ラジエーションハウス2

ラジエーションハウスⅡ特別編 裕乃の成長物語とラジエーションハウスの在り方

ラジエーションハウスⅡ特別編あらすじネタバレ

ある日、いつものように仕事に追われていたラジハメンバーの元に、小野寺(遠藤憲一)の息子、大樹(田中奏生)がやって来ました。

小野寺は休みで、この日ラジエーションハウスにいた裕乃、黒羽たまき(山口紗弥加)、悠木(矢野聖人)、軒下(濱野謙太)らは、離婚届けを出すのかと思うかと大慌て。

大樹は冬期講習の振込用紙を取り出すと、「必ず振り込むよう父に伝えてください」と裕乃(広瀬アリス)に頼んで去っていきました。

もうすぐ受験だという大樹は、ふいに「皆さんはどうして放射線技師になったんですか?」と裕乃や黒羽たまき(山口紗弥加)らに聞きます。

大樹は「あ、やっぱり何でもないです、今の話は忘れて下さい」と取り消します。

そんな大樹の様子を彼が父親の背中に憧れて、同じ職業を目指そうとしていると思ったラジハメンバーは、帰ろうとしている彼を呼び止め、技師の仕事を見学しないかと提案。

裕乃はその場の空気を壊すわけにいかず、自分にまかせてほしいと宣言。

大樹の前で働く大人としてかっこいい姿を見せようとやる気になる裕乃たち。

さっそく、姫野葵(オカダカズチカ)という女性のような名前の男性患者を担当。

彼は乳がんの疑いを調べるため、マンモグラフィ検査を受けに来たのでした。

結果、乳がんではないことが判明したものの、治療を今後も続けることに。

大輝は放射線技師は治療を行えず、後は医師に任せることがあるのではと裕乃に追求。

ここで裕乃は、ラジエーションハウスのメンバ―達が経験した過去に出会った患者とのエピソードを一つずつ話します。

まず、てんかんの病気を持つ走太の病気の発見を裕乃自身が苦労していたことを伝えました。

難病でアスリート一家に育ち、世間体を気にし、スポーツを優先する父親から、本当に必要な治療を受けさせてもらえなかった走太。

しかし、走太はラジエーションハウスの技術で、再び走れるようになるまで長い闘病生活と向き合うことに。

次に、軒下がマッチングアプリで見つけた女性、すみれ(堀田真由)の顔の識別についての病気を追求し、彼女を傷つけないように治療を進め、画像を撮影した軒下の努力を話しました。

悠木は患者との雑談や余計なコミュニケーションは無駄だと思っていたけれど、病気で倒れてから、偶然、隣室になった末期がん患者の陽一(戸田純貴)との出会いと彼の死をきっかけに、患者と医療従事者のコミュニケーションは人の心を軽くし、生きる原動力になることを知ったのでした。

ふと、黒羽たまき(山口紗弥加)はクレーマーをつける患者、相原を担当。

相原に対し、「白衣の天使もいるけど、青い魔女もいる」と一喝。

そんな黒羽の様子を見ていた大樹は嫌がる患者も担当しなくてはならない黒羽の対応に疑問を抱きました。

夫、誠司(忍成修吾)の決めつけで、自分の本当の病気に不安を抱えていた女性、堀田成美(臼田あさ美)を担当。

たまきの根気強さやラジハメンバーによって、腸内検査を受け、大病していないことがわかった経験もありました。

裕乃はふと、ホームレスの相原の膝が異常に紫に腫れあがっていることに気付き、もう一度、検査をしっかりすることを伝えて呼び止めるのでした。

相原は寝床を確保するために嘘の腹痛を訴えてすまなかったと裕乃に言いますが、彼女の発見により、治療を受けられることになりました。

さらに、大樹の父である小野寺技師長(遠藤憲一)に関しても、画像を撮ることにラジハ一長けており、治療と病気の発見に役立っていることを大樹に伝える裕乃。

最後に、杏(本田翼)と唯織(窪田正孝)の幼馴染で同級生の郷田一平(工藤阿須加)が、複数の症状が体に表れる難病に苦しめられていることを突き止めたラジハチームの活躍を教えました。

郷田の病気は悲しいことに、まだ7歳の一人娘にも遺伝することが判明し、当初は他の各科の医師達や灰島院長の協力を得られなかったものの、最終的には甘春総合病院で親子共々、治療を受けられることになりました。

すべての放射線技師のエピソードを聞いた上で、大樹は放射線技師を目指すかと期待していた裕乃ですが、彼が目指す進路は医者だと宣言。

放射線技師と協力して、立派な医者になりたいと告げ、去って行きました。

黒羽と裕乃は未来ある彼の将来を見守ることに。

「唯織はね、世界一のカメラマンになって私のお手伝いをするの?わかった?」

幼き頃に杏(本田翼)とかわした約束について彼女と話をする唯織(窪田正孝)。

やがて彼女はワシントンへ留学が決まりました。

かつて唯織もチームの一人であった放射線科医のピレス教授の元で学び、技術や知識をつける為でした。

ラジエーションハウスでの経験により、医師としても成長している杏ですが、もっと力をつけて、唯織のように多くの患者の力になりたいという意思の元、旅立つことになったのです。

その頃、ラジエーションハウスでは、悠木が裕乃にもっとワンランクアップできる放射線技師の資格試験のチラシを渡すのでした。

裕乃は自分の技師としての成長や、甘春総合病院のラジエーションハウスでなら、どんな壁でも乗り越えられそうだと笑顔を見せます。

ラジエーションハウスⅡ特別編感想・みどころ

裕乃を通して放射線技師のラジエーションハウスメンバーたちが、患者思いな優しさが誰かの命を救っていることが伝わりました。

2021年のラジエーションハウスで起こった患者と唯織たちの出会いと別れ、病気を見つけてもらったからこその希望が感じられる明日を歩く患者たちの一歩に感動しました。

小野寺の息子の大樹がラジエーションハウスを訪ねてきた時は当然、技師になると思いきや、医者。

それには広瀬も、放射線技師を目指しているんだろうと思って、自分達放射線技師と患者を繋ぐエピソードを話してきたのにがっかりしちゃいますよね。

小野寺に似て、患者の目線に立って医療の現場や他の各科とも協力して命を繋げられるかと思います。

ラジエーションハウスのみんなが、技術と熱意で、患者の本当の病気を追求し、発見したからこそ、見落とされる病気の遅れや患者の人生に少しでも希望が感じられるあたたかい展開でしたね。

広瀬裕乃自身も、最初は技師長や周囲に手取り足取りな状態でしたが、一歩ずつ技師として成長がみられるし、持ち前のコミュニケーション力や根気強さが裕乃の技師としも人間性としても尊敬できるところだと思いました。

後半では、杏がピレス教授の元で、唯織のようにもっと技術を身につけて医師としてグレードアップする決意と旅立ちが描写されていて、杏のことも他の医師や患者の架け橋となる素晴らしい女医になることを期待したいですね。

唯織が杏に淡い恋心を胸に抱き、杏も記憶が蘇って、五十嵐が幼き頃にかわした「世界一のカメラマンになって自分を手助けする」と約束した人物だと繋がったことへの希望もあって、2人の関係は、恋というよりは互いを認め合う医療従事者の相棒のような優しい関係という印象でした。

医師として、唯織には負けないと言って、かつて旅立つ唯織を送り出した杏のひたむきさや、医療を志す者として邁進する姿に元気をもらいましたね。

一方、本日のメインキーパーソンである、裕乃は悩みやすく、技師としての自分の在り方や患者に感情移入してしまうことがまだ多く、若さゆえの葛藤も目立ちますね。

しかしながら、少しでも患者の役に立ちたい、患者から逃げない広瀬裕乃という一人の技師の背中を見守りたくなる特別編でした。

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