会えなくて、太陽君にも会えなくて、味も匂いも感触もなにも分からなくなるって考えたらすごく怖くて…」
司はその頃、雨の事を太陽に打ち明けます。
「話って言うのは雨ちゃんの事です。」
「僕は雨ちゃんと付き合っていません。雨ちゃんは五感を失う病気なんです。」
「なんて病気なんですか?」
「今はもう味覚も嗅覚もないみたいで…近い将来、視覚、触覚、聴覚も失うことになるんです。嘘をついたんです、雨ちゃん。僕の事を好きでいるふりをしていました。雨ちゃんが見たいのはあなたの花火です。彼女はたった一人で病気の恐怖と闘っています。本音はこんなこと言うのは悔しい…でも、君にしかいないんです。雨ちゃんの願いを叶えてあげてください。これを…雨ちゃんが君に書いた手紙です。雪乃さんがゴミ箱から見つけて。」
≪朝野太陽様。私と出会ってくれてありがとう。私はすごくあなたのおかげで楽しい高校生活を送れました。あなたがいたから歩いてこれたし、10年後の約束も絶対叶えたいと思えるようになりました。ねぇ太陽くん、私達これからどんな未来が待っているのかな。きっと幸せな未来だよね?いつも笑っていられるようなそんな素敵な未来が待っているはずだよね。今から自分の未来にワクワクしているの。そんなふうに思えて私はうんと幸せですだからね、こんな気持ちをくれた太陽くんのことがわたしは好きです、大好きです。太陽君いつも特別扱いしてくれてありがとう。雨なんて変な名前なのに、なんでも素直に言ってくれたり励ましてくれてありがとう。お姫様になれたみたいで嬉しかった。≫
しかし、現実の雨は施設にいて、自分の体が何もかも動かなくなることを痛感し、泣いて言いました。
太陽は司を通して、雨の気持ちをようやく知る事ができました。
雨が観覧車で、「司が好き、司と付き合うことになった」と嘘をついていたり、司のことだと誤魔化していた事実が、自分自身に向けられていたことだと知り、涙しました。
司はその後、雨に電話をしました。
「雨ちゃん今から会えない?」
そして、走ってきた太陽と再会した雨。
「司さんに頼んだんだ。雨ちゃんを呼び出してほしいって。どうしても会いたくて」
「しつこいよ、私は司さんと付き合って…」
「もういいから!司さんから五感のこと聞いた。雪乃さんから雨ちゃんが高校生の頃に書いた手紙。」
「それなら、会いに来ないで。会ったら余計、離れたくなくなるよ。」
太陽を残して、雨はバスに乗りました。
太陽は途中で転倒してしまいました。
それでも走り続けて、信号機の前で車に轢かれそうになりながらも走りました。
「いいの?本当にいいの?雨ちゃん!」
しかし、雨はバスを降りる気がありません。
ふと、日下は千秋の「本当にいいの?」という言葉に生前の記憶を思い出していました。
「いふたふやーしむしむ…この魔法に掛けられたら心の扉が開いていました。あなたは今日の選択をいつか後悔するでしょう。彼の元へ行っても行かなくても必ず後悔する。だったら今は全て魔法のせいにして、幸せな後悔をするべきだ。」
祖母の言葉を思い出した雨は、降りる決意をしました。
「日下さん、どうして?」
「彼女はこれから先もっとつらい思いをすることでしょう。彼もきっと。しかしそれでも今だけは幸せな道を選んでいい、そう思ったんです。」
もしも魔法が使えたらどんな願いを叶えよう、そんなの決まっている、願いはたった一つだけ。
雨と太陽はようやく再会しました。
「春陽ちゃんが届けてくれたの。ねぇ太陽くん、私の指輪の精になりたいってほんと?」
「うん」
「願い事してもいい?」
雨は指輪をします。
「いいよ」
でもこれは叶っちゃいけない願い事、今だけは…。
「お願い太陽くん、目が見えなくなっても耳が聞こえなくなっても、味もにおいも感触も、全部わからなくなっても、私の事好きでいて?おねがい。」
雨は涙ぐみながら本心を伝えました。
「変わらないから、絶対に変わらないから。君がどんな君になっても。ずっとずっと…大好きだからね。」
ハグをかわす、雨と太陽は自分と本心で向き合うことができました。
そして、お互いに心から愛し合っていることに気付けたのです。
君が心をくれたから5話感想・みどころ
雨にこれ以上、不幸なことが起こらないでほしいとただただそれだけ思います。
雪乃の癌と生きる時間が限られているからこそ、雨自身が自立に向けて自分の体が不自由になることを踏まえて、重度の障がいを持った人たちの施設を訪問するのは胸がギュッとなりました。
足の感覚がなくなっても歩けるのか雨が聞いた時に、「分からない、そうなる準備はしたほうがいい」と言った時、もう雨に何もしないでほしいと切に思いました。
しかし、今回のエピソードでは希望がありましたね。
司が太陽に雨が五感を失う事実を伝えた行動力。
司がもしも、行動を起こしていなかったら、雨は太陽に嘘をついて背を向け続けていたと思いました。
自分に対する雨の本当の気持ちを知った太陽が涙をしたり、「雨の指輪の精」になりたいと願って買った指輪の真実がとても温かいですね。
太陽がこんなに人に優しく向き合えるのは父、陽平のおかげではないでしょうか。
「相手の幸せを願う、普段通りの日常を過ごす、相手が泣いていたり悲しんでいたらなにを置いてでも駆け付ける。」
太陽にした3つの失恋した時のアドバイスに人柄の良さが現れていると思いました。
太陽は雨が五感を失うことを知り、向き合おうとしている様子が伝わりました。
雨はそれでもぎりぎりまで意固地になって、「余計に一緒にいたくなる」とあえて拒絶していて、じれったかったです。
自分の気持ちに正直になり、太陽とハグをかわすことができた時は、涙しました。
相変わらず、雨に厳しい現実を突きつけ続けていた日下も、生前の記憶が蘇り、雨の苦悩が多少分かって良かったです。
「あなたは彼の元へ行っても行かなくても後悔する。幸せな後悔を選択すべき。」
日下も、生前、やらないを選択したことであの世に後悔があるようですね。
彼の生前の姿や過去も気になります。
「どんなふうになっても何も変わらない」という太陽の本当に陽だまりのような愛が、この先の雨の心を晴れさせてくれることを願いたい5話でした。