ペンディングトレイン~8時23分、明日、君と~4話あらすじネタバレ
直哉(山田裕貴)、白浜(赤楚衛二)、紗枝(上白石萌歌)が何者かによって刃物で刺される緊急事態が発生。
犯人と思われるキャップを被った男は、すぐさま現場から逃走。
加藤を2人がかりで運ぶ直哉と白浜。
佳代子(松雪泰子)は弱音を吐いていましたが、少し気を持ち直しました。
「泣き言なんか言ってられない…ここを守らないと…!」
ふと、喜代子は裁縫道具で縫合を白浜に求めますが、白浜は消防隊として応急処置しかしたことがないとのこと。
「もし何かあったら責任が…」
戸惑う加藤。
「責任?より動くしかない。俺がやる。」
しかし、加藤の腹部を裁縫道具で施術する、直哉。
酷い痛さに絶叫する加藤に胸を痛める乗客達。
ふと、子供の頃から周りと馴染めなかった少年期を思い出しました。
植物遺伝子の研究をしていながら大学に通うものの、恋人と別れる羽目に。
とりあえず加藤の縫合を終わらせた、直哉。
加藤の命を救うため、乗客の持ち物から傷口の処置に使えそうなものを集めます。
抗菌殺菌作用のあるドクダミ、アオキなどを集める米澤(藤原丈一郎)、立花弘子(大西礼芳)、紗枝ら。
加藤が残したメモを元に薬草を調達する、米澤(藤原丈一郎)。
加藤はもし、ペンディングトレインに乗っていなかったら、少年期に孤立していた自分を気分転換に連れて行ってくれた花畑に行くはずでした。
玲奈(古川琴音)、立花(大西礼芳)、小森(村田秀亮)、明石(宮崎秋人)、佳代子(松雪泰子)、医師志望の和真(日向亘)も加わり、懸命な処置が続きます。
直哉は森の中を歩いていて、光る石を見つけます。
加藤は意識が薄れていき、電車の中で両親と祖父、兄が夢に出てきました。
熱が続いていた彼はその夢を見たことで意識回復。
白浜や米澤ら乗客たちは加藤が無事、息を吹き返したことを涙して喜びました。
加藤の植物ノートが役に立ったことをお礼を言う、凜や乗客達。
加藤は天国にいる祖父の夢を見て、「おじいちゃん、僕…友達できたよ」と報告。
ずっと孤独だった加藤はようやく信じあえる仲間を見つけたのでした。
しかし、そんななか、白浜はかつて火災現場で先輩隊員の高倉康太(前田公輝)の事を助けられなかった過去が蘇りました。
「泣くなよ…俺の代わりに命を助けるんだ。」
白浜は高倉を火災現場で彼の一生に残る怪我を負わせてしまった事から、直哉と加藤を助けるにあたって、優柔不断が起きていたのでした。
ふと、葛藤していた白浜に対して、田中にその心を見透かされました。
「どうしよう、みんなの前で昔の事を思い出してまごまごしちゃった・・・そんなところか?」
「みんなのところには戻らないんですか?」
「僕はサバイバル生活に慣れています。警備員をしていたので。」
警備員をしていた田中を車内に引き連れ、乗客みんなにこれからどうしたらいいか教えてもらうことに。
「何か変なことがあったら些細なことでも注意する。いつもと違う変なところを見つけるんだ。たとえば、干してあるものがない…あるいは、普段使っている物がない。いつもと違う変なところを見つけてみんなで報告し合う。仕掛けを作ろう。あとは括り罠を仕掛けるのもいいだろう。俺は実家にぬか床があったんだ。」
荒れっぷりとは違い、的確に防犯対策を教える、田中。
括り罠をつくると、米澤はわざと直哉に罠がちゃんとできたか聞いて、彼を括り罠に引っかけました。
ふざけ合う米澤と萱島。
加藤の怪我の件で、萱島直哉が年下の乗客の和真や(日向亘)や、米澤(藤原丈一郎)に弟のように接する面を見守る、佳代子と弘子。
「萱島さんの事誤解していたみたいね…案外、良いお兄ちゃんみたいなところあるのね」
「加藤さんの怪我の時も率先して役に立とうとしてくれたしね」
その頃、玲奈は車内でネイルをして少しでも自分の気分を上げようとしていました。
「もっと役に立ちたい…そうじゃないと俺は…」
火起こしをする白浜はみんなの役に立たなくてはと焦り、彼を見守る紗枝と直哉。
ふと少しの間、みんなの元をはぐれた直哉は、玲奈に髪を切ってほしいと言われました。
美容師の彼は玲奈だけではなく、佳代子の髪も切りました。
そんな彼を怪我の療養をしながら見守る、加藤。
萱島のヘアカットは好評で、紗枝も頼みます。
紗枝も髪を切ってもらうことに。
その頃、火起こしを成功させて何とかみんなの役に立とうと必死の白浜。
そんな彼を心配する直哉と紗枝。
「白浜さん言っていましたよね…もっとみんなの役に立ちたいって。前に消防士の先輩を助けられなかったって聞いたことあるしな…加藤さんの件があって人一倍頑張ろうとしているのかな…」と、紗枝。
「立っているじゃん、彼奴…責任一人で背負いすぎなんだよな。」と、直哉。
「そんなに頑張らなくていいって畑野さんが白浜さんに教えてあげればいいんじゃないかな。はい、できました。」
「できたらこのお礼は必ず。」
「じゃあ水当番俺の代わりに30回。」
「萱島さん、良い美容師さんですね…」
火起こしを続ける白浜はなかなかできないもどかしさに自己嫌悪。
「どうですか?調子は?」と白浜に声をかける紗枝。
ふと、心春(片岡凛)を森の中で探す、和真。
ふとその道中で、迷い込んだ小学生の少年が!さらに、加藤を刺した男も。
男の子は怯えて必死に逃げ続けます。
川の方向へ走る男の子は叫びます。
「お母さん呼んでくるからここで待っていて!僕の所へ来ないで!」
「わかった、必ず戻ってきて!」
白浜と紗枝は男の子を信じます。
ようやく、火を起こせそうな時、白浜は諦めずに続けます。
「あの日、あの電車に乗った日…先輩のところへ行くところだったんですよね?なにがあったんですか?」
紗枝は白浜の過去を尋ねます。
その先輩、高倉康太(前田公輝)、萱島の美容院のオーナー、すみれ(山口紗弥加)、萱島直哉の弟、達哉(池田優斗)、佳代子の夫(坪倉由幸)らは、刑事の永田(濱津隆之)と村木一太(白石凖也)に怒鳴り散らします。
大切な存在の安否を心配する彼らの不安と緊張は限界に。
白浜は高倉を助けられなかったことを後悔し、未だにトラウマが。
「俺は立派でも何でもない…真っ直ぐでもない、やめてくれよそういうの。あの日、俺は現場でミスを…。」
火災現場で水を掛けるのを失敗した白浜は、高倉を含めた先輩消防士に迷惑を掛けてしまいました。
さらに、白浜が救助へ向かおうとした時、庇う高倉を巻き込んでしまいました。
そして、高倉は半身不随の車いす生活を送っています。
「俺はそんなに良い奴じゃないんだ…。高倉さんが入院したことを良い事に、自分のしたことから逃げていた。」
同じ頃、高倉は永田達に、自分の事故の件でトラウマを残してしまったことを後悔していました。
「彼奴に今ならあの事故のことから前に進んでほしいって言えるのに‥‥事故の時、俺は報告をきちんとしなかった。白浜さんのことを責めようと思ったこともあった。本当に白浜さんは乗車していたのかもう一度確かめてもらえませんか?お願いします。」
そして、森林では紗枝が火を起こすことでケガをした白浜の手にバンドエイドを貼り、彼をフォロー。
「みんなそうです…私もいい大人なのに生徒に無視されてしょげたこともありました。みんな立派じゃないですよ。もう過ぎた事です、今を大事にしましょう。過去を変えられないけど今ここで火をつけることはできる、未来を信じましょう。」
「俺、やらないよ…手を怪我したら髪切れないし。でもお前はお前にできることをする、俺は俺にやれることをする。一人で背負い込むな…そうやってやっていくんだよ。」と、直哉。
ようやく火がついて、直哉、白浜、紗枝は喜びを分かち合います。
少年がやっと3人を呼びに行きます。
「ウソだろ…」
「なんですか?ここ」
「おい…あれ!」
なんと、少年は、白浜たちと同じようにペンディングトレインの6号車の乗客の一人。
「初めまして5号車の皆さん!」
若い男(ウエンツ瑛士)、と、この6号車のリーダーの男(萩原聖人)を中心にしていて、怪しい新興宗教のような不気味な雰囲気を漂わせていました。
しかも、そこには加藤を刺した金髪の男(西垣匠)もいました。
突然の自分達と同じ状況の集団に困惑する、白浜、紗枝、直哉は6号車の面々と協力していくことに。
ペンディングトレイン8時23分、明日君と4話感想・みどころ
加藤が刺されて大怪我をし、激痛のなか、萱島が白浜に選択肢を迫るところは彼と少し協力して今を乗り切ろうとする良い兆しの表われでしたね。
まさか、素人の彼が加藤の応急処置の為に、喜代子がくれた裁縫道具で彼の腹部を縫うのはとても至難で、つらい場面でした。
加藤の絶叫が胸が痛みました。
けれど、思い立ったらうじうじしないで実行する直哉のおかげで、加藤が一命を取り留めて本当に良かったですね。
紗枝や佳代子、玲奈の髪を切る時、本当に優しい表情を浮かべ、美容師としても、人の役に立ちたいという直哉の内面性が表れていて素敵でした。
厳しい口調でみんなにはっぱをかけて自立を促すことが多い直哉の本当の一面に触れた気がします。
本日のエピソードは加藤の過去にもフォーカスを当てていました。
子供の頃から友達ができにくく、人と馴染めず、植物を愛することで周りと距離を置かざるをえなかった加藤の過去。
私自身も加藤のように友達ができにくい面があり、彼の幼少期のつらさは分かります。
意識朦朧とするなか、加藤がペンディングトレインで見た家族…。
そして、白浜を含めた乗客達に出会えたことで、ようやく仲間と繋がる事が出来たことを亡き祖父に夢の中で報告した加藤に涙が止まりませんでした。
白浜がかつて、先輩消防士の高倉に対しての贖罪の気持ちを未だに持ち続けている葛藤。
普段、怒ることがない白浜が紗枝に対しても、声を荒げてしまった瞬間、高倉との一件が彼の時間を未だに止めていると感じました。
火を起こせないことや、誰よりもみんなの役に立ちたいという焦りと苛立ちが伝わりました。
高倉は白浜にあの事故のことから前に進んでほしいと思いやっていた面がすれ違っていて切なかったです。
「一人で背負い込むな」という内に秘めた優しさを持つ萱島のおかげで一歩前進しようとする白浜の表情の変化が印象に残りました。
紗枝と直哉と共に、謎の少年に呼ばれて辿り着いたのは、白浜たち5号車と同じく、6号車の面々。
白浜たちとは違い、どこか異様な空気を漂わせていて、親し気に挨拶をした6号車のリーダーを演じる萩原聖人さんが怖すぎました。
最初は協力的ですが何を考えているか分からない不気味さがありますよね。
そして、加藤を刺した金髪の男には、「ドラゴン桜2」で坊主頭のヤンキー役だった西垣匠さん。
なぜ、加藤を唐突に刺したのか…今回その謎に包まれた金髪の男の正体も気になる4話でした。