緊急取調室3話「黄金色の山」あらすじネタバレ
動画配信者、樋口結花(清水くるみ)が軽装で山に登った際に、同行していた恋人、近藤春斗(永田祟人)とはぐれて遭難してしまいました。
山岳救助隊のベテラン、布施正義は、同僚の椎名と共に、災難者を救出。
(布施正義)西多摩山岳救助隊長から指揮本部。雲越山東側斜面神代谷の谷底に要救助者発見。女性、複数個所から出血あり、地上からの接近は困難です。また、西多摩山岳救助隊員1名も滑落し、意識がありません。終わり。
(布施)要救助者の女性によっては、外傷からの呼びかけに岸上からの呼びかけに反応なし。意識なし。
意識不明の重体で谷底に倒れていた結花は奇跡的に命を取り留めます。
現場近くには捜査か活動中に、神代谷に滑落死したと思われる山岳救助隊員、土門翔(羽谷勝太)の遺体がありました。
この事件で西多摩消防署では、記者会見が行われていました。
(山岳救助隊員 喜代田)昨日、雲越山山中で遭難した女性は、26歳動画配信者。ライブ配信の為、軽装で登山しましたが、同行者の男性とはぐれ、道に迷って、神代谷に滑落したと思われます。現在は都内の明応医科大学病院に搬送され、多発骨折、頭部外傷の重体で治療中です。また、西多摩山岳救助隊の土門翔隊員が、救助活動中に崖から滑落死、殉職致しました。
ここで、布施が話します。
(布施)亡くなった部下は遭難者の女性を助けたい一心でした。彼の分も女性の回復を祈っています。大切な部下です。私は山の神なのではありません。今回は大切な部下を失いました。深く反省しております。
しかも、司法解剖の結果、この不幸な事故は殺人事件だった可能性が浮上。
土門の遺体には不自然な殴打痕があり、持っていたはずの携帯電話も忽然と消えていたのです。
重要参考人として浮かび上がったのは、土門が直前まで行動を共にしていた救助隊の隊長、布施正義(戸次重幸)。
しかし、これまで数多くの命を救ってきた布施は、「山の神」の異名を持ち、消防総監賞も受賞した人物です。
布施の会見を見ていた、真壁有希子率いる緊急事案対応取調班、通称「キントリ」。
(真壁有希子)誠実な眼差し、風格ある物腰、神と言われるだけある。
(小石春夫川)見た目で判断?
(玉垣松夫)見た目は大事です。この隊長が僕みたいだったら神とは呼ばれていません。
(梶山勝利)しかし、この隊長に部下を殺害したという容疑が掛かっています。被害者は土門翔、26歳。布施救助隊長の部下です。
(菱本進)部下を殺す人にはまぁ見えんわなー
(真壁)いかにも神ね
(小石川)穏やかな顔の下に闇があるのは散々見てきた我々だけど、今回ばかりはねー
(梶山)容疑について説明します。。当初は捜査中の事故死だと思われましたが、亡くなった土門隊員の遺体を司法解剖したところ、滑落前に何者かに殴られた可能性が浮上しました。
(真壁)突き落とされた可能性があるってこと?
(梶山)事故直前、同行していたのは、布施隊長1人でした。
(梶山)重要参考人として出頭を要請しております。
警視庁副総監、磐城(大倉孝二)は真壁達に、画面ワイプ越しに、指示します。
(真壁)どうです?この笑顔、嫌な感じしかしない
(磐城)承知の通り布施隊長は数多くの命を救い、消防総監賞も受賞している。慎重に事実を探ってくれ
(真壁)神だから特別扱いしろってことですか?
(磐城))人命救助の顔といっても過言ではない。布施隊長を誤って逮捕するようなことがあっては困る。警視庁の信頼は地に落ちる。心してかかってくれ
(小石川)我々にとっては誰であろうと同じ。いつもと同じことをするまでですが…
(磐城)いやいやいやいや、ご立派!素晴らしい!社会的影響を鑑みるにいつも以上にこの事案に間違いは許されない。一分一秒一瞬でも早く真相を解明してくれたまえ
(真壁)たまえ?神様?
(梶山)凄いことになってるこれ
今回の件で、名物山岳救助隊長の事件ということもあり、SNSは炎上していました。
(菱本)神様に事情聴取をしたら罰が当たるぞ
(真壁)副総監に尻尾振っちゃって
(小石川)いや、管理官は上の機嫌をとるために本件を引き受けたわけではないと思うな。
(玉垣)もしかして山ですか?
(梶山)布施隊長は私と同じ。城金垣院大学山岳部の出身です。私はこれまで後輩の活躍を楽しく見守っていました。
(真壁)出た!山へのロマン
(梶山)山好きに悪い奴はいないと思います。しかし山では原因不明の死が多いのも事実です。
(小石川)ある意味、山は大きな密室だからね
真壁(天海祐希)、小石川(小日向文世)、菱本(でんでん)、玉垣(塚地武雅)、監物(鈴木浩介)、渡辺(速水もこみち)、梶山(田中哲司)は、すぐさま事情聴取を行います。
(玉垣)布施正義隊長が到着しました。
(小石川)今日は当番の日にも関わらず、ご足労いただき有難う御座いました。
(梶山)皆さん、出番です。
鮮やかなほど、善人で、非の打ち所がない布施のペースに飲み込まれる真壁達。
早速、小石川と玉垣が初めの取り調べを行います。
(玉垣)部下の土門さんが亡くなった経緯についてお聞かせください
(布施)昨日も聴取を受けましたよね。出来るだけ早く済ませていただきますか?億多摩署でお話しした通りです。あの日は樋口さんを捜索するために、私の隊で合わせて50人が雲越山に派遣されました。自分は土門他2名と組んで神代谷方面の捜査にあたりました。
(玉垣)事故直前は土門さんと2人だったと聞いていますが
(布施)篝火坂近辺で女性の悲鳴のような声が聞こえた為、土門は1人でその方向に走り出しました。現場は濃霧で、他2名に待機指示を出し、追いかけましたが途中ではぐれてしまいました。土門の死には衝撃を受けましたが、さらに下の谷底を目視したところ、恐らく土門は樋口さんが転落したのを発見し、救助しようとして転落したのでしょう。土門は若く、体力もあり、山岳スキルに自信を持っていました。恐らく土門は樋口さんを救出しようとして。樋口さんは2、30メートル落下していました。生きておられただけでも奇跡だと思います。土門の死については上司として一生十字架を背負っていくつもりです。せめて樋口さんの意識が回復することを祈ります。それが人命を救うために生きてきた自分に出来ることです。
(小石川)1つ質問です。記録によると、病院に搬送された土門さんは携帯電話持っていませんでした。あなたがご遺体を発見した時、何か見当たりませんでしたか
(布施)気が付きませんでした。恐らく谷底に落下したのでしょう。装備を確認すべきでしたが…。彼が死んだ事実を受け取めるのが精いっぱいでした。申し訳ありません。
(真壁)いよ、神様!て言いたくなるね。
(小石川)あなたは消防署署員や浜辺の山の関係者から、神と呼ばれているそうですね。
(玉垣)ネットでもあなたへの賞賛の声が溢れています。
(小石川)どんな職場でも下から好かれることは難しい時代なのに…羨ましいです。
(布施)自分は遭難者だけじゃなく、危険に瀕した隊員たちを助けた経験が何度もあります。それを部下たちが慕ってくれているのなら有難いことです。
(玉垣)皮肉ですね。。奇跡と悲劇が同時におこるなんて
「もつなべ」コンビ、監物大二郎(鈴木浩介)と渡辺鉄次(速水もこみち)は被害者の恋人、近藤春斗(永田祟人)を訪ね、結花が転落するまでの経緯を聞きました。
しかし、近藤が自分達を助けた救助隊員が亡くなったことに悪びれない態度でした。
(監物)樋口結花さんと山でライブ配信をしていたそうですね
(渡辺)途中ではぐれたのは何故でしょうか
(監物)心当たりがあるんじゃないですか?
(近藤)かくれんぼをじゃいしんしていました。山とか洞窟とかに行ってかくれんぼする企画です。GPSで居場所が分かるのが人気で、登録者も増えたんで。見つけるのが難しいところでやろうっていうことになって。
(渡辺)雲越山に登ろうという話になったんですね
(近藤)僕が鬼になった時にGPSが効かなくなって、いくら探しても見つからなくなって…
そこで、監物は近藤を厳しく叱りつけました。
(監物)軽装で登山した上に山でかくれんぼ…。あんた分かってますか?その為に救助隊員がイノッチを落としているんですよ?
(近藤)警察に批判される筋合いないですよね
(監物)謝罪の気持ちはないのか?!亡くなった救助隊員は君と同じ若者だったんだぞ
(渡辺)監物さん、今は結花さんの回復を祈りましょう。それが亡くなった隊員への供養にもなります。
そんななか、つじつまが合い過ぎる布施の供述に、直感的な疑いを持った真壁は、一気に揺さぶりをかけます。
(小石川)完璧だね。すべてつじつまが合ってる。
(玉垣)奥多摩署で供述した際の長所と照らし合わせましたが、一言一句違いはありませんでした。疑わしい点はありませんね。
(菱本)これじゃあ逮捕は出来んわなー
(真壁)待って!辻褄が合い過ぎていない?人は過去の出来事を説明するとき、微妙に記憶違いが発生するのが自然。
(小石川)脳は時間の経過とともに記憶の補正を行うからねー
(真壁)布施が頭の中で組み立てられた完璧な供述をしているとは思わない?
(梶山)根拠は?
(真壁)根拠はないけど、布施の供述が真っ赤な嘘って可能背もゼロじゃないでしょ。
(菱本)白か黒か真っ赤か?
(真壁)いっそのこと神様、あなたには殺人の嫌疑がかかっていますよってぶつけてみない?揺さぶれば別の供述が出てくるかもしれない。
(梶山)私は誘導尋問には反対です。
梶山と真壁はここで対立。
(真壁)このままじゃ崩すきっかけがない
(梶山)崩せないということ自体が答えではありませんか?
(真壁)後輩だから?
(梶山)私がそんなことで手心を加えるわけがないだろう。寧ろ山を知るものとして徹底的に調べなければならないと思ってた。
(真壁)もう山のロマンはいいって
(梶山)山では人間の感情も通常とは違うと言っているだけだ。山では人間の感情も特殊な状況。
(真壁)あれ?なんかむきになってる?冷静なところが管理官の長所じゃない?たった1つの。
(梶山)君が後先なく熱くなるから私は冷却装置の役目を引き受けているだけだ。
(真壁)私のせいにしないでくれる?冷静新着なキャラが出世に近いと考えているだけでしょ。
(梶山)もう出世は半分諦めている。何故か?真壁有希子の傍にいて失点ばかりだから。
(真壁)おやおやおや?私だけじゃなくみんなのことも利用しているくせに
(玉垣)ああもう喧嘩はやめましょう。
(菱本)じゃれてんだから遊びだから
(真壁)ああ楽しい
(小石川)本題に戻そうか。我々の任務は真相の解明だ。そのためには山で何があったかを語ってもらうしかない。土門の死に疑いがあることは言ってもいいんじゃない。
(真壁)賛成。山にお詳しい管理官が直接、神様とお話しされたほうがよろしいんじゃないでしょうか。
そこで、梶山が布施の2回目の事情聴取に応じることにしました。
(梶山)管理官の梶山と申します。
(布施)管理官が直々に聴取を?なんの騒ぎですか?
(梶山)土門さんの死因に疑問があります。今夜、警視庁が泊まる場所を用意しますので、明日もう一度、聴取をお願い出来ませんか?
(布施)疑問?どういうことです?自分に疑問があると仰るんですか?
(梶山)いえ。土門さんが最期に一緒にいた人物がはあなたです。
(布施)状況証拠は自分を指しているというわけですね?
(梶山)違います。あなたに聞く以外に、土門さんの最期を知る手立てがないのです。。
(布施)お断りします。全てお話ししました。あれが全てです
(梶山)納得できないかもしれませんが、1人の若い命が失われました。
(布施)そんなことは!自分が一番わかっております
(梶山)布施隊長、あなたはこれまで多くの人命を救ってきました。私はあなたに疑惑がないことを証明したいんです。私は白金学院大学山岳部の大学出身です。仕事のため、山岳部のOB会には参加したことは殆どありませんが、仲間からあなたの活躍を聞いていました。
(布施)先輩ということですか?
(梶山)それを利用するつもりはありませんが
(布施)先輩の顔を立てて、1泊なら協力します。
意識を取り戻した、結花は母の倫子と恋人の近藤に見守られ、目が覚めました。
(結花)お母さん
(倫子)結花、結花、どうしたの?結花、結花
結花は近藤の姿を見て、とても怯え、困惑しています。
(監物)どうかされましたか?
(近藤)目が覚めたので嬉しくて
その頃、真壁、梶山、菱本、小石川は事件の状況をもう一度、整理します。
(菱本)もう1度整理しましょう。亡くなった土門の腹部には直前に誰かに殴られた痕があった。また土門の携帯電話がなくなっていた。以上2点から土門は事故ではなく、何者かに突き落とされた可能性が否定できない。
(小石川)同行していた布施隊長は途中ではぐれたと供述している。彼の供述が事実なら2人がはぐれた後に何事かが起こったと思われる。
(真壁)しかし、彼の供述が嘘だあって可能性も否定できない。
(菱本)白か黒か赤か
(梶山)明日は布施の供述の不審点を追求してください。
(玉垣)担当は?
(真壁)自分でやればいいんじゃない
そこへ、「もつなべ」コンビこと、監物と渡辺が結花の入院先の病院から帰還しました。
(監物)おい吉報だ聞いてくれ
(梶山)明日の担当は真壁と菱さんでお願いします。私は早朝から雲越山に登って現地を見てきます。
(真壁)実況見分調書があるじゃない
(梶山)何故、携帯電話が発見されなかったのか自分の目で確認してきます。山はそこに立たなければ分からない
(真壁)とうとう山男きた。どうかしてる。誰か止めてー!ああいう普段冷静なふりしている奴ほどいざとなったら暴走するんだから
(菱本)なんだかんだ言っておばはん心配なんだよなー
(玉垣)僕は遠慮します
(真壁)違う余計なことされたらとばっちり食うでしょ
(監物)よくわからんが、お2人さんは素直じゃねぇからな
(真壁)いきなり出て来て何よ。それ早く言いなさいよ
(監物)奇跡の回復力で命の別状はないそうだ
(渡辺)樋口結花さんが意識を取り戻した
(監物)ただ目を覚ますないなや震えだしてな
(真壁)震えてた…?
(渡辺)明日、病院の許可を得たら事情聴取をします。
(真壁)布施の聴取が終わるまでに頼む
樋口優香が意識を回復したことが西多摩消防署にも伝えられました。
(喜代田)樋口結花さんが意識を回復されたそうだ。まさに奇跡だ。これで土門くんも報われる
土門の後輩の山岳救助隊たちは安堵するものの、何か腑に落ちません。
(畑田)あの隊長は?
(喜代田)ああ警察の事情聴取に協力している。明日までかかるそうだ
これを機に、梶山と監物は事件現場の山へ向かいます。
(監物)おい、待ってくれよ!俺も現場に行こうと思ってさ、樋口結花の聴取は、玉とナベに任せたよー
(梶山)強面の監物さんより優しいタマさんや菱さんのほうがいいかもしれませんね
(監物)誰が強面だ、野獣だよ。おい、待ってー山岳部
その頃、真壁は布施を聴取。
(真壁)お早う御座います。ご協力有難う御座います。本日も宜しくお願いします。よく眠れましたか?すいません、こんな状況じゃぐっすりとはいきませんよね。嬉しい報告があってお迎えしました。樋口結花さんが意識を回復されたそうです。医師の許可次第、事情聴取を行います。
(布施)
ところが、後日、結花の主治医は、渡辺と監物が再度、訪ねて事情聴取の許可をもらおうとするものの、容態から拒否しました。
(医師)まだ事情聴取の許可は出来ません。患者の様子を見て考えさせてください。
(渡辺)彼女は事故現場の事実を知る唯一の人間なんです。
(玉垣)お願いします
お見舞いに来た配信者で恋人の近藤とすれ違う2人。
真壁は布施の様子に違和感を覚えます。
そのことを小石川と菱本に即報告する、真壁。
(真壁)今、布施を迎えたんだけど、樋口結花が意識回復したって報告したら嬉しそうじゃなかった。救助した人の回復は何より普通、嬉しいはずでしょ。…引っかかる
(菱本)いや、そいつは変だよな
(小石川)樋口結花に供述されるとまずいことがあるんじゃないか?
(菱本)何かを見ていたっていうのかい
(真壁)何を
そこへ、副総監の磐城が嫌味を言いにきました。
(磐城)ご苦労。定例会議の前に通りがかったのでついでに覗いてみました。
(真壁)ついでってここ地下1Fですよ?わざわざ監視しに…わざわざ激励した気に見えますけど
真壁は本音がついポロリと出てしまい、言葉を改めるのでした。
(磐城)梶山くんは山登りをしているそうだなあー案外、楽しんでるんじゃないか?大丈夫か?
(菱本)現場へ行ってます
(真壁)副総監の命令を全うするために登っているんですよ!
(磐城)頼もしいな。樋口結花も意識を回復した。これで事件の注目度はさらに上がるだろう。頼むぞ。
(真壁)言うだけの人はいいよねぇ!
(小石川)でも安心したよ
(菱本)おばはん、管理官の味方してんじゃねぇか
(真壁)くだらない!
事件現場の森にいる監物と梶山は、状況を確認します。
(梶山)現場の状況は布施が聴取で語った内容で間違いないですねえ。
(監物)ここから樋口結花が谷底に滑落。それを助けようとした土門も斜面に転落し死亡。
(梶山)しかし携帯電話は何故なくなったのか?そこに転落した場合、身に着けていたものが谷底に落ちたとは考えにくい
ふと、西多摩消防署の山岳救助隊の布施の部下を見かけ、声を掛けた2人。
(梶山)西多摩消防署の山岳救助隊の方ですか?警視庁のものです。先日の事故について調べたいことがあってこちらに来ました。
(布施の部下)お疲れ様です。我々は布施隊長の部下です。
(梶山)手の中のもの拝見出来ますか?お預かりしてもいいですか?証拠品になるんで。
(布施の部下)あ、ここに
(監物)なんですかそれ
(梶山)滑車。消防の物ですか。通常は置いていきませんよね。
(布施の部下)救助隊の出需品です。
(監物)ああ、土門さんの弔いに訪れたんですね。仲間思いですね
(布施の部下)誰も弔ったりしないよあんな奴!
その頃の真壁と菱本は布施を取り調べます。
(布施)今日は梶山管理官はいらっしゃらないのですか。
(菱本)我々じゃ不満ですか?
(布施)いえ、梶山管理官の説得で聴取に応じたので。
(真壁)梶山は雲越山に登っています。事件について詳しく調べる為に
(布施)事故ではなく事件だと仰りたいのですね
(真壁)土門さんには亡くなる前に殴られた後がありました。司法解剖の結果、死亡する直前に生じたものと考えられるとのことでした。携帯電話だけが亡くなっていることも併せると、何者かに殺害された可能性が高いと判断するしかありません。
(布施)山で転落した場合、その高さによって頭部、背面、側面に負傷します。死亡する前に受傷することは珍しくありません。
(真壁)そうですかーじゃあもう1つ。樋口さんが意識を取り戻したときはどう思いました
(布施)感激しました、当然です
(真壁)当然です。でも今朝、私が樋口さんが回復したとお知らせした際、あなたは嬉しそうじゃなかった。
(布施)部下が犠牲になったのに手放しで喜べなかったからです。
(梶山)聴取の進展は?
(小石川)真壁と菱さんが頑張ってます。ただ布施は神と言われるだけあって、まるで動かない山のようだ。
(梶山)お2人に伝えたいことがあります。
ここで梶山からお互いの状況を報告するための電話連絡がありました。
間もなく、梶山は真壁達に、土門が救助したことのある女性に連絡先を聞いていたなど、セクハラまがいなことをしていたことを伝えます。
(真壁)山、山はなにか教えてくれた?
(梶山)土門は山岳の知識もあり、救助能力に優れていたが、行動や言動に問題がありました。
(土門と布施の部下 猪原)山で訓練中に登山している女子大生をナンパしたり、先月は救助した女性の連絡先を調べて口説いていたことが分かったんです。
(土門と布施の部下 畑田)土門が女性から身の犯罪を起こすんじゃないかと気が気じゃありませんでした。真面目に働いている我々も白い目で見られます…。
(猪原)アイツの為にむちゃくちゃになるなんて耐えられないと思ってたんだ
(梶山)布施さんはそんな土門を何とか真っ当にしようと自ら率先して指導していたらしい。
(真壁)じゃあ布施さんは文字通り神だったってこと?
(梶山)それが事件の原因かもしれない。私が間違っていた、すぐ戻る、粘ってくれるか?
(真壁)え?どういうこと?
(小石川)神は優しい存在とは限らないよね。民が間違いをすれば激しい怒りで裁く存在でもあるんだよね。
その頃、渡辺と玉垣は、結花の病院に事情聴取で来ていました。
(玉垣)管理官と真壁さん、喧嘩したんですよ。心配です
(渡辺)あの2人は大丈夫ですよ、喧嘩するほど仲が良いって
そこへ、看護師が樋口結花の様子が変だと2人の元へ駈け込んできました。
(女性看護師)大変です!樋口さんが!
慌てて病院に駆け付けると、結花の母、樋口倫子が、結花が近藤に殺されそうになったと伝えました。
(倫子)近藤君が結花を
(近藤)何も言うなよ絶対に黙ってろ
(結花)きゃー!きゃー!
(近藤)静かにしろって
近藤は結花の口を塞いでいるところを倫子に見つかり、逃げ出しました。
(倫子)なにしてるの!
結花は近藤と共有している「秘密」を思い出し、助けを求める為に叫びました。
運よく、母親の倫子が異変に気付き、結花の件は渡辺と監物に知らされることとなったのです。
監物と渡辺はバイクに乗って逃げようとする近藤を逮捕しましった。
真壁はそれを聞き、布施に土門の件を確かめます。
(真壁)梶山管理官から連絡が入りました。あなたの部下に会ったそうですよ。亡くなった土門さんは隊を乱す行為が多かったそうですね。みんな困っていた。あなたが必死で教育をしようとしていた。
(布施)そんなことはありません
(真壁)あのね、彼らは山で何かを捜していたそうですよ。一体何が目的だったんでしょうかね
(布施)さぁ私には
(真壁)女癖の悪い土門さんは道に迷っていた樋口結花さんをナンパした。そこでなんらかのトラブルが起こって樋口さんは転落した。
(菱本)それを知った神はお怒りになった。
(真壁)責任感の強いあなたが土門さんに制裁を加えるのは、十分に考えられます。だからあなたは樋口さんの意識が回復したのを喜べなかった。彼女があなたと土門さんの争いをっ見ていたとしたら。全てがばれるから。土門さんの犯罪もそれを罰した、あなたの犯罪も。
(布施)あり得ません
(真壁)あなたの部下達はそう考えてまだ見つからない携帯電話を捜しに行った。私達はそう考えています。証拠が警察に回収されてしまうと隊長が神ではなくなってしまうから。
(菱本)いいチームじゃないか、あんたが作り上げたんだろう
そこで、小石川に監物と渡辺から電話がありました。
丁度、山から梶山が戻って来ました。
(小石川)ご苦労様、樋口結花さんの聴取は?
渡辺と監物のほかに玉垣もいました。
(玉垣)樋口さんは、同行した近藤に突き落とされたことが分かりました。樋口さんと近藤はカップル配信者としてリアルタイム中継で稼いでいました。しかし、儲けが多くなるにしたがって、取り分で揉めることが増えたそうです。近藤はオンラインカジノの借金がかさんでいた為、近藤は儲けを独り占めしようとして、樋口さんの殺害を計画しました。
なんと、樋口結花は近藤春斗と動画収益のところで揉め、オンラインカジノの借金があった近藤によって突き落とされたのでした。
(近藤)あーあ、結花が落ちるところまで配信していたら登録者数も爆上がりだったのに
(小石川)状況は分かっりました。でも、布施と土門についてはどうでしょう?彼女は目撃していたと思われますが。
(玉垣)許可を得て、供述の動画を撮影しましたので送ります。
そして、落ち着いた、結花の証言の動画がようやく取れました。
梶山は布施を最終手段で布施を追求します。
(梶山)雲越山から戻って来ました。携帯電話は見つかりませんでした。
(布施)そうでしょうね。地元警察が何人もかけて探しましたから
(梶山)山はずっと美しかった。見るよりずっと美しかったですね、奥が深い。あなたは長い間、山で救助してきた。仲間と助け合いながら、人命を救ってきた。そこでしか気づけない人間関係があったに違いない。
梶山は布施の心情に畳みかけます。
(梶山)樋口結花さんが意識を回復したのはお危機になりましたよね?
(真壁)朝一番でお伝えしました。布施さんについて最も重要なニュースだと思ったので
(梶山)つい先ほど我々の同僚が病院の樋口さんに会って話を聞きました。あの日あの山で見たことについて供述してくれました。それをお伝えするのは簡単ですが、私はあなたの口から真相が聞きたい。
(布施)これ以上何を言えと
(梶山)神代大手前篝火坂付近に落ちていたのをあなたの部下が発見しました。西多摩消防の山岳救助隊が持つは滑車3つ。そのうちの1つが事故当日、紛失したことが分かっています。西多摩消防に確認したところ、当日、布施隊長がつけていたことが分かりましたが、いかがでしょうか?事故現場に落ちているのかを考えました。勘で物を言っていると笑ってもらってもいいですが、私はこの滑車が土門さんの死の真相を知っている気がしてなりません。ただのあなたと同じ山男の勘です。何故これを外したんですか?せめてその理由だけでも教えてくれませんか?
布施はぽつりぽつりと事実を語り始めました。
(布施)少し腰を下ろしたときに
(梶山)隊長でも悪かったんじゃないんですか?たしかその日は、午前中にも出勤があり、すでに極限状態だったにもかかわらず、午後の任務に就いていたんですね。あなたにはかなわないが山の厳しさを知る身です。
(布施)あの日、篝火坂に丁度差し掛かったあたりで…体調不良によるめまいで意識がもうろうとしていました。捜索に支障をきたすと考え、少しだけ足を休めることにしました。本来はそのような状況になる前に交代を要請すべき状態でしたが。
布施は、鳥類の声だと思いました。
(布施と土門の回想シーン)
(布施)落ち着け。今のはトラツグミの鳴き声だ。この辺りは経験上、山頂方面かもしれない。霧も濃いから一旦待って立て直す
(土門)何が山の神だよだらしねぇ
(布施)おい土門、単独行動は危険だ。ここで待機。
途中で、布施は体調に異変を感じて、休息するときに滑車を一度外しました。
現在、取調室の真壁、梶山、布施。
(梶山)その後何が起こったんでしょうか?
(布施)梶山さんなら全部わかるんじゃないですか?山の厳しさを知っているんでしょう。
(真壁)山の素人が言うのも失礼ですが、あなたは眠ってしまったんじゃないですか。今朝、私が昨夜眠れましたかと聞いた時、布施さんは凍り付いたような表情をしました。
(梶山)眠っていたところを土門さんに責められたんですね?
(布施)消防士としてあってはならないことをしたと思いました。自分は、土門に起こされたんです。
(布施と土門の事件当日の回想シーン2)
土門は、休憩して眠る布施を動画に撮られました。
(土門)隊長、よく眠れましたか?仕方ないですよー。もう年なんですし、交代お願いすれば。午前中も馬鹿な登山者を救助したところでお疲れですから。ああ、神のプライドが許さなかったんですね?隊長が眠っている間に遭難した女の子死んじゃいましたよ。ここから落ちて助かった人はいませんよねー神が眠っているうちに命が奪われたなんて発表できませんよね?そんなことしても無駄だよ、お前はもう神なんかじゃねぇ
土門と布施は揉め、布施は彼を衝動的に突き落としてしまったのです。
結花が2人が揉み合う様子を見ていたと誤解していた布施は、あのまま倒れている結花の死を密かに罪悪感と葛藤しながら願っている自分に気付いたのでした。
(布施)あの瞬間、自分は神に背きました。
(梶山)ところが、結花さんは奇跡的に生きていた。
(真壁)彼女はあなたと土門さんの言い争う声を聞いていた可能性が高い。
(布施)遭難者の死を願ったのは初めてでした。
(梶山)彼女の供述をお見せします。
結花が渡辺と玉垣の聴取を受けている映像が流れました。
(玉垣)転落した場所で何か見ましたか?
(結花)なにか?ええ、見ました。痛くて身動きできなくて、こんなところで殺されて終わるんだって思った。そしたら霧が晴れて真っ青な空が見えた。そこに見たことのない取りが飛んできた。鳥がひょうひょうと鳴いていて、魚のうろこみたいな模様で、その鳥の声を見るために生きていたんだなって思ったら気が遠くなった。
(真壁)布施隊長、樋口結花さんはあなた達の争いを見ていなかったそうですよ。
(布施)罠にかけた
(梶山)これが我々の仕事です。神に比べれば悪魔の仕事でしょうね
(真壁)部下たちはあなたを守りたかった。あなたを守るために罪を隠そうとした。あなたが逮捕されれば彼らも批判に晒される、どうしてもそれは避けたかったんじゃないですか。たとえ体調不良であっても僅か一瞬であっても勤務中に眠っているのを、誰にも明かされたくなかった。その一心じゃないですか?
(梶山)布施隊長、人間は弱い存在です。だからこそ山という限界に挑むんじゃないですか?
布施は己の保身に走り、真相を隠していました。
(布施)樋口さんに教えてあげてください。神代谷に飛んでいるのはトラツグミです。鳴き声が特徴的で、妖怪の鵺の声だと、昔の日とは信じていたそうです。結果的に、それが彼女を発見するきっかけになった。自分はもう見ることはありません。
布施は目に涙を浮かべ、自身の罪を償う決意を固めたのでした。
居酒屋の真壁達。
(玉垣)結局、神の罪を暴いてしまいましたねー。管理官と副総監今頃、無言でしょうね
(菱本)俺達の仕事をしたまでよ
(渡辺)皆さんのおかげで近藤を逮捕することが出来ました。
(真壁)もし布施が神と呼ばれる存在じゃなかったら、この事件は起こらなかったのかもね
(小石川)彼は山で経験がある故恵に過信して捜索を続けてしまった。
(監物)何事も慢心は禁物だよな
(真壁)彼は一番大事なことを忘れていた。山の前では人間なんて何もできない
(小石川)それはさ被疑者という高い山、複雑な山に向かう我々も同じだね
梶山と真壁は無事、仲直りをして、副総監の機嫌の良し悪しを確認しました。
(真壁)副総監どうだった?お疲れ
(梶山)臨んだ結果ではなかったが、警視庁の捜査能力を証明できたって
(真壁)ただじゃ転ばないからね
いつも通り事件のデータの記録をつける真壁。
(真壁)殺意の山でいい?
(梶山)神の山にしてよ、また反対か。
(真壁)小説じゃないから。記録だから。言い忘れたけど管理官が山に登ってくれて良かった。
(梶山)今度一緒に山に登らない?
(真壁)やだ
(梶山)しかし、俺のことは誰も神と呼んでくれない
(真壁)ちょっと何言ってるか分からない。帰るよ、早く。
真壁は、「神々の山」と今日の事件の記録をつけるのでした。
緊急取調室(2025)3話「黄金色の山」感想・みどころ
山岳救助隊として、「山の神」の異名を持つ優秀な、布施。
救助した女性の連絡先を捜したり、登山中の大学生をナンパするような不適切行為がみられる、土門。
そして、カップル配信者の近藤と結花が起こした悲しい事件。
2つのトラブルが織りまざって、布施の正義はストレスにより、崩れてしまいましたね。
近藤も土門もそれぞれに最低すぎて、人の姿をした悪魔そのものでした。
監物が近藤に途中、説教した気持ちに共感しました。
土門の消防士としてあるまじき行動は周囲からも疎まれており、布施は立ち向かったものの、日頃の激務で理性を失った彼は、殺人を犯してしまった…。
土門のような悪徳救助隊員は土の中に葬られて良かったって思いました。
助かった結花と、拘留して罪に向き合う布施の未来が幸せでありますように。