俺のスカート、どこ行った? 第2話
放送日:2019年4月
日本テレビ土曜ドラマ
第2話あらすじ
豪林館学園高校では学校の偏差値を上げるために補習期間に入ることになった。
補習期間は担任も付き合わされるが残業代は出ないことに、のぶお(古田新太)は不満だった。
ある日、のぶおはチアダンス部の顧問・戸塚(平岩紙)が産休に入るから顧問をやってほしいと頼まれる。
手当がもらえると知ったのぶおは引き受けることになった。
チア部は大会が迫っている為に朝練から夜遅くまで練習を重ねていた。
のぶおは「練習し過ぎよ。体ぶっ壊れるわ」と練習の中止を促すが部員は聞き入れずに自主練を始めた。
チア部員でのぶおのクラスの生徒・川崎(高橋ひかる)は東条(道枝駿佑)と幼馴染で、足を引きずっている様子の川崎を東条は心配していた。
とうとう川崎の足の痛みは悪化し大会に出れなくなってしまい、そのことが原因で練習をしばらく休むように命じられてしまう。
代わりにショーパブのステージを練習場所として貸したのぶおだったが、そんな様子を明智(永瀬廉)に写真を撮られてしまう。
その写真をばら撒こうとしている明智に東条は怒り、やめさせようとする。
大会に出られない川崎は大会当日には会場には来なかった。
大会終了後、のぶおは出産が早まった戸塚先生の入院している病院に部員を集めて「チアは誰かを応援するものだ」と戸塚先生を応援するように促す。
怪我で踊れない川崎はチア部をやめようと思っていたが、のぶおは「後悔は歳取るとどんどん膨らんでいくんだよ、後悔しない結論を出しな」とアドバイスをする。
こうして、のぶおの言葉に心動かされた川崎はと戸塚先生に向けて他の部員と一緒にエールを送るのだった。
先生達の個性が強い!
個性が強いのは主演の原田のぶおだけではなく、他の先生方もなかなか個性が強くてそれがまた面白いです。
面白いバイプレイヤーの方々ばかりで、大倉孝二さんのキャラは最高でした。
いつもクセのあるインパクトの強い役どころを演じられることが多く、今回もそのキャラクターは健在です。
荒川良々さん演じる古賀先生とじろうさん演じる広田先生の謎のカバディ勝負も意味がわからなすぎて面白かったです。
生徒達もツッコむことなく真面目に参加している感じが、またシュールで良かったです。
里見先生のようなキレイな人が先生という設定も謎ですが、毒舌キャラなのはギャップがあって良いと思います。
「見る人の命をそぎ落としそうなフォルムですね」は、なかなか面白いツッコミでした。
長井先生はただ厳しい先生かと思いましたが、のぶお先生を何気に受け入れてくれているところに好感が持てます。
今回、ドラマの話の中心となる川崎結衣と東条正義が幼馴染のような設定でマンションの部屋が隣同士というところは結構憧れる設定じゃないでしょうか。
東条の方が片思いなのかな?という印象ですが、ドラマの中でこの2人の恋の行方も描いていってくれたらいいなと期待しています。
違和感は当たる
のぶおがチア部の顧問になって、最初の練習に参加した時に川崎が足を痛がった表情をしたところで、のぶおは既に気づいていたんだと思います。
チア部の顧問・戸塚先生に会った時にも指輪がないことに気付いた素ぶりをしましたが、その話には触れませんでした。
川崎が怪我をしたことを、わざわざ小塚先生に報告するとか責めるようなことも言いませんでした。
ドラマの最初に言っていた「学校じゃ教えてくれない大切なこと」って、こういうことなんじゃないかと思います。
結構のぶお先生の言うことって正論で、心に響くことばかりです。
やった後悔もやらない後悔もどんどん膨らんでいってしまう、誰かに産んじゃえばしぼんで楽になるってとても良い言葉でした。
そんな名言の後に口調を変えて喋って、看護師さんに「静かにお願いします」っていう注意を受けるところは、大爆笑させてもらいました。
現代版の学園ドラマっぽい
練習はダメだけど特訓をする、とかほんと屁理屈です。
でも、顧問も面倒だと言いながらちゃんと生徒と向き合っているし、自分の立場とか世間体とかを気にせずに生徒の気持ちに寄り添っているところが素敵です。
今まで大ヒットしたGTOやごくせんのような一風変わった教師が生徒との絆を深めていくという内容では、「俺のスカート、どこ行った?」は現代版のGTOやごくせんのような印象を感じました。
先生がゲイで女装家というのも、偏見や見た目で判断してしまうってことをなくそうとしているという意味合いなのかなと思いました。
明智の生意気さにはどんどんイライラさせられますが、ある意味演技が上手ってことなのでしょう。
東条の恋は応援してあげたいですし、明智が部活を頑張っている奴を邪魔しようとしてしまうのもサッカーを辞めた理由と関係があるのでしょうか?
ただ飽きたとかの理由で辞めたわけではなさそうなので、怪我が原因でなければ家庭の事情かなと予想しています。
なかなか深い!青春そのもの
怪我をして部活を辞めようと思ってしまったけど、辞めずに頑張ろうと思えたって学園ドラマではあるあるな展開でした。
でも、その時の台詞「怪我は大人になったら治るけど、後悔はどんどん膨らんでいく」「続けるか辞めるかは本当の気持ちと向き合って後悔しない結論を出しな」というのが、深いなと思いました。
部活動を頑張る、同じクラスの子が好きとか青春だなって観ていて懐かしさを感じました。
最後ののぶおが飛び入りして、みんなで踊ってのぶおのヅラが毎回外れるというのも結構ツボでした。
次週は光岡が学校に来ていない理由や明智のサッカーを辞めた理由が明らかになるのでしょうか、楽しみにしています。