まんぷく 第74話のあらすじ
ダネイホンの商標と泉大津の製造会社を売却した代金が立花福子の通帳に入金された。
しかし、香田家にやって来た財務局に、萬平の個人財産だけでなく、福子の個人財産も差し押さえられてしまった。
それを聞いた弁護士・東太一が次に考え出した案は国を訴えることだった。
まんぷく 第74話の感想
財務局がそう簡単に引き下がるとは思えない…世良さんが言うとおり、あまりにも酷いとことがこの後に待ち受けていました。
たちばな栄養食品の設備に3万円。
ダネイホンの製造方法に9万円。
合計12万円。
鈴も克子もビックリです。
こうやって詳細が出ると、製造方法に9万円とは、ダネイホンの価値は本当にすごいものになったのだということがわかります。
思い返せばガマガエルから始まったダネイホン。
ダネイホンの歴史を思い出すとビックリしてしまいます。
12万円は萬平さんの代わりに福子の口座に入金されました。
この12万円をもって新しいことを始めるわけですが、萬平さんが刑務所から出てくるまで3年半…。
とても長い期間です。
何とか萬平さんを刑務所から出す方法がないかと太一は諦めずに考えていてくれていました。
そんな時!
福子が産気づいだのです!
出産予定は来週末であったことから、出産に免疫のない太一は人一倍驚き、1人狼狽えてうました。
4日も早い出産で産まれてきたのは女の子。
前話で萬平さんが名前を決めてくれたので、“幸(さち)”に決まりました。
出産を終えた福子と幸を見て、太一は笑ってしまうほどに大号泣。
ふと我に帰った太一は、萬平さんに報告するために東京に戻る汽車に飛び乗ります。
そしてその汽車の中で太一がしたこととは…福子と幸の絵を描くことでした。
その絵見せられた萬平さんは、画家である忠彦さんに書いて欲しかったと言います。
そして、「本当は可愛かったんですよね?」と聞きます。
太一が描いた福子と幸の絵は驚くほどに下手だったのです。
福子の出産を終え、福子に精をつけさせるためにと上物の肉を鈴が買ってきました。
会社を売った12万円は新しいことを始めるためなのに、鈴はすっかりそれに頼ってしまっています。
上物の肉に鈴が笑みを隠せないそんなところに、突然、財務局がやって来ました。
たちばな栄養食品に課された源泉所得税と追徴課税10万円のために個人財産の差し押さえをしに来たのです。
産後で横になっている福子がいるのにお構い無しに上がり込み、通帳と印鑑を探すために家の中を荒らし始めました。
差し押さえは萬平さんだけのものに限らず、福子の財産まで差し押さえられてしまいまし。
進駐軍の命令だから仕方ないというのですが、人間の優しさを全く感じることのできない様子でした。
財務局が帰っていくと、鈴と克子は荒らされた部屋の片付けに追われます。
皆福子のことを心配していたとは思いますが、とんでもないことがあると母乳が出なくなることがあると、鈴は福子の身体のことをとても心配していました。
しかし、引きつった顔で福子は鈴に笑顔を返すのです。
その笑顔を見た鈴は、福子の笑顔が不気味だと大慌て!
福子は三田村会長の言葉をすぐに実践に移していました。
財務局が香田家にやって来て、福子の個人財産を差し押さえたことはすぐに太一に知らされました。
太一は萬平さんの元を訪れると、「個人から取り立てるなんてあり得ない」と憤慨します。
憶測かもしれませんが、太一は財務局のことについて感づいていました。
進駐軍から圧力を受けていること。徴税目標があること。
さらに、徴税目標を達成できなければ懲罰を受けなければいけないということも知っていました。
懲罰だなんてなんて酷いことを。
でも、財務局は財務局で萬平さんがスケープゴートだと気づいているも、自分達が懲罰から逃れるためには何がなんでも徴税しなければいけなかったのです。
進駐軍から逃れることができず萬平さんは嘆きます。
しかし、太一は口調強めで萬平さんの言葉を制しました。
戦いはまだまだ続くと…。
太一の案で会社を売却し、徴税されないという方法を取り、それは十分国に喧嘩を売ったことになるのですが、今度はなんと!今度は国を訴えると言うのです。
国を訴えるとはどういうことなのでしょう。
それは勝ち目があるのでしょうか。
だけどきっと、何かしらの勝算があるからこそ太一は言い出したのではないかと思います。