ラストノート10話「そばにいてほしいのに…過ぎ去った恋の残り香」あらすじネタバレ
樋口澄晴(寺西拓人)は、父の樋口眞澄(佐々木蔵之介)を看取り、葬儀を終えていました。
澄晴は父の遺品のパジャマを見て、自分の頭を撫でてくれた最後の時を思い返しました。
(眞澄)頑張れ、澄晴、頑張るんだぞ。
学生時代から世話になっていた、絵画教室の二宮(丸山智己)の元で、アルバイトをしながら、新しい生活に対応しようとしていました。
そんな澄晴に、友人の平野龍太(草川拓弥)は、一ノ瀬葵(内田有紀)との関係を尋ねました。
(龍太)どう?手続きとか挨拶とか残ってるの
(澄晴)今日でほとんど終わった。
(龍太)よく頑張ったな。お前一人で。まだ連絡取れないの?葵さん
(澄晴)電話もメールも繋がらないみたいで、
(龍太)どこ行ったんだろうな
佐川優子(坂井真紀)は生前の眞澄から葵宛の手紙を預かっていて、澄晴でなく、何故、手紙を自分に託したのか気になっていました。
(優子)眞澄さんからの手紙、どうして私が?
優子のアルバイト先のスナックの常連で、同級生の岩村健吾(平原テツ)。
(岩村)優子ちゃんと一ノ瀬がもう一度、話せるようにきっかけを作ってくれたんじゃないかな
葵は澄晴と距離を置き、周囲との連絡を絶って、一人でペンションで過ごす事にしました。
(ペンションのオーナー)今日はどこ行ってたんですか?
(葵)湖の方に
父、眞澄の死後間もなく、仕事復帰する澄晴を気に掛ける、澄晴の恩師で絵画教室経営者の、二宮(丸山智己)。
(二宮)もう少し休んでもいいんだよ。コンペはどうしようか?来年もあるし、無理しなくても。
(澄晴)出します。いえ、まだ諦めたくないので
(二宮)そう。じゃあ、教室の仕事は減らしても構わないから。柴田区は自分の仕事に集中して。
葵はペンションで、西村喜和子(多岐川裕美)と出会いました。
絵画教室の生徒、斉木(白鳥晴都)の絵の自分の絵を比べて悩む澄晴に、二宮は捜索の原動力について話します。
(二宮)やっぱり気になる、斉木くんの絵
(澄晴)正直、コンペで勝てる気がしないです。これ、去年の受賞作も見たんですけど、斉木くんの作品と共通する感じがあって堂々としていて共感なんて求めてないのに、共感しちゃうっていうか…俺の絵と根本的に何かが違って何が違うんですかね…
(二宮)弱気だな。樋口君の創作の原動力は何かな?描かずにはいられなくなるその一番の理由。その答えが出れば何か分かるかも。
ペンションで、喜和子と話す葵。
(葵)これ良かったらいかがですか
澄晴都龍太の家を木崎莉奈(桜井日奈子)が訪ねました。
莉奈は自分と葵が知り合いで、澄晴の好きな人は葵だと知ってショックを受けた経緯を話します。
(莉奈)お帰り、お父さんのこと。ごめんね。本当はもっと早く来たかったんだけど。大丈夫じゃないよね?
(澄晴)いや、大丈夫だよ、ちゃんと親父を看取ることができたし。
(龍太)ま、飲みましょう。
(莉奈)あの、実は私ね、葵さんと知り合いなんだ。だから澄晴の好きな人が葵さんだって知ってショックで葵さんの会社に行くようなバカなことしちゃったんだよね。葵さん、澄晴都別れることを望んでなかったと思う。だから…
莉奈は自分の葵にした失礼な出来事を振り返って反省し、澄晴と葵の恋を今では応援しています。
(澄晴)分かってるよ。だから諦めたくないんだけど、でもどうしたらいいんだろ
その日の夜、莉奈を送る龍太は、こよなく人を大切にする莉奈を見て自分には、澄晴の友人として力不足を痛感しました。
(龍太)かっこいいな、莉奈だよ。澄晴のこと考えてあんな風に言えるなんて
(莉奈)そんなこと
(莉奈)いやあるよ
(龍太)俺だめだな。こんな時、あいつに何もしてやれない
(莉奈)龍太って澄晴のこと分かってるじゃない?私のことも友達として、きっと澄晴も心強いと思うよ
龍太は莉奈のことが好きなので、複雑な気持ちでした。
喜和子は今の葵くらいの年齢の時、当時の恋人とこのペンションを訪れた過去を話しました。
(喜和子)葵さんここ初めて?前にここに来たことがあったの。当時の恋人とね。懐かしいわ。
澄晴が翌朝、葵の会社の前にいると、葵の元夫で同僚の奥田創(徳井義実)にその行動を止められました。
(奥田)樋口さんちょっと…!何やってんの。何も聞いてないの?
奥田は葵の事情を知っていて、澄晴が同じ理由を知っていると思っていました。
(澄晴)何かあったらここに連絡するよう言ってください、お願いします。
その頃、ペンションで過ごす葵。
(ペンションのオーナー)一ノ瀬さん、宿泊費費用のことで、メールしましたので確認してもらえないでしょうか
(葵)分かりました。
葵は澄晴からのメールや着信を無視します。
奥田が電話
(奥田)なにしてんの
(葵)有休取って休暇中だって言ったでしょ。用がないなら切るよ
(奥田)あのさ、なんで急に休みとったん?大丈夫なんか?葵
(葵)うん、大丈夫、だいじょうぶに決まってるじゃない。前から来たかったところだし。
(奥田)じゃあな、ゆっくり休めよ
葵は澄晴の連絡先をブロックしようか躊躇い、キャンセルしました。
その夜、龍太は澄晴を気に掛けました。
(龍太)風呂空いたよ。大丈夫?
(澄晴)俺のビール飲んでないよな。大丈夫だよ。
龍太は澄晴のことで莉奈に電話します。
(莉奈)龍太、どうしたの?電話なんて
(龍太)やっぱり俺が傍にいるだけじゃダメだな。スバル、俺の前でも強がって明るく振舞ってさ…ごめん、莉奈に話すことじゃないよな。葵さんなんでいなくなっちゃったんだろう
翌朝、起きた澄晴は奥田からの電話に出て驚きました。
(奥田)ごめんね、休日に呼び出しちゃって
(澄晴)葵さんの居場所、分かったんですか
(奥田)もうそっとしておいてもらえませんか?付き合うとか別れるとか。諦めるとかあきらめないとか。君と出会ってから何度、決断したと思う?この年になってから何かを決めるのってね、簡単じゃないんだよ。俺だってそう。大阪に帰るって決めるまでどれほどの葛藤があったか。50過ぎてからの決断はね、一生を見据えたものなんだよ。お願いします、あいつのこと考えてやってください。もうこれ以上、葵を振り回さないでやってください。
奥田は、葵のことを諦めるよう、澄晴を諭して頭を下げるのでした。
その頃、電話に出た葵は莉奈の電話に出ました。
(葵)もしもし
(莉奈)良かった出てくれて何度もごめんなさい。どうしても伝えたいことがあって。実は澄晴のお父さんが亡くなったの。
(葵)そう、そうだったんだ。澄晴くんはそれでその
(莉奈)看取ること出来たって言った。だけど平気なわけないと思う。澄晴は今一番葵さんにそばにいてほしいはずだよ。お願い、葵さん戻って来てよ、澄晴のところへ戻ってきてあげて
は澄晴の父、眞澄が亡くなったことを伝え、葵が今、澄晴の傍にいることが必要だと伝えました。
奥田は優子の店へ行き、葵と澄晴のことを探ってほしいと頼んだことを詫びました。
(優子)大阪に?
(奥田)来週から。葵も誘ったんだけど断られちゃって。ごめんね、俺が変な探りを入れたりとか余計なこと言ったせいで、葵と優子ちゃんの仲、おかしくさせちゃって。ホントに申し訳ない。
一方で優子は自分が葵に嫉妬や、澄晴と葵への執着で、周囲を振り回したことを反省していました。
(優子)ううん、私のせいだから。私の執着心。人生こんなはずじゃなかったはずじゃなかったって。葵に向けちゃって、妬んで憎んで、恨んで…。最低だよね、友達だったのに。
(奥田)凄いね。他人のことでそんな感情が動くなんて。自分のことと相手のこととごちゃごちゃになるくらい、距離が近いって事やろ?シンプルにすごくない?葵、会社休んでんねん。大丈夫って言うけどたぶんいつもの強がり。前から行きたかった場所って言うてんけどどこにいるんやろな。
奥田の優しさに、なんとも言えない気持ちの優子。
葵が莉奈からの言葉で、澄晴のことで悩んで泣いていると、喜和子が声をかけてきました
(喜和子)風が気持ちいいわよーもう夏も終わり。
(葵)ねぇ喜和子さん、どうしたら懐かしいって思えるんでしょう。忘れるにはあまりに大切な時間で。覚めることも出来なくて、気持ちの置き場が見つからないんです
(喜和子)置き場なんてないわ。その気持ちはあなたの中に閉じ込めておくべきじゃないもの。私が彼を懐かしいと言えるのはそれ以外の言葉が出てこないくらい気持ちを出し切ったからよ。
澄晴は納得いくコンペの絵が描けずに葛藤していました。
翌朝。
ペンションを優子が訪ねてきました。
(ペンションのオーナー)あのお客様がお見えになってますけど
(葵)優子。ねぇなんでここが分かったの?
(優子)前に言ってたでしょ?休みがあったら行ってみたいって
(葵)なんで
(優子)渡したいものがあった。眞澄さんからあなたに。確かに渡したから。じゃあ
(葵)いや、なんで?待ってここにいてお願い、一人で読む勇気、ない。
(眞澄)先日の無礼をお詫びします。私の言葉は忘れてください。澄晴とあなた自身を信じて道を選んでください。今度こそ最期のお願いです。
眞澄が最後の体力を振り絞って葵に充てた手紙に、言葉が出ない葵。
(葵)私どうしたら…
(優子)少なくともここで傷心に浸ってる場合じゃないんじゃない?誰かの為って口実がないと動かないのって、50の女って感じがしてホント、イヤ。眞澄さんも言ってるじゃない、澄晴くんと自分を信じろって、どうしたいの?葵は。
改心し、葵への態度を改めた優子は、温かく葵を見守りました。
龍太は面接の企業先から電話があり、無事、就職が決まりました。
(龍太)はい、はい、有難う御座います。就職決まった。怪しいとこじゃないよ。俺みたいに道外した人。
(澄晴)おめでとう
(龍太)あーこれで莉奈にも告れる。あ、俺、調子乗ったわ。なんかあった?澄晴
(澄晴)絵が描けないんだよ。何が描きたいのかも分からなくて
(龍太)やっぱり葵さんがいないからかな。絵がもう一度描きたいと思ったのは葵さんがいたからだろ?
優子は澄晴をスナックに呼びました。
(優子)ごめんね。呼び出しちゃって
(澄晴)親父の葬儀のことでは色々、お世話になりました。
(優子)あのね、渡したいものがあるの。葵、そこにいる。頼まれたわけじゃないよ、葵と会って話して、私が澄晴君にこれを渡したいと思ったの。あんな弱い葵、久し振りに見たから、1人でいる時は平気だったのに、一度誰かといる心強さを知っちゃうと…ね?
優子は葵がいるペンションの名刺を渡しました。
葵と澄晴の恋を後押ししたのです。
葵と澄晴はようやく電話をしました。
(葵)もしもし、お父さんのこと…
(澄晴)今から行くよそっちに
(葵)明日、東京に戻るから。会いたい
(澄晴)俺も会いたい
2人はようやくお互いの気持ちが通じ合いました。
(葵)じゃあ、明日
澄晴は葵との電話で、気持ちが変わり、創作意欲が湧きました。
必死に筆を走らせていく澄晴。
翌朝、ペンションを出て行く葵は喜和子から温かく見送ってもらいました。
(喜和子)あら?もうお帰り?あなたとお話しできて楽しかったわ。気を付けて帰ってね
(葵)有難う御座います。あの、喜和子さんの香水、凄くいい香りですね
(喜和子)ありがとう!私も気に入ってるの。特に、ラストノートが意外で。こんな香りが残るなんて思わなかった。うふふ。
葵は19時に指定したマップの場所で会う約束をしました。
澄晴はコンペの作品を描き続けます。
龍太は莉奈に告白する為、彼女を呼び出しました。
(莉奈)龍太、お待たせ。あ、澄晴と葵さんのこと?
(龍太)それなら大丈夫だよ。さっき澄晴に連絡したら葵さんに会うことになったって。もう1ついいことがあって俺さ、仕事決まったんだ
(莉奈)凄いじゃん!龍太、ちゃんと就活頑張ってたんだね!良かったよ!嬉しい!ちゃんとお祝いしないとね
(龍太)だから、もう言ってもいいかなと思ってお前に来てもらったんだけど
(莉奈)龍太、大丈夫?
(龍太)友達としてじゃないよ。俺が莉奈のことずっと見てたってのは友達としてじゃない。はぁ…やっと言える。俺は、莉奈のことが好きだ。好きだよ
優子は岩村に部屋の片づけを手伝ってもらい、業者に、父の介護用ベッドを引き取ってもらいました。
(優子)はーすっきりした。これで前に進める。岩村くん手伝ってくれてありがとね
(岩村)ずっと傍にいたのに何も役に立てなかった。他に出来ることない?ラックここに移したほうがいい?こっちか
(澄晴)やっと描けました。
(二宮)この間の答え、わかったんじゃない?
澄晴は斉木に絵を描く原動力について聞きました。
(澄晴)聞いてもいい?斉木君の絵描く原動力って何?
(斉木)自分。自分自身です。描きたいものって自分の中から湧いてくるものじゃないですか
澄晴は高校生の斉木の言葉に刺激され、絵の原動力を思い出します。
葵は澄晴とあの駅のコンコースで再会しました。
そこには、学生時代の澄晴が入賞したピオニーの絵が飾られています。
(葵)澄晴君、お父さんのこと大変だったね、それなのにごめん。
(澄晴)お帰りなさい。いえ…
(葵)もう一度、澄晴君とこの場所で会いたくて…会いたかった。私達、これから…
(澄晴)一緒にいないほうがいい。一緒にはいられない。
澄晴は何かを決意したように、葵の言葉を断りました。
葵と別々の道を歩むことに決めたのです。
ラストノート10話「そばにいてほしいのに…過ぎ去った恋の残り香」感想・みどころ
澄晴は眞澄の葬儀の後、失意で、葵に一番傍にいてほしいと思います。
でも、葵はお互いの為に、澄晴との決別を考えていて、すれ違いがとても切なかったです。
心を入れ替えた優子が憑き物がとれたように穏やかになって良かったですし、岩田のことも意識していて、優子にも岩田との優しい時間があったらいいなと思いました。
優子と、莉奈がそれぞれの方法でアプローチしながら、「充電期間」を経た葵の背中を押したことで、葵が気持ちを吹っ切れたというのに…。
澄晴は絵を続けるために、葵と別れる決断をしてしまうなんて予想外でした。
澄晴にとっては、絵を仕事として続けるために必要な一大決心なのだと思いました。
奥田に呼び出されて、葵の為に現実を見て別れてやってほしいと頭を下げられた時、彼のなかで、ゆらぐ思いが決断に変わったのでしょうね。
葵にとっては、ショックかもしれないけど、澄晴と葵は出会ったことを大切にしながらお互いの人生を歩んでいってほしいです。