まんぷく 第56話のあらすじ
手榴弾の爆発を聞いた進駐軍に取調べを受ける立花萬平と義兄・小野塚真一、そして、塩軍団。
反乱など企てていないことを説明しても信じてもらえず、萬平は執拗な取調べを受け続けた。
一方、会社に残された福子と母・今井鈴の元に姉・香田克子とその夫・忠彦がやって来た。
福子は萬平が残した言葉を思い出し、たちばな塩業を守るためにダネイホン作りと塩の出荷作業を始めた。
まんぷく 第56話の感想
手榴弾の爆発音を聞いた進駐軍の捜査が入り、たちばな塩業は反乱を企てているのではないかということで、男性社員全員が逮捕されてしまいました。
その夜、タカに子供達を任せた克子と忠彦さんは福子と鈴の元にやって来てくれました。
頼れる家族がいるというのはとても心強いものですね
進駐軍は、どうして反乱を企てていると思ったのでしょうか。
ある事をきっかけに進駐軍の捜査は厳しくなっていました。
ダグラス・マッカーサー最高司令官暗殺計画です。
この計画は実際に存在したようです。
そのことから、ドラマの中の進駐軍は武器の回収を行っていました。
ちょうどその時に爆発音が毎日のように聞こえてきたのです。
黙っているはずがありません。
このままだとどうなってしまうのかと福子は忠彦さんに尋ねます。
忠彦さんの口から出てきた言葉は、現代では聞くことのない“軍事裁判”というものでした。
これでは警察でも進駐軍相手に戦うことはできません。
福子は萬平さんの言葉を思い出します。
ダネイホンの瓶詰めと出荷。塩を専売局に。
拘留が長引けば会社は潰れてしまいます。
「会社を守ることしかできない」と福子は言いましたが、“しか”なんてことはありません。
福子達はダネイホン作りと塩の出荷作業に取り掛かりました。
いつも最後まで何かと不満をぼやいている鈴が、ダネイホンを作っている姿はなんだか面白いものでした。
そして、そう言えば判子の時もそうだった…なんてことを思い出します。
一方、萬平さんは執拗な取調べを受け続けています。
どうやって日本陸軍の倉庫を手に入れたのだと軍事曹長のハリーから問われます。
友人に紹介された、そう答えると誰なのか教えるよう言われますが、萬平さんは世良さんのことを思い、「それは言えない」と発言を拒否しました。
だけど、「本当のことを言わないと周りが不幸になる」ハリーは脅してきます。
不幸になるなんて言われたら言ってしまいそうになります。
萬平さんには守らなければいけない人達が沢山いるのですから。
ひと通り取り調べを受けた真一さんと塩軍団は牢屋に敷き詰められていました。
手榴弾を使った高木・野村・堺も反省をしています。
反省はしているけれど、仕事の忙しさに鬱憤が溜まっていたという事実は嘘ではありませんでした。
その言葉を聞いた他の塩軍団は、「社長のせい」「社長のガママに振り回された」と鬱憤を言葉にし始めました。
だけど、茂を始め「社長に助けられたのに」と言う人間も…。
自分達はどうなるのかと不安な塩軍団。
そこにまた一言“軍事裁判”という言葉が使われました。
塩軍団達は動揺し、乱闘を起こしそうになりました。
それを制止するチャーリー。
しかし、「同じ日本人を牢屋に入れて心が痛まないのか」とチャーリーも責められてしまいます。
「日本人が嫌い」「白人に生まれたかった」…チャーリーは英語で悔しそうに言いました。
そう思うほどのどんなことがチャーリーの身にあったのでしょう。
そして、相変わらず、証券会社からたちばな塩業への転職を不信に思われる真一さん。
ジョナサンはその理由を頷いて聞いていたものの信じてもらえませんでした。
たちばな塩業の反乱疑惑。
これは近所にも知れ渡っており、新聞社の人間が尋ねて来ます。
そしてそれを読んだ世良さんと三田村会長は当然のことながら驚いてしました。
慌てた世良さんは福子に電話をし、弁護士をつけて戦えと言います。
しかし、世良さんの元にも進駐軍がやって来て連行されてしまいました。
ハリーは言っていました。倉庫を斡旋した人を見つけられると…。
進駐軍には全て筒抜けのようです。
この記事のタイトルを付けるにあたり、ふと思ったことがありました。
「社長のせい」「社長のガママに振り回された」と言う塩軍団。
結果、手榴弾を使うほどまでに鬱憤が溜まっており、進駐軍はたちばな塩業の反乱だと言っていますが、形を変えてしまっているだけで、この事件は塩軍団の萬平に対する反乱の形を現しているのではないかと思います。