ラストノート2話「夢さえ描けない現実、嘘から始まる恋の代償」あらすじネタバレ
樋口澄晴(寺西拓人)からピオニーを渡され、一ノ瀬葵(内田有紀)は病気で失ったはずの香りを少し感じることが出来ました。
(葵)甘い香り。ちょっとすいません。
(澄晴)待って。あの…連絡先交換してくれませんか?アプリじゃなく直接やり取り出来たらなって、ほら、お互い本名も分かっちゃったしそっちのほうが親密な感じしません?
(葵)でもやっぱり
(澄晴)僕のこと警戒してません
ふと、葵に電話がかかってきました。
(澄晴)有難う御座います。また連絡しますね
帰宅すると、莉奈(桜井日奈子)が眠って待っていました。
(莉奈)スバルお帰り。スバルなんかいい匂いがする。香水?お花?ねぇなんで?
(澄晴)仕事だよ
(莉奈)ホントに?うざかった?冗談。ご飯まだでしょ私何か作っておく
(澄晴)心配いらないから。
(莉奈)すぐ作るから。
莉奈といても自分自身がどうしたいのか分からない澄晴なのでした。
帰宅してもう一度、ピオニーの香りを嗅いだ葵ですが、もう匂いはしませんでした。
友人の佐川優子(坂井真紀)との誕生日の食事の約束をすっぽかしたことに気付いた葵は、優子に謝罪して、澄晴と会っていた経緯を伝えました。
(葵)優子ごめんホント
(優子)大丈夫。でも誕生日の約束忘れちゃうなんてどうしたの?なにかあった?葵?
(葵)実はあの人と会ってきたんだ。今日、急にもう一度会いたいって連絡が来てさ。
(優子)それで?
(葵)やっぱり優子が言うようにもう深入りしないほうがいいみたい。名前も本名もばれちゃって。たまたまなんだけどさ。下の名前でさ
(優子)スバル、スバル、どういう字なんだろ。悔しい
(葵)優子?
(優子)私なんにも知らない彼の事。彼の本名も知らずに好きになってたなんて。葵、私やっぱりこのままじゃ諦めきれない。もう少しだけ続けてくれないかな。お願い、本当の事ちゃんと知ってもう一度前に進みたいの!
(葵)分かった!1回だけあと1回だけ会ってくる。それで証拠を押さえて終わりにしよう
その頃、澄晴は、龍太と莉奈と夕食にオムライスを食べながら雑談をしていました。
(龍太)なんか味薄くね?俺、濃いめが好きなんだけど。
(莉奈)だから彼女出来ないんだよ。ドレッシング?マヨネーズ?
(龍太)【草川拓弥】スバルどうだったの?例の客、今日会ってきたんだろ?取れそうなの?微妙だったの?お前がそんなてこずるなんて珍しいじゃん、大丈夫かよ。おばちゃん相手に情が湧いちゃったりして。
(澄晴)他の客と同じだよ。大丈夫、次で落とすから。
優子は葵の家から帰宅する際、友人にスナックのアルバイトを紹介してもらったと話します。
(葵)ホントにごめんね。今日の埋め合わせ、近々させて。
(優子)楽しみにしてる。暫くは無理かも。実は私、夜も働くことにしたんだよね。クリーニング屋のパートだけだと、正直、きつくて。スナック。友達に紹介してもらった。アットホームな感じのお店みたいだし。
(葵)大丈夫?
葵は心療内科を受診し、心因性の嗅覚障害の診察を受けます。
葵が花の匂いだけ感じないのはこの病気が原因です。
(葵の主治医)前回いらしたのは8年前。随分、お久し振りですね。その一瞬、花の香りを感じたというのはどういうシチュエーションだったんです?
(葵)すいません。人からピオニーって言う花をもらって
(葵の主治医)なるほど。一ノ瀬さんのように心因性の嗅覚障害の場合、記憶や感情と紐づいて、香りが思い出されることがあります。
(葵)記憶や感情?でも先生、私、その人、会ったばかりでよく知らない人なんですけど。私の気のせいってことですかね。
(主治医)そうなると実際匂いを感じたわけではないかもしれませんね。一度だけでしたら…繰り返し同じことが起こるかどうかで判断は変わります。
そんな時、澄晴にトラブルがあるたびに、執着する父の眞澄(佐々木蔵之介)が再び接近してきました。
なんと葵の心療内科に偶然、眞澄も偶々、受診していて、葵の後をつけます。
(新谷)【渕上泰史】騒がしいですね。樋口さんの頭のなかですよ。ノイズだらけだ。まようって言うのは選択肢のある人間がすることですよ。ね
眞澄は、澄晴が龍太と暮らす家にやって来ました。
(龍太)おい、スバル、来てるぞ
(眞澄)新しい仕事が決まったんだ。どうしてもって頼まれてな。だから俺も忙しいんだ。手短に話す。
眞澄は会社で暴れ、器物損害したことで相手との示談を勧めようとする澄晴に腹を立てています。
しかし、彼にもようやく新しい仕事が決まりました。
支配的な眞澄は、澄晴に示談の件を許す代わりに、今まで育ててきた養育費を払うように、澄晴に強要してきました。
龍太は澄晴の家庭の事情を知っている為、こっそり盗み聞きしていると莉奈が訪ねてきました。
(莉奈)なにやってんのあんた
(龍太)お前こそ勝手に入って来るなよ
(莉奈)誰か来てるの?
(龍太)親父だよ、澄晴の
(莉奈)え?!
(眞澄)許すよ、お前のこと。とても賢い選択とは言えないが、まぁ仕方がない。勝手に示談金でも払えばいい。それでお前の気が済むなら好きにしろ。今回だけは許す。だからといって毎月の金を払わないのはそれは違う、許さないぞ。いつも通り払え。今月の用意いく飛まだだろ。こういうの一回許すと癖になるからな、払いなさい、お前育ててるのにいくらかかったと思ってるんだよ。
(澄晴)今これしかない
(眞澄)情けない。女に花なんか買ってる場合じゃないだろ。誰なんだ?どういう関係だ。こんなみすぼらしい家とっとと出て行け。こんな奴らといつまでも付き合ってんじゃねぇぞ。
(莉奈)はぁ?!
澄晴の父親が毒親だと察した莉奈は、眞澄に反発しようとしますが、龍太が止めました。
澄晴は仕方なく、財布にあったお金のほとんどを眞澄に渡すのでした。
その話を盗み聞きしていた澄晴の恋人、木嶋莉奈(桜井日奈子)に、澄晴の友人で、同僚の平野龍太(草川拓弥)は眞澄が毒親のように澄晴に支配的になった過去を明かします。
(莉奈)ちょっとなにあれ。ホントに澄晴のお父さん?!どうしてお金渡すの!あんな親父、切っちゃえばいいのに
(澄晴)俺のせいだから
(莉奈)え?!どういうこと?
(龍太)いや、スバルだってきついんだよ。あんな親父さん見るのは。今はあんなだけどさ、昔は結構でかい会社経営してて、ぴしっとしたかっこいいおじさんだったんだよ。スバルを跡取りにするのにま、厳しいところもあったけど、教育熱心ってやつ?会社も倒産して、あいつ母ちゃん早くに亡くしてるからさ、その分、親父さんが頑張ってるって感じ。でも高校の時に難か進路のことで揉めたみたいで。会社潰しちゃって、その後だんだんおかしくなっちゃって。
(莉奈)それって澄晴のせいなの?
(龍太)うーん俺もよくわかんねぇけどーあいつはそう思ってるみたい
澄晴が高校生の時、父の後を継がないと告げた時、衝突が起きました。
(高校時代の澄晴)俺、会社は継がない。父さんと同じ生き方はしない
(眞澄)現実を見ろ!
澄晴はあの日から、父親に逆らうことなく、生きていくしかないと思ったのでした。
葵は、会社にて、元夫の奥田(徳井義実)が、メールをのぞき見してきました。
(奥田)今夜出勤?優子ちゃん夜の仕事始めるんだ。
(葵)びっくりした。驚かさないでよ。あんた暇だよね。
(奥田)暇ちゃいますー資料探しに来たんですー
(葵)あ、そう、じゃあさっさと探しなさいよ。
(奥田)心配なのか、優子ちゃんのこと。
(葵)そう見える?私、最低だよね。優子の為って言いながら自分のこと考えてるのよ。もしかしたらって?
(奥田)どういうこと?
(葵)あ、ごめん、いいのなんでもない。
(奥田)それって誰かを傷つけることなんか?お前の判断基準そこやろ。俺の知る限り。
(葵)なんかキャラ違くない?
その頃、優子はスナックでの仕事を始め、岩村健吾(平原テツ)に声を掛けられました。
(優子)こんばんは。優子です。今日初めてで。
(岩村)佐川優子?佐川優子ちゃん?僕、第一中学で一緒だった、吹奏楽部の!岩村健吾。覚えてないかー僕は陰キャで優子ちゃんは学園のアイドルだったもんね。男子みんな優子ちゃんのこと好きだったんだって!修学旅行の写真とか優子ちゃん写ってるのは争奪戦だったんだから!全然あの頃と変わらないよ。僕が憧れてた優子ちゃんと。
(優子)やだ!やめてよもう、恥ずかしい。こんなくたびれたおばちゃんだよ。有難う。
葵は仕事の後で澄晴と会いました。
(澄晴)キーホルダーつけててくれたんですね
(葵)可愛いから
(澄晴)確かに可愛い
(葵)スバルくんこそ笑うと可愛い。あの、少し寄りたいところがあるんだけどいいかな
葵と澄晴は花屋へ向かいます。
その時、一輪のピオニーを手に取った葵。
(葵)しない
(澄晴)葵さん
ふと、花屋が撒く水がかかりそうになり、庇う、澄晴。
(花屋の店長)もうすぐ乾くから
(澄晴)済みません。
(葵)こちらこそごめんなさい、私の不注意で
(澄晴)花、欲しかったんですか?
(葵)ちょっと質問してもいいかな。私、スバルくんのことあまりよく知らないから教えてくれないかな
(澄晴)僕も葵さんのこと知りたいな。僕が拾った。
(葵)アトマイザーといって香水を持ち運ぶときに使う入れもの。親友がくれた大切なものなの。次は私の番、澄晴ってどういう字書くの?漢字、名前の。答えたくないか?
(澄晴)さんずいのすむって字に天気の晴れです
(葵)ちょっと待って。澄むに晴れる…これね。綺麗な名前ね。誰がつけてくれたの?
(澄晴)親父ですけど
(葵)遮るものはなし、前途洋々って感じね。お父さんもそう思って付けてくれたのかな。
(澄晴)だとしたら皮肉すぎる。じゃあ葵さんは?葵さんはどういう字書くんですか?
(葵)私は夏の花の葵。こういう字
(澄晴)どんな花なんですか
(葵)花びらが5枚でふんわりと広がってて重なるように丸い感じ。
(澄晴)それから?
(葵)ざっくりいうと朝顔に似てるの。一本の茎にばっと縦に沢山咲くの。
澄晴は得意の絵を葵に描きました。
(澄晴)こんな感じ?違いました?
(葵)信じられない。どうしてこんな上手いの?
(澄晴)適当に描いただけですけど
(葵)凄く素敵
(澄晴)真実に気付くのは俺が欲しがってた言葉だから?済みません
澄晴の元に、上司の新谷から電話が来ました。
帰り道を歩く2人は手を繋いで歩きます。
(澄晴)だめ?
(葵)ここってギャラリーか何か
(澄晴)俺実はアート関係の仕事してて。葵さんなら気に入ってくれると思って一緒に行きたかったんです。あの持ってきますね。葵さんのために用意した絵があるんです。ちょっと待っててください。
葵は澄晴が絵を持ってくる間、録音機材を取り出します。
しかし、画廊にぶつかって、録音機材を落としました。
澄晴は葵が自分との会話を録音したことに気付いて葵の手を引っ張り、奥へ連れていきます。
(澄晴)なにこれどういうつもり
(葵)そっちこそどういうつもりなの
葵は澄晴の本性を知りながら、彼に自分が近づいた事実を話しました。
(澄晴)は?何言ってるのあんた何者
(葵)佐川優子。あなたが騙した佐川優子の友達。騙したんでしょ?
澄晴は録音データを消しました。
(澄晴)帰れよ
(葵)帰れない。お金返して。優子のお父さんが遺してくれたお金だったの。優子が必死に頑張って介護してきたお父さんの…大切な、それなのにあなた、優子に付け込んで
(澄晴)そんな恨み言うためにわざわざ
(葵)救いだったのよ。頑張ってるって言ったあなたの言葉が。優子の希望になってたのよ。あなたとの未来がやっと夢が叶うって。
(澄晴)情けない。20も年下の奴に縋らないと人生肯定できないなんて今まで何やってたんだよ
(葵)必死に生きたこともないでしょ!
(澄晴)必死必死ってなんなんだよあんた!必死に生きてるからってなに?結局空っぽだったら意味ないだろ。伝えておいてよお友達に、現実見ろって。
眞澄のように、毒づいて、葵に吐き捨てた、澄晴。
(葵)あなたのこと覚えておく意味ないから
葵は澄晴に彼から貰った東京タワーのキーホルダーを返しました。
(澄晴)二度と俺の人生に関わるな
(龍太)おい、さっきの客
(新谷)樋口くん
(澄晴)あの客、金ないとか言ってごね始めたんで、面倒だったんで切りました。また、別の客連れてくるんで。
(新谷)時間ねぇぞ
(葵)他人事みたい
帰宅して、優子からのメールの返信に迷う、葵。
翌朝、葵は自分でお金を用意し、優子に澄晴からのお金だと嘘をついて渡しました。
(葵)優子に返してほしいって反省してた。申し訳ないって言ってた。なんかあの子にはあの子の事情があるみたい。気持ちの整理、すぐには難しいかもしれないけど、でも、もうこれで先に進めるかな。
(優子)スバルくんが?ホントに?認めたの?私の事騙したこと。進む、先に。ありがとう。
その頃、龍太は度々、家に来る莉奈と話していました。
(莉奈)ただいまー急に予定キャンセルになっちゃって、澄晴は?
(龍太)俺の家なんだけど。あいつ切羽詰まってるんだよ
莉奈は澄晴が父親の件で、示談金を払わされる件を知りました。
眞澄は澄晴が自分と違う生き方をしたいと意思表示をしたことを拒絶し、暴言を吐いたことを後悔していました。
澄晴はその頃、別の女性、のりこを詐欺に引っかけていました。
(澄晴)僕、頑張ってる女性が好きなんです、必死に生きて
ふと、澄晴は葵の「必死になって生きたことない」という言葉を思い出すのでした。
喫茶店で奥村といる葵は、彼から、花の香りを本当は感じたい自分と向き合うことを伝えました。
(葵)だめか
店の花瓶に生けた花の匂いを嗅ぎますがまだに追いません。
そこへ、奥田が声をかけてきました。
(奥田)なにしてんの?いやお前、今、花の香り、お前アイドルちゃうねんからな
(葵)うるさいな、香りがしたの。この前一瞬だけど
(奥田)それってお前もしかして治る兆しなんちゃう?
(葵)分からない。もう確かめようもないしね。
(奥村)分からないで済ましてええことなんか。なんか事情は知らんけど、お前にとって花の香りがどんだけ大事なものなのか知ってるよ。少しでも可能性があるなら、しがみつけよ
澄晴は、葵と初めて出会った駅のコンコースで、ピオニーの絵画を眺めていました。
ピオニーの花を描いて、眞澄に絵を捨てられたことで、自分の将来性や個性を否定されたことをまた思い出すのでした。
澄晴は、葵が電話をかけたことに気付きました。
すぐ、来喫茶店に着いた澄晴ですが、葵は澄晴の電話を消去しました。
(優子)スバルくん、久し振り、スバルくん
なんと、澄晴に声をかけたのは葵ではなく、優子でした。
葵は喫茶店を後にすると、眞澄が後ろからつけてきました。
(眞澄)こんちは。この前はどうも
表向き愛想のよさそうなにこやかな笑顔を作りながら、葵が澄晴に近づくのを止めようとしました。
(葵)あのなんなんですか
(眞澄)いやあなたこそなんなんですか。うちの息子とどういう関係ですか?許しませんよ、許しませんから
眞澄は、澄晴と関わらないよう、葵に釘を刺しました。
ラストノート2話「夢さえ描けない現実、噓から始まる恋の代償」感想・みどころ
澄晴と葵は、だんだんお互いが好きになっていくものの、澄晴は「仕事」の「いい鴨」として、葵に屈辱的な言葉を投げつけていて切なかったですね。
葵を好きになりかけている自分にブレーキをかけ、父親の眞澄のように毒づくことで自分を守っている気がしました。
その父親、眞澄は澄晴を心のどこかでは愛しているものの、自身の堕落した生活から抜け出すため、我が子に依存する歪さがせめぎ合っている感じでした。
澄晴は根は繊細で、葵に、葵の花の絵を描いている時は表情が素に戻っていて、生き生きとした顔が切なかったです。
本当は絵を描いて、のびのびと自分を表現したいだろうなと思いました。
絵を描く澄晴を見守る葵の表情がひだまりのように柔らかくて素敵でした。
そんな2人の前に立ちはだかる、眞澄と澄晴の上司、新谷という現実が、容赦なく頬を叩きますね。