マルス~ゼロの革命~

マルス~ゼロの革命~最終回 マルスたちの最後の闘いと國見の意外性

マルス~ゼロの革命最終回あらすじネタバレ

志半ばでこの世を去った球児(泉澤祐希)の思いを成し遂げるため、密かに通じていたウドこと、大城(戸塚純貴)から國見(江口洋介)がサイバーテロを企てていた証拠データを受け取る為、向かった待ち合わせ場所に國見が先回りして現れ、激しく動揺する、美島零(道枝駒祐)。

その場からすぐに逃げながら、桜明学園を離れ、零の自宅に避難していた逢沢渾一(板垣李光人)らにもぐその場を離れるように指示して事なきを得ました。

國見の追手から逃れ、桜明学園に戻って放送室に身を潜めていた渾一たち。

「こんな時間になにがあったの?」

「僕達も詳細は分からないんです。零君から非難するよう連絡があって。」

心配する砂川に、渾一は説明。

「きっとうまくいかなかった」

「なにが?」

「クロッキーの悪事を掴んだデータを零くんが掴んだんです。」

「えっ…待って、思考が追い付かない。私たちは君たちをテロリストとは思っていないの。」

混乱する、砂川。

「零君がデータを掴んでから、ウドさんが協力をしてくれたですが、ウドさんからデータを受け取る際に零君が何かしらのトラブルに巻き込まれている気がして…」

「先生たちみたいな大人がもっとたくさんいれば」

「いるよ。一部の大人がいる閉鎖的な世界に君たちにとっては感じるかもしれないけど、頼れる大人はちゃんといる。」

砂川は渾一たちをフォローする言葉をかけました。

そこに現われた零は、ウドからデータを受け取る計画が失敗したことを告げました。

一方、國見に捉えられたウドは、國見から「初めから正体には気付いていた。ゼウスが起動すればこの国の救世主になれる。」と切り出されました。

それでも泳がせていたのは、この事態のため、零たち「マルス」をサイバーテロの主犯に仕立て上げ、そのウィルスを除去するアプリを発表することで國見はこの国の「救世主」になろうとしていました。

その頃、渾一たち。

「マルスにいた時の私の感情が全部、本当だって信じてくれて、あれ、嬉しかった。私の事ちゃんとわかってくれる人がいるんだなぁって。ホント、ありがとう。」

香恋にかつて助けてもらった礼を言われ、渾一は笑みを浮かべます。

零が桜明学園放送室に到着しました。

「ウドが捕まった…俺達の負けだ。」

悔し気な表情を浮かべて壁を叩く、零。

翌朝。

クロッキー社の件で、世の中で携帯が使えなくなったニュースが流れました。

文化庁大臣の蒲生(矢島健一)と連携をとりながら、マルスを逮捕する流れに繋げることを話し合う2人。

その後、エンダーグループの会長、西城澪子(原田美枝子)に、ウィルス除去アプリの説明をする、國見。

「政府を横取りしていいの?」

「マルスの逮捕後にウィルス除去アプリ、ゼウスを発表します。そしてその権力を不動のものにする。」

「ゼウスが起動しません」と、志乃(菜葉菜)。

「何でもありません、全て計画通りです。」

「マルス」のメンバーの中で、呉井賢成は、みんなの前で切り出しました。

「出頭しよう。少しでも罪を軽くしたほうがいい」

「俺達ここまで頑張ってきたのに」

二瓶久高(井上裕貴)は抗議。

しかし、起死回生の一手を打っていたのはウドも同様です。

「ウドは別の場所にUSBを隠しているじゃないか」

ウドが口にした「マルスの魂が眠る場所」という言葉が気になる、零。

実は別の場所にデータが隠されているのではないかと推測します。

「零くん、行ってください。騒ぎになる前に証拠がある場所に行ってください」

「でももしここで捕まったら」

「大丈夫、零君が証拠を掴むまで耐えて見せますから。」

渾一は零に先に逃げるように促し、それぞれの力で闘うことに決めました。

その頃、「ウド」こと、大城は國見のアジトにまだ誘拐されていました。

「君が零と連絡を取っている証拠を得た。USBデータのコピーをどこに隠した?」

「言うわけないだろ、俺達は正義のために闘っている。」

零は一人逃げ続けます。

ウドが告げた「マルスの魂が眠る場所」に到着した零は、ついにデータを格納したUSBを手に入れることができました。

しかしそこに國見が現れます。

「やっぱりここだったか」

「國見」

「君の友だちは口が堅くてね。でもマルスの魂が眠る場所は、倉科エリの墓しかないよな」

「それは俺のもんだ。これを使えばみんなが助かる。橋渡しは同じだろ」

「あんたたちが使えばクロッキーは更なる力を得る」

「人を独裁者みたいに言うなよ」

「これ以上、俺達の世界を怪我すな!」

その頃、放送室に立てこもっていた渾一たちは、警察や報道陣に包囲され、テロの実行犯として逮捕されようとしていました。

「もう終わりだ…なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ。こんなのおかしいよ。」

渾一は、マイクを通して大人達に対する自分達の主張を声高らかにします。

「あ…あの…マルスです。僕らはテロを起こしていません。だってそうでしょ?起こす動機がないじゃないですか。元々マルスは腐った社会を作った大人に一矢報いたくて活動を始めました。今回のテロはその汚い大人がでっち上げたことなんです。どうしてわかってくれないんですか。僕は自分の殻に閉じこもりネットの世界に引きこもる高校生でした。でもある人に言われたんです。自分で乗り越えるしかない、だから強くなれって。僕はマルスに関わって色々な経験をしました。いい人が実は悪い人だったり、単純に見えた現実が複雑だったり、暴いた世界がつらかったり…。何より僕を変えてくれたのは仲間の存在でした。彼らと過ごす日々はネットとは比べ物にならないくらい感情が駄々洩れで。危険な目に遭うのも、切ない人を失った悲しみも、全部誰かの心に刺さって、誰かの力になれた時は本当にうれしくて。強くなったって自覚はないけど、でも相手の痛みを知って人は初めて優しくなれる。当たり前だけど大切なことを彼らから教わりました。僕はマルスで活動をして、国に反旗を翻すとかではなくて、誰かの力になりたい。この世界はきっと変われるはずだから。それが…僕らが目指した小さな革命でした。誰もがもっと、他人を労われる優しい世の中でありますように。僕らの思いが誰かに届きますように。」

SIT隊員が放送室についに到着。

渾一(板垣李光人)、久高(井上裕貴)、不破(日向亘)、賢成(山時聡真)、香恋(吉川愛)、杏花(横田真悠)は沢山の積んだテーブルと椅子を押してSITの侵入を妨害しようとしていました。

「俺はマルスのみんなとあえてもう一度走れた。」

「私はみんながいたから立ち直れた」

「冗談じゃない、マルスのせいで人生台無しだ。でも楽しかった!悪くなかった!」

「こんなのやだよ…!何も返してないのに。みんなをひどい目に遭わせて!まだ何も返してないのに!」

「ふざけんな!球児が言っていただろ!お前がいなきゃマルスじゃないって。頼む球児!力を貸してくれ!」

香恋の言葉を否定し、天国の球児に呼びかける、久高。

すると、幽霊になって、球児が現れ、ほんの少し、渾一たちが押す机の力が強くなりました。

國見と渾一はまだお互いの頬を殴りつけたり、蹴ったり等を繰り返していました。

「なにやってんだろうな、俺達は。国の行く末に興味のない奴らの為に不安を煽っても仕方ない。こんな国滅びて当然だ。なんでこんな無意味な闘いしているんだろう。」

「そんなことはない!俺達が諦めない限り、世界は変わる事ができる。」

「いいだろう…これが最後だ。」

國見と零もお互い格闘を続けていました。

國見の脇腹を殴りつけた零。

そこへ西城澪子が現れました。

「これから、マスコミに発表します。例の準備をお願いします。」

零は澪子と連絡を密にとっていました。

零や渾一たちの担任教師、砂川と小宮山教頭が止めるなか、マスコミが渾一たちを撮ろうとしていました。

「顔を撮らないで!彼らは無実なんです。何も悪いことはしていません。」

連行されそうな寸前、全ての人々の携帯が使えるようになりました。

クロッキーのウィルスを解除できました。

「僕達はクロッキーコミュニケーションに侵入し、國見社長が引き起こしたサイバーテロの実態を暴こうとしていました。」

「今回のサイバーテロはクロッキーコミュニケーションがウィルスアプリを搭載したことで起こりました。我々、エンダーグループは、マルスさんを救済しました。マルスもそのメンバーも無実です。あなたのおかげで日本が救われた、有難う。」

マルスの疑いが晴れ、澪子と公園を歩く、零。

「よくこのブレスレットがわかったわね。」

そこはエリがストリートミュージシャンをしていてスカウトされた場所。

「あなたいい声しているわね。顔も良い。うちでやってみない?」

「今は仲間とやりたいことがあるんです。この世界をぶっ壊すんです。」

「何かあったらこれを持ってきて、力になるから。」

そう言って水色のブレスレットをエリに渡した、澪子。

國見は敢えて敵のふりをし続け、零たち若者にこの国の未来を託したのでした。

「國見社長が選んだからよ。マルスがゼウスを奪還するまでがシナリオだった。」

零と殴り合いを続けていた國見と玲子はこんな会話をしていました。

「わざと負けてゼウスをマルスに託したのね。それがあなたの絵ね。この国の救世主は、國見ではなく、マルス。」

「未来は若者が築くべきなんですよ。」

「國見が…!」

「もちろん保険として國見が救世主になるシナリオもあったでしょうけど。貴方達若者に敢えてこの国の未来を創るように、彼がヒールになったのよ。私達もたくましくならないとね。」

「はい」

エリのブレスレットを掲げる零。

國見は秘書の志乃(菜葉菜)に温かく見送られていました。

「これからどうするおつもりですか?まさか社長がサイバーテロに興じた株取引だったなんて」

「中国へ行く。甘い蜜はしっかりいただかないと」

「この国に未練はないんですか?」

「それはこの国の、彼ら次第だな。」

國見は、中国での株取引の儲けを利用し、中国へ旅立つことに。

そして、災難があった中、高校卒業を迎えた、零達。

「いなくなってせいせいしますよ…そんなわけないでしょ。」

卒業式を無事、迎え、零に会えなかったものの、「マルス」たち、渾一らはそれぞれの道へ向けて歩き始めました。

渾一は、「ウド」こと、大城が零の家を片付けているのに気づきました。

「実は美島零は、本名も年齢も素性も謎。俺もあいつの本名とか知らないんだ。最初からここにいなかったのかもしれない」

「彼はいた。僕達の仲間として確かに存在していた。零君、やっぱり君は革命を起こしていた世。だって今の僕は世界がこんなに輝いているんだから。」

「ラストメッセージをどうぞ」

「え?なんで?」

「相変わらずセンスねぇな。」

零と渾一のとの思いもよらない再会は、初めて出会った横断歩道でした。

マルス~ゼロの革命~最終回感想・みどころ

某国民的学園ドラマの「腐った蜜柑」を彷彿させる、マルスの闘いに目が離せませんでした。

マルスとして、学生という大人の圧力に逆らいきれない立場でありながら、零達は充分に戦ったと思います。

砂川も、教頭も見守る事しかできないし、マスコミに渾一たちが写真を撮られないように妨害することしか守れません。

しかし、周りは敵だらけと思っていた矢先、エンダーグループ会長の澪子がここぞとばかりに零に力を貸してくれて良かったです。

零にとって唯一の頼みの綱であった「ウド」こと改名した大城もかつてのマルスだったエリの遺志を受け継ぎ、今の零に最後まで協力し続けた優しさは、彼らの絆を感じました。

零のおかげで大人と社会の闇を暴くために、動画活動をしながら、経験値を積んだ渾一たちの覚悟と勇気が奇跡を起こしましたね。

途中で、霊となった球児が渾一たちと共にSITの妨害を阻止するべく、机を押す姿は涙しました。

國見は黒幕でありながらも、最初から若者である零たちに日本の未来を託すために悪人のふりをし続けていた…という予想外な真相。

クロッキーコミュニケーション提供アプリで、ウィルスをわざと発生させ、人々の携帯電話の動きをストップさせて混乱に招いた罪は許されるべきじゃないと思うのです。

それでもわざと問題を起こし、零達の力を試していたのでしょう。

マルスと大人達の決死の闘いは、世の中に潜む汚い部分を覗かせていましたね。

高校を卒業できたマルスのメンバーが、新しい未来に向かって、零と別々の道を歩む最終回に続編を期待してしまいますね。

零と渾一が初めて出会ったあの信号機の前、全ての素性が偽名だった「美島零」。

彼が本当は何者なのかはまた、零と視聴者が、テレビを通して「再会」を果たすことで明らかになりそうです。

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