競争の番人5話あらすじネタバレ
「アレス電機」の下請けいじめを調査する小勝負(坂口健太郎)、白熊(杏)ら第六は、下請けいじめをまとめていた丸川俊春(吉沢悠)の協力を得ることに成功。
各社の証言も得たため、いよいよ「アレス電機」への緊急立ち入り調査を決行します。
しかし、第六に六角(加藤清史郎)の父、敦夫(羽場裕一)が、部下の駒場(小松和重)訪れたことで事態は一変。
なんと彼は、アレス電機の立ち入り調査に待ったをかけてきたのです。
下請けいじめの主犯ともいえる、柴野竜平(岡田義徳)に横領の疑いが浮上し、検察の捜査を優先させてほしいというのです。
敦夫の条件を吞むしかないと諦め気味の、風見慎一(大倉孝二)ですが、本庄聡子(寺島しのぶ)は検察の捜査の邪魔はしないと断ります。
数日後、第六は「アレス電機」へ立ち入り検査に出向きます。
しかし、風見が社員たちに検査の趣旨を説明しようとしたところに、検察が踏み込んで来て、資料などすべてを差し押さえられてしまいました。
検察は下請けいじめ調査に必要な資料は渡すと約束したのですが、送られた留置資料はわずかな量。
柴野に丸川は、「裏切り」をしていることがばれてしまいます。
すぐに資料の調査は終わるのですが、小勝負は留置品にあった雑誌に興味が。
一木(坂田聡)は再契約をとれましたが、守るべく家族がいる従業員たちは肩身の狭い思いをしていることに変わりません。
そんななか、極秘なはずの立ち入り調査の情報がなぜ、検察に情報が漏れたのかを疑う桃園(小池栄子)。
なんと、柴野からの圧力により、丸川は過労で入院。
中学の時の試合中、かつて丸川は柴野を怪我させてしまい、柴野はそれ以降、少年野球の試合に出られなくなりました。
どれだけ都合の良いように利用されても、幼い頃から続く柴野との信頼関係を信じていました。
「あいつは本当は良い奴なんですよ。大人になってから再会して、子供の頃の過ちを話し合って理解できた。」
丸川のお人好しぶりに、一木(坂田聡)、三谷静江(正木佐和)、仁科卓也(六角慎司)たちからも、呆れています。
白熊たちは、「ブツ読み」をして、仕事に熱を入れます。
立ち入り調査の日取りを知り、検察と繋がっている人物がいることが判明。
なんとそれは、六角滉太郎(加藤清史郎)。
父の敦司(羽場裕一)に、検察への入社を促され、公取での仕事から出世をちらつかせられ、密告してしまいました。
自分のせいだと皆に頭を下げる、六角に、白熊を覗いて桃園ら第六メンバーは知っていたと言って、黙々と作業を続けるのでした。
そんななか、「アレス電機」が新たに下請け30社に、発注書を出しました。
スケジュールも、厳しく、単価もさらに下げられます。
白熊は公取に協力した報復を疑いました。
一木や三谷、仁科たちはアレス電機の下請け業者として、柴野の言う通りに動いていることを変えることを提案する小勝負。
「皆さんは弱い立場ではありません。いつまでもアレス電機の言いなりにならず、アレス電機が必要としている技術を持っているからこそ、アレス電機から見切られても良いと考えませんか?」
一木、仁科、三谷の考えは小勝負の強い言葉により、少し心境変化が生まれていました。
第六メンバーは下請け業者が、受注しないよう、願うのですが、とはいえ、柴野に決定的な下請けいじめを突き詰める証拠が揃いません。
柴野の性根の悪さもあり、認めない部分もあるので四苦八苦。
翌日。
柴野に一木、三谷、仁科は発注内容の検討を柴野に提案。
それでもうちではなく、他を頼れと冷たく突き放す、柴野。
一木たちは目が覚めて、アレス電機と手を切ることに。
下請けならいくらでもいると突き放す、柴野。
小勝負は「一木さんも、三谷さんも、仁科さんも、アレス電機に必要としている技術を持っているんですよ。本当に皆さんを切っていいんですか?」
それでも態度を変えない柴野。
白熊は、丸川が柴野を信じて、彼をアシストし、柴野がどれだけ下の人たちが支えてくれている自覚がないことを指摘。
小勝負は「これまでのあなたの行いを悔い改めて、丸山さんや下請けの皆さんに謝罪してはいかがですか?」
ふと、丸川と柴野と作った犬型のアイロボットをずっと、柴野のデスクにあったことを指摘。
柴野に対し、秘書が、新しい下請け業者が柴野に協力的姿勢であることを伝えました。
丸川は柴野にもう一度、下請けとして協力することを一木たちに求めて掛け合っていました。
柴野は一木、仁科、三谷に謝罪。
「発注内容と、これまでおこなってきた下請けいじめを認めます。本当に皆さん申し訳なかった」
柴野は公正取引委員会へ出向くことに。
父、敦夫に対し、「上にいくことがすべてじゃない。公正取引委員会で審査官になりたいんです。検察に行くことはなかったことにしてください」と頭を下げた六角。
「お前にはがっかりだよ」と、敦夫。
桃園はアレス電機の発注側と受注側の金額リストを六角と駒場に提示。
ブツ読み資料を読むと、金額に違いがあるので、横領事件の手掛かりになることを伝えました。
桃園はさらに強気な口調で言葉を続けます。
「検察さんは横領事件のみを追っていますが、うちはブツ読みをしてアレス電機が関与している30社まで取り調べましたよ」と豪語。
そして、アレス電機の件が解決したと思ったら、柴野は強盗犯ではなく、別の人物であり、柴野の側についていた北村が強盗犯だと判明。
柴野は容疑を否認しているとのこと。
そのことを白熊達に、知らせにきた、検察官の緑川瑛子(大西礼芳)。
同じ頃、小勝負と因縁関係にある、国土交通省事務次官、藤堂清正(小日向文世)が白熊が、柴野を追った強盗殺人事件の記事を見てなにかを目論んでいました。
競争の番人5話感想・みどころ
アレス電機の下請けいじめ問題についに決着がつきましたね。
今まで一切、態度を変えなかった柴野に、少しは人を思う気持ちが僅かにでもあってよかった。
あれだけ、下請け業者を、「下」だからこそ、自分の良いように使い、思い通りにならなければ、断ち切るといった、人を人と思わない行為を繰り返してきた柴野。
それでも、柴野を少年野球チーム時代から切磋琢磨し合い、今の関係に至るまでお互いに励まし合ってきた同志とまだ言う丸川にモヤっとしました。
丸川の発言はまるでDVを受けているのに、彼は優しいときもあるからと言っている人と似ている気が・・・。
柴野と信頼関係が子供の時に築けていたとしても、再会してそれぞれの道で励まし合ってきた時期から次第にズレが生じていること、「昔馴染み」につけ込んで、丸川の優しさを利用して仕事を頼んでいるふうにしか見えませんでした。
白熊や、毒舌な小勝負のおかげで、丸川も柴野も、下請け業者だった、一木や三谷、仁科たちも、それぞれの意識が良い軸に進んだラストが素晴らしい5話でした。
さて、次は桃園(小池栄子)と因縁関係にあったケースや、小勝負の家庭をめちゃくちゃにしたと思われる、藤堂との大きな闘いが、白熊たちを待ち受けていることでしょう。