最愛3話あらすじネタバレ
大輝(松下洸平)から、「友達として話したい」と言われた真田梨央(吉高由里子)。
近所の馴染みのお好み焼き屋へ向かった2人は、雑談を交わします。
そして、この時だけは、刑事と被疑者ではなく、15年前の頃の気持ちに少し戻れるような感覚をお互いに感じるのでした。
事件当夜のことを真剣に話し合う2人。
父の昭は必死になって我が子の行方をかつて探していたと梨央に話す大輝。
そして、梨央が今も尚、脳の病気で記憶の喪失などを抱える優の為に新薬開発を続けていることを感心します。
梨央は以前に警視庁に来た時とは違い、リラックスしたような気持ちで、大輝に話しました。
まず、寮の中で大輝からもらったお守りを無くしたことや、渡辺昭と芝池公園で3日夜12時頃に会ったし、自分は彼を殺していないと真剣に訴える梨央。
その後、大地と別れてから、加瀬と共にビールを飲んでリラックスしました。
警察署に戻った大輝は梨央の足取りを防犯カメラで確認。
途中でフリーライターのしおり(田中みな実)に事件のことを追求されますが、無視。
彼女の話に矛盾はなく、相棒の桑田(佐久間由衣)も、梨央が昭と会った日、しつこく息子のことを聞く彼に捕まれた右腕を振り払い、逃げた状況。
昭もそれ以上、梨央を追いかけなかったという状況。
梨央は犯人ではないと感じますが、どこか煮え切らない大輝の態度が気になるのでした。
さらに、昭がお金が大量に入った水色の封筒を所持してホテルから出てくる様子をとらえた防犯カメラの映像も発見。
そんななか、秘書からの連絡を受け、出社した梨央。
真田ウェルネスに一通の脅迫メールが届きます。
後藤(及川光博)は事業説明会の中止を進言しますが、新薬開発をなんとしてでも、成功させたい梨央は中止をしないと断言します。
説明会がアナリストやメディアに評価されて、新薬が承認されれば、自分の前から突如、姿を消した弟、優が戻ってきてくれるかもしれないという期待をしていたからでした。
優からは自分は元気にしているから大丈夫だとハガキが毎年、送られてきました。
警視庁では、何故、梨央が昭に会いに行ったのかを徹底的に調べることに。
桑田は大輝に、渡辺康介(朝井大智)が陸上部を知る多くの女性に麻薬を盛ってから、性的暴行を続けていたことに触れ、康介を「最低のクソ野郎」と罵りました。
桑田の捜査によれば、暴行された時の記憶を無くしている被害者や、「お前に隙があった」「犬に噛まれたと思って忘れろ」などと被害者の気持ちを考えない言葉を身内などから投げかけられ、泣き寝入りした被害者もいることが判明。
ここで、大輝は陸上部のマネージャーをしていた菜奈が、自分は被害者なんかじゃないと、被害者であることへの後ろめたい気持ちを抱えていたことをふっと思い出すのでした。
その頃、創薬ラボ所長、海野こずえ(峯村リエ)から、優と同じ病気と闘う人たちへの新薬を開発する梨央を応援。
優が行方不明になってから、梨央は必死に当時15歳だった彼の行方を必死に探していた過去を思い出す梨央。
加瀬は優しく、父親や兄のように梨央に寄り添いました。
やがて、母の梓(薬師丸ひろ子)が協力してくれるのですが、「朝宮優であることや、僕が人を殺したことで姉ちゃんに迷惑を掛けることになる。だから、探さないで欲しい」とのこと。
梨央は優が、かつて自分が高校生だった当時、康介から薬を盛られて乱暴される寸前、優は小学生で康介に立ち向かい、彼を火かき棒のような鋭利な道具で刺し殺してしまったのです。
自分のせいで、優の普通の幸せを壊してしまったと泣きじゃくった大学生当時の梨央。
加瀬は梨央のせいではない、大学で優の為に薬を作ること、自分に今、必要なことに目を向けたほうがいいとアドバイス。
物々しい警備体制のなかで、新薬SND850の事業説明会が始まります。
加瀬は大人になった梨央を献身的にサポートし、梨央も彼を信頼している関係に。
新薬事業説明会を開き、少しでも優と同じ病気の子供や大人の患者を救いたいと邁進してきた梨央にとって一大イベントが始まりました。
梨央の秘書は真田ウェルネス宛てに脅迫メッセージが届いたことを大輝と桑田に伝えました。
案の定、梨央と大輝が昨今、会った日に、彼らを付け狙っていた同じナンバープレートの黒い外車を駐車場で発見した大輝と桑田。
梨央が登壇する時間がいよいよ迫った時、警備員に成りすました犯人が、標的の梨央に近づこうとしていました。
梨央の登壇寸前、犯人が梨央に近づき、彼女に刃物を向けて、連れ出していました。
「覚えていませんか?あの脅迫状のこと」
梨央に気付き、彼女を庇った加瀬が刃物を振りかざした影響で、加瀬は腕を負傷。
警備員のふりをした森下は、梨央の薬により、人が亡くなっていると訴えるのでした。
慌てて、フリーライターのしおり(田中みな実)など大勢の記者の注目を浴びたのち、大輝と桑田に逮捕された森下。
真田ウェルネスに研究員を引き抜かれ、それが原因で自身の会社がつぶれたことが犯行動機でした。
真田家のことを執拗に追い続けるしおりは、上司に盾ついても必死でネタが増える策略を練っている模様。
梨央が昭から脅迫を受けていたこともあったのでは?と大輝は問いますが、もっと友人としてくだらないことを話せる関係なら良かったのにと誤魔化す梨央。
梨央の弟、優が元気にしているかと会話をするものの、お互いにぎこちなさが漂います。
翌日、梨央が出勤すると、真田ウェルネスに森下が脅迫をしてきた件で、大ブーイング。
警視庁では、正体不明の若い男から、昭が水色の封筒に入った大金を喫茶店で受け取っていた証拠映像が判明。
真田ウェルネスでも、梨央と彼女の母、梓(薬師丸ひろ子)の企業、専務を務める後藤(及川光博)に対して、橘しおりがとっておきの秘密のネタということで、梨央の弱みを握ってきて、落ち合う約束をしていました。
一方で、大輝は、梨央の弟、優に似た雰囲気のあるその男が生前の昭に接触して、金銭のやり取りをしていたことを突き止めます。
男は梨央が大勢の報道陣の注目を浴びるなか、梨央の会社での様子を遠隔操作で監視し、不気味な微笑みを浮かべるのでした。
次週、優の正体と現在の動向が少し覗き見れます。
最愛3話感想・みどころ
真田ウェルネスによって、社員を引き抜かれた挙句、自身の勤務先が潰れた逆恨みから梨央を脅迫し、彼女の命を狙おうとした森下という男。
彼の登場に、彼もまた梨央の15年前の事件のことで、梨央と渡辺親子の真実を知っているのかと思いきや、無関係。
優が、姉の梨央に自身と再会することはおろか、2人が姉弟だった事実を敢えて隠す理由がとても悲しすぎました。
15年前に高校生だった梨央を強姦未遂し、その様子を目撃した小学生だった優が、渡辺康介を殺害。
当時、まだ遊びたい盛りで、友達や家族との優しい時間が何よりも優先すべきだった幼い弟を殺人者にしてしまったことに苛まれる梨央に心が痛みました。
確かに、優が陸上部の寮にあった鋭利な道具を姉を守る為に振りかざしてゆくうちに、携帯電話でレイプ未遂の証拠を押さえた優から、携帯電話を奪おうとした康介の体に刺さった痛々しい過去と共に、我が子を愛し、庇う為に秘密を握ったまま死んでいった梨央の父、達雄。
大人になって、優の為に新薬開発に向けて事業説明会を開き、多くの聴衆から信頼を得ようとするものの、森下の妨害や、梨央自身が未だ、渡辺親子が殺害された件で警視庁にとって格好のターゲットになっている歯がゆさがひしひしと伝わってきました。
大勢のマスコミの恰好の標的となり、フリーライターで、真田ウェルネスの専務、後藤とも裏で情報を共有するしおりのしつこさも、梨央の立場をどんどん追い詰めていく執念さがハラハラさせられました。
そんなピンチの梨央に第二の父のように寄り添う加瀬の活躍がとても良かったです。
加瀬は梨央が達雄を亡くした時からずっと気にかけ、弟の優の失踪原因は自分自身にあると泣き崩れる彼女をフォローしたり、弟を探し回る梨央に寄り添う姿は温かい人柄や、梨央と加瀬の絶対的信頼を感じました。
梨央が森下に狙われた時、身を徹して彼女を助けて腕を負傷した加瀬ですが、大柄で頼りになる彼ががばっと梨央を森下のナイフから救出した勇ましさはかっこよすぎです。
大輝といる時の梨央も、つい15年前のお互いに両想いで、友人としても認め合っていた関係が覗かれますが、加瀬と梨央の信頼関係は、大輝との「最愛」よりも深い印象でした。
最後に、生前の昭がホテルに宿泊する時期に、喫茶店で彼に水色の封筒に入れられた大金のやり取りをしていた若い男はますます、ほくろの位置やあどけなさが残る容姿も含めて、優を匂わせます。
しかし、その優と疑わしき青年は、真田ウェルネスのパソコンに遠隔操作で盗聴・監視できるシステムで梨央の働いている姿を見れたり、梨央がマスコミに囲まれて真田ウェルネスへの疑惑を向けられている姿を見物するいやらしさも漂っています。
優が梨央に、「元気にしています」と優しいハガキを送る一方で、大切な姉と彼との間にある渡辺殺害の経緯や、怪しい動きの青年は優なのか、次週に期待しましょう。