まんぷく 第72話のあらすじ
母・今井鈴から現状不幸せだと言われるが、人脈に恵まれているおかげか、福子は不幸せだとは感じていなかった。
たちばな栄養食品は、大阪商工会会長・三田村亮三のおかげで北浜食品に12万円で買ってもらうことができた。
塩軍団の再就職先も決まり、たちばな栄養食品は解散となった。
解散から2日後。
財務局は、もぬけの殻とは知らずたちばな栄養食品を訪れた。
建物の中にいた弁護士・東太一は、売却した金銭について問われると、黙秘きめこんだ。
まんぷく 第72話の感想
胃癌で余命3ヶ月の三田村会長。
三田村会長には本当にお世話になりました。
きっかけは萬平さんが憲兵に捕まった時でした。
そ三田村会長は萬平さんと面識がないのに、福子の話を聞いて萬平さんのことを信じてくれました。
萬平さんに3万円も投資してくれたりと、いつも大変な時に支えてくれました。
そして今回も、窮地に陥っているたちばな栄養食品に力を貸してくれました。
萬平さん福子にとって三田村会長は恩人です。
投資は4万円にして返済しましたが、元気な間にもっと恩返ししたものですね。
余命3月だというのに三田村会長は今までと何ら変わりがありません。
福子の話を聞いた鈴は、三田村会長のように死にたいと言います。
そして、“死”の連想から鈴は咲のことを思い出しました。
福子がまだ女学生の頃。
咲はバレンタインデーの広告を読み上げ、その頃は皆本当に幸せそうだった鈴は言います。
恐らくその頃、咲には既に真一さんがいたのでしょう。
だからこそさらに幸せを感じられたのかもしれません。
その頃と比べた鈴は、今は不幸せだと思えてなりませんでした。
しかし、大変だけれど沢山の人に助けられ、福子は不幸せだとは思っていませんでした。
何より、その頃と比べることができないのは、源がいて、これからもう1人生まれるということです。
鈴は、福子が就職した時にとても不安がっていました。
今の福子は、萬平さんが不在の中、会社を支えることができる逞しい女性になりました。
それもそのはず。
福子は武士の娘の娘なのです。
一方、10万円の追徴課税を求めている財務局は、通達から1週間経過してもたちばな栄養食品から連絡がないため、10万円を納める気がないのだろうと差し押さえの準備に入りました。
しかし、財務局の知らないところで、着々とたちばな栄養食品の売却は済んでいました。
北浜食品という会社が12万円でダネイホンの商標と泉大津の製造会社を買ってくれたのです。
この12万円を元手に萬平さんは新しいことを始めなければいけません。
だけど、萬平さんは塀の中。
何もできないと言う萬平さんに、希望を持って欲しいと太一は言います。
たちばな栄養食品の社員である塩軍団は、会社の解散の話を聞くと最初は落ち込み驚いていたようですが、今は覚悟を決めているそうです。
再就職先も太一が一緒に探してくれていました。
塩軍団は、以前から自分達がどうなるかと不安を抱えていました。
しかし、15人全員同じところとはいきませんでしたが、きちんと再就職先は用意されていました。
神部・岡・森本・佐久間・赤津・長久保・大和田・高木・峰岸の9人は、北浜食品でこれまで同様ダネイホンを作ることとなりました。
ダネイホンの作り方を教える大事な役目を担っています。
野村・堺・倉永・堀の4人は、三田村会長がお世話してくれた大国商会へ。
小松原・増田の2人は、世良さんが紹介してくれた梅下電器へ。
バラバラになってしまうことに皆涙を流します。
福子は社長のようにこう声をかけます。
「今まで頑張ってきたからこそ無駄にしてはいけない。これからの人生に生かして欲しい」
そして、福子は解散を告げ、 “りんごの唄”を歌い始めました。
“りんごの唄”は、たちばな塩業の頃に、社員が一丸となった大切な唄でした。
解散から2日後。
財務局が差し押さえのためにたちばな栄養食品にやって来ました。
しかし、建物はもぬけの殻。
待ってましたと言わんばかりに、太一は2階から降りてくると、たちばな栄養食品は負債を抱えており、解散したと告げます。
売却したお金はどうなったかと聞かれると、太一は黙秘をしました。