まんぷく 第120話のあらすじ
テレビコマーシャルの効果により、まんぷくラーメンの売り上げは5倍に伸び、問屋からの注文が殺到した。
立花萬平は研究所を増築し、工場を作ることを決める。
それから一ヶ月後。
突貫工事で工場はできあがり、まんぷくラーメンは量産体制が始まった。
しかしその矢先、友人であり営業を担当する世良勝夫が袋を抱えてまんぷく食品にやってきた。
まんぷくラーメンはあっという間に、他の会社に真似されてしまっていたのだ。
まんぷく 第120話の感想
テレビコマーシャルの効果で、まんぷくラーメンの売り上げは5倍に伸び、問屋からの注文が殺到しました。
東京・名古屋・札幌・福岡でも販売が決定し、日本各地で販売される日もそう遠くはありません。
この時はまだ、萬平さんと福子の自宅と研究所で、手作業でまんぷくラーメンを作っていたので、これでは生産が間に合いません。
でも、嬉しい悲鳴ではありました。
萬平さんは研究所を増築し、工場を作ることにしました。
量産も必要なことから、従業員も増やさなければいけません。
萬平さんは、茂、岡さん、森本さんに正社員になって欲しいとお願いをします。
当然、皆、即答ですが、岡さんと森本さんは、やっと萬平さんに声をかけてもらった嬉しさと、今まで声をかけてもらえず寂しかった思で涙を流し始めました。
どちらかと言うと、後者の寂しかった思いの方が強いかもしれません。
まんぷく食品の拡大の話が進む一方で、鈴1人だけ不安と心配を抱えていました。
萬平さんがやっていることは博打のようなもの。
それに、茂も加わることになったのです。
茂は、子供が生まれたばかり。
しかも、克子やタカに相談をせずに、今の職場を辞めてまんぷく食品の正社員になることを決めたようです。
でも、そんな鈴もまんぷく食品の社員。
萬平さんと福子は、真一さんと一緒に経理をして欲しいと鈴にお願いをします。
鈴は、マメに家計簿をつけ、お金には堅実的でした。
鈴は、まんぷく食品では、“大番頭”という立場になります。
本当は、まんぷく食品を辞めたいと思っていた鈴でしたが、“大番頭”の肩書きに負け、経理を担当することになりました。
鈴は肩書きに弱く、今までも肩書きに負けたことがあったので、福子はそれをわかっていてうまく持ち上げたのでしょう。
ひとつずつ色んなことか決まっていく中、問屋からの注文に答えるため、0時を回っても萬平さんはこつこつとラーメン作りをしていました。
そんな萬平さんを見て、福子も手伝うと言いますが、福子はついこの間倒れたばかり。
当然のことながら、萬平さんは福子を心配をしますが、福子は逆に萬平さんが倒れないかと心配だったのです。
福子が言うように、萬平さんと福子は運命共同体でした。
その夜。
福子の夢枕に咲が立ちました。
咲は鈴の夢枕で、ネギやしなちく、チャーシューが入っていた方がいい、ラーメンなようでラーメンじゃないと言っていましたが、それは鈴が思っていただけだと説明をしてくれました。
まんぷくラーメンがお気に入りの咲は、1日3食まんぷくラーメンを食べているそうです。
夢枕に立つ咲は幽霊同然。
幽霊でも、3食食べてしまいたくなるほど、まんぷくラーメンは美味しいという証拠です。
そんな咲は、生卵を落として食べると美味しいと教えてくれます。
それから一ヶ月後。
突貫工事で、工場ができあがりました。
とても立派な工場です。
何より驚いたのは、スープエキスをかける作業は、ジョウロを使った手作業ではありません。
スープエキスがシャワーのように出てくるのです。
そして、トシちゃんもハナちゃんも手伝ってくれています。
ハナちゃんは泉大津から手伝いに来てくれていることになります。
でもそこには、怪しげな男も…。
まんぷくラーメンは相変わらず注文が殺到し、工場を建てても生産が追いつかない状態でした。
皆が忙しい中、営業の必要がない世良さんだけが左うちわで暇そうです。
世良さんはいつもいいとこ取りです。
まんぷくラーメンは日本の食文化を変えました。
こんなことになるだなんて、萬平さんに本人だって思いもしなかったことでしょう。
半年前までは無一文。その前は池田信用組合の理事長。その前は進駐軍に捕まって刑務所。その前はダネイホン作り。その前は塩作り。「その前は…」、克子と忠彦さん、タカはここで話を打ち切りましたが、塩作りの前は印鑑作り。その前は戦争があって、その前は憲兵に捕まり、その前は根菜切断機作り。その前は幻灯機作り。
萬平さんは本当に波乱万丈で、結婚してからもそれは変わらず、福子はそんな萬平さんにいつも寄り添っていました。
これだけのことがあったのだからもう波乱はないと、誰しもが思っていたはずです。
でもやっぱり、順風満帆な日々は続きませんでした。
咲から教えてもらった生卵を落とす方法で、皆で和気あいあいとラーメンを食べていました。
そこに表情の暗い世良さんがやってきます。
世良さんは抱えている袋から物を取り出しました。
出てきたものは、“せんぷくラーメン”“かんぷくラーメン”“まんぷく麺”“神戸満腹ラーメン”といったバッタもんばかりだったのです。
萬平さんはあっという間に真似をされてしまいました。
でも、予告で観たまんぷくラーメンにそっくりの“元祖まんぷくラーメン”がありません。
どうしてまんぷくラーメンのそっくりだったのか…。
その謎は、工場で袋詰めの説明を受けていた男が握っているのでしょう。