ナイトドクター4話あらすじネタバレ
新たに「ナイトドクター」に搬送された患者を朝倉美月(波留)と桜庭(北村匠海)、高岡幸保(岡崎紗絵)らは受け入れました。
救急隊員に女性、花園詩織(松井愛莉)の恋人が付き添っていると聞き、それが青山北斗(竹財輝之助)だと知って動揺。
北斗は、詩織が彼のことを「付き合っている」と勘違いしたようだと罰が悪そうにこぼすのでした。
店の宣伝のため、SNSで強力な宣伝力を持つ「インスタグラマー」の詩織を北斗が、利用していたというのです。
階段でもみ合ううちに落下した詩織。
幸保は当然、納得できず、詩織が今どきの困った女性「かまってちゃん」を彷彿させる行動をとってわざと自分で階段から落ちただけだと不貞腐れるのでした。
目を覚ました詩織は北斗を頼り、幸保の怒りをますます買います。
北斗に対して、肩を揉んでくれと頼むなど「女」を丸出しにする詩織。
美月(波留)が気遣って、幸保北斗を気にかけるものの、「あんなかまってちゃん女に北斗がなびくわけがない。浮気された美月さんには言われたくない」と酷い態度をとる幸保。
彼女は結婚願望が強く、誰もが羨むロールプレイングモデルになりたいと豪語。
深澤に対しても嫌味を言う幸保。
さらに、人気インスタグラマーの詩織は、病院の屋上でメイクをするなど自分勝手な行動が目立ちます。
それにいちいち目くじらを立てて、彼氏の北斗を盗られたような気分になる幸保。
もはや、幸保には詩織を一人の患者としてビジネス的に接することが厳しい様子でした。
本郷亨(沢村一樹)は次々に運ばれる重症患者を美月達に任せて、幸保には詩織の経過観察を指示します。
ある日、持病のある妹、心美(原菜乃華)に頼まれて内科病棟に雑誌を届けにいった美月は、深澤(岸優太)と出会います。
そこに、心美の彼氏で同級生の岡本勇馬(宮世琉弥)が現れ、深澤は心美の為と思って、勇馬に彼女の入院理由を話してしまいました。
心美は生まれつき血管の難病で入院しており、完治することがないのです。
勝手に妹のデリケートな問題を岡本に話したことを傍で見ていた美月は、深澤を注意。
深澤が女心をわかっていないと指摘。
案の定、深澤兄妹の間に亀裂が生じます。
一方、詩織の経過観察の仕事で女性の嫉妬が詩織に対して渦巻き、幸保の実家のことをネットで調べて小馬鹿にする態度をとることで火花が散ります。
「田舎の美容整形外科の一人娘」などと言われ、北斗への態度にも不信感を募らせました。
幸保は本郷に早退を申し出ます。
北斗に会わせて、職場を決めた、服装も決めたなどしょうもない理由でナイトドクターの仕事を選んだ幸保。
そんなくだらない理由で帰ろうとする幸保を仕事にも自分にも厳しい美月は咎めます。
美月は「そんなに北斗さんに依存するって、本当の高岡はどこにいるの?」と投げかけるのでした。
成瀬は美月と幸保が女性ならではの特有の怒りをぶつけ合う姿を「見苦しい、いい大人のやることではない」と冷静に一喝。
美月も自分の感情的な態度を深澤にも止められます。
最悪のタイミングでホットラインが鳴り、成瀬暁人(田中圭)が担当。
3名のガス中毒患者の受け入れを確認する電話でした。
甲状腺の病気の疑いがあるその患者の対応に大慌てな美月達。
その頃、高岡は一人、お店でアイスミルクティーを飲みながら、北斗からの「会いたい」のメールにため息をついていました。
すぐに本郷が許可し、桜庭も休みで幸保も不貞腐れて帰ったので、人員の桜庭(北村匠海)がいないなか、大仕事は終了。
ふと、美月たちは業務終了後、高岡が患者の細かな情報をまとめており、彼女の仕事ぶりが真面目な一面があることを知ります。
翌日、幸保は出勤し、早退したことを詫び、復帰することに。
同じタイミングで、院長の八雲(小野武彦)から、成瀬に関する「ある事情」が絡んで納得の得られる結果が出せないことに悩んでいました。
人知れず悩んでいる成瀬。
高岡幸保は本郷から、詩織が本当に頼れる人が誰にもいないことで精神的に追い詰められていることを知りました。
幸保は詩織の精神疾患について調べ、似たような症状があることを必死で詮索して突き止めます。
救命救急センター長の嘉島(梶原善)や他の若い救命センターの医師たちは高岡を批難。
高岡が詩織と北斗の件で揉めていることを知り、茶化すのです。
思わず成瀬がそれを制止。
幸保は厳しいながらも、髪が伸びたら切るように、心のケアも大切だと告げました。
あえて、幸保には病名は告げず、本当の自分と向き合ってほしいと伝えるのでした。
やがて、深澤と2人きりになった時、幸保には黙っていたことを話しだします。
幸保は、境界性パーソナリティー障害の可能性があり、人を繋ぎ止めたい依存心が強く、人からの承認欲求を過剰に求めてしまう病気です。
しかし、幸保は自分ももしかしたら、詩織だったかもしれないとこぼします。
ずっと勉強ばかり続けて、優等生でい続けて、二十歳の誕生日には、両親から「整形してあげようか」とデリカシーのないことを言われて傷ついたことを深澤に話す幸保。
深澤は妹の心美と和解し、彼女の恋人、勇馬に悪態をつきつつも、妹の人間的成長を喜ぶのでした。
幸保も、医師としての自分を再確認し、北斗と別れ、精神科へ転科する詩織を見守ることに。
「何にも持っていない空っぽの自分なら他にいろんなことを見つけられる」と自信を取り戻すのでした。
穏やかな時間が流れるかと思いきや、成瀬は東京地裁から訴えられそうな郵便を後ろ手に隠して、声を掛けた美月をごまかします。
成瀬には過去に助けられなかった少年の件で遺族と揉めていたのです。
次週は、成瀬にスポットが当たる回になります!お楽しみに。
ナイトドクター4話感想・みどころ
幸保にフォーカスを当てた回でしたが、女性特有の感情優先や、恋愛トラブルを職場に持ち込まないでほしいと思いました。
美月も今回は、冷静になれず、少し融通が効かないところがありますよね。
しかし、深澤は両親を亡くして以降、難病の妹の心美を一生懸命育ててきたからこそ、美月よりも大人な対応でしたね。
妹を親代わりのように育ててきた深澤だからこそ、女性同士のトラブルについ心配して口出ししたり、美月を庇うような行動や、幸保の暴走を積極的に止めたい様子が分かります。
心美はまだ16歳の多感な年齢。
兄の深瀬に反抗する心美は、患者として、1人の女性として、好きな人に自分の病気のことを家族に勝手に告げられたくなかった・・・当時の10代だった時の気持ちを思い出しました。
10代ってつい、自分に対して心配ばかりする家族に当たってしまうことありましたよね。
心美はまるで頑固な父親に反抗する娘みたいに見えて、少し笑いそうになってしまった。
一方で、仕事に私情を持ち込まないこと、命の危険性があるからこそ、いち患者として診なくてはならない詩織の存在。
確かに詩織は作中の幸保のセリフにもあった現代人に一人はいる、「かまってちゃん」です。
人の注意を引きたくて大袈裟で周囲が迷惑を被る行動をとり、相手の反応を窺う行動がみられます。
今回の詩織の場合も、階段からの転落は勿論、北斗に精神的に依存していて、恋人が離れるだけで少し、苦しいという女性特有の寂しさを通り越した態度、攻撃性が伝わりました。
幸保が「親が美容整形クリニック経営で、二十歳の誕生日に整形する?」と言われたという場面は心が痛みました。
さらに、「もしかしたら詩織さんは自分だったかもしれない」という言葉がありますが、まさにその通り。
今回エピソードで取り上げられた「境界性パーソナリティー障害」は、幸保の家庭のように親の子供への態度、接し方が不適切かつ心を傷つけるパターンでかかりやすい病気なのは事実です。
愛着障害が生じ、満たされない鬱屈や、親にこうしてほしかったという気持ちなどが、友人や恋人に向けられることが多い症例が知られている病気です。
北斗こそ自分を本当に認めてくれる人だと認識してしまう詩織の行動は切なかったです。
心を許すまでとはいかなくても、本当の自分を認める友達がいないことが、幸保と詩織には共通していて、2人とも北斗に気に入られようと、自分こそが北斗にとって理想的な女性であることに必死すぎるところも悲しいです。
だからこそ、美月の「本当の高岡はどこにいるの?」という言葉は心に刺さりますね。
親に求められるいい子・・・親の都合の良い子どもでい続けることしかなかった幸保と、SNSの世界で偽りの着飾った自分を表現することで、承認欲求が日に日に強まり、自分を見失う詩織。
ちょっと可哀そうだけど、北斗はこの2人と別れることができて良かったと思います。
幸保と詩織はまだまだ「自分探し」というか、恋人と楽しく過ごす時間を持つのに時間がかかる者同士だからです。
北斗も、人気SNS投稿者の詩織を自分の店の宣伝の為に利用するため、「恋人ごっこ」をしたという事実も最低だと思いました。
詩織のように愛に飢えていて、人知れない寂しさを持つ女性に付け込んだなという気がしてなりません。
北斗にも、空っぽの自分を見つめ直す機会を詩織や、幸保のように作ってほしいですね。
ラストで、成瀬が過去エピソードの脱線として、守れなかった少年の命が絡む件で、東京地裁から訴えられそうになっていることが「匂わせ」た次週、成瀬の過去と今後に迫ります。