競争の番人最終回あらすじネタバレ
小勝負(坂口健太郎)は、異動で四国へ旅立ちました。
白熊(杏)、桃園(小池栄子)、六角(加藤清史郎)、風見(大倉孝ニ)は相変わらず下請けいじめの案件に立ち向かう日々。
小勝負は父の墓参りに行き、藤堂(小日向文世)の件がようやく片付いたことを報告。
ご当地パンのみかんパンを買うために周囲を転々としますが、どこも閉店。
ふと、偶然いたスーパーマーケット「エースマート」で、北川亜沙子(若月佑美)から、みかんパンを買いますが、50円というあまりの安さに疑問を抱く、小勝負。
服のポケットにみかんパンを入れたことで疑われたのです。
小勝負は店長の優(迫田孝也)から万引きに間違えられます。
状況を説明していると、エースマートにて、立てこもり事件が発生。
男は猟弾を持っていて、近づいてきたら人質を殺すとパニック状態。
小勝負と店長を含めた9人の従業員を拘束。
さらに、大谷正和(袴田吉彦)を一時間以内に連れてくるよう、要求してきました。
北川は立て籠り犯の身元が、田嶋忠信(加藤虎ノ介)と特定。
エースマートの近所にあった潰れたケーキ屋の店長だった、田嶋。
小勝負は田嶋に復讐目的で事件を起こしたことを冷静に追及。
エースマートより、値段が三分の一の差があると憤る、田嶋。
あなたのケーキ屋はエースマートの不正により、潰れたことをやんわり指摘。
不当廉売による独占禁止法だと言葉を続けた小勝負。
うちは不正はしていない、お客様に喜んでもらうため頑張ってると訴えるエースマート店長の優(迫田孝也)。
「俺が不正を見つけて立証します。」
「1時間以内に証拠を出せ」と、田嶋。
帳簿を見せ、小勝負に協力する優。
いきなり新店舗を任せられ、社長は頑張りを日頃から評価してくれる、ホワイト企業だと話しました。
白熊(杏)に電話して状況を調べてもらいます。
やがて、エースマートの大谷(袴田吉彦)が大澤刑事(浜田学)現場に到着。
田嶋は自身のケーキ屋が、父から継いだ店で、必死に頑張ってきたのに、潰れたことで、父が亡くなったと冷静に言葉を続けます。
小勝負は200点近くの商品が原価ギリギリで販売されている、エースマートの不当廉売の証拠を指摘。
松尾優を連れて、外へ出ようとする田嶋に、小勝負は待ったをかけました。
顧客第一で奮闘してきた松尾は、本社の指示に従い、無意識に不正に加担していたと指摘。
シフトは本社の社長、大谷によって考慮されていたのですが、松尾は人一倍頑張って顧客のニーズに応えようとしていました。
白熊から連絡が入り、エースマートは全国支店で不正をおこない、公正取引委員会にばれても、松尾だけの責任にされてしまう状況を調べました。
本社と松尾の関係の証拠を立証することがますます不利に。
とうとう、SATも突入。
ふと、買ったみかんパンを食べた、小勝負は、昔からのみかんパンと味が違い、別のメーカーで製造されていることに気付きました。
そこで、松尾の聴取をすることに。
このままだと、松尾の責任だけになり、エースマート本社の不正の証拠が警察が絡んでも隠蔽されてしまうのです。
だからこそ、何も知らずに不正に加担する松尾や、店が潰れて立て籠り事件を起こす、田嶋のような人がいると同情する小勝負。
小勝負はその頃、田嶋に人質を自分一人にしてほしいと頼みました。
大谷(袴田吉彦)は不正は知らないと言います。
小勝負は200点以上の商品が原価を割って販売していることを指摘。
その真意は、複数店舗を潰すため。
経営については社長が全て決めていて、指示は口頭で伝えられていました。
公取では、白熊たちや、DFTの守里(石川萌香)が小勝負が人質にとられた様子に彼の身を案じていました。
みかんパンに関しても製造元が異なり、納入業者を偽り、協賛金を本社が得ていました。
社長という力を活かして、赤字を補おうと必死な松尾を騙していました。
大谷は証拠もないのに、名誉毀損で訴えると大声を上げました。
田嶋はますます追い詰められ、所持していた刃物を首に当てようとしていました。
不正が暴かれないなら今ここで自死して、エースマートの評判を落としてやると自暴自棄に。
「必ずエースマート本社の不正を暴いてくれる最高のチームがいます。早まらないで!あなたはケーキ屋さんでしょ?罪を償って美味しいケーキを作ってください」
小勝負の説得に、田嶋はナイフを捨て、駆けつけたSATや大澤刑事に身柄を拘束。
小勝負はようやく、店長の松尾から本物のみかんパンをもらいました。
しかし、みかんパンを食べようとした矢先、大澤から事情を聞かれる羽目に。
事件解決後、小勝負は新天地にて、新しい仲間と共に、奮闘。
競争の番人最終回感想.みどころ
良心的に見えたエースマートの本社社長、田嶋。
しかしその実態は、横暴そのもの。
田嶋のような元々、善良な市民さえも精神的に追い詰めるひどい人間性でしたね。
お人好しで、社長は社員のことを考えてくれていると彼を信じ続けてきた、松尾や従業員が不憫すぎる。
最終回は小勝負のたった一人の闘いとなりましたが、公取のみんなとのコンタクトのおかげで、またしても不正を有耶無耶にしない爽快な結末となったと思います。
彼の説得力ある言葉の一語一句が、田嶋の不安定な心を生きる希望に変えた終盤に涙腺が緩みました。
元々は父親と経営していたケーキ屋を継いで、必死に営業を続けてきたからこそ、田嶋がエースマートを恨む心情や悲しみが伝わってきて、彼が刃物を当てた時には、その足掻く思いに気持ちが、引きずられました。
「田嶋さん、不正を暴ける最高のチームがいます、早まらないで!あなたはケーキ屋さんでしょう?罪を償って美味しいケーキを作ってください」
この小勝負の言葉が普段は厳しい物言いが多い彼の内面的な優しさが伝わり、涙が。
第六の白熊、桃園、六角、風見らによる結束や、遠隔距離での連携プレイで、不正を暴き、大勢の命を救うことになって本当に良かった。
小勝負の頭の回転の良さや、冷静かつ、的確な説得力もあり、エースマートは大谷社長から不正に無意識に加担させられ、文字通り「洗脳」状態にあったと思います。
大勢のマスコミが集まる中、報道された小勝負とエースマートの人質事件。
その報道を見ていた小勝負の新天地の社員が、「この顔どこかで見たなぁ…あれ?」と着任してきた小勝負を見て、気付く表情がコミカルでほっこりしましたね。
寺島しのぶさん演じた本庄がかつて言っていたように、心優しく、多方面な角度で物事を見れる小勝負はどこへだってやっていけるでしょう。
藤堂編が解決後の、新エピソードで、まだまだこれからって時の最終回でしたね!
あー!公正取引委員会第六の白熊達に、またいつかどこかで会いたいな。
弱くても闘える!そんな強さを教えてくれた公取に幸あれ!