波うららかにめおと日和最終回あらすじネタバレ
1年前の約束を果たす為に、蛍を見に行くことにした、なつ美(芳根京子)と、瀧昌(本田響矢)。
突然の招集がかかり、深見(小関裕太)と共に艦へと向かった瀧昌は暴風雨で船が揺れて巻き込まれてしまいました。
なつ美は郁子(和久井映見)と朝食を、とるものの、瀧昌のことが気がかりです。
「あらおはよ」
「今日も早いのね。朝ご飯まだなら一緒にどう?」
「いただきます」
海軍の妻として、しっかり家を守らねばと決意するなつ美ですが、艦の様子が気になっていても立ってもいられません。
海軍の情報を取りまとめている鎮守府に行けば、なにか分かるかもしれないと、なつ美は出かけようとします。
すると、そこへ芳森芙美子(山本舞香)が訪ねてきます。
「なつ美さん、どちらいかれるのですか?」
「そうですか。横浜鎮守府に。行ったとしても、家族には情報を教えてくれないでしょうね」
「そうですね」
「私もなつ美さんと同じです。郁子さんに今後のことをご相談しようと思って参りました」
「結納と結婚式がどうなるかわからないからでしょうか?」
「最後に会った時、余計なことを言ったまままっ。叔母からは彼に嫁ぐ以上、その瞬間が最期になっても後悔しないよう、行動しなさいと言われていたのになかなか難しいですね。なつ美さんもよければ話してください。私でよければ何でも聞きますよ。」
結婚を約束している深見のことが心配になり、なつ美の元を訪れたのでした。
「嫌な夢を見て飛び起きることがあります」
「ありますね」
「新聞を読むことが、本当は怖くて、1日に何度も神棚に手を合わさずにはいられない毎日不安で押しつぶされそうになるでもんな。弱い自分、誰にも知られたくないだって。瀧昌様の方がもっと大変で、私はそんな瀧昌様の妻だから。いつだって笑ってたいから」
「なつ美さん」
「なつ美ちゃんの様子が気になって。あらあら2人とも。私たち海軍の妻は、夫と一緒に戦っているのよ。もし、残されたと憐れんで泣いているようならみっともないからやめてね。不必要に悪いことばかり考えて泣いているのならお国のために戦う2人に失礼だからやめてね。でも、心が疲れて泣いてしまうのなら、いくらでも泣いていいのよ。それにねこうやって話せる仲間がいるのよ。1人じゃないわ大丈夫、邦光さんも、言ってたわ。」
同じ気持ちを共有する2人に、郁子(和久井映見)がやってきて、海軍の妻としての厳しい心得を伝授するとともに、温かい言葉をかけて、フォローします。
「郁子さん!」
柴原邦光(小木茂光)は郁子に瀧昌の生きる強さがあることをかつてこう言っていました。
「あの堅物っぷりじゃ火薬庫の装甲車並みだからな、敵弾くらいじゃ死なないだろうよ」
さらに深見についても。
「あのそつのなさは地獄の閻魔様も説得して帰ってきたんじゃないのかさんは」
「さすが柴原中佐」
「二人のことを理解されています」
「では上官の柴原さんはすごいものを跳ね返せますね」
「なつ美ちゃん本当、大好き!大福があるんだけど、一緒に食べない?」
夕方、なつ美は洗濯物を干してると誰かが訪ねて来ました。
「なつ美さん」
瀧昌は軽い怪我を負い、帰宅しました。
なつ美は涙が止まりません。
「お帰りなさい」
「ただいま」
その頃、芙美子(山本舞香)も深見(小関)と買い物で遭遇しました。
「僕はライスカレーがいいな。嵐で艦が揺れ、怪我をして、さらに電気系統で爆発があり、死を覚悟しました。江端が爆発に巻き込まれ大丈夫です。軽症でした。僕たちは運が良かったんです。」
「深見さんこの前はごめんなさいあんなこと言ってしまって」
先週、深見がもし命を落としたら別の人生を考えると口にしたことを詫びる、芙美子。
「やはり気にしてましたか。死を覚悟したとき芙美子さんにもう一度会いたいと思いました。会えて良かった。いやーそれにしても芙美子さんがあんな顔してくれるとは思いませんでしたよ」
「あれは不意打ちだったので」
「そんなに僕のこと心配だったんだ」
「調子に乗らないで。それとこれとは別です」
深見の手をつねる、芙美子。
「怪我人なのに容赦ありませんね」
「結納までにこの腕治るといいな」
「治りますよ。私が治します」
「心強い。さすが芙美子さん」
寿司屋の出前(野間口徹)を呼んだ江端一家と瀧昌。
「こんなに沢山!父が当日無理言ってすみません」
「たきくんさあさあ」
「瀧くん?父様となつ美の旦那さんいつのまに仲良くなったの」
父、篤三(高橋努)の変化に驚くのは、長女、はる江(森カンナ)。
「そういえばそうよね。この前、私の出産の時が初対面のはずなのに」
「あの時は仲良くなる暇なんてなかったよね」
なつ美の末妹で学生のふゆ子(小川彩)も会話に加わります。
「まあいいだろその話は」
「なんか怪しいわね」
「まあまあ誰でも言いたくないことあるわよ」
「聞いていい?」
「今度はなんだ」
「父様がなんでなつ美の縁談進めたの?」
「俺も聞きたいです」
瀧昌も興味津々です。
「海軍を商売に利用しようとした?」とはる江。
「コラコラそんなわけないだろ!」
「体調悪いなつ美を助けてくれていい奴そうだなと思った」
「それだけ?」
「それだけってなんだよ。縁談はそういうものだろ」
「私とお父さんもそういう出会いだったわよね」
そう振り返る、なつ美の母、関谷さつき(紺野まひる)
「そうなの?」
「私が道で鼻緒が切れて困っていたところを通りがかったお父さんが助けてくれたの」
「お父様ごちそうさまです」
「親を揶揄うんじゃない」
「私も知らなかった」
「いいなーなっちゃん見てたら結婚したくなった」
「ふゆちゃんは好きな人いる?」
「まだいないけど」とふゆ子(小川彩)
「まさかそんな勝手なこと許さんぞ。縁談を持ってくるまで誰も好きになっちゃダメだぞ」
「子育てって大変。毎日が修行みたい。食べ物はこぼすし、家中の壁に落書きはするし、そこら中走り回ってすぐいなくなるし、でもね、寝てると可愛いのよねー。なつ美は子ども。そんなことはいっか。瀧昌さんと幸せに過ごせるならそれでいい。なつ美、大切な人のことちゃんと大切にするのよ」
「瀧昌さん、無事に帰ってきてくれて本当に有難う」
「なつ美、これからも瀧昌さんをしっかり支えるのよ。どんな時も笑顔を忘れないで」と、さつき。
なつ美の家族、関谷一家を見送るなつ美と瀧昌。
「お疲れのところ、お騒がせして済みません」
「俺も家族の一員になれたようで嬉しかった」
「瀧昌様は、とっくに私たちの家族です」
そこへ、おはぎ屋の瀧昌の親友、坂井義治(戸塚純貴)がおはぎを持ってきました。
「なんだ義治かよ」
「瀧、無事帰って来てよかったな」
「2人はまだ敬語使ってるの?ちょっとよそよそしくない。奥さん男はね。たまに行砕けた言葉遣いされると嬉しいもんなんですよ。」
「お前、余計なこと言うなよ」
「またな」
「自分勝手なやつですいません」
「お夕飯は何が食べたいですか?当てます。カレイの煮付け」
「何か手伝いますか?暇なので。火を強めますか?」
「おおいいですね。俺はただ火加減を見ていただけです。いつも有難う御座います。」
「妻として当然のことをしただけです」
「こうやって一緒にいるのがなつ美さんでよかった」
「私もです」
2人は夕食をとりながら夫婦の時間を過ごしてきた数ヶ月を振り返って微笑み合いました。
「いただきます。お味はどうですか?」
「瀧昌様が帰って来たんだなと実感して。結婚当初はこんなふうに笑って過ごせるなんて思わなかった」
「その節は本当に、済みませんでした。初対面では怖がらせてしまって」
「いえ、瀧昌様と過ごすうちに本当は優しい方なのだと分かりましたよ。それさら館山での新婚旅行も。あの時拾った貝殻を見るたびに思い出します」
「それから旅館で月を見ましたね」
「あの時は驚きました。なつ美さん酸欠で倒れて」
「そうでしたね。瀧昌様は翌朝、急な呼び出しで行ってしまって。」
「済みません」
「お仕事でしたので」
「8月に帰って来ましたね」
「ホタルを見に行きました」
「それから背広を作りに」
「写真館で写真を」
「あの時は申し訳ありません。1人で受け取りに行かせてしまって。先程から謝ってばかりですね。俺はいつもなつ美さんに負担をかけてしまって」
「瀧昌様には勇気づけられてばかり」
「俺のほうこそ」
瀧昌はなつ美が自分の不遇な生い立ちを理解し、自分に全力で寄り添ってくれたことに改めて感謝します。
「あのときは本当に嬉しかった。なつ美さんの実家にお邪魔して」
「あのときは驚きました」
初めて初夜をした日を思い出して、恥ずかしくなる2人。
「なんだか暑いですねー」
「蒸しますねー」
「それから指輪」
「明日2人で指輪取りに行きましょう。蛍を見に行きましょう。まだ6月のうちに帰ってこられてよかったです」
「本当に。梅干し酸っぱい。瀧昌様が留守の間に良いものを作ったんです」
「食べましょう」
「針金に布を巻いて指輪を作りました。指輪を交換する練習に。結婚指輪は相手の左手の薬指にするんですよ。これを瀧昌様の指にはめる練習をして、こっちの小さいのは私の右手の薬指にはめて想像していました」
「なぜ左手に?」
「瀧昌様に左手の薬指に最初にはめてほしいので」
「器用なこと考えますね。これ、俺の指よりだいぶ大きいですよ。なつ美さん、手を」
「急になんですか?」
手を絡ませる瀧昌。
「あれはてっきり瀧昌様のことかと」
「離れてる間、忘れてるようなので。俺の指も覚えていてほしかったです」
その後、なつ美と瀧昌はオーダーした結婚指輪を店主(竹財輝之助)の店に取りに行きました。
「江端様お待ちしておりました」
「長い間お待ちいただき有難う御座いました」
「お渡しできる日を迎えて私も嬉しいです。ご確認ください、こちらが奥様のものでこちらは旦那様のものです」
「はめてみますか?」
「ではお願いします」
「瀧昌様どうぞ」
「大きさぴったり」
「指輪の交換、練習した甲斐がありましたね。瀧昌様は少しもたついていらっしゃいましたね」
「いえ、そんなことはありませんよ」
夜にはホタルを見に行くことにした2人。
「もう少しです」
「とっても綺麗です。有難う御座います。」
「お礼を言う必要はありません。我が家の恒例行事なんですから。」
「それでも有難う御座います」
「ホタルの話をお聞きしてから1年以上経つなんて長かったようなあっという間だったような不思議な気がします」
「2人でいた時間、実質、数ヶ月でしたからね」
「そういうわけじゃなくて!なんていうか、織姫と彦星。2人にとって特別なのは一年に一回だからです。会える日が少ないからこそまさにこの時間が、1時間が1分が1秒が特別で大切だから、短くて長いんです」
キスを交わす2人。
「これからも毎年見に行きましょうね」
「勿論です」
食卓を囲む2人。
「いただきます」
「お味はいかがですか?」
「問題ありません」
「美味しい」
「美味しい」
「うわごめんなさい!私には無理です。敬語のほうがいいです」
「食べましょう」
2人の波うららかな夫婦生活はまだまだ続きます。
波うららかに、めおと日和最終回
文字通り、波が麗らかに流れてゆくような、瀧昌となつ美の優しい日々でした。
瀧昌と深見の乗った船が海難事故に遭い、一時期は彼らの安否がどうなることかハラハラしっぱなしでした。
深見も瀧昌も鋼のメンタルと逞しさを併せ持っていて、感心しました。
私は平成世代なので、戦争を知らない時代に生まれ育ってきました。
だからこそ、戦争がいつ起こり、穏やかな日常の積み重ねを引き裂かれるかという昭和の時代の残酷さに胸が詰まりました。
今、この時間が、一分一秒が、どれだけ貴重なのか、なつ美と瀧昌の言葉で考えさせられる場面もありましたね。
江端夫婦に、今後も幸ある晴れやかな日常が訪れてほしい最終回でした。