まんぷく第9週のあらすじ
戦争は終わったが多くの人が栄養失調で苦しんでいた。
そして立花福子も出産後同様に栄養が足りず脂溶性ビタミン欠乏症になった。
誰でも手軽に取れる栄養食品が必要だと感じた萬平は栄養食品を新規事業にするため昼夜研究に没頭するが、福子や塩軍団の心配や不平不満は膨れ上がるばかり。
栄養食品は“ダネイホン”と名付けられ、塩軍団は塩作り組とダネイホン組に分けられると、塩軍団は再びぎくしゃくし始めた。
塩軍団の乱闘をきっかけに萬平が公平に接することで解決。
亡くなった姉・小野塚咲の夫・真一をたちばな塩業に向かえ会社は安定を見せ始める。
しかし、そんな中たちばな塩業に大きな危機が訪れた。
まんぷく第9週の感想
「ガマガエルが爆発したんだった」…1週間を終えまたそんな風に思い出しました。
まだ商品が出来上がっていないうちから商品名も決まったんでしたね。
最初は覚えづらかった“ダネイホン”。
どうして“ダネイホン”という名になったのかここでおさらいです。
ドイツ語で栄養は“Die Ernährung”(ディーエアネールング)。
“ディーエアネールング”を変形させて“ディアネーフン”。
さらに、“ディアネーフン”を変形させて“デイネフン”。
そして、“デイネフン”を変形させて“ダネイホン”となりました。
ドイツ語を使うもお洒落でなくなってしまったと感じていましたが、今は“ダネイホン”以外考えられなくなってしまいました。
当初、“ダネイホン”にはガマガエルを使う予定でしたが、どう考えても気持ち悪さしかありません。
ガマガエルの次に思いついたのは牛の骨…骨髄でした。
それに菜種油とわかめを加えましたが、美味しいものではありませんでした。
よくよく考えるとわかめとパンは相性がよくありません。
萬平さんは飲み食いを忘れダネイホン作りに没頭します。
福子が心配するととうとう夫婦喧嘩となりました。
ぎくしゃくした関係は福子と萬平さんだけではなく、塩軍団の中でも起こっていました。
塩作り組は楽しそうなダネイホン組に不平不満を抱いていたのです。
それもその通り。
塩作り組は汗水垂らしながら働いているのにダネイホン組にはそれを感じられません。
そして、萬平さんが塩作りのことを忘れている様子も影響していました。
だけど、萬平さんが意固地になるには理由がありました。
栄養失調の人達を実際に見て救いたいという気持ちの他に、「栄養食品なんか売れるはずがない」と世良さんに言われたからです。
確かに世良さんの言うことももっともなのです。
後に設定されたダネイホンの価格は一瓶20円。
現代の価格にすると1,500円以上。
現代だと栄養食品としては妥当ですが、当時のお給料のことを考えるとお給料の1/4程度だと予測されます。
どんなに栄養があっても美味しくないのであれば同じ価格で美味しいものを買うのは当然のこと。
現実、たった1人を除いて試食をした人達は美味しくないと言い、商品となって売れたダネイホンの数は3個でした。
ダネイホンをまずいと言わなかったたった1人の人物とは…。
三田村会長でした。
価格が高いから売れないのではなく、本当にいいものであれば売れる。ダネイホンを欲しがる人を探すべきだと三田村会長は言いました。
さすが大阪経済を担う人です。
発想が違います。
そして、萬平さんのことを長い目で見たりと心も広い!
ダネイホンを欲しがる人は誰なのか?
それを教えてくれたのは咲でした。
ある日突然真一さんがたちばな塩業を訪れてきます。
真一さんは有給だと言いましたがそれは嘘でした。
失業していたのです。
発明家である萬平さんがダネイホン作りに専念するためには真一さんのような商売をしてくれる人が必要だと忠彦さんがアドバイスをくれました。
真一さんならすぐに就職が決まるはずだと思いながらも、たちばな塩業を手伝って欲しいと福子は真一さんの元を尋ねました。
その時に咲のことを思い出し、病院ならダネイホンが売れるのではないかと思いつき、病院へ売り込むことを福子は萬平さんに提案をしました。
それが大ヒット!
ダネイホンは厚生省からの認可が下り、大阪中の病院に卸すことができるようになりました。
しかし、ここまで紆余曲折。そして、たちばな塩業に大きな危機が訪れます。
不平不満を抱えていた塩作り組。
塩軍団は後に分け隔てなくダネイホン作りをすることができるようになりましたが、そこに至るまでに海に手榴弾を何度も投げて魚獲りをしてしまったということがあったのです。
手榴弾の爆発音は進駐軍の耳に留まり、たちばな塩業に進駐軍の捜査が入ってしまいました。
まんぷく 第10週の予想と期待
福子と萬平さんの夫婦喧嘩。塩軍団の乱闘。
ピリピリとした空気が流れた第9週でしたが、ダネイホンが好調に売れ始め、ホッとしたのも束の間、進駐軍が訪れ、たちばな塩業は危機的状況に陥りました。
手榴弾を海に投げ入れることで、その火薬がダネイホンに影響するのではないかと思いきや、それ以上の事態となりました。
進駐軍が訪れてきた時に、萬平さんが憲兵に捕まった時のことを思い出しました。
またあの時のように萬平さんが傷つけられたらと思うと胸が痛くなります。
ただ、あの頃とは違い、萬平さんには家族があります。一緒にダネイホンを作る仲間がいます。
当然、福子達も辛い状況となるのでしょう。
予告では、三田村会長は萬平さんを助けられないと言いましたが、あの頃と違うのはすぐ側に支えてくれる家族や沢山の仲間がいること。
きっと乗り越えられないはずがありません。
だけど、そう簡単に乗り越えられるはずはなく、第10週は何が待ち受けているのか今から気が重くなってしまいます。