まんぷく第11週のあらすじ
昭和22年。
反乱を企てていると進駐軍に疑われていた立花萬平や小野塚真一、世良勝夫、塩軍団は、無実を認められ釈放された。
萬平達が不在の間に鉄板や大釜は錆だらけとなり、塩作りの再開はすぐには困難な状態。
塩作りを止めてダネイホン作りに専念しないかという福子の提案を萬平は承諾した。
たちばな塩業は「たちばな栄養食品」と社名を変え、ダネイホンを日本中に売り出すために東京へ進出することとなった。
昭和23年2月。
真一と塩軍団の神部茂・小松原完二・増田誠一・倉永浩・堺俊一・堀和則が東京で仕事に取りかかると、ダネイホンはあっという間に10ケースも売れ、予想を超えた売り上げを伸ばした。
しかし、ダネイホンの偽物 “ダネイボン”が現れてしまう。
世良と真一のおかげで解決となったが、それが思いもよらない大きな問題となってしまった。
まんぷく第11週の感想
「社長がまた…」、茂のその言葉の後に続いたものは、萬平さんが逮捕されたという報せでした。
恐らく多くの視聴者が、「デジャブ?」と思ったことでしょう。
どうしてそうなってしまったのか。
第11週を振り返ります。
魚を獲るために海に手榴弾を投げ入れていたことが原因で、反乱を企てていると進駐軍に疑われ捕まっていた萬平さん達が釈放されて帰ってきました。
「たちばな塩業、ここから挽回!」…かと思いきや、専売局から電話が入り、塩の取引を控えると言われてしまいます。
萬平さん達は無実でしたが、新聞沙汰になり世間を賑わたことから信用が失われてしまいました。
ただどちらにしろ、萬平さん達が不在の間に塩を作るための鉄板や大釜は錆びだらけとなり、明日から塩作りとはいかない状況。
塩を売るどころか作ることもできない。
福子は、塩作りを止めて、ダネイホンに専念しないかと萬平さんに提案をします。
塩を作っている人は沢山いるけれど、ダネイホンは萬平さんの発明品であり、たちばな塩業だけのもの。
専売特許なのです。
新しいことをする時は、いつも鈴の反対に合いますが、忠彦さんが観音様のような鈴の肖像画を書いてくれたことをきっかけに、鈴の許可を得ることができました。
“たちばな塩業”は“たちばな栄養食品”と社名を変え、新しい出発をすることとなります。
しかし、これまでのように大阪の病院に卸しているだけでは発展はありません。
ダネイホンを全国に売るために萬平さんは世良さんからアドバイスを受けます。
全国に売り出すために、今まで以上に美味しくする必要が出てきました。
萬平さんは中味の改良に頭を悩ませます。
台所にいた福子の元にいいアイデアが下りてきました。
福子が思いついたのは“昆布”でした。
昆布に沢山の栄養が詰まっていることを知った萬平さんは、昆布を使ってダネイホンを作ります。
出来上がったダネイホンを早速試食すると、以前より美味しいものとなりました。
新しいダネイホンをもって、東京進出となります。
それは昭和22年の暮れ。
萬平さんと真一さんと世良さんは東京に向かい、会社にするための不動産と社員寮にするためのアパートを見つけてきました。
営業本部長には真一さん。
ダネイホンが売れたら奨学金設け、戦争で学校に行けなかった人達に奨学金を使って夜学に通って欲しいという福子の提案で、塩軍団の若手である小松原・増田・倉永・堺・堀の5人が東京に行くこととなりました。
さらに、もう1人。茂も東京に行くことになったのです。
ただ、茂だけは1人気持ちが沈んでいました。
萬平さん達と一緒に進駐軍に逮捕されている間に、茂とタカとの結婚が決まっていたのです。
しかし、タカが卒業するまで2年半。
それまでに茂は大事な仕事を任せられ、タカを養うお給料を稼げるようになる必要があります。
赤ちゃんが生まれればもっとお金がかかると福子に言われると、“赤ちゃん”という言葉に茂の気持ちも固まりました。
昭和23年2月。
たちばな食品はいよいよ東京に進出することになりました。
しかし、ただ進出しても効果はありません。
そこで世良さんから、宣伝番組をやったらどうかと提案されます。
宣伝放送のナレーションには福子が。看板には社長の萬平さんが自らモデルとなりました。
美味しい 美味しい ダネイホン♪
栄養満点 ダネイホン♪
萬平印の ダネイホン♪
ダネイホンの宣伝放送は、多くの視聴者の耳に残ったことでしょう。
東京では早速看板が取り付けられ、試食販売がされました。
味の改良があったおかげか、ダネイホンはあっという間に10ケース売れ、東京進出は滑り出し好調。
しかし、ダネイホンの偽物 “ダネイボン”が出てきたのです。
名前だけでなくラベルから何からそっくりととても悪質。
間違って買う人ターゲットにしている、野放しにするわけにはいかないと、世良さんは東京へ向かい、真一さんと一緒にダネイボンを作っている坂下食品へと乗り込みました。
ひとまず解決したものの、然るべきところのお墨つきをもらうべきだと世良さんからアドバイスをもらった萬平さんは、ダネイホンの購入を予定してくれている京泉大学病院に依頼をするため上京することになりました。
上京前日には福子の妊娠がわかり、嬉しさのあまり萬平さんは東京をニヤニヤしながら歩きます。
東京では「ダネイホンの萬平さん」と声をかけられるほど萬平さんは有名人になっていました。
しかし、有名税はは大きな問題となりました。
東京のたちばな栄養食品の電話が鳴ります。
22時15分。
時間が遅い時間だけに不吉です。
この電話はデジャブのような悪夢の始まりとなりました。
「社長がまた…」、萬平さんはまた進駐軍に逮捕されてしまったのです。
逮捕の理由は“脱税”でした。
小松原・増田・倉永・堺・堀の奨学金が給与に当たり、所得税違反とされてしまったのです。
奨学金は給与ではないと進駐軍にはわかってもらえず、翌日、萬平さんは起訴され、軍事裁判にかけられると有罪となり、重労働4年・罰金7万円の刑が課せられてしまいました。
どうしてこんなことになってしまったのか。
原因はダネイホンの偽物“ダネイボン”を作っている坂下食品によるものでした。
悪いのは偽物を作った坂下食品なのに、何もしていないたちばな食品がどうしてこんなことにならなければいけないのでしょう。
【まんぷく 第12週の予想と期待】
再び、萬平さんが逮捕されるということになってしまうだなんて思いもしませんでした。
きっかけはあれど、悪いことをしたわけではありません。
萬平さんの逮捕はこれで3度目です。
さすがにうんざりです。
社長の萬平さんがこれから4年も刑務所でお勤めをしなければいけないとなると、たちばな食品はどうなってしまうのでしょう。
真一さんもいます。世良さんもいます。会社を続けていくための頼れる人はいますが、社長が4年もいないとなるとそう簡単なことではありません。
これから赤ちゃんも生まれるというのになんてことでしょう。
来週から菅田将暉さん演じる東太一という弁護士が登場するようです。
弁護士の力を借りて、福子はお金を工面。罰金を支払います。
しかしその直後、今度は財務局から10万円の追徴課税が通達され、福子達は八方塞がり。
三田村会長の助けを借りて、会社を資産整理することで追徴から逃れることができるようですが、それは悲しい展開となってしまうようです。
萬平さんが逮捕されたというだけでも胸が痛く切ないのに、さらに悲しい展開になるだなんて、来週は月曜日から重い気持ちになりそうです。