未来への10カウント5話あらすじネタバレ
今ではすっかり弱体化してしまった松葉台高校ボクシング部と共に、コーチ桐沢(木村拓哉)が背水の陣のつもりで挑んだインターハイ予選。
京明高校の大湊校長と小湊教頭から嫌味を言われ、ムッとする麻琴と猫林教頭(生瀬勝久)。
しかし、ただ一人、2回戦に進めた水野あかり(山田杏奈)も必死に戦います。
圧倒的に格上の京明高校の女子、奥村に勝てませんでした。
悔しさに泣く水野を励ます桐沢と折原。
京明に負けたことを理由に松葉台高校の校長、大場麻琴(内田有紀)は桐沢にコーチ解任を宣告。
過去に幾度も人生の辛苦を経験してきた桐沢は仕方ないと妥協し、条件を飲みました。
そんな彼を引き留めたのが、折原葵(満島ひかり)。
「校長に言われたからってどうして結論すぐ出しちゃうの?奥さんを病気で亡くされて、焼鳥屋さんもコロナの打撃を受けて・・・今、松葉台高校のみんなにボクシングを教えることが新たな生きがいになっているんじゃないんですか?」
瞳に涙を潤ませながら、葵は必死に説得。
しかし、桐沢は京明に負け、インターハイに出られなかったのは自分の責任と納得。
生徒たちもこの件を知って、反発し、もっとボクシングを教えてほしいと桐沢に懇願。
新しいコーチを探し、生徒たちに公民を教えるように麻琴から命令された猫林。
自分には人脈もないので、折原にコーチを探すことを頼む代わりに、こっそり麻琴を「あの鬼校長」と陰口を吐いたことを黙認してもらうことに。
そこで、新コーチとして桐沢は長年の友人、甲斐(安田顕)に引き継ぎを任せます。
その夜、麻琴は父、芦屋(柄本明)と相変わらず夕食中に大喧嘩に。
「お前が男ならよかった」と子供の頃に傷つくことを言われたこと、今の桐沢には、ボクシング部を引っ張っていく力がないこと、芦屋がかつて描いていたあの当時の桐沢祥吾はもういないと言い放つのでした。
麻琴を理解している母、珠江(市毛良枝)は、「あの子もしかしたら寂しさがあるのかもしれないわよ?あなたが桐沢さんばかりいうから、いい加減、お父さんも麻琴もやめて」
しかし、芦屋は相変わらずの堅物で、「いい年してそんなことあるか!」と一喝。
ただでさえ、多忙な時に、江戸川が家出したことが、彼の母から学校に連絡がありました。
甲斐は翌日、松葉台高校ボクシング部のみんなの新コーチに就任し、桐沢はピザのアルバイトへ。
大阪の道頓堀高校から転校してきた西城桃介(村上虹郎)がボクシング部に入部。
彼は自分がこの中では一番強いと豪語し、早くも松葉台高校ボクシング部の一同は彼に不信感を抱きます。
予想通り、西城には実力があり、甲斐は彼に期待。
ボクシング部が前の高校になかったことを理由に、松葉台高校ボクシング部に入部希望。
桃介の存在に自分たちの弱さや実力不足を痛感し、ますます反抗的になる部員たち。
その頃、桐沢は折原の一人息子、圭太(川原瑛人)のボクシングごっこの相手をします。
圭太は子供に愚痴らないで、もっと夢や希望を与えてほしいと桐沢に言い、距離を縮めます。
桐沢も8歳ながら大人びて前向きな彼を見て、少し笑顔が戻りました。
桐沢からボクシングを教えてもらっていることを嬉しそうに話す圭太に、葵と妹の楓(滝沢カレン)は見守ります。
楓と圭太は、桐沢と葵が恋の展開になることを応援。
桐沢は公園で圭太にボクシングを夕方、教えている間、伊庭や水野などボクシングのみんなは、桐沢に公園でいいからボクシングを教えてくれるよう頼みます。
しかし、桐沢は断ります。
「確かに甲斐は今、えこひいきをしているように見えるけど、あいつは一人一人の学生に向き合って見捨てない」
そんな矢先、1年の江戸川(櫻井海音)が失踪して警察も出動する事態に。
桐沢や折原、甲斐は協力して江戸川を探します。
ボクシング部の1年生の一人、森拓己(大朏岳優)が、いうには半グレ集団からいじめられていることを伝えました。
学校では、桐沢が松葉台高校を去ってから、他の生徒や女子生徒の智香(山口まゆ)から、猫林は公民の授業がつまらないと苦情。
智香と一緒にいた男子生徒は、公民の授業は桐沢の「焼鳥授業」が面白かったと言っており、麻琴は激怒。
その夜、桐沢はピザ屋の宅配に来たついでに、江戸川を助けます。
江戸川はネットで桐沢が宅配を担当するピザを注文し、桐沢は玄関で江戸川がピザを受け取る動作に合わせて彼を救出。
しかし、半グレたちにばれてしまいますが、麻琴と折原も駆け付け、江戸川を乗せ、桐沢は半グレを倒しました。
翌日。
公民の授業が、桐沢のほうが面白いと生徒から評判なことや、桐沢のことを気遣った甲斐は自分の指導方法は、ボクシング部に向いていないと言い、コーチを辞めました。
麻琴は、江戸川を助けたことや、コーチと公民の授業復帰を提案。
葵は桐沢を促し、桐沢は引き受けることに。
今度は京明高校ボクシング部に、3年ではなく、1年で勝つことを条件に桐沢の雇用を許可。
改めて、桐沢は、西城を仲間に入れて、また松葉台ボクシング部の生徒たちの強化に力を注ぐことに。
仕事も決まり、またこれまで通りの平穏を取り戻した桐沢がピザを届けた家では、なんと史織にそっくりな女性(波留【一人二役】)が。
思わず小さな声で、「・・・史織?」と呟いてしまう桐沢なのでした。
未来への10カウント5話感想・みどころ
桐沢が麻琴の勧告によって一度は松葉台高校のボクシング部を解雇させられるものの、江戸川を不良グループから救ったことや、彼自身の情熱がほんの少し、麻琴に届きましたね。
ボクシング部には、関西人の転校生、桃介が転校してきますが、生意気で自分に自信があってブレがない期待のホープ。
桃介は実力が確かにあり、態度はいっちょ前ですが、心根は優しそうな好青年な気がしますね。
葵が言っていたように、桐沢は妻の死、焼鳥屋の苦難を乗り越えて、ようやく彼自身の新しい生きがいであり、視野を変えるきっかけが、松葉台高校の生徒たちにボクシングを始動することでしょう。
夢も希望も失い、投げやりになっていた桐沢の目がぐんぐん変わり、生徒たちも桐沢についていこうとしている情熱さにしびれます。
麻琴はボクシング部が京明高校に勝てるまで3年かかるけど、自分は1年しか待てないと、桐沢にはっぱをかけていたけれど、何か別の理由がありそうな気がするのは私のきのせいでしょうか。
麻琴は学力や運動面において、文武両道の校風を目指しているようですが、父の芦屋同様少し昔気質ですし、現代と方向がずれていますよね。
ラストに、亡き妻、史織とそっくりな女性が登場しました。
彼女は果たして・・・・次週、桐沢に降りかかる新展開に期待したい5話でした。