未解決の女2020あらすじネタバレ
特命捜査官の若手刑事、矢代朋(波留)は、文字から犯人を探り当てることができる相棒の理沙(鈴木京香)と共に、新たな事件に挑みます。
通称「倉庫番」の二人が事件の捜査をすることを普段から快く思わない古賀(沢村一樹)から特別に捜査を許可されました。
怪しい解読文「もういちどころすしょーしたい」というメモが見つかったその事件は、5年前、古賀の同級生で友人の弁護士、有田(大鶴義丹)が被害者のまま未解決になっていたからでした。
5年が経過した今回の事件では、幸坂(宮川一郎太)が焼死体で亡くなっていました。
係長の桑部(山内圭哉)と共に、矢代は、香坂が亡くなる寸前、「サイレントなんとか」という最後の言葉を聞いていたホームレスの証言もあり、その言葉が引っかかる理沙と矢代。
幸坂と有田の事件を理沙や、特命捜査対策室主任、草加(遠藤憲一)と続けた矢代。
有田の不倫相手だった劇団琥珀座の女優、夏希(黒川智花)を訪ねます。
幸坂の妻、克子(中山忍)について、自分の劇団の先輩で、火事により亡くなったことや頸椎の損傷と病気で舞台に立てなくなったことを聞きます。
幸坂(宮川一郎太)は喫煙者でしたが、彼はタバコを吸う習慣がありません。
克子も一流女優ではなく、鳴かず飛ばずで活動していたこともわかります。
克子が亡くなった部屋には水槽と、舞台ハムレットの台本が。
そこで、夏希を再度訪問した矢代。
特命捜査室にいる鳴海理沙から通信でアシストをしてもらいながら夏希を問い詰めることに。
夏希が5年前にハムレットの台本を持って、克子を訪問したことや、台本には通し番号がふってあり、それは夏希のものでした。
元々、看板女優だった克子に役をとられたくなくてタバコを放置して犯行に及んだこと、劇団には、本来は克子の部屋に台本を置き忘れたけど、台本を紛失したことにして新しい台本をもらったこと、怨恨を狙って、「もういちどころすしょーしたい」というメモも残したと追求した矢代。
しかし、真相は違いました。
夏希は熱帯魚がある水槽付近でタバコを吸ったけれど、火の始末はきちんとおこないました。
また、自分が病気で闘病しながら舞台復帰を目指すためにリハビリしている克子にくだらない嫉妬心を抱いたことや、病気の克子の様子をわざと見に行くために香坂家を訪ねた自分を恥じていました。
タバコの始末をしてから香坂家を後にしたのに、火事になったと知り、とても慌てたとのこと。
有田は夏希にとって金づるだったとも怒りながら言葉を続けた夏希。
さらにわかったのは、香坂が自宅にあった水槽と電化製品の製造している機器に不始末があったのではないかと疑ったことでした。
会社を辞め、香坂は水槽や電化製品を製造した会社を調べようとしていました。
夏希は克子が生前だった頃、克子の体調を考慮できる良い舞台の仕事を紹介していました。
克子の死後は、電化製品と水槽の製造元を調べる香坂に弁護士の有田を紹介。
香坂は電化製品と水槽の製造会社に不備がある場合、訴えようとしていました。
次に、古賀の部下で刑事の岡部(工藤阿須加)が琥珀座を単独で後日訪ねたところ、岸川と幸坂がお互いに折り合いが悪く、岸川は幸坂にお金の無心をしていたことが発覚。
岸川は幸坂の身元が分からなくなるほどのひどい遺体と対面し、泣き崩れて引き取った人物。
それでも岸川と幸坂は従兄弟同士でありながら深い溝を抱えていたのです。
理沙はふと、幸坂の最期の言葉が、サイレントチェンジなのでは?とピンときます。
サイレントチェンジとは、製品を作る際に部品を供給するメーカーが大元の製造メーカーに知らせず部品の使用を無断で変えること。
密かに部品の質を落とすことで、不正に利益をあげるため。
コスト削減が目的で行われていたもの。
ここからは自分の空想だと前置きした理沙は言葉を続けます。
夏希が5年前に幸坂に紹介した有田弁護士に、ある企業が供給する器具の不具合の調査を依頼したとする、有田は何者かに撲殺され、時が経過してから幸坂が不具合があった器具と家電製造会社を特定したら?と。
幸坂が製造会社の不正を知っているからこそ殺害されたのではないかと推測する理沙。
矢代と岡部、草加らは、有田の勤務先に向かい、有田が調査を5年前依頼していた民間の検査機関はどこか聞きました。
数が多くて困るという社長は渋々、矢代の熱意に根負けして承諾。
サイレントチェンジを調査した担当者を突き止めると、水槽ポンプの機器がショートを起こし、発火に繋がったことがわかりました。
そこで、有田がサイレントチェンジ隠蔽に加担した事実を知ります。
その直後に有田は殺害されましたが、水槽エアポンプ発火を突き止めた匿名の人物から電話があったとの話も。
新事実が明るみになる中、事態が急変。
河川敷付近で部品供給メーカーに勤める高柳が見つかりました。
事件当時、高柳は汚れたスーツをクリーニングに出していたのです。
自分はなにもしていないと容疑を否認する高柳を厳しく恫喝する古賀。
高柳はやがて自供し、サイレントチェンジをしていたのはインドネシアにある自分の父の会社だと答えます。
なにも不具合の報告を受けていなかったけど、有田が高柳の不正を暴露しに接触しにきたとのこと。
有田は不倫騒動でお金がほしくて高柳に近づいたのだとも言葉を続けます。
有田と高柳は手を組んで不正を隠蔽。
高柳はインドネシアの孫会社から口止め料をもらうために加担。
最後に高柳は、自分は有田を殺していないことを改めて話すと、サイレントチェンジに気づいた別の人物に呼び出されたことについても古賀に伝えました。
高柳の目の前で幸坂は火ダルマになったとのこと。
経費削減のために部品の質を落としていた企業、共栄パーツだと特定。
事件が進展していくなか、特命捜査対策室第6係の係長、財津(高田純次)が定年退職することに。
財津が矢代を特命捜査課に入れた張本人であり、矢代の人柄や熱意を信頼してきたことを、こぼします。
思わず涙腺が緩む矢代ですが、どうしても解けない謎「もういちどころすしょーしたい」の謎を解明すべくやる気を出します。
幸坂の自宅で見つかった克子の初出演の舞台のチケットを証拠品として保存していた特命捜査対策室。
さらに、岸川が書いた幸坂の遺体引き取りの書類の字が乱雑だと指摘。
舞台のチケットを見たとき、舞台名がギリシャ文字で、コロスと書かれてあることに気づきました。
それこそ、「もういちどころすしょーしたい」の真相。
その後、共栄パーツの高柳逮捕後、舞台会場で克子の幻覚をみる岸川を訪問した矢代たち。
矢代たちは、幸坂と岸川が名前を入れ替えて犯行に及んだことを指摘。
克子の事件を表面化させるためでした。
「もういちどコロスしょーしたい」は、克子が麻痺する手で生前書いたもので
コロスは克子の代表作でした。
幸坂は有田を訪ね、問い詰めたところ、自分を適当にあしらう有田に憤りを感じて殺害。
香坂はその後、本物の岸川(宮川一郎太)に全てを話し、二人で協力して克子の死の真相を探っていくことに。
共栄パーツの高柳の不正を突き止めますが、高柳側が裁判で訴えても隠蔽する可能性があることを恐れて行動に移せませんでした。
岸川はガンのため、克子の死の事実を暴くには、岸川が香坂に入れ替わりを提案しました。
それにはさらなる理由がありました。
克子に生前、定職につかず日雇いの仕事をする岸川に対し、かつてしていたようにもう一度演劇を続けないかと言われ、苛立ち、克子を突き飛ばしてしまいました。
克子はそのことがきっかけで病気になったのでした。
幸坂として岸川は、高柳に殺されることを決めました。
高柳を訪ね、彼は「サイレントチェンジ」叫び、高柳に彼がしたこと、高柳のせいで大切な人が亡くなったことを訴えて彼の前で自ら火に包まれて亡くなったのです。
幸坂は矢代たちの前で自殺しようとしますが、財津が阻止。
幸坂と岸川のケース終結後、新しく財津の後任として元京都府警の国木田(谷原章介)が特命捜査対策室第6係にやってくるのでした。
未解決の女2020 1話感想.みどころ
1話から幸坂と岸川の従兄弟だからこそ共謀し、克子という愛した存在を守るためにした犯行が切なすぎて涙腺が緩みました。
高柳や有田はほんとうに人でなしですね。
有田に関しては、幸坂から残酷な成敗を受けて自業自得と思いました。
ただ、最初疑われた夏希は感情的で身勝手に見えるけど、良心が少しでもあってよかったです。
最後にまさか国木田(谷原章介)が財津の後任になるとは意外でした。
京都府警だった彼が第6係で働くことにした動機が気になる初回放送でしたね!