こっち向いてよ向井くん8話あらすじネタバレ
向井は、仕事に精を出して、美和子のことを時間の経過とともに忘れようとしていました。
今いる場所から一歩踏み出そうと決めた向井(赤楚衛二)。
10年引きずった元カノ、美和子(生田絵梨花)への未練を断ち切ったものの、さすがに喪失感が襲います。
「長い物語がようやく終わった」。
「彼女のなかでは向井君はわき役だったんだねぇ。恋に賞味期限は付きもの」と洸稀(波留)。
「彼女の人生の中で向井君と過ごした時間は大切。30代になって再会した向井君は助演男優賞並みだったんだね。」
「坂井戸さんと話すと傷を抉られる荒療治だね」
「そんな感じに見える?私って。私も終わらない恋があるといいなと思っているけど、美味しいところだけ食べ合う恋愛でいいかな。」
そういえば坂井戸さんも、賞味期限のある恋を環田としているなと思う、向井。
今思うとあれが環田さんだったとは…。
仕事現場にて、クライアントから「いや、今回も向井さんに頼んで良かったよ。環田さんはとても周りの事を考えていて良い人だよなぁ。」と好評の環田。
慰めてくれるけど、始まった時から終わりに向かっているなんて寂しいしいつまでもラブラブでいられる恋もあると信じたい、向井。
環田(市原隼人)から突然の誘われて、飲みに。
「サイバーコーポレーションから?向井さんが担当で良かった。」
ふと、環田に憧れて買った腕時計の話に。
環田は自分はあの当時の時計を離婚した時に売ったと振り返ります。
ふと、洸稀からの着信で間が。
ジムに通う環田の事を知り、同じジムに行きたいという、向井。
「環田さんと同じジム行きたいです。」
「いいよなんでも真似しなくても」
「教えてくださいよ、同じトレーニングメニューは無理ですけど」
「あのさ、こんなこと言うのもカッコ悪いけど、あの子にちょっかい出すのやめてくれない?」
「坂井戸さんですよね?環田さん僕はちょっかいなんて出しませんよ。偶々同じ店の常連で友人です。環田さん付き合っているんですか?」
「付き合ってないよ、それなら悪いな」
洸稀に掛け、先程、元気(岡山天音)の店にいて、向井が目玉焼きがソース派か醤油派か和話題になったこと。
洸稀が酔っ払っていることを知り、気を付けて帰るように促します。
「今から向井くんの家行っていい?」
「ごめん、お腹痛いからダメ」
「そっか…お大事にね。…お腹痛いとか人が最初に覚える嘘じゃん」
翌日。
部長の黒田(森脇健児)に同行し、なんと環田と坂井戸の企業と、向井の企業がコラボレーション企画をすることに。
お互いに友達とはいえ名刺交換をし、坂井戸と環田とビジネスで関わる事になった、向井。
会議が終わってから、坂井戸と向井が親し気なことを突っ込む、後輩の河西。
元々、飲み友達だと周囲に説明する、向井。
「向井さん、サクムラスポーツの企画書書いていましたよね?俺、参考にしたくて。」
後輩の深町に頼まれたものの、資料が美和子の部屋にあることを思い出し、亜山の中がパニックに。
そこで、夕方、美和子に会って資料を届けてもらいました。
「ありがとう。あのあとさ…」
「元カレとちゃんと話したよ。今度こそちゃんと別れられたと思う。寄り戻すと思った?」
「そう思ってはいないけどそういう可能性もなくないような」
「私ね今週末山登りに行くんだ。少しずつ鍛えてマッターホルンに昇りたいなと思って。まずは形から整えたいから今から靴買いに行こうと思って。自分のモチベーション上げる方法は私が分かってる。前に進みたい。向井君、私ね。いいや、なんでもない」
もしも俺達が友達なら、ずっと一緒にいられたのかな…。
一方、麻美(藤原さくら)の気持ちが分からない元気(岡山天音)。
母の公子(財前直見)と料理する麻美。
「麻美はどうしたいの?離婚したい?」
その言葉に芽衣の言葉がちらつきます。
「ちゃっかりいいところだけかわいこぶって…」
「元気を家庭に縛りつけたくないと思ってて。うぜぇなと思うことがあって、元気を独り占めできる妻の権利が惜しくなったよ。紙切れ一枚で束縛する気がして。表に見えていたものが裏にあったり、裏にあったものが表にあったり…」
「踏み込まずにいられる関係がほんとうに幸せなのかもわからないし。夫婦も家族も人間関係だからね。紙切れ一枚で切れると思ったら、それは甘いよ。麻美さ、思っていることをちゃんと行った方が良いよ。愛しているって…言葉が足らなすぎるよ。」
仕事場にて。
「向井くんうまくいっている?」
「そういう坂井戸さんこそ環田さんとうまくいっているの?」
「今が最高潮だよ。」
その日の仕事が終わり、黒田が一度は来てみたかった店があるから飲みに行くということに。
ところが、それは元気の店。
和やかな雰囲気で食事が進み、黒田は時間と共に泥酔して、環田のお世話に。
しかし、向井も時計のことを環田に憧れて買ったと絡んできます。
「いろいろあるのが人生ですよ。俺なんていろいろあった気もするし、なかった気もする…俺、環田んさんのこと憧れているんですよ。なんでですか、環田さんそんな人なんですか…もう腹くくって下さいよ。」
目を細めて微笑ましく見守る、環田。
「あれ?寝てる?お義理兄さん?」と元気がゆるく声を掛けるのでした。
翌日。
洸稀と環田は食事へ。
向井は元気と家でゆったりとくつろぎ、環田への愚痴をこぼします。
「環田さんが腹を括れば坂井戸さんは幸せになれるよ」
恋には賞味期限がある…終わればどうってことはない、そう思ったけど男女だと友達関係を維持するのも難しい。
お互いがなんとも思っていなくても仕方ない…人と人のつながりは脆くて弱くてあっけないものだなと切なくなる。
環田と洸久は美術館へ。
美術館の主催者に、「こちら坂井戸さん、僕とお付き合いしている方です」といきなり紹介。
「さっき紹介されてびっくりしました。」
「カッコ悪いけど、離婚して人と深く関わりたくないと思った。自分と価値観が違うとそれをすり合わせるのももう面倒だし、それじゃあどんな関係もいつか終わりが来る…俺は坂井戸さんとの関係を終わらせたくないんだ。だから結婚を視野に入れてお付き合いをしませんか?」
「…有難う御座います。」
その頃、麻美は元気と向き合うことに。
「元気ってこういうことするよね?」
柿の種をもらった麻美は言葉を伝えます。
「元気にしか分からない優しさがあって…それが元気なんだよね。ちゃんと元気のママなんだね。私の方が見失ってた。」
「まみん…まみん、そろそろ、まみんの言っていた答えを出さないとだめだよね?俺ずっと考えていた。俺さ、俺はずっと、まみんのために生きたいと思っていて、まみんが望むならどんなことをしてもしてあげたい。でもまみんがどんな俺を望んでいるのか分からないんだ。望みを叶えてあげたいのに、叶えられないのが、もうイヤなんだ。これがまみんの望みでしょ?まみんを幸せにできないなら俺も別れたい」
離婚届を渡す、元気。
そして、その夜、洸稀に会うものの、洸稀はなんと、環田との交際を断ったというのです。
元気が店の営業を終えたので、洸稀とカラオケへ。
「結婚を視野に入れて付き合おうと言われた」
「それでなんで別れようって。結婚したくない派?」
「私は美味しいとこどりの恋愛が良いだよね」
「え?環田さんに本気じゃなかったの?」
「賞味期限は恋愛にはくるよ。私は悲しくなかった。ここまでは余所行きの顔で恋愛の綺麗な時間。素の部分を見せたらそこまでで終わりって思っていたんだ。」
妻の為に転職を決めて、女性は子育てもあるし心細いだろうね少しでも不安ない環境を整えて「あげたくて」?環田さんって「守ってあげたくなる男」なんだな…。
「向井くん環田さんとなにかあったでしょ?なんか変だったよ。向井君けん制されていなかった?なんか環田さんのなかに新しいキャラ出てきたし、面倒なことになったらいやだなと思った。牽制された向井くんは明後日の方向を見て心配していたんだ。なんだかなぁ私のいないところでどんな話してんのよ」
「環田さんは結構、坂井戸さんを本気で好きだったと思う。嫉妬は好きだからするのにそんなに悪い事?」
「ちょっとの嫉妬は可愛いと思うけど環田さんのは独裁欲?だって私の飲み友達が向井君だから気になったってことでしょ?それは向井君への対抗心…私の知らないところで男性同士の構図があるのが無理かも」
「そうじゃないよ」
「勝手に相手のコミュニティを断ち切る権利は誰にもないよ。」
向井に、環田が勝手に付き合っていると人前で言ったところが引っかかると伝えます。
「坂井戸さんの気持ちは分かる。でも環田さんは落ち度がないわけじゃない。相手に嫌だよと伝えれば直してくれると思う。」
「でも私は人の素の部分や本性…深い感情と向き合うのが向いていない。私自身も見せたくないし、お互いの関係と向き合わなきゃいけない前に立ち去りたい。私はね、パフェも上の部分しか食べたくない。上はおめかしして載っているし、最高だけど、ここを食べたら、掘れども掘れどもアイスとコーンフレーク。最終的にはアイスの水分を吸ったしなしなのコーンフレークだけ。一緒に朝ご飯も食べない、泊まりたくない、日常を見せたくない。朝ごはんを食べるのはバニラアイスゾーンに入るのと同じ。お互いの素の部分に向き合わなきゃならなくなる。その胆力が私にはない」
「待って!納得できない。いやいやだめだよ、はっきりさせたい。パフェの本体はバニラアイスのゾーンじゃないの?コーンフレークにバニラが沁みて最高。フルーツ綺麗に盛られていたらおいしそうだよ、極論俺はフルーツ載っていなくて良い、ここが食べたくてパフェ頼んでるんだ。上の部分を崩れないように気にしながら食べるんじゃなくてこの下の部分をガーって食べるのが最高。」
熱弁後の翌朝、向井は、途中で眠った洸稀を励ますために、歌を歌いました。
その後、ファミレスへ。
「カラオケオールのあと、ファミレスって学生?」
「坂井戸さんは完璧に演出した自分しかみせたくないよね?なんで?」
「昔、失敗した。普段は全然面白くないんだよねって言われて。だからちゃんと考えて準備しなきゃダメなの。素の私が詰まらないのは事実だし、結構むかつかせているし…。」
「それはその人が一番、最低だよ。俺、素の坂井戸さん面白いと思う。理路整然とバキバキに話す坂井戸さんも、今の坂井戸さんも癖になる面白さがあるよ。」
「え…なんで私、朝ご飯食べているんだ?向井くんと朝ご飯食べているじゃん?」
その頃、環田は一人で朝食を作り、我ながらのでき前に一人微笑んでいました。
こっち向いてよ向井くん8話感想・みどころ
向井に対し、坂井戸にちょっかいを出さないでとやんわりと警告した、環田。
言葉の掛け方と優しい目元が特徴の彼が、独特の圧と対抗意識を向井に見せたゾクっとした瞬間でした。
向井が憧れの先輩が「怖い怖い」という気持ちがとてもわかります。
洸稀は一方で、環田からいきなり美術館にて、「今お付き合いしている坂井戸滉稀さん」と紹介され、それは戸惑うのも当然。
環田は一見、とても品格があって落ち着いていますが、「女性は子育てなど忙しいから僕がして”あげないと”」という部分は、洸稀の気持ちがとてもよくわかります。
美和子が向井の「守ってあげる」と言われて、「守るってなに?」と疑問に思ったのと反応や感覚が別視点で似ていると思いました。
洸稀に腹をくくって告白するものの、環田は自分が料理が得意という自信があったり、自分が人に何かしてあげることこそが、彼自身の満足感を満たしているのではないでしょうか。
これはたしかに洸稀じゃなくても冷めますよ。
麻美と元気は、お互いに不器用すぎる!そして、麻美は母親の公子が言ったように、言葉足らず過ぎます。
ようやく元気と向き合って、ありのままの元気が好きで、自分こそ紙切れ一枚に惑わされて我を見失っていたと伝えようとしたものの、まさかの元気の言葉が衝撃でした。
「まみんを幸せにできないなら俺も別れたい」なんて、あんな温かい人柄なのに。
麻美の凝り固まった考えや個性的な感覚では誰とも幸せになれる気がしないと思いました。
向井は美和子と彼女の家に資料を置き忘れたことで再会し、お互いに別々の道へ前進できた展開は良かったです。
同じ趣味もあるので、友達として程良い距離感で関われたらいいですよね。
麻美と元気は離婚確実なのに、また、芽衣(穂志もえか)の黒い影が!
向井の恋の最終地点はどうなるのか楽しみな8話でした。