桜の塔7話あらすじネタバレ
私利私欲のために権力を求める「サッチョウ」=警視庁の悪魔、千堂大善(椎名桔平)に、警視庁のトップである警視総監の座を渡すわけにはいきません。
悪魔に魂を売ってでも本来の警察のあるべき姿を目指す漣(玉木宏)。
彼は「薩摩穏健派」派閥に所属する現・内閣情報官の権藤秀夫(吉田鋼太郎)を後継人に据え、同期の新垣広海(馬場徹)や馳道忠(渡辺大知)ら13名と共に新派閥「改革派」を旗揚げ。
他の警察官は千堂と漣の対峙を面白半分に見物しているのでした。
千堂の怒りを買った漣は捜査二課の課長から、古巣である捜査共助課の課長へ事実上の降格処分を受けます。
一方、千堂自身も厳しい状況下にありました。
次期警視総監の選出会議まで、残り1週間足らず・・・
漣が国会議員の汚職を暴いたことを受け、警視総監の任命権を有する内閣府特命担当大臣、若槻(濱田晃)との関係が悪化した千堂は大ピンチ。
しかし、プライドの高い彼は簡単に白旗をあげません。
吉永(光石研)と囲碁を打ちながら、権藤は事の成り行きを見守ることに。
矢上総監が千堂を気に入れば、千堂の警視庁内での立場がさらに上がることを推測する吉永。
漣の幼馴染である捜査一課主任、水樹爽(広末涼子)は漣が新派閥を立ち上げた真意に疑問を抱きます。
「あんたの正義は何?みんなが信じるあんたは偽りの姿。あんたの本心は別にある」と厳しく指摘する爽。
さらに、優愛のことを気にかけ、優愛が妻としてストレスを抱えているのではないかと心配しますが、漣は優愛に時間を割いている余裕がありません。
刈谷銀次郎(橋本じゅん)はふいに、漣の周囲に怪しい行動をとる者を物陰から見かけて、誰かに連絡していました。
漣はその夜、日記をつけていて、その様子を気にする優愛。
優愛の母は漣に早く帰ってきてほしいと思っていて、そのことを漣に言いますが、漣は逆に、千堂が派閥争いでピリピリしているから、父が複雑な立場にいるからこそ、暫く優愛だけ実家に帰省してほしいと頼む漣。
優愛(仲里依紗)は当初、戸惑いますが、家族を助けるためにその条件を飲みました。漣の日記を盗み見。
そこで、漣が復讐の為に着々と動いていることを少し知るのでした。
家を出て刈谷と落ち会った漣は、刈谷にお金を支援。
刈谷から「千堂にはくれぐれも気を付けたほうがいい」と忠告されます。
その矢先、若槻が街頭演説中、何者かに狙われて、撃たれてしまいます。
牧園(関智一)は若槻が打たれた件で、これから仕事が忙しくなると漣に声を掛けるのでした。
漣は千堂を怪しいと睨みますが、狙撃手を特定する手掛かりが見つかりません。
若槻は命に別状はなくて入院中だと轟(駒木根隆介)の口から状況が伝えられました。
吉永は千堂にいちゃもんをつけ、このまま大きなトラブルにならなければ、千堂は何もしなくても彼の地位が保証されると不平を口にします。
千堂は相変わらず余裕の態度を見せて、吉永を挑発。
吉永は必ず悪事を暴いてみせると息巻くのでした。
その夜、爽が仕事の疲れで実家の中華料理店のテーブルに突っ伏して寝ていると、過去に漣と爽に逮捕されたことがあった蒲生(森崎ウィン)と爽の父(小松重明)は見守ります。
急に、富樫(岡田健史)が訪ねてきて、爽に対し、「千堂側」の味方について漣たちの捜査を以前、妨害したことを謝ります。
爽は富樫に怒り、気まずい空気になると、蒲生(森崎ウィン)が、「自分も失敗したことがあったけど、爽の実家の中華料理店で、爽親子に、アルバイトをさせてもらっている。やり直せる」とフォロー。
「千堂派」と警視庁内の勢力を二分する「東大派」のトップで警視総監の座を長年、狙い続ける警備局長、吉永(光石研)が漣に接近。
若槻を殴った男はSATの隊員である久瀬秀臣であることをほのめかしました。
千堂は、今回の件で千堂が関与しているのではないか?と新しい警視総監、矢上に疑われ、否認。
千堂が関わっているならば、出世に影響を及ぼすからです。
吉永の情報を基に、千堂が黒幕であることを証明しようと悪戦苦闘する漣。
久瀬は自分一人で犯行を実行し、致命傷にならないように足をわざと狙ったと、爽の取り調べで答えます。
久瀬の送致までに36時間余裕があるけれど、暴力員の構成員だった元警察官を刺した過去を持つ久瀬の取り調べは困難を極めます。
漣は、吉永からさらなる情報をもらいました。
矢上総監の指示で動いていた千堂。
2人の警察官を暴力団に潜入させ、一人は久瀬に射殺された元警察官で構成員だった深海、もう一人はなんと、刈谷銀次郎でした。
深海と久瀬は恋敵で元同僚、その中に刈谷もいました。
今回の事件のことで銀次郎は深海の妻を気にかけていました。
深海、久瀬(浜田学)、刈谷は3人で千堂から暴力団の覚せい剤事件について調べることを命じられ、暴力団に潜入。
しかし、深海は覚せい剤に手を出し、刈谷が警察官だと大勢の暴力団員たちの前で正体を晒しました。
そんな深海を遠くから久瀬は「裏切り者」として、狙撃して射殺。
しかし、そこには触れてはならない警視庁の黒歴史が隠されていました。
父の千堂が怪しいと優愛もにらんでいて、漣に電話で連絡してくれました。
20年前の潜入捜査のことが若槻を久瀬が狙った真の理由だと思う漣。
取り調べをすると、上層部のある人物と取引し、若槻を襲撃して、重傷を負わせれば深海が亡くなった件で、殉職扱いになり、遺族年金が出て、深海の妻が助かるからなのでは?と疑う漣。
深海の妻に調査済みの漣は、彼女から言付けがあると久瀬に伝えます。
「久瀬は深海の幸せを願っていた。今の状況に、久瀬が深海のことを大切に思っていたことを知っている。」
その人物とは、やはり千堂で、千堂にそそのかされて、久瀬は若槻の脚を撃ったのではないかと畳みかける漣。
さらに、深海の件で千堂と、誓約書のやり取りを久瀬がしたことを指摘。
千堂は最初から久瀬を利用するつもりで誓約書を書かせたのです。
漣は取り調べ終了後、爽に誓約書は過去に、刈谷・深海・久瀬が通っていた居酒屋の店長に預けたかもしれないから、それを取りにいってもらえないかと頼みました。
その誓約書を富樫が取りに行き、千堂に渡しますが、千堂は誓約書を目の前で破きました。
吉永は千堂の悪事を暴く漣と富樫を面白がって見ています。。
土門(野間口徹)は千堂側の人間になり、富樫と漣は歯がゆい状況に立たされますが、なんと富樫は本物の誓約書を持っていて、千堂に渡したのは写しでした。
やがて、全てを知った矢上は、富樫に本物の誓約書を渡すように言ってきました。
なんと水樹爽と矢上の交際を既に知っている矢上は、誓約書を渡さなければ水樹の出世に影響すると、富樫の弱みを握ってきます。
仕方なく、矢上の指示に従った富樫・・・。
漣は思わず千堂の思惑通りになった状況に悔しさのあまり、テーブルを蹴りました。
新垣も警視総監、矢上(尾美としのり)の仕打ちに悔しさを漣に訴え、「改革派」の解散を不安視。
その夜、久瀬や深海のことで千堂に恨みを持つ刈谷が、仕事帰りの千堂の胸を刺しました。
桜の塔7話感想・みどころ
改革派として周囲に味方をつけて、警視庁の闇に潜入する漣。
権藤も心強い味方になり、刈谷のようにこっそり裏情報をくれる頼もしさを感じました。
さらに、吉永が漣に少し協力的ですが、彼は漣と千堂の派閥争いを面白がって傍観しているにすぎません。
漣と爽、富樫で今回動いたけれど、かつて心優しい警察だった銀次郎や深海、そして今回のキーパーソンの久瀬は本当に悔しい思いをしたと思います。
久瀬を演じた浜田学さんは、若槻役の濱田晃さんの息子です。
父親を狙撃する役なんて、悲しすぎる親子共演でしたね。
矢上も千堂と同じくらい腐ってて、誓約書を彼が預かることに同意しなければ、権力を利用して富樫が爽と交際していることや、富樫の立場、爽が警察として仕事が続けられなくなるかもしれないと富樫を脅すシーンは戦慄でした。
千堂と矢上副総監ってなんだか類は友を呼ぶような性格ですよね。
千堂、言葉は悪いですが、どこまでも腐れ外道なんでしょうか。
次々と部下を利用し、自分の駒のように動かしていますよね。
愛する妻がいる深海が途中で覚せい剤に手を染めてしまったところや、銀次郎と久瀬の信頼関係が壊れても、薬に溺れたことも苦しすぎる状況です。
千堂は深海だけでなく、深海の遺族に、殉職扱いで遺族年金が出るなんて言って、久瀬をだまし、誓約書まで書かせる悪相極まりない行動に、漣の怒りに共感。
こんなにも、人を人と思っていない千堂が警察でい続けられることに違和感です。
千堂がラストで銀次郎に刺され、漣と優愛の夫婦関係にもヒビが?!銀次郎はどうなってしまうのか・・・来週も見逃せません。