クロサギ9話あらすじネタバレ
警察に逮捕された黒崎(平野紫耀)は警察の取り調べで、確固たる脱税の証拠を暴かれたのち、逮捕されてしまいました。
しかし、それは、ひまわり銀行の内部の物でないと用意できないものでした。
刑事に強い口調で取り調べられ、過去2年間、世田谷病院と取引している記録が。
成沢(渡辺邦斗)は黒崎が早々と釈放されたことを知りました。
出所後、桂木(三浦友和)の元へ向かった黒崎。
自分に黙って、宝条を喰おうとしたことを咎める、桂木。
桂木は、黒崎が早く釈放される手立てを立てました。
しかし、自分の行動を阻止する桂木に、今後、宝条(佐々木蔵之介)を「喰えない」現実を痛感。
「宝条は誰かの命や誰かのお金でできている。この先も、宝条と組んでいる限り、あんたの命令はもう聞けない。」
「だったら俺もやるしかないな…」
「分かっているよ」
涙を浮かべる、黒崎。
「宝条を喰って、最後は、俺なんだろ?・・・喰い合いだな?」
お互いに涙を浮かべた黒崎と宝条。
それでも、桂木との関係を解消する覚悟を決めた、黒崎。
桂木もそれに同意。
「なぁ、お前はその後どうするんだよ?」
何も言わずに、甘味処、「かつら」を去る、黒崎。
大切な家族写真を宝箱に入れ、愛猫の黒を抱きます。
黒崎は、氷柱(黒島結菜)に旅立つことを告げました。
クリスマス音楽が心地良く響く店へ行き、御木本を「喰って」も何も変わらない現状を伝えました。
黒崎の決意を温かく送り出す、氷柱。
「待ってるよ、帰ってくるまで待ってるよ」
愛猫の黒を彼女に預けて新境地へ。
氷柱とお腹一杯食べ、詐欺の現実を忘れ、心からの笑顔がこぼれる2人。
翌日。
黒崎は何も言わずに氷柱に別れを告げて去って行きました。
氷柱は涙を堪えきれず、玄関で泣きます。
翌日、大学へ行った氷柱のアパートには宝条がこっそりつけた監視カメラがありました。
黒崎の動向を監視し、氷柱の存在を認知した、宝条。
黒崎が行方をくらましてから、2週間後、民政党議員の、蒲生紗千子(秋山奈津子)と宝条は再び接触。
秘書、浦川学(細田善彦)もいて、蒲生は、これが最後のチャンスとして、新党を立ち上げることを報告します。
不正献金を受け取った現場を記者に撮られていたことに立腹する、蒲生。
その資金として、100億円を用意するように指示。
とある野望を抱く宝条にも、それはラストチャンスでした。
学校にいる氷柱は、宝条の甥、鷹宮(時任勇気)から、きつい言葉を浴びせられていました。
「君は彼の事が好きなの?彼に惑わされないほうが良いよ」
しかしそれは、黒崎にとっても同じで、全てを捨てた彼は、宝条を倒すために奮闘。
宝条の事を探ろうと、金融庁職員の日下瑞樹(山田キヌヲ)は警察と連携を取り、宝条を単独で追います。
それを知る黒崎は、「自分の邪魔をするならあんたも潰す」と脅迫。
いきなり彼女の部屋を訪ねた黒崎を警戒する、日下ですが、黒崎は彼女にシンガポールの土産のTシャツを渡すと、去って行きました。
同じ頃、宝条も桂木の甘味処「かつら」を訪ねます。
桂木は黒崎を6年間も育てたのに自分の元を去って、喰い合いになる敵対関係になった事を宝条にこぼします。
黒崎は感じの良い男性になり、なにやら新しい事を始めていました。
宝条は日本の金融会社から借りられない為、海外ファンドを提案。
また、そのために、ひまわり銀行の全面的バックアップをちらつかせ、クリアスワンプ社を利用。
さらに、彼は、蒲生と結託して、黒崎を「ころす」のかを相談。
同じ夜、宝条は妻と小学生の一人娘、心春と家族ぐるみの近隣住民と花火を見ながら、交流。
妻は、夫が仕事でトラブルになっていることを心配します。
「パパ、なにかあったら頼ってね」
「心春やこの先の未来の子供たちを守るためにも実現させたいことがあるんだ」
宝条は妻を安心させます。
氷柱は、黒崎に監視カメラをアパートにつけられていることを相談。
しかし、黒崎はドラマの見過ぎだと適当に相手をします。
氷柱は桂木に困っているなら助けてもらうことはできないかと聞きますが、黒崎は桂木の名前に、尚更、氷柱に曖昧に返事をして電話を切りました。
黒崎は、日下にここからが本番だと匂わせます。
そして、黒崎は海外ファンドの経営者になりすまし、適当な会社を買収。
シンガポールのお土産はこの為のものです。
海外ファンドの連中にも、シンクタンクのふりをして、ひまわり銀行の悪事も拡散。
金融調査会社にも警告を出し、予防策も張っておきました。
学校で氷柱は、鷹宮とまた対立。
鷹宮が、宝条の甥っ子だという事実を知った彼女にとって最早、彼は敵。
警察でも、宝条と桂木の繋がりを知った、神志名(井之脇海)、警部補の桃山(宇野祥平)。
警察の職を離れた神志名も協力し、日下をサポートしながら、黒崎を追うことに。
翌日。
宝条は本当は黒崎が立ち上げた海外ファンド、ストーンパートナーズの冠城と対面。
変装し、事業内容には無関心、どうしてひまわり銀行がそこまで肩入れするか知りたいと持ち掛けます。
時代に合ったものを早く取り入れるスピード感を重視していると答える宝条。
さほど知名度がない会社に融資をしてくれる理由は何故かと逆に質問。
「うちは将来的に日本で銀行業に産業したい。うちが金を出すので他所からは借りないでダサい。その代わり、必要資金は全額ご融資します」
宝条の秘書、成沢は、話に乗れば、倒産と懲戒免職処分になると危惧。
しかし、別の案があると切り出す、宝条。
氷柱は甘味処「かつら」を訪ねます。
そして今、黒崎と桂木が敵対関係だと初めて知りました。
「もうここには来ないほうが良い。俺は黒崎の家族を殺したも同然なんだよ」
その話を聞いた、桃山(宇野祥平)は桂木に、今の話からあなたを逮捕することもできると言いました。
マンション現場では、日下が飛び降りを決行。
宝条を陥れるための音声証拠を持っていた彼女に胸がいっぱいになる、黒崎。
ふと、その現場に、早瀬かの子(中村ゆり)を目撃。
彼女は桂木に電話していて、日下の件について秘密を握っている可能性がありました。
そんななか、ついに、黒崎や桂木と頻繁に会っていた氷柱の身に危険が及びます。
黒崎の目の前である男が、氷柱を無理やり車に乗せて、誘拐していきました。
車を追いかける黒崎ですが、追いつけませんでした。
次週は、宝条と黒崎、最後の闘い!そして、桂木と黒崎の行方は?氷柱はどうなる!
クロサギ9話感想・みどころ
黒崎がとうとう、桂木と決別。
6年間、「育ててきた」複雑な関係…互いに涙を流しながら、別れる黒崎と桂木の表情がまたなんとも言えません。
2人はもう、かつての師弟関係はなく、敵対する「喰い合い」の関係。
宝条はますます孤独を抱えながらも闘う、黒崎を先手打って読んでいるかのように動き出す怖さが画面越しから伝わりました。
宝条に、海外ファンド企業の冠城のふりをして接近しますが、特殊メイクをしていても、宝条のあの疑り深い氷のような冷たい瞳を誤魔化せるとは思えないなぁ。
金融職員の日下と手を組む・・・いや、利用してでも、宝条を単独で潰そうとかかる黒崎。
これまでは、桂木や早瀬のカバーがありましたが、何があっても、たとえ命を落としてもその時はその時…ですね。
黒崎をじろりと睨み、孤高の闘いに、桂木と組んで尚、水を差そうとする宝条の腹黒さが恐ろしいです。
家族の前では、家庭的で誰がどう見ても人当りの良い人物を演じていて、二面性を使い分ける佐々木蔵之介さんの怪演は最高すぎますよ。
平野紫耀さんの瞳の奥にある寂しさ、黒崎が抱える彼しか理解しえない家族を喪った激しい感情からの復讐心も切なすぎる程苦しい。
氷柱が言っていたように黒崎にも時間をかけて幸せになってほしいですね。
真っ直ぐな志を持ち、若き未熟な正義感を持つ、氷柱。
そんな彼女に、宝条の甥とはいえ、モラハラに近い言葉で、黒崎の事が好きなのか?などと女性のプライバシーに触れる内容を突っ込む鷹宮にイライラ!
鷹宮こそ、なんでそこまでして黒崎を憎むのかが本当に知りたいです。
叔父の宝条こそ、生粋の極悪人な銀行員だと言うのに・・・。
顧客の心を操り、金をだまし取り、裏金を作れる機関をいくつも持ち、表向きの信頼から太いパイプもある。
これだけおぞましいほど用意周到な彼を許せて、黒崎に怨恨でもあるかのような態度と、黒崎に片思いのような感情も抱く、氷柱を目の敵にする鷹宮の心理が闇深いと感じました。
黒崎と氷柱が、クリスマスの夜に食事をした際に笑い合った姿は胸がギュッと押しつぶされそうになりました。
本当なら、黒崎は詐欺になど染まらず、家族愛や、氷柱との優しいクリスマスを過ごす、ただ一人の青年になれていたかもしれないと思いました。
そして、最後に誘拐されてしまった、氷柱。
少し思ったのですが、甘味処「かつら」を氷柱が訪ね、桂木が黒崎の敵である会話を聞き取った時点で、桃山刑事は氷柱をなんで保護しないんだろう?
黒崎の周辺は、詐欺と裏切りでまみれているからこそ、未来ある女性の氷柱が頻繁に黒崎と接触していることを把握して、迅速な対応をしてほしかったなぁ。
宝条帝国を嘗めるととんでもないことになる…これを身をもって知った黒崎は愛する氷柱を守るために下す決断が次回待ちきれない9話でした。