PICU6話あらすじネタバレ
朝、朝食の煮物を食べなかった母、南(大竹しのぶ)を気にかけ、志子田は出勤。
淳之介は無事、退院。
「しこちゃんせんせい」こと、志子田武四郎(吉沢亮)は、先輩医師の綿貫りさ(木村文乃)とともに、急性リンパ性白血病で丘珠病院のPICUに入院中の立花日菜(小吹奈合緒)の回診をおこないます。
ずっと意識がない状態が続いていた、小松圭吾(柊木陽太)もようやく目覚めました。
PICUの科長、植野元(安田顕)からカンファレンスを仕切るように指示された武四郎。
麻酔科医の今成良平(甲本雅裕)や、小児科医の浮田彰(正名僕蔵)、救命医の東上宗助(中尾明慶)らと共に、敬語くんの今後の治療方針を検討。
拡張型心筋症で、心不全の憎悪を何度も経験した圭吾。
治療には心臓移植手術が必要でした。
しかし、心臓移植を彼は希望しておらず、移植待機登録すらしていません。
一度、心臓を停止させて別の心臓を入れ替えるなんて、12歳の圭吾には酷な手術だと理解できるので、彼の不安を汲み取る一同。
心が病気により、どんどん弱気になっているからです。
まだ12歳の彼は、思春期ということもあり、志子田や母親、真美子、他の医師らにも反発します。
「どうせ死ぬんだから僕の事ほっといてよ」
圭吾は当初は心臓移植に前向きだったものの、目が覚めるまでに内向的に。
その日の夕方、元気になって退院した、悠太(高杉真宙)を家にしばらく泊めることになった、武四郎。
母、南や桃子(生田絵梨花)らと食卓を賑やかに囲みました。
悠太は自殺未遂をする前、元勤務先の病院で看護師から「助けられなくてごめん」と新パオしたことがあったと話します。
悠太が転職をするまで心をサポートするとともに、悠太に対し、南(大竹しのぶ)が体調が悪い事を気に掛けるよう、告げました。
圭吾は、容態が急変し、処置をしてもらったにもかかわらず、精神的にかなりパニックになっていました。
「死んだほうが楽だった。なんで僕を助けたの?」医療機器を引きちぎろうとしました。
思わず、医師としても大人としても、圭吾を注意しようとする綿貫を制止する、志子田。
隣の部屋の日菜も圭吾を心配します。
そんな折、彼の幼馴染で、唯一の友達の少女、藤原由里(稲垣来泉)。
休みを利用して圭吾のお見舞いに来ていたのです。
優里は圭吾に友達以上の気持ちを持っていて、2年前に、圭吾の病気をきっかけに会えずじまいになっていました。
「子供は会っちゃダメ」という大人の言いつけを守ってきた、優里。
志子田は病院には様々な病気と闘う子が沢山いるから、免疫力が下がっている、病気でない子供達が接触することで、さらなる免疫低下を予防していると教える、志子田。
植野と志子田は、優里が帰った後、圭吾がとても不安定だからこそ、彼に適切な気持ちを汲んで寄り添うことを話し合いました。
母、真美子は優里が持ってきてくれた寄せ書きと修学旅行のお守りをあげますが、病気で何もできない圭吾はさらに、それが癪に触りました。
圭吾はサッカーや釣りがしたい、移植手術に恐怖を感じていて、寄せ書きをめちゃくちゃにしてしまいました。
その夜、日菜から手術を控えた子供の気持ちを知った、志子田。
圭吾に寄り添いながら、彼の本心を静かに聞きます。
「手術を終わって目が覚めるか心配だ、自分が生きているのかが怖い。だから死んだ方が楽だって思う」
「体もだるいし、俺ばかりみんなと違って楽しいことできないのが悔しい。」
「でも圭吾君は移植の意味わかるよね」
「子供が死を待つのは嫌だ。僕よりも大変な子が移植の対象になる。まるで早く子供が死にますようにってお願いするみたいでその子が可哀そうだ。」
帰宅し、南にそのことを話す、志子田。
「その子は子供の命が重いってちゃんとわかっているんだよ。自分よりも他の子を思いやれる子なんだね。今の子は、あんたより精神的な年齢が高いんだよね。」
志子田は間もなく、圭吾の容態が悪化した連絡を受け、慌てて病院へ。
圭吾はかなり苦しそうで、悶えて暴れています。
原因は、心不全の増悪。
圭吾の両親は、このまま眠らせて逝ってしまうことを不安視します。
植野は、その可能性も決して否定できないと苦し紛れに精一杯、答えました。
その後、優里がまた来ました。
優里は寄せ書きを圭吾が破った日にも来ていましたが、それでも彼を信じて見舞いに来ていたのです。
「悪い人もたくさん世の中に入るのに…なんで圭吾なの?圭吾、前に言っていたんだ。俺はお金持ちになりたいとか空を飛びたいんじゃない、普通に生活したいって。どうしてそれが許されないのかな先生、それぐらいいいじゃんね」
優里の圭吾を思う純粋な気持ちを悟り、案を考える、志子田。
そこで、志子田は帰宅後、圭吾に時間が残されていないことを悟り、南にバスガイドを頼みました。
圭吾の容態は非常にハイリスクがあり、外に出なくても3時間が限界、容体の急変もありうる、だけど、普通の生活を送りたいのだと訴えました。
圭吾が移植を拒否した理由は、自分が移植手術を受けることで他の子が死ぬのが嫌だという根本的な優しさだと説明。
この大きなかけに悠太も協力し、疑似就学旅行を計画する、志子田。
志子田はバス移動にて、送迎バスの停留所へ。
ふと、圭吾は他の子供達と同じように、バス停で話す自分を想像して心がギュッとなりました。
実際は札幌の景色を東京に見立てて、解説する、桃子。
圭吾はふてくされながらも、母と父がかつて東京タワーの前で、手を繋いだ話を聞き、優里と学校で手を繋いだ過去や、教室で過ごしたことを思い出しました。
そして、志子田から差し出された、弁当を少し食べます。
圭吾が到着で見た景色は、クラスメイト達と優里が、圭吾を応援する姿でした。
圭吾はこの時、目にいっぱい涙を潤ませ、ようやく微笑みました。
「圭吾~!絶対だからね!元気になって東京タワーへ登ろう!中学になったら一緒に部活は入ろう!高校になったら一緒にバイトしよう!大学になったら一緒の大学へ行こう!」
「優里、大好き!」
「私も大好き!」
圭吾に精一杯大声で呼びかける優里。
圭吾は優里やクラスメイトの優しさから、生きる事にようやく前向きな気持ちが生まれました。
「心臓手術を受け、優里と同じ大学へ行きたい、結婚したい、先生みたいなかっこいい大人になりたい」
その後、志子田は綿貫が子を赤ん坊のうちに病院で亡くし、病院側と裁判になった件で、精神的な手の震えを悟り、気遣います。
綿貫にもその優しさは届いていました。
その夜、桃子は志子田に彼の母、南の病気を伝えようとしますが、南から子を思う気持ちを汲み取り、言えずにいます。
実は、桃子は今日、バスガイドの現場で、南が腰の激痛を訴えていることを知り、大きな病気だと悟っていました。
帰宅後、志子田はさすがに桃子の様子から異変を感じ、南に問いかけますが、彼女は我が子に心配をかけまいと頑なにこたえようとしませんでした。
PICU6話感想・みどころ
志子田にも、周りにも、反抗的な態度をとった圭吾。
心臓移植をすることで自分の命が繋げても他の子供が死ぬのを待つことになる、犠牲になることに心を痛めていた根本的な優しさを持つ子でしたね。
重度の心筋症で、もだえ苦しむほど強い痛みと闘う彼が、自分の死を望む原因は、どこかの誰かを思うが故の葛藤。
他の子供と同じように、バス停で友達と笑うことや、優里と手を繋いでドキッとした事など、普通の生活がしたいと望む、圭吾の本音は、今、この時間にも闘病している子供達が持つ気持ちや希望と同じように思えました。
圭吾と優里の心が通じ合い、クラスメイト達も圭吾のことが大好きな事が伝わる、疑似就学旅行最後の到着地点。
優里が圭吾の事が本当に大好きで、友達としても、両想いの相手としても、「すき」という純情が切ないくらい可愛かったです。
圭吾がようやく、生きる事を考え、優里や友達と繋がりたい、遊びにも行きたいと、小さな希望を少しずつ志子田に口にした場面に心温まりました。
一方で、志子田の母、南はもう恐らく…癌でしょうね。
すい臓がんの本を前回のエピソードにて、図書館で読んでいた時点で、においますね。
さらに、言わなきゃずっと息子である、志子田が後悔するだろうに、自分の事で心配を掛けまいと、桃子にすら、病気の事を志子田に言わないでほしいと訴えた、南。
なんで・・・なんで・・・言わないまま、別れることはどれだけつらいか、それを後々聞かされた志子田の気持ちは?
南の頑なに自身の病気を我が子に隠す姿勢に、ちょっと重なることがありました。
次週は、南が息子の志子田に真実を告げますが、彼女の真相を知った時、志子田に何ができるのか?できることはむしろあるのかとても気になる6話でした。