さよならノアール10話あらすじネタバレ
かつての上司、山崎創(渡部篤郎)を捜すことにした、元刑事の「西池袋署犯罪被害者支援センター」の支援員、黒木夏海(小池栄子)。
室長で、ベテラン臨床心理士の田村貴子(戸田恵子)に山崎を捜すために休暇の許可を得ました。
(夏海)あのお願いがあります。明日から3日間、休暇をいただけませんか?
(夏海)室長には隠せせませんね。山崎係長の行方について新たな手掛かりを得ました。
(貴子)ただの休暇や遊びじゃなさそうね。止めても無駄よね。くれぐれも気を付けてね?分かってる?あなたはもう刑事じゃないのよ。じゃ、私は何も聞いてません。有給休暇しっかり消化してください。
夏海と絵梨子の引継ぎをする被害者支援センターの根本真紀(石川萌香)と森田成一(中村公隆)は、熊沢に誘拐されたものの、自力で逃げた上川陽菜の近況について報告しました。
(貴子)はい、今日の打ち合わせは終わります。
(根本真紀)(石川萌香)上川陽菜ちゃんは無事、1学期の終業式を終えました。
(森田成一)(中村公隆)2学期からは通常通り投稿できるように。支援を続けていきます。
(貴子)夏休みは親御さんの不安も大きくなる時期ですから、気を付けてあげてくださいね。
その頃、レストランで白石絵梨子(北香那)は、謹慎が解けた鴨居(岡山天音)と話しました。
(絵梨子)謹慎処分、今日までですよね
(鴨居)明日から勤務
(絵梨子)良かったですね、クビにならなくて
(鴨居)まぁそれだけ期待されてるってことかな
(絵梨子)そういう冗談が言えるなら大丈夫です。
(鴨居)2週間休んで分かったんだ。俺、刑事って仕事が好きらしい
(絵梨子)今更気付いたんですか?
(鴨居)そう、今更。だから妹のためだけじゃなく、自分のためにも刑事を続けたい
(絵梨子)起きてしまった出来事を変えることは出来ないけど、その経験にどんな意味付けをするかは自分で決められます。妹さんの事件が鴨居さんを強くしたと思えるといいですね。今のは心理学者の言葉の受け売りです。私うざかったですよね。なんでも小うるさく口を挟むから、黒木さんにも信用してもらえないのかも
(鴨居)キャラだからいいんじゃない?黒木さんと何かあった?
(絵梨子)明日から休暇を取るそうです。決着を付けたいと言っていたのがちょっと気になってます。いなくなった山崎さんって人のことじゃないですか?私に相談してくれたっていいのに。
(鴨居)まるで恋人の心配だ
(絵梨子)は?何言ってるんですか。
横浜のカジノに山崎がいた情報を元に夏海が現場へ向かうと、先に現場に来ていた、河口真二郎(眞島秀和)と遭遇しました。
(夏海)河口、なにしてんの
(河口)一人で捜そうなんてつれないじゃないか。お前が休暇取るなんてここしかないと思った。高坂から聞いた。俺もあいつから聞いて色々一人で調べてたんだ。既にカジノの概要も掴んでる。
(夏海)珍しく仕事が早いわね
(河口)フロアレディの一人を内通者にした。ここは表向き普通のジムだが奥にバカラやポーカーの台があるらしい。出入りしてるのは株やITで儲けたVIP連中で、芸能人や政財界の大物が来たって話もある。
(夏海)この箱を経営してるのは誰?
(河口)鈴原コーポレーション。祥二會の息がかかった会社だ。裏ではカジノ以外でも、薬の密売などもやってるようだ。
(夏海)それで係長はいるの?
(河口)内通者にこの人は出入りしてるか聞いた。つまり用心棒だ。
内通者の紗耶香に、山崎のことを聞いた、河口。
河口はカジノのフロアレディをしている紗耶香(中村里帆)を内通者にして情報を聞き出していました。
(河口)どうだ?悪い話じゃないだろ
(紗耶香)この人、雰囲気は違うけど時々見かける。ずっと立ってる。なんかあったら動くのかも。いいよ、協力する、あんなカジノ潰れてほしいから。
カジノがある建物は、表向きは事務として営業していましたが、奥には祥二會が絡む闇カジノを営業していました。
紗耶香によると、山崎は時々、カジノに表れ、店の隅に佇んでいるそうです。
(夏海)男が3人。アタッシュケースを持っているってことはジムの関係者じゃなさそうね。恐らく換金用の現金を持って来たってことか?
(河口)最近の闇カジノはどこにあるか分かったもんじゃないからな
(夏海)あんた昔からそれ好きね。転んだら喉に突き刺さるわよ
(河口)母ちゃんかよ。これが一番、頭が冴えるんだって。長丁場には当分補給が必要だ呂。
夏海は河口に棒付きキャンディを渡しました。
(夏海)いらない…甘っ!
一方、精神科医で、大学教授の五十畑修(岡部たかし)は、黒木の相棒で臨床心理士の白石絵梨子(北香那)を訪ねました。
(五十畑)残念ですね。黒木さんはお休みですか?
(絵梨子)可愛い弟子より、黒木さん目当てですか?
(五十畑)いや実は報告があってね。今年度で教授を退任しようと考えています。熊沢が事件を起こしたのは私の責任だと思ってます
(絵梨子)まだ任期があるとお伺っていましたが。生意気言いますが、彼自身の問題ですよね
(五十畑)しかし私の意見が熊沢に誤った認識を与えてしまった可能性は否定できません。それは鴨居さん達被害者を苦しめた。
(絵梨子)それは結果論ですよね。この事件はケースバイケースで、同じことを1つとしてない。その時その時、苦しみながら、判断を重ねていきなさいって。教えてくれたのは先生じゃないですか。
(五十畑)学問と現実の乖離は避けられない。分かってたつもりだったがそれを改めて突き付けられた。それに私は教授という職にしがみつく柄じゃない。自分でも威厳がないと思ってたんだ。機会があったらこれを鴨居さんに渡しておいてくれないかな。よし、失礼するよ
五十畑は熊沢学(杉山圭一)の事件に責任を感じて、教授を退こうと考えていると話します。
なんとか引き留めようとする絵梨子に、五十畑は、捜査一課刑事の鴨居卓海(岡山天音)に充てた手紙を託すのでした。
鴨居は、熊沢に妹を20年前に殺されたことがきっかけで、新たな殺人を犯した熊沢を単独で追った為、謹慎処分を受けていました。
しかし、謹慎が解かれ、刑事を続ける意思を固めた鴨居を、中谷(味方良介)、桑原(荒川良々)、大野(濱尾ノリタカ)は温かく受け入れます。
(鴨居)この度、謹慎を終えました。ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。
(中谷)新人を歓迎しよう
(大野)のつもり
(桑原)休んだ分働いてもらうぞ
(鴨居)うい。河口さん休み?
(大野)しゃぶの売人一斉検挙したから旅に出るんだって。まさか休みとって旅行?
(中谷)どうした?
(鴨居)黒木さんも休暇取ってるって聞いたので
(中谷)2人は独身です
(大野)職場恋愛っすね。やっぱ定番は、温泉ですかね
カジノが入ったビルで張り込む夏海と河口。
(河口)で、なんなんだ?そろそろ吐けよ。山崎さんの事もう捜さないんじゃなかったのか?
(夏海)そうね、自分の意志でいなくなったのなら、もう捜さないって決めてたんだけど、あっち側の人間になっていたって聞いてじっとしていられなくなった。係長は闇落ちする人間じゃない。それに、係長はいなくなる前に、私にだけ何か伝えようとしてた
(河口)お前に取っちゃ今でも係長って呼びタイソン座愛だもんな。お前にだけ?
(夏海)ごめん。黙ってて。
(河口)それで行ったのか?行かないわけないよな。
(夏海)行った。その夜から係長と連絡が取れなくなった。
(河口)姿をくらますって言っておきたかったのかな。例えば潜入捜査に入るとか?命が狙われていたって線か?
(夏海)1年も潜入してるって言うの?だったら一度くらい、連絡してくるはずでしょ。私は捜査上の重要な情報を掴んだと思ってる。あの頃から係長は単独行動が多かったから
(河口)来た。フロアレディの紗耶香。祥二會の俺の内通者だ。
(夏海)どうやってあの子を内通者に?
(河口)高坂から聞いたんだよ。祥仁會の六本木のガールズバーで働いている女をカジノに引っ張ったって。突き止めて声掛けたら?
(夏海)危ないな。罠かもよ
(河口)バカにするなそれぐらい見抜ける
夏海と河口は窓から、紗耶香と運営の男、ユウジを見張り続けるのでした。
その頃、鴨居に五十畑からの手紙を渡した絵梨子。
(絵梨子)すいません、お呼び立てして。これ、五十畑教授からお預かりしました。教授を退任される層で挨拶に来られました。
(鴨居)退任?もしかして熊沢の件で責任を感じて?少なくとも俺はそんなこと望んでないけどな
(絵梨子)それを本人に伝えていただくことは出来ませんか?
m(鴨居)俺が言うことじゃないでしょ、考えとく。そういえば黒木さんだけど河口さんと一緒かも。先生の言う通り新しい手がかりも入って山崎さん追ってるのかもしれない。
(絵梨子)それって危なくないんでしょうか?
(鴨居)そういえばこの前から河口さんも休んでる。河口さんはああ見えて優秀な刑事だから、黒木さんもそうでしょう。
紗耶香は店で、カジノをしていた客から手を握られるセクハラをされていました。
(店の客)この女賭けへんか
(紗耶香)触るなよ
(店の客)おい、躾が悪いんじゃないのか
(ユウジ)申し訳ありません。おい、来いよ
そこへ、紗耶香が運営のユウジ(緒形敦)から突き飛ばされたり、髪の毛を引っ張られる暴力を受け、連れ戻されそうになっていました。
(ユウジ)お前…
(紗耶香)ああっ!離せよ
(夏海)まずい
(河口)警察だ。暴行の容疑で現行犯逮捕
(夏海)もう大丈夫よ。安心してください。
慌てて、夏海と河口はユウジをその場で逮捕し、紗耶香を保護しました。
河口は桑原に報告しました。
(河口)保護した被害女性は源氏名は紗耶香、23歳。本名を明らかにするのを拒否しており、詳細な身元は分かりません。カジノに来た客に不法な接待を強要されて拒否したところ、同僚の川島ユウジに暴力を受けました。
(桑原)ジム内に違法カジノがあったということか?
(河口)はい、VIP向けの違法カジノが運営されていました。かねてから祥二會が関わってるとの情報を得ていたので彼女には内通者として、中の様子を探ってもらっていました。
(桑原)で、何が分かったんだ?
(河口)賭博だけではなく、違法薬物、拳銃の取引などの情報も入ってきています。
(桑原)お前、休暇中じゃなかったのか?何故、無断で張り込みをしていたのかと聞いているんだ。どうして黒木と一緒にいるんだ?
ここで河口はとっさに山崎を追っていたことを隠すため、桑原に嘘をつきました。
(河口)それは内通者の女性が被害に遭うかもしれないと思ってたので、事前に相談に乗ってもらっていました。すでに保護した紗耶香さんには支援室のケアに入ってもらってます。
その会話を聞いていた中谷と大野。
(中谷)お前は何も聞いていなかったか?
(大野)ただの違法カジノの捜査じゃないって事っすよね。
(夏海)お怪我が痛みますか?あなたを助けた河口はここの刑事なんです。ご存じなかったですか?
(紗耶香)いや。池袋まで来ると思ってなかったから。
(夏海)どんな支援が受けられるか説明してもいいですか?待って下さい。家まで送ります。
(紗耶香)いい!警察の世話にはなりたくない!消される。今まで逃げた女はみんな行方不明になってる。私も絶対殺される
(貴子)警察官がご自宅の周りをパトロールします。
(夏海)紗耶香さん、分かりました。しばらく宿泊できる場所をご用意します。それも支援室の役目です。
(絵梨子)あの、本名を伺うことは出来ませんか?ご家族も心配されていると思うのですが
河口と大野は、ユウジの取り調べを行います。
(河口)いつからあのカジノで働いてた?
(ユウジ)3か月くらい前佳奈。新宿で誘われて。
(河口)雇い主は?祥二會か?
(ユウジ)ただのバイトだから分かりません。
(大野)ただのバイトがなんで女の子殴ったんだ。お前の罪状に関わることだ。しっかり答えたほうがいいぞ
(ユウジ)逃げようとしたから
(大野)それを止めようとしたんのか
(ユウジ)そんなとこです。
(河口)ところでよ、この男が出入りしてただろ
河口は山崎の写真を見せました。
(ユウジ)見たことは…でも喋ったことは。さぁ幽霊みたいでしたけど。
(河口)幽霊か、後は頼んだぞ
(大野)河口さんは?
(河口)違法カジノの捜査だよ
(鴨居)手伝えることありますか?自分の件ではお世話になりました。ご一緒させてください。
(河口)いや、巻き込みたくないんだ
(鴨居)行かせていいんですか
(中谷)聞く人じゃない。
夏海は、なんとか力になろうとするものの、紗耶香は夏海を身元引受人にしてほしいと要求し、癇癪を起しました。
(貴子)言いたくなければ無理にお聞きしません。身元を引き受けてる人がいたほうが安心だと思いまして。
(紗耶香)本当の名前なんか忘れたって言ってるじゃん。身元引受人はこの人にして。助けた責任あるでしょ。なにがおかしいんでしょ。こんな屑助けなくて良かったって思ってるでしょ。金が欲しくて闇カジノでバイトしてたんだよ。どういう接待していたか警察なんか分かるでしょ。私なんかいらない人間なんだ。みんなそう思ってる。まともな顔して警察なんかに努めてる奴なんかには絶対分からない。…綺麗ごと言うなよ。黙れ!
(絵梨子)そんなふうに思わなくても。
紗耶香は夏海に温かいお茶を浴びせました。
(夏海)そんなことありません。
同じ頃、いつもは温厚な署長の妹尾和馬(利重剛)が桑原栄二(荒川良々)と、中谷健人(味方良介)、鴨居卓海(岡山天音)に、山崎の捜査を辞めるように指示しました。
(桑原)やはり、山崎の所在を確認していたようです。
(中谷)恐らくこのカジノにいるという情報が入ったのではないでしょうか?そうでなければ黒木さんと一緒にいるはずはありません
(妹尾)これ以上、山崎を追うのはやめろ。
(中谷)署長、山崎さんの身柄を保護知って、事実を確認すべきじゃないでしょうか
(妹尾)中谷、それはどんな事実だ?警察の仕事を投げ出し、反社の手先になってる事実なら私は聞きたくないね!西池袋署、いや、警視庁全体の信用が問われる。
鴨居は五十畑に手紙を返しに来ました。
(鴨居)済みません突然。退任されるとお聞きしました。直接お伺いしたくて伺いました。
(五十畑)白石ですか。お読みになっていないのですか?あなたの妹さんの事件があった頃、私は少年事件の加害者の更生を促すことが、必要だと考えていました。その信念が間違っていたとは今も思ってません。しかし、被害者が失ったものはもう戻って来ない。起きてしまった事実は変わりません。
(鴨居)だから教授職を辞めるんですか?
(五十畑)これは私のけじめです。申し訳なかった
(鴨居)この前、白石さんに過去は変えられないけどその意味は変えられると言われました。自分は刑事を続けて過去の意味を書き換えようと思ってます。僕は五十畑教授のこと恨んでないです。なのでこの手紙は置いて行きます。失礼します。
その頃、紗耶香は身を隠せるホテルへ夏海と絵梨子によって案内されました。
(夏海)刑事が警戒していますので安心してください
鴨居は絵梨子に電話します。
(鴨居)五十畑教授と会ったよ。会って良かった。あの時さ、先生は俺の吐き出した気持ちを受け止めてくれたから今日みたいな日があったんだと思う。有難う
(絵梨子)いえ、有難う御座います。失礼します。白石です
(紗耶香)税金の無駄遣いだねえ。私みたいな女にこんな部屋用意して。なんで文句言わないわけ?しょうもない仕事。人の愚痴聞いて怒りぶつけられるだけじゃん
(絵梨子)紗耶香さんが怒りをぶつけられて安堵しています。ご家族にはあまり言えなかったんじゃないんですか。違ってたら済みません。
(紗耶香)言えるわけない。どちらにも。人の間違いを絶対に許さない奴だから。だから汚したかったのかも
紗耶香は詳細は話さないまでも、恐らく厳格な両親に育てられた可能性がありました。
裏社会の世界に足を突っ込み、自分を汚していくことで生きてきたのでした。
(夏海)紗耶香さん自身を?
(紗耶香)水商売やってくだらない男に貢いでカジノに誘われた。やばい仕事だって気付いた時はもう遅かった。ヤクザみたいなやつらにきもい男の相手をさせられた。自分のことを屑だって思わないと死にたくなりそうだった。
(絵梨子)話してくれて有難う御座います。
河口は祥二會の不二(浅野和之)を訪ねました。
(不二)あれ河口さんお1人ですか?珍しい。
(河口)横浜のスポーツジムの裏にカジノがありましてね。VIPにバカラやポーカーをやらせて、特に、女性にはディープな接客をさせてました。その中の一人が暴行を受けたんですよ。祥二會が噛んでますよね?とぼけても無駄ですよ。逮捕した男の線から分かってます。
(不二)可哀そうにね。親御さんに知らせなきゃ。それはともかくさ、バカラの由来っていうのを知ってるかい?
(祥二會の組員)バカラはイタリアの賭博氏がローマの伝説を元に、考案したゲームです。9人の神々がブロンドの髪を編んだ処女に、9面あるサイコロを投げさせ、その結果によって、女の運命が決定したそうです。
(河口)虫唾が走るゲームだな
(不二)昔から美女と賭博は縁が深いってことですよ。
(河口)じゃあ聞きますが、その伝説には用心棒はいませんか?こんな男じゃないですか?
河口に山崎の写真を見せました。
(不二)違うね。用心棒はガチョウだよ。大きな声で鳴いてローマ軍の兵に危機を知らせたとさ、ガーガー
はぐらかす不二(浅野和之)に、河口は呆れました。
(河口)分かりました、もう手加減しません。何があったのか必ず突き止めます
(腑に)ああ、黒木さんによろしくな
そこへ、河口の元に中谷健人(味方良介)が来ました。
(中谷)手を引いてください。山崎さん追ってるのバレてますよ
(河口)上からの命令か?俺の上司はあの人だ。このまま山崎さんを捜さないってことは刑事辞めるってことなんだよ
その頃、絵梨子は紗耶香にコンビニで買ってきた総菜と、夏海からは温かいお茶をもらいました。
(絵梨子)どうぞ。
(夏海)今度はかけないでよ。着替えないから
(紗耶香)本当は私、梅が好きだけど、いい、これで
(絵梨子)じゃあ明日は梅にしますね
河口は、他の刑事と話し合い、山崎の捜査に乗り出します。
(河口)お疲れ様です。警視庁の河口です。
(刑事)我々県警がガサに入った時はこの通りです。防犯カメラにも映像は残っていませんでした。
(河口)素早いですね
(刑事2)カジノの摘発についてはうちでやらせてもらいます。一体何の捜査で警視庁がここまで出張ってきたんですか?
(河口)人探しです。ちなみに、見たことありませんか?
(刑事1)容疑者ですか?見覚えないですねー
(河口)そうすか、有難う御座いました。
夏海と絵梨子は、紗耶香の身辺を心配していました。
(絵梨子)紗耶香さん、おにぎりの話がしたかったわけじゃないですよね。なんで本名明かさないことと関係があるんですかね。
(夏海)うん、本当貼って言いかけてた。家族関係がうまくいってないことは分かったけどそれだけじゃないのかもね。
(絵梨子)えーなんだろ?親が有名人とか?娘が違法カジノに関わっていたことが分かると、困るような存在ってことはありますよね。
(夏海)そこまで。勝手な先入観を持って詮索はしないほうがいい。親が誰であっても支援には関係ない。
(絵梨子)ですね済みません。山崎さん見つからなかったんですか?河口さんと違法カジノに行ったのはその為でしたよね。あ、これは詮索じゃなくて質問です。
(夏海)素直。なんか調子狂うわ。うん、カジノにいるって情報があって張り込んでた。紗耶香さんの事件が起こったから踏み込めなかった。
(絵梨子)目の前にいたのに?
(夏海)でも迷わなかったよ。係長を捜すよりカジノを摘発することより、彼女を守らなきゃって思った。刑事の時な何より犯人逮捕優先で被害者は二の次だった。私も変わったもんね
(絵梨子)山崎さん早く見つかるといいですね。黒木さんに危ない目に遭ってほしくないけどどうしてもこれだけはっていうこともありますもんね。
夏海は絵梨子の不器用な優しさにまたしても救われました。
(夏海)どうも。先生、今日はもういいよ
(絵梨子)余計なこと言っちゃいました…ま、いっか。お疲れ様でした。
河口は単独でカジノの周辺を嗅ぎまわっていました。
後ろからつけられている感覚がした河口は、追っての正体を見ました。
なんとそれは山崎(渡部篤郎)でした。
(河口)係長
(山崎)なにを嗅ぎまわってる。これは忠告だ。
山崎は河口の首を絞めて暴力を振るうと、去っていきました。
河口はすぐ黒木に連絡しました。
(河口)黒木、あの人はもう…本当に組の人間になったか。クスリでもやってるのか
(夏海)紗耶香さんをホテルに送り届けた。係長は今どこに?
(河口)ジムの裏のほうに
紗耶香はその頃、おにぎりを食べてホッとしていました。
支援室を出て行く夏海を妹尾が心配そうに見つめていました。
夏海は河口と共に、山崎と対面しました。
(夏海)係長
(山崎)誰だお前
山崎は夏海を見ても誰か分かりません。
すると、バイクに乗った2人組の男が、夏海を庇おうとした山崎を狙って撃ちました。
夏海は山崎に必死に呼びかけました。
(夏海)係長!係長!大丈夫ですか係長!しっかりしてください。
その後、山崎は緊急搬送されることとなりました。
さよならノワール10話感想・みどころ
ようやく見つかった山崎。
しかし、山崎は恐らく、記憶喪失に陥っていて、夏海を見ても誰か分からず、河口にも暴力を振るって釘を刺していました。
忙しいストーリーの中で、鴨居が安定してきて、五十畑を許すことが出来た場面や仕事復帰したところは優しい描写でした。
絵梨子と鴨居の間にしか分からない距離感もお互いを思いやってて良かったです。
そんななか、紗耶香という身元を頑なに明かそうとしない祥二會が関与した闇カジノのフロアレディ。
彼女は、彼女の意志などを聞かず、否定型の親に育てられた可能性があると思いました。
「人の失敗を絶対に許さない奴」
詳細は明かされていませんが、紗耶香は、完璧さを求められすぎたり、成績が上位でないと許されない「教育虐待」を受けていたのか?
「自分を汚したくなった。やばい仕事だって分かった時は遅かった。ヤクザみたいな漢にきもい男の相手をさせられた」
ユウジに暴力を振るわれていたり、紗耶香の口から語られる壮絶な人生に胸が痛みました。
本当の自分を親から認めてもらえない紗耶香の行動は、夏海と絵梨子への試し行動のようにも感じました。
しかし、この紗耶香、非行に走った女性というわけじゃなさそうですね。
山崎はずっと実の娘の行方を追っていたと言いますし、もしかして…山崎の娘でしょうかね。
記憶を失った山崎のこれまでの足取りと、紗耶香の正体がとても気になります。