まんぷく第8週のあらすじ
昭和22年。春。
たちばな塩業で働く男達も塩作りが板に付き、納品用の車も用意され、立花福子は臨月となった。
大阪商工会会長・三田村亮蔵から投資を受けた萬平は、新しいことをするために頭を悩ませていた。
そんな中、福子の代わりに家事を担う母・今井鈴は忙しさに嫌気が差し、家から姿を消す。
鈴を心配する福子と萬平は、姉・香田克子の家で鈴を待ったが、鈴は姿を現すことはなかった。
鈴が不在の中、福子の陣痛が始まる。
福子達と入れ替わりに克子の元を訪れていた鈴は、萬平からの電報に泉大津へ飛ぶように帰ってきた。
福子は無事に男の子を出産。
しかし、福子の産後の肥立ちは思わしくなく、みなの心配は募っていく。
まんぷく第8週の感想
時は昭和22年の春。
第1話が昭和13年。
あっという間に月日が流れました。
第7週の第42話では三田村会長から30,000円の投資を受け、福子は妊娠3ヶ月。
あれから半年。塩作りも板に付き、納品用の車も用意され、福子は臨月です。
「もう臨月なのかぁ」としみじみ思ってしまいました。
しかし、これから新しい命が生まれるという矢先に、家のことを全て任された鈴は家出をしてしまいます。
家出の原因には、源氏の末裔であることを萬平さんに笑われたことではないかということも大きな問題にもなりました。
鈴は克子の家にもおらず、みんなの心配は募っていきます。
福子と萬平さんは真一さんの会社も訪れ、尋ね人の貼り紙がされている掲示板で探してみてはどうかと真一さんからアドバイスを受けました。
しかし、掲示板の元を訪れると、鈴の心配を忘れてしまうほどの現実を突きつけられます。
そこには、依然、戦争で消息不明となった人達の名前が連なっていました。
そして、道端には行き場所を失っている人達が沢山いて、痛々しい気持ちになります。
福子と萬平さんが鈴を探しに克子の元へ向かうのと入れ替わりで、たちばな塩業にタカが手伝いにやって来ました。
福子もいない。萬平さんもいない。鈴もいない。男達に囲まれている姿に、何が起きるのかととてもドキドキします。
案の定、茂がタカに気があると知った男達は揉め始めました。
そして、鈴はどこにいるのか…清香軒でした。
清香軒は確認したはず…と思ったのですが、店主も奥さんもかくまっていたようです。
清香軒でラーメンを食べ、横になり、のびのびとする鈴。
しかし、男達が清香軒にラーメンを食べに来て、鈴がいなくなって平和だとか、慣れて、内面を知ったらタカは可愛いが、そこが鈴とは違うという話を聞くと、再び姿を消してしまいました。
恐らくこれにはひどく傷ついたのではないかと思います。
鈴の家出。タカを巡る争い。
そんな中、福子の陣痛が始まりました。
清香軒から姿を消した鈴は克子の元を訪れていましたが、福子が産気づいたという電報に飛んで帰ってきました。
福子の元には産婆さんとタカ。そして、鈴と克子が加わり、外で力む男達の姿に、現代の立会い出産はすごいことなんだと感じます。
福子は男の子を出産。
しかし、赤ちゃんの名前で萬平さんと鈴は揉め始めます。
萬平さんの案は平賀源内の“源内”。鈴の案は源義経の“義経”。
福子は2人の案を尊重し、間を取った“源”という漢字を選びました。
出産直後だというのに、福子は気を抜くことができません。
しかし、産後の肥立ちが思わしくない福子。
とてもつらそうです。
しかも、夜になると目が見えないというのはさらに心配が募ります。
福子に栄養があるものを…萬平さんにとって栄養はどんどん大きな課題になっていきます。
萬平さんは誰でも手軽に栄養が取れる栄養食品を作ることを思いつきました。
それを茂に話すと、大阪帝大に栄養学の研究をしている人がいると教えてくれます。
大阪帝大に出向き、福子の不調の原因は“脂溶性ビタミン欠乏症”でないかということを知りました。
福子は回復しましたが、多くの妊婦さんが“脂溶性ビタミン欠乏症”になっていると聞き、このまま放っておくわけにはいきません
たちばな塩業の倉庫の半分を研究室にし、萬平さん達は研究を始めます。
しかし、豚も牛も高く、動物性の肉や脂を簡単に取ることがとても難しい時代。
そこで萬平さんが思いついた動物性はガマガエルでした。
幾らなんでもガマガエルはいかがなものでしょう。
ガマガエルが悪いわけではありませんが、圧力釜は爆発!
ガマガエルがどんな臭いを出したかは想像ができませんが、ひどい臭いだということだけは想像ができます。
何度も失敗するその先に成功があると萬平さんは研究を続けます。
その言葉に、栄養失調で困る人達を救うという心強さを感じました。
まんぷく 第9週の予想と期待
鈴の家出。タカを巡る争い。福子の出産。
第8週は慌しい週となりました。
福子の出産自体はとてもめでたいものでしたが、産後の肥立ちが悪く、福子から笑顔が消え、とても心配でした。
しかし、福子も回復し、萬平さんの研究もひとつひとつ進んでいます。
順調とは言い難いですが、失敗を繰り返し、成功した時にどんな栄養食品が出来上がるのかとても楽しみです。
第9週は発明家・萬平さんのキラキラした目を見ることができそうですね。
そして、タカを巡る争いは一体どうなるのか。
鈴も帰ってきたので一筋縄ではいかないことでしょう。