ペンディングトレイン~8時23分、明日君と~3話あらすじネタバレ
直哉(山田裕貴)、白浜(赤楚衛二)、紗枝(上白石萌歌)、立花(大西礼芳)、加藤(井之脇海)が水源地を発見。
弟のことを思いながら物思いにふけっていると、直哉が大切にしている美容師の道具の中から田中(杉本哲太)がハサミを持ち去るトラブルが発生。
思わず、田中を殴りつけた直哉。
「帽子を被った怪しい男を見たんだよ!」
護身用に持っていたことを伝えるものの、またしても気性の激しく、変わり者の直哉とは衝突が絶えません。
おまけにバッグを紛失されたことに怒りを覚える、直哉。
食料調達の為に動き出すものの、佳代子(松雪泰子)は生きる希望を失いかけていました。
「他に人がいるんですか?誰か助けてください!誰か―!」
パニックを起こす佳代子をフォローする、白浜。
突如、大雨が降り、水不足のみんなは大喜び。
田中は白浜らと同じ電車には乗らず、森の中の一角で暮らすと意固地に。
白浜は紗枝と直哉に状況を伝えました。
「お前、どこまで甘いんだよ!やばい奴には出て行ってもらう…それが当然」
「そうやって人をジャッジしたらもっとトラブルになる」
「だから許せって?あれは俺にとって…!」
感情的になりやすい直哉ですが、白浜にペットボトルの水を渡して、また単独行動へ。
その頃、小学6年生の一人娘、ゆらのことを思い出し、なんとか家に帰りたいと願う、佳代子。
ゆらは年相応の反抗的ですが、仕事で多忙な母に寂しさを感じていたのでした。
ゆらや夫、茂道(坪倉由幸)を思い出して泣く佳代子に寄り添う高齢女性の乗客。
食料がつきて、ストレスがマックスのみんな。
そこで、乗客達に、自力で食べ物を探すように促す、直哉。
「自分の食べ物ぐらい自分で探せよ。あんたらも!観光客じゃないんだぞ?自力で動かない限り、死んじゃうぞ。動けよ…働け!」
ここで、直哉がとてもサバイバル生活に長けていて、自力でなんでも行動を起こそうとする背景が…。
彼は離婚した父親から暴力を受けており、弟を守りながら生きてきました。
弟の達哉(池田優斗)を連れて父親の元を離れ、念願の美容師になったのです。
それでも達哉はぐれてしまい、彼の為に一生懸命してきたことの努力が水の泡に。
直哉はなお、唯一の家族、達哉を心配し続けていました。
白浜、紗枝、玲奈(古川琴音)、江口(日向亘)、心春(片岡凛)、加藤(井之脇海)、米澤(藤原丈一郎)、立花(大西礼芳)らは食料になるものを探しました。
しかし、紗枝は玲奈が食べて美味しいと言っていたブルーベリーを食べて、食中毒を起こしました。
そこで、消防隊の白浜が、紗枝に水を飲ませ、体勢を変えて応急処置を施しました。
みんなで竹を割って、少しずつ協調性が生まれる一同。
加藤と米澤、運転手の小森(村田秀亮)も、赤石周吾(宮崎秋人)と協力し合います。
「萱島さんがみんなにはっぱかけてくれたおかげだよ。ありがとう」
「言わなきゃやらない奴もいるってことだよ」
「大事なバッグ探すよ。手紙の事情なんでか分からないけどさ」
「俺の弟に向けたものなんだ。彼奴、一生懸命育てたのにぐれやがって」
その夜。
みんなで竹を割って作ったコップでスープを手作りして飲みました。
しかし、スープの中に入っていた果物が、紗枝が食中毒になった原因だと察知した、萱島。
加藤はみんなのスープに入っている果物は紗枝が食あたりしたものとは違うと伝え、安堵する一同。
ここで、直哉が田中がみんなのスープの中にわざと、紗枝が腹痛と意識障害を起こす果物を入れたのではないかと疑ります。
「なんでそんなに人を疑るんだよ。田中さんだってみんなの中に入りたかっただけかもしれないじゃないか。それに、果物だって食べれると思って間違えて入れたのかもしれない」
「彼奴が今まで何をしてきた?見ればわかるだろ!確かにあんたは正しいよ。でも正義が人を救えるか?あと3ヶ月?何日この状況が持つかわからないんだぞ!俺達を殺そうとしたかもしれないだぞ」
「冷静になれない奴は来るな!俺が田中さんを探してくる。俺はみんなを守りたい。俺が戻ってくるまで待っていろ!」
その夜、佳代子はますます生きる気力を失います。
「もしあの日、この電車に乗っていなかったら…ここで頑張る理由、何の希望もないのに」
佳代子の言葉に、もし自分がこの電車に乗っていなかったらどうしていたかを口々に言い合いました。
立花は37歳にもなるから婚活をしてお見合い相手と会うはずだった、加藤は家を買ってからプロポーズをしたらふられてしまったこと、高齢者女性、喜代子は去年心臓の手術をし、生きている喜びを実感したことを話ました。
「頑張れる理由はそれだけよ…心臓が動いているから」
その言葉に、佳代子は少しみんなで作った小さな料理を食べ始めました。
乗客の一人が持っていたお菓子を車内で分け合う一同。
その頃、田中を探しに出て遭難した白浜。
紗枝は萱島に声を掛けます。
「白浜さんにはみんなを守る正義があり、萱島には現実的でしっかり者なところがある。白浜さんと萱島さんはお互いに協力できるはずです。」
翌日。
紗枝は白浜を探しに出かけます。
「またみんなに迷惑かけるだけだよ」
それでも、紗枝は振り切って探しに行こうとしますが、白浜が戻ってきました。
足を負傷しますが、何とか萱島のバッグを取り戻しました。
「良かった。そのバッグが萱島さんにとってどれだけ大切かわかっていたから」
「知ったような口利くなよ。そうやって人の事情も知らないで良い人アピールして気持ち良いか…人の事、全部わかったみたいに言うなよ」
「やめなよ、萱島さん」と、紗枝。
「そうかもしれないな…けど、この車両に乗っているどんな人にも良いところは必ずある。俺は弱いからそう思わないと踏ん張れない」
「弟の達哉に対してさ、ふざけんなよ…育ててきてやったのにぐれやがってって思う。会ったら縁を切ってやりたい…」
「萱島さん、今は弟さんのことだけじゃなくて自分自身のことを大切にしてほしい」
白浜の優しさに触れた萱島。
「弟に会いたい。」
翌日、白浜のおかげで、相変わらずのひねくれものですが、高校生の江口和真のセンスの良さに彼の頭を撫でるなど、弟と重ねる優しさを見せた、萱島。
その頃、白浜たちが乗ったまま未来へ飛ばされた車両の線路では、オーロラの光と共に石が輝いていました。
達哉は中華料理屋で昼食をとり、かつて兄の直哉がラーメンを食べやすいようにしてくれたことを思い出して泣いていました。
翌朝、サバイバル生活を続ける一同。
途中で、加藤(井之脇海)が何者かに腹部を刺されて倒れてしまいました。
警視庁では、ペンディングトレインに乗った一同の中に、帽子を目深に被った怪しい男の姿を捉えていました。
ペンディングトレイン~8時23分、明日君と~3話感想・みどころ
直哉がどうしてあんなに周囲に攻撃的で、挑発し、人に厳しい態度をとる理由が明るみになった本日3話。
父親からの暴力から年の離れた弟、達哉をずっと守ってきたから。
激しい暴力を振るうような家族なら猶更、逃げることで生き延びる道を選んだ直哉が逞しい。
口の悪さと白浜のように本当に優しい人のことを信用できないのは無理もないですよね。
達哉に関して、一生懸命、守って育ててきたのにぐれた、ふざけるなと言いたくもなる。
でも、達哉と直哉はそれぞれ心がすれ違っていて、話し合えば分かり合うことができるんじゃないかと思いました。
乗客のなかで、佳代子が家族の事を思い不安定になっていたけど、高齢女性の喜代子の言葉が彼女だけでなく、他の乗客達も救ったのは明らかでしたね。
「心臓が動いているからこそよ、頑張れる理由はそれだけ。」
確かにペンディングトレインの乗客たちの状況ということだけじゃなく、人の生命力、過酷な状況や人生を生きようとするのは、心臓が動いているからこそですよね。
喜代子の言葉は全視聴者の心にアツく刺さったのではないでしょうか。
白浜が何も事情を知らずとも、直哉の大切にしている美容師の道具を取り返してきたことに対して、萱島は悪態をつくけど、根は誰よりも人を思って行動しようとしているのが伝わりました。
「俺は弱いからこそ、この乗客の中には良いところがある人もいるって思わないと踏ん張れないんだ。」という白浜の言葉も奥深さがありましたね。
白浜自身が職場の先輩を火災で、一生残る大怪我を追わせてしまったからこそ、今度こそ自分の力で人を助けたい思いが強いのでしょう。
萱島からすれば「良い人アピールをして人の状況も知らない」という視点も少し頷けます。
白浜の優しさと人を思う行動力、直哉の人への厳しさとサバイバル能力が連携して今後、みんなの役に立っていくことを期待します。
最後に、何者かに刺された加藤と、ペンディングトレインに乗り合わせた怪しいキャップを被った男の存在に胸がざわつく3話でした。