ONEDAY聖夜のから騒ぎ3話あらすじネタバレ
殺人事件の容疑者と疑われている、記憶喪失の勝路寺誠司(二宮和也)。
事件現場にいた当時、彼に「山下ふ頭に行け!逃げろ」と電話を掛けてきたのが、警視庁組織対策本部の蜜谷満作(江口洋介)だと気付くのでした。
警視庁ではカレン(松本若菜)は、拳銃が現場から発見された情報を捜査会議で警視庁の前で報告。
勝呂寺誠司が蜜谷管理官と間もなく逃亡中に接触したことに触れた、カレン。
「勝呂寺はなにをしにここに来たんですか?満谷管理官」
「それを調べるのがあんたらの仕事だろう」
そこで、彼とある場所で会うことにした、誠司。
「横浜テレビ」報道キャスター、倉内桔梗(中谷美紀)。
殺人事件ではなく、クリスマス特集を上から命じられますが、新人記者の立葵査子(福本莉子)と共に密かに事件の放送準備を練っていました。
誠司が大学時代の後輩であることを知った桔梗は、恩師を訪ね、大学を中退した人物、「天樹勇太」が住んでいたマンションの住所の情報を入手。
「確か3年の夏ぐらいだったかな。家庭の事情でとは言っていたが…」
「先生、今は天樹くんと連絡は?」
「もうとってないよ。ゼミ時代のデータがあるからちょっと待って」
老舗レストラン「葵亭」シェフで、査子の父、立葵時生(大沢たかお)は、店の命ともいえるデミグラスソースを失った状態でどうやってクリスマスディナーを行うか悩みます。
ソムリエの梅雨美(桜井ユキ)は、菊蔵のソースで良いと提案。
しかし、納得しない、立葵。
そこで、客のフリをして、菊蔵が作った料理を試食することに。
梅雨美と細野はその茶番に渋々、協力。
すると、アルバイトの細野一(井之脇海)が、デミグラスソースを使うメニューを客に頼ませなければいいのではないかと提案します。
ギャルソンの蛇の目菊蔵(栗原英雄)ならそれができるとのこと。
誠司はアネモネの2代目ボス、笛花ミズキ(中川大志)と共に診療所を訪れます。
「記憶が保管できなくなり、新しいことが思い出せる。でもその逆のパターンもあり、新しい事が記憶できず、過去のことが思い出せるパターンもあります。君はここに以前来たことがあります。それを覚えていない?」
「はい」
「ミズキくん彼がここへ来たことなど教えてくれる?」
「先生、誠司さんは記憶力がとても優れていて、この場所にたどり着くまでの細かなことを瞬時に記憶できるところがあります。」
誠司を知る医師は、彼の並外れた記憶力が健在なことを確認し、記憶を取り戻すには思い出になるだけ多く触れることだと助言。
その頃、査子は、クリスマス特集を通すことで受け入れることに。
「桔梗さんが変に意固地にならなくて良かった」と答える、ニュースデスクの黒谷(大水洋介)。
こっそり社内には内密で、桔梗と誠司の独占スクープをとろうとしている査子は曖昧な反応をしてみせるのでした。
その頃、誠司は初めて病院に来た時の断片的記憶を思い出していました。
「白いセーターと黒いパンツ、赤いチェックのシャツに黒いパンツ、茶色い靴で咳き込んだ患者がいた、医師が当時、綿棒24本を落下しました。」
医師は誠司の治療にそれを役立てます。
その頃、カレンは蜜谷管理官を怪しみ、それは誠司と行動を共にする、ミヅキも同じでした。
一方、桔梗は現在は更地になった天樹のマンションで過去に、自殺事件が起きたことを知るのでした。
「本木」という場所を特定。
亡くなったのは現役警察官、天樹悟。
「横浜テレビ」では、倉内が変な行動をしたら真っ先に自分に知らせるように黒種は、放送制作局長の折口(小手伸也)に伝えました。
しかし、口酸っぱく言っている傍ら、査子が桔梗からの着信に出てしまいました。
思わず「18年前の殺人事件?!」と口をすべらしてしまう、査子。
誠司とミズキはアジトへ。
誠司が暴れ出した男を止めるためにミズキを庇い、その時に誠司の肩には傷ができたことを笛花ミズキから聞いた、誠司。
「誠司さんは何も話さなくていいですから、行きましょう」
誠司は蜜谷と電話したことと何か関連性があるのかどうか疑問に思いながら、ミヅキの後をついていくのでした。
同じ頃、立葵は、菊蔵が店員の役で、デミグラスソースではなく、ビーフシチューにメニューを変更し、ワインと楽しむことを提案され、困惑。
「私はそれでもビーフシチューが食べたいんだ。君の態度は圧が強すぎる」
「失礼ですが、お客様、わたくしのどこが高圧的だと…!」
しかし、お互いに価値観がヒートアップし、立葵は店のフルボトルの赤ワインを割ってしまいました。
誠司は次の場所へ行き、「裏切り者は本当に榊原ですか?」と逆らえない別の組員、安斉に接触。
桔梗は「天樹勇太」が、誠司の本名ではないことを知りました。
「俺が警察に行ったのは、榊原がどこまでばらしているかを確かめたかった。操作会議室へ入った、そこのホワイトボードには今夜の取引の事は何も書いてない。」
「お前の言うことはどこまで信用できるか」
「安斉、座れ」とミズキ。
「新しい場所は追って伝える。安斉と俺達の本名など身元はばれていない」
ワインが壊れたことで菊蔵は、シェフとはいえ客の前で失礼なことをしたと反省。
「私はシェフとの約束を破ってしまいました。」
意味深なことを口にする、蛇の目菊蔵。
「横浜テレビ」では査子が桔梗の資料から、桔梗の仕事への熱意が書かれたメモを発見。
「自分の目で確かめ、現場へ赴き事件の裏側を知る。番組を見る視聴者になにかプレゼントすること。」
”プレゼント”という言葉に、亡き母が自分を生んでから息を引き取るまでに発した言葉と重なります。
ミズキは外国語で何者かに電話。
「俺はあまりよく思われていないようだ」
「そんなことありません、みんな疑心暗鬼になっているだけですよ」
その頃、安斉は自分たちと誠司、ミズキの取引が成立すれば、誠司が幹部になることが許せず、他の組員に八つ当たり。
ミズキはジャーナリストの八幡柚杏(中村アン)に不審感を抱き、彼女がなぜ蜜谷を探るのか疑問視。
「私こういう者です」自己紹介に名刺を見せる、柚杏。
「二度と誠司さんに近づくな」
「もし近づいたら?」と余裕綽々の柚杏。
「あんたを殺す」
ミズキは柚杏を脅して去って行きました。
桔梗は査子から送られてきたメールデータを見ながら、警察署の前で愛犬を探す、謎の白髪の男、真礼(佐藤浩市)に出くわします。
同じ報道記者の国枝茂雄(梶原善)が、真礼の愛犬が別の方向に行ったことを教えます。
真礼は警察に愛犬の捜索を頼むものの、なかなかうまくいきません。
「葵亭」では、菊蔵が立葵に感謝している過去を話しました。
菊蔵が別の店でのギャルソン時代に、客として娘、査子と共に来店した立葵。
査子が中学生当時に使ったフォークが、菊蔵が出したフォークと違いがあり、かっとなって口論してしまったのです。
マナーに関する食事の接客が不適切だったと反省する、菊蔵。
マナーについて口五月蠅く言うのはやめないとお客様に失礼だと省みました。
「菊蔵さん、あなたは今も重大なマナー違反をしています。それがなんだかわかりますか?」
誠司は、自分が逃亡する前の記憶を、密谷からの「逃げろ」という着信の合図から、少しずつ思い出そうとしていました。
天樹悟は、警察官で、刃物をもって暴れていた男に威嚇のために拳銃を向けた、男は抵抗を辞めずに発砲、男の胸にあたり、犯人は死亡。
正当防衛が認められたものの、3か月後に自死。
その息子が、天樹勇太…すなわち、誠司。
今度は拳銃で18年後、誠司が人を殺すことになったのでは?と推測する、桔梗。
レストラン「立葵」は、マナーの在り方について意見が分かれました。
「確かにデミがない場合、今は無理。みんなの今夜のディナーをどうにかしたいのは分かった。急いで、新しいメニューを試作しましょう。」
みんなの意見がまとまったにもかかわらず、食材が傷んでいました。
なんと、冷蔵庫の電源が最初から抜けていたのでした。
緊急食材加工会議と称し、食材の状況をどうしようか相談する、立葵。
店を警備することになった警察官、山田(今井英二)は近所に食材を分けてもらうことを提案します。
桔梗は現場を歩いている最中に、誠司を発見。
桔梗が戻らないことを現場が心配していることを伝えた査子ですが、電話が切られてしまいました。
「はぁはぁはぁ、天樹くん?天樹くんだよね?」
思わず声をかける、桔梗。
しかし、記憶がない誠司は桔梗が誰だかわからないので、訝し気に彼女を見つめるのでした。
ONEDY~聖夜のから騒ぎ~3話感想・みどころ
誠司は細かなことを映像のように記憶するカメラアイのような才能がありながら、事件当初のことを覚えていません。
しかし、誠司の父はかつて現役警察官だった、天樹悟。
大学時代に同じキャンプで、顔見知りだった、桔梗と誠司。
逃亡する前の誠司が善良な一般人だったことを想定づける真実に、今後も誠司の周囲から目が離せません。
査子は桔梗と共に誠司を追おうとしますが、このまま勝路寺誠司の周辺を彼女が追い続けることはこの先、デメリットというか、キケンな薫りが漂いますよ。
だって、誠司が今、取引中の安斉がとにかく怖すぎる。
彼のような裏社会のヤクザ組員たちと癒着が深い今の誠司と、誠司にかつて助けてもらった縁で行動を共にする笛花ミズキも本当に味方なのか分からないですよね。
そして、最も何をするか分からないのが、密谷管理官です。
警視庁に在籍しながらも、組織対策本部の立場を悪用して何かしているとしか思えません。
警察でありながら誠司に「逃げろ!山のふ頭へ行け」って真相が早く知りたくなりました。
レストラン葵亭では、デミグラスソースが作れない状況を克服するべく、菊蔵の反省も踏まえて新メニューを考えようとするものの、長年、店の冷蔵庫の電源が入っていなかったってシャレになりませんよね。
立葵は昔から菊蔵というか周囲に対して少しモラハラ的な態度だなと思いました。
菊蔵もかつては礼儀作法を重んじ、年も重ねているところもあり、頑固な部分はあるけれど、立葵の意固地さこそなんとかしないと、お客様の前で彼自身が時限爆弾を持っていそうな気がしました。
葵亭、新クリスマスメニューが間に合い、笑顔で客を迎えられますように。
また、誠司の件で、査子と桔梗がこれ以上、裏組織に見つかって、報復を受けないことを願う3話でした。