さよならノアール3話あらすじネタバレ
西池袋署犯罪被害者支援室の黒木夏海(小池栄子)と白石絵梨子(北香那)。
池袋のクラブ「アリアス」のクラブで踊る、女装をしている。笹村。
そこで、笹村は金髪の入れ墨をした男性と連れの男性が客を殴る事件が発生しました。
(男)なにやってんだよ離せ
(金髪の男)くそが
(客)拳銃だ
(女性客達)キャー
(客達)下がれって後ろ詰まってるって
その場にいた通行人が気付いたことで発覚しました。
クラブの出入り口への階段に客が殺到し、混乱により、、雪崩のように人が倒れ込む事態っが発生しました。
そこで、下敷きになった女性が死亡しました。
捜査の結果、死亡したのは笹村圭(征木玲弥)という男性だと判明します。
圭は山梨県在住の介護士だったが、死亡時、女装姿で発見された、笹村。
遺体確認のため、西池袋署を訪れた圭の母、綾子(神野三鈴)。
(鴨居)息子さんで間違いありませんか。圭さんは事故があったクラブのイベントに参加されていました。発見時には既に心肺停止の状態だったそうです。携帯やバッグなど見つからず身元特定にに時間がかかりました。申し訳ありません。手続きの後、一緒にお帰りになれます。ああ、これは当日身に着けていたものです。捜査終了後、お返しします。ご本人の所持品でお間違いありませんか?
しかし、綾子(神野三鈴)は、死亡時に息子が身に着けていたハイヒールやウィッグの写真を見て、即座にこう言いました。
(綾子)いいえ、この方は私の息子じゃありません
夏海と絵梨子は笹村が怪しい雑居ビルに出入りしていた情報を得た夏海と絵梨子。
(夏海)どういうこと?捜査の結果、本人と判明したんでしょ
(貴子)一緒にクラブに行っていた友人から連絡のとれない仲間がいるって通報があったそうよ。
(夏海)その携帯番号から契約者情報を辿ったんだ・
(貴子)持つべきものはバックより友ね。通報がなかったら永遠にどこの誰だか分からなかったかもしれない。
(絵梨子)でもご家族は笹村圭さんじゃないと言ってるんですよね?
やがて、笹村の母、綾子(神野三鈴)が来ました。
貴子が犯罪被害者支援室について、綾子に説明し、夏海と絵梨子を紹介しました。
(貴子)さぁどうぞこちらへ。山梨から来られたそうですね。長旅でお疲れだったでしょう。さぁどうぞ。
(綾子)まだ何か御用でしょうか
(貴子)ここは犯罪支援室といいまして事件、事故に巻き込まれた方やそのご家族をサポートする部署でして。
(綾子)被害者?あのご遺体の方は私の息子じゃありません。赤の他人です。警察でもこういったミスをなさるんですね。先程着ているものの写真を見せてもらいましたが、女装や東京のクラブとは無縁の生活です。
(夏海)失礼しました。では一つお伺いしたいのですが、圭さんはどちらにいらっしゃいますか?現住所は山梨県甲府市内ですよね?
(綾子)ええ、ずっと息子と2人で暮らしてきましたが、30になったのを機に、圭は一人暮らしを始めたんです。私も仕事がありますし、お互いに必要以上に干渉はしていません。
(夏海)居場所を確認していただくことはできますか?今、お願いします。
綾子は電話をかけました。
息子の死を受け入れられない彼女の心理的葛藤ゆえの行動だと見抜く夏海と絵梨子。
(綾子)ええ。今、仕事が忙しいみたいで切られてしまいました。男の子は愛想がなくて困ります。
(夏海)ご自宅までお送りしましょうか?
(綾子)結構です。東京に来たついでに買い物して帰ります。
(夏海)そうですか。有難う御座います。
帰りに、劇団員に紙を渡され、圭が学芸会で魔女を演じていた幼稚園の頃を思い出す、綾子。
(絵梨子)いいんですか?帰らせてしまって
(夏海)息子じゃないって言ってる人を引き留める権利はない
(絵梨子)でも捜査の結果、笹村圭さんに間違いないって。
(夏海)ご家族が認めない以上、私達はその気持ちに寄り添うしかない
(貴子)その通り。被害者は自分が誰だか語れない。被害者に名前を返してあげましょう。
2人がそのビルへ向かうと、暴力団対策係、河口(眞島秀和)と大野(濱尾ノリタカ)もやって来ます。
(中谷)最終的な被害状況です。死亡者1名、重傷者2名、軽傷者6名、いずれも階段下付近で折り重なって、倒れていた客です。
(桑谷)拳銃の件は?
(鴨居)目撃証言によると、この男が別の客に因縁をつけ、その直後に拳銃だという叫び声がした為、一斉に客が出入り口に殺到し、事故に繋がったようです。
(大野)【濱尾ノリタカ】現在、その男の身元と拳銃所持の事実を確認しておりますが、イベントには200人以上が参加していたゆえ。参加者名簿などはなく、難航しております。
(桑原栄二)【荒川良々】暴対係はその男を割り出し、拳銃の裏付けを。強行犯係は施設側に不備がなかったか過失致死罪も視野に入れ、解明に当たれ。
(夏海)ちょっと待ってください。
(桑原)部屋間違えてないかー
(夏海)故人にまつわる情報も収集してください
(中谷)既に身元は判明しています。
(夏海)でも母親は違うって言っています
(中谷)遺体の引き取りを拒否しているだけですよ。事故以来、職場も無断欠勤している。笹村圭名義で宿泊していたホテルにも戻ってない。間違いないです。
(桑原)最近、家族が痛い引き取りを拒む例が多くて困る。被害者の家族をサポートするのが仕事なら、優しく説得して引き取ってもらえ。無縁仏には多大な労力と税金がかかるんだ
(夏海)ホームレスや長期間、失踪していた家族なら拒否するケースが多いけど、被害者は普通に社会生活を送っていた。実家の近くに住んで母親ともやり取りがあった。
(鴨居)でも発見時の状況がその…特殊な趣味の格好をしていたからでは
(河口)お母さんとしたら息子が女装しているのを受け入れにくいかもな
(絵梨子)確かに、これは単なる拒否ではなく、耐えがたい喪失感に加え、新たな事実に対すうる混乱や戸惑いに心が追い付かず、現実を否認することで何とか自分を守ろうとしている。自然な反応だと思いますが。
(鴨居)難しい説明しなくていいから
(夏海)とにかく支援するにも情報が足りない。被害者が形態やバッグを持っていなかったことも気になる。携帯のGPSは?
(中谷)電源が切れていてだめでした。
(鴨居)事故のどさくさに紛れて誰かが盗んでいたんじゃないですか
(夏海)何か意図があって持ち去られた可能性も。クラブの防犯カメラをもう一度当たってほしい。それから通報してくれた友人の詳細も。
夏海は鴨居や中谷に、圭の生前の情報を捜査と提供してくれるよう、頼むのでした。
(中谷健人)【味方良介】捜査はこっちに任せてほしいですね
(夏海)捜査じゃない。被害者がどんな状況で、どんな思いで亡くなったのか理解したいの。
(鴨居)取り扱い注意でお願いします。なくすなよ
(絵梨子)分かっています
夏海と絵梨子は、「ミチル」と名乗っていた圭と事件当日、クラブにいた女性、つぐみ聴きとりをしました。
つぐみは手に事故でけがを負っていました。
(夏海)お忙しいところお越しいただき有難う御座います
(つぐみ)まぁこの手じゃ仕事休むしかないし。やりますよ
(夏海)亡くなられた方と一緒にクラブへ行かれたんですよね
(つぐみ)はい。救急車で運ばれてから皆に連絡を取ったんだけどミチルさんだけずっと携帯が繋がらなかったから。警察に行ったの
(絵梨子)ミチルさん?
(つぐみ)本名じゃないかも。SNSで繋がっていた人だから
(絵梨子)でも親しいご関係だったんですよね?
(つぐみ)親しいってわけじゃなかったけど
(夏海)ミチルさんはどんな人だったんですか?
(つぐみ)ノリが良くておもろい人だったよ。いつも楽しそうで。帰国した時は気が大きくなるって。ロス?でデザインの仕事してるって言ってた。有名なショーの衣装もデザインしたことがあるって。
(夏海)ミチルさんの写真ありますか?
(つぐみ)これが最期になっちゃうなんて
(絵梨子)あの束のことをお尋ねしますが男性と…何でもありません。
(つぐみ)男とか女とかどうでもよくない?そんなことで付き合ってないし。
(絵梨子)ご本人とそういう話は
(つぐみ)綺麗だからそれでいいじゃん。みんなそう思っていたんじゃない?
さらに、圭はバイオリニスト、「れいか」やオタク界隈の女性、「桜子」と名乗って、沢山の知り合いがいたことが分かりました。
アニメオタクの女性に圭の写真を見せた夏海と絵梨子は彼女が圭を「桜子」と呼んでいることを知りました。
(アニメオタクの女性)ああ、桜子さん知ってるよ。よく美味しいお菓子持ってきてくれて。さすがパティシェさんだよね。桜子さんに何かあったんですか?
さらに飲食店従業員に夜、聞いてみると、セレブの夫を持つ妻だと言っていました。
(飲食店従業員)ああ、この方知ってますよ。確かセレブの奥さんなんですよね。気前良かったなー
圭がクラブでよく遊んでいたカップルの友人の前では、「さやか」と名乗り、いい友人だったとの話も聞いた2人。
(圭の遊び仲間のカップルの男性)さやかさん!めっちゃいい人。お世辞じゃない感想言ってくれた。
(圭の遊び仲間のカップルの女性)今ほんとそういう人貴重なんですよ。あ、でも次のライブ来るって連絡ないけどどうしたんだろー
バーのマスターに聞く夏海と絵梨子。
(夏海)この方なんですが
(マスター)いいお客さんなんですよ。れいかさんがどうかされたんですか?
(絵梨子)れいかさんはどんな方なんですか?
マスターの前では「れいか」と名乗っていた圭は自身をこう紹介していました。
(マスター)バイオリンよく御弾きになられるんですか
(圭)祖母がドイツに住んでいて向こうのコンサートに呼ばれて演奏するんです。
マスターは夏海と絵梨子に引き続き、生前の圭のエピソードを話します。
(マスター)長旅は疲れるから東京に帰った時は羽目を外して変身するのよって気前よくお金使ってました。
(夏海)いつも変装してこられたんですか?
(マスター)ええ、我々は楽しくお酒を飲んでこられる方ならどんな服装だろうとどんな嘘をつこうと、詮索はしませんよ。
(絵梨子)彼が、彼女がバイオリニストだと信じていなかったということですか?
(マスター)ホントにバイオリニストなら、仕事で大事なバイオリン、飲み屋に持ってこないでしょ。見ちゃったんですよ。3丁目の雑居ビルに入ったの。いいところのバイオリニストがあんなところに入るわけがない。変なこと巻き込まれないといいなと思っていました。いいお客さんだったから。
その頃、鴨居と中谷は事件時に、拳銃を持っていた疑いのある金髪の男の身元が判明し、その男のことを知るクラブにいた男性、島野から事情聴取をしていました。
(鴨居)防犯カメラ映像の提供有難う御座いました。発端となったトラブルを起こしたのじはこの男だと思われます。氏名や連絡先は分かりますか?
(島野)ああ、こいつ?いい噂かないですね。女の子ナンパしまくってました。名前とかは分からないです。右腕にタトゥーがあったのは覚えてました。
(河谷)どんなのでした
(島野)蜘蛛のでしたね。この辺に
(河谷)蜘蛛か
夏海と絵梨子は、圭が身元をその都度、偽りながら生活していた状況を整理しながら、彼が入った雑居ビルに向かいました。
(絵梨子)ロス在住のデザイナー、ミチル、クォーターのバイオリニスト、れいか、パティシエにセレブ主婦。どれも山梨の介護施設職員とは全く違いますね。そのうえ、このビルとは。何かあるんですか?
(夏海)反社の抗争事件で捜査に来たことあって、死人が2人出た。先生、帰っていいよ。
(絵梨子)大丈夫です。黒木さんって本当に暴対の刑事だったんですねー被害者に対して甘いから優秀な刑事だったってほんとかなって疑問に思っていました。
(夏海)甘い?ひどい目に遭った被害者に厳しくしてどうするの
(絵梨子)私はフラットに接するべきだと思いますよ。冷静に状況を判断して、最適解を示すのが、これからの支援のあるべき姿です。世の中がAIに慣れ、早い話…私の話は傾聴しないんですね。
ビルの管理人(森下能幸)は捜査令状がないので室内を調べられるのを断ろうとしていました。
(管理人)令状ないとねー
(夏海)防犯カメラ映像を見せていただくだけでも。
(管理人)あああのカメラとっくに壊れちゃってる。
そこへ、大野と河口が現場に到着しました。
(河口)ようここで何してんだ
(夏海)被害者をここで見かけた人がいて。そっちは
(鉄砲持ってた疑いのあるやつの身元が分かったんです。住所はここでした。
(夏海)嫌な一致ね
(河口)やっぱりなー
(絵梨子)なんなんですか
(河口)危険なブツの受け渡しに使ってたってこと
(大野)不正薬物、あ、拳銃などですね、死体とかもありますね。
(管理人)あのぅ、この部屋を提供したのは帝京不動産です。本当にある会社かは知らないけどね。
(河口)いい勘してるね、管理人さん。刑事にスカウトしようかな
(夏海)この人が出入りしたことは?
圭の写真を管理人に見せる夏海。
圭は麻薬の運び屋の仕事をさせられていた可能性が浮上しました。
(管理人)見たことないね。あのー何人かが出入りしていたけどみんな女だったよ。この人なら二、三度見てたな。背が高いから目立ったよ。他の女と同じで紙袋を持ってた。ああそれだ。
なんと、圭は薬物の売買に関与していたのです。
(絵梨子)圭さんは犯罪に関わっていたってことですよね?そのために身分を偽っていた。だから消されたってこと。
(夏海)まだ決めつけないで
(絵梨子)でも、運び屋をやってたのは事実です。
(夏海)本人に聞いたわけじゃないでしょ。
(絵梨子)聞けるものなら聞きたいです。
(夏海)またここでもし抗争事件が起こって、先生と私が流れ弾で死んだとする。
(絵梨子)なんですか、それ辞めてください。
(夏海)なんであの2人はわざわざあんな時間にあんな場所にいたんだろって言われるよね。
(絵梨子)一応マジで返すと遅くまで仕事してたんだな気の毒にって言われるんじゃないですかね
(夏海)先生こそ甘いんじゃない?あの2人は反社と繋がる恐れがあったんじゃないかってやつ。もしかしたら下手打って消されたんじゃないかって、なんて勝手に決められたらいやでしょ。
(絵梨子)絶対いやです。
(河口)争っていた男は桐山せいご。半年前に、不正薬物所持の疑いで任意同意を掛けています。その時に本人の許可を得てタトゥーの写真を撮ったので、判明しました。今、大野らが所在を確認しています。
(中谷)桐山が事故の遭ったあのクラブ、アリスで女たちに声をかけていたそうです。ナンパと見せかけて運び屋のバイトを探していた。死亡した笹村圭はそれに応じたという線で間違いないでしょう。
(桑原)女装の運び屋か。被疑者死亡だが周辺を当たれ。自宅から元締めに繋がる証拠っが出てくるかもしれない。
(中谷)既に鴨居を山梨に向かわせています
鴨居に車に乗せてもらいながら、夏海と絵梨子は母の綾子への再びの接触や、裏どりのための行動に同行しました。
(鴨居)てかなんで乗ってるんですか?裏取りの邪魔しないでくださいよ。
(夏海)そっちこそ、支援の邪魔もしないでね。支援室は貧乏部署だから車がないの。我々はあくまで笹村さんを特定するために彼の部屋に行く。お母さんに会うのはその立ち合いを依頼するため。余計なこと話して刺激しないでね。
(鴨居)そうはいきません。裏をとるためには笹村が運び屋だった可能性に触れざるを得ません。
(夏海)なら、せめてデザイナーやバイオリニストになってたことは言わないで。
(絵梨子)何故ですか?
(夏海)被害者の仕事を守ってあげることも仕事。
(鴨居)僕は伝えるつもりです。裏を取るためには情報の開示が不可欠です。
(絵梨子)私も知らせるべきだと思います。息子の本当の姿を知ることが認める一歩になると思います。
(夏海)言ったよね。歩きたくない人を歩かせないでって
(絵梨子)歩いてみて良かったと思うこともあるんじゃないですか?
(夏海)少ない可能性にかけるな。
(鴨居)あのまだやります?もう着いちゃいました。
やがて、夏海、絵梨子、鴨居は、綾子が学習塾を経営していることを知りました。
(夏海)高校受験の塾?
(絵梨子)中学受験ですね。立体の体積は数学じゃなく体積です。
(夏海)さすが帝都大
(絵梨子)まぁまぁこれくらいは。
(綾子)まだ分からないんですか?亡くなった方は息子じゃないと申し上げました。
(鴨居)これから圭さんのアパートを拝見します。
(夏海)立ち合いをお願いできますか
(綾子)そんな権利、警察にあるんですか?
(鴨居)圭さんは犯罪に加担してる可能性があり、自宅の差し押許可状が出てます。
(綾子)犯罪?なんの罪です?
(鴨居)詳しいことはまだ申し上げられませんが、不正な物品の運搬を手伝った可能性があります。
鴨居は言葉をオブラートにしながら、現実を伝えました。
(絵梨子)驚かせてしまって済みません
(綾子)驚いてはいません。うちの息子じゃありませんから、お帰り下さい。
(夏海)先に行ってて。私は残る。ほっとけない。
(夏海)手伝いましょうか。
(綾子)結構
(夏海)でもこれ横切れていますよ
(綾子)私は何も知りません。聞き出そうとしても無駄ですよ
(夏海)何も聞くつもりはありません。私は被害者の方やご家族をサポートするのが仕事です。警察には捜査をしない人間もおります。お母さんが塾の先生なんて圭さんが羨ましいです。私、高卒でそれで苦労したとかはないんですけど、もっと頭良かったら人生違ったのかなって。すみません余計な話を。
(綾子)私、一人で圭を育てなきゃいけなかったので家で出来る仕事にしたんです。圭の為に必死で働いてきました。あの子が犯罪とか女の格好するとかそんなの絶対にありえないです。
(夏海)お一人で?犯罪に関わっていたかはまだ分かりません。もしあのご遺体が圭さんなr。あ
(綾子)息子じゃないって言ってるじゃないですか!電話にだって出るんですから。今、警察が来てあんた死んでるって言われたのよ。よく調べてもらわないとね
その頃、鴨居と絵梨子は圭の家に向かいました。
(鴨居)捜査中の家だから不用意に触れないで
(絵梨子)素人扱いしないでください
(鴨居)いやいや素人でしょ
(絵梨子)少なくとも運び屋のアジトではないですね
(鴨居)刑事になったつもり?
鴨居は圭の介護士として働いていた頃の日記を読みました。
(絵梨子)使ってない部屋でしょうか。こんなに沢山なんでしょうか
和室を開けると、スーツケースが沢山ありました。
(鴨居)下がってて、腐敗はしないと思うけど
(絵梨子)大丈夫です
(鴨居)強がるなよ
その頃、夏海は河口に連絡し、拳銃を所持していた金髪の男性の身元と事件が起きた状況を再度、確認します。
(夏海)逮捕?拳銃持ってた男に間違いないの?ちゃんと追求した?目撃者がいるのよ。
(河口)間違いないよ。裏を取った。科学捜索もしたよ。拳銃だと誰かが叫んだのはタトゥーを見て、恐怖を覚えた客が勘違いしたと思われる。事故の直接の原因は現場の集団心理によるパニックだ。銃も怖いが人間もパニックになるってことだな。
(夏海)笹村さんとの関係は
(河口)そっちは黒だ。
河口が菜摘と電話してる間、大野と中谷が金髪の男性、桐山の取り調べをしていました。
(大野)アルバイトをしないかと声をかけ、薬物を運ばせていたんだな?
(金髪の男、桐山)中身はサプリメントだって嘘ついて。危ないブツだっつたら、高い金詰まなきゃ誰もやらないでしょ
(中谷)カバンを盗んだのもお前か?
(金髪の男)ああ、色々ばれたら困るなと思って
(中谷)なんで笹村に狙いを付けた?
(男)あっちの趣味は金がかかるから。案の定、飛びついてきたよ。
圭は桐山に誘われ、麻薬の運び屋を引き受けてしまいました。
(圭)運ぶだけでいいの?ホントに警察に捕まるわけじゃないよね?わかった、やる
(桐山)いい小遣い稼ぎになるよー
介護士としての男性の姿、女装をしていた本当の自分を綾子に受け入れてもらえない葛藤が日常で続いていたのでした。
(夏海)笹村さんは騙されて誘い込まれた。
(鴨居)この部屋からも薬物など不信なものは見つかりませんでした。
(絵梨子)ただ…周囲の人には言ってなかった。普段はこのスーツケースの中に閉じ込めて真面目に介護士をしていた。
(鴨居)運び屋のための変装じゃなくて個人的に楽しんでいたと思われます。でも給料だけでは二重、三重生活を維持することが難しくて危ないバイトに手を出した。
(絵梨子)心理学に貝の中の真珠という言葉があります。秘密を貝の中の石に例えて秘密を抱え続けることで人格が真珠のように磨かれるということです。でも秘密が大きくなりすぎると貝は割れてしまう。
(夏海)そうね、秘密ってい束必ず抱えきれなくなるものね。先生たまにはいいこと言うじゃない
夕方、綾子の学習塾が終わると、真相を伝えるべく、また夏海と絵梨子と鴨居は訪ねました。
(夏海)しつこくてすいません
(綾子)言ったとおりでしょ。あの子が罪を犯すはずがないんです。
(絵梨子)仕事熱心な介護士さんだったようですね。これお借りしてきました。ホームでハロウィンをやった記録がありました。メモには学芸会を思い出した…あの時は嬉しかったと。楽しかったのはなく嬉しかった。何か心当たりはありますか
絵梨子は綾子に圭の介護士をしていた頃の日記を見せました。
(綾子)あの、ヘンゼルとグレーテルという学芸会をやって、最初は男の子が魔女の役なんてと批判的に思いましたけど意外と評判良くて。私、滅多に褒めたことはなかったので。私が山梨に戻ったのは東京で付き合っていた人に子供が出来たと言ったら別れを告げられたから。意地でも一人で立派な子に育ててやるって思った。それで、仕事をしながら圭にも勉強を教えられるこの仕事を選んだ。いい学校に入れて人も羨む仕事に就かせたかった。家柄のいいお嬢さんと結婚させて可愛い子供に恵まれる。そういう人生を歩ませたかった。でも、あの子は、圭は勉強が苦手で高校も大学も全く望むレベルに届かなくて、しばらく引きこもった末に。ようやく介護の仕事に就いたけど。
(鴨居)それでも圭さんは介護士として熱心に働いたそうですよ。
(綾子)そんなこと分かってます。私だってなんとか息子を認めようと思った。もういいですか、夕飯の支度があるので。
(絵梨子)笹村さん、圭さんが女装をしていたことで驚かれたのは分かります。
(綾子)驚いてなんかいません、知っていました。
圭は生前、30歳の誕生日の日、カミングアウトをしました
(綾子)お誕生日おめでとう。圭がもう30か、信じられないね。あ、宮地さんのりえちゃん結婚したんだって。圭もいい話聞かせてね。男の子だからってのんびりしていないで。
(圭)お母さん話があるんだ。
(綾子)なぁに?改まって
(圭)ずっと言えなかったけど、僕、僕、心は女なんだ。お母さんの望むような結婚は出来ないと思う。もう嘘つきたくなくて。いつも期待に応えられなくてごめんね。
(綾子)変な冗談やめてよ、どうかしてる。
その時、綾子は圭の性自認が受け入れられず、とっさに圭が母に寄り添うように重ねた手を払いのけてしまったことがありました。
(綾子)あの子は家を出て行きました。私のことを恨んでいると思います。
(夏海)お母さん、圭さんはいろんな女性になっていました。ある時はデザイナーある時はバイオリニスト、まるで役を演じるように。
(綾子)やめて。私の息子が恥ずかしい。
(夏海)私も当初はお母さんにこの話をすべきじゃないと思いました。誰にも知られたくないだろうと思ったからです。でも、圭さんの行動を私が勝手に恥ずかしい事だというのは、失礼だと思いました。圭さんは介護士として働く日常も大事にしていました。そして時に日常で女性に変身していた。私は最後の日も、事故が起こるその時まで、圭さんは充実した時間を生きていたと思います。彼女の生き方を受け止めてあげてもらえませんか。
(綾子)違う。それはあの子じゃない。だってあの子は生きてるから。もしもし、圭?お母さんだけど聞こえる?もしもし、圭?聞こえないの?圭?ねぇ、聞こえないの?!
綾子は現実は頭では分かっているものの、電話をかけてしまいました。
(夏海)一緒に圭さんを迎えに行きませんか?
夏海の胸の中で、綾子は自分を解放するように泣きました。
その後、夏海と絵梨子は圭が眠る遺体安置所へ、綾子を連れて行きました。
(夏海)圭さんは恨んでなんかなかったと思います。
(絵梨子)恨んでたら学芸会の事思い出すでしょうか。どんなふうに褒めてあげたか思い出せませんか?
(綾子)圭、本当に憎たらしい魔法使いのおばあさんだった
(幼い頃の圭)やった
(綾子)お夕飯何食べたい
(幼い頃の圭)オムライス
(綾子)いいよ
今は圭の遺体に当時のことを思い出しながら、語り掛けました。
(綾子)魔女のおばあさんは演技で一番難しくて一番大事なのは悪役よ。あんな憎たらしく演じれる子はいない。圭は凄いよ。圭…分かってあげられなくてごめんね。ごめんね。
自身の息子の多様性に偏見を持っていたことで、圭を拒絶したことを綾子は謝りました。
綾子は関東被害者支援センターの森田と根本真紀(石川萌香)のサポートを受けることになりました。
(森田)私達はもう一台で向かいます
(根本)ご葬儀のお手伝いをさせていただきますね。では後ほどご自宅で。
(綾子)お世話になりました。
貴子は、圭の生前最期の姿のチェキとポーチを渡しました。
(貴子)間に合った!遅くなりました。
(綾子)あの子のものですか?綺麗…。
(夏海)お気をつけて。
(綾子)一緒のドライブするの久し振りです。
(貴子)良い旅を
その後、綾子をみんなで温かく送ったものの、鴨居は絵梨子を意味深な目で見ました。
中華料理店に入った2人は黒木の話題になりました。
(鴨居)運び屋の件は不起訴になったよ。事故のほうはこれからだけど桐山は余罪で送検出来ると思う。黒木さんとうまくやってるじゃない。考え方は違うけど息はそこそこ合ってるってかんじ。
鴨居の言うように、笹村圭は運び屋の件では不起訴となり、銃をクラブで発砲して、圭含めた大勢のイベントに参加していた客を混乱させた桐山は余罪で追及されるとのことです。
(絵梨子)刑事も結構大変ですね。そうかな?まぁ家には行きましたけどーまだ黒木さんのこと分からないですけど。意外と普通でした。あれ黒木さんに興味があるんですね
(鴨居)へぇー家行ったんだ。どんな家に住んでいるのかまだ想像もできないな。そんなんじゃないよ、君がちょっと心配なだけ。黒木さん色々あるから
(絵梨子)離婚のことですか?失踪のことですか
(鴨居)そっちこそやたら興味あるじゃない?もし抱えきれないことがあれば俺、相談に乗るから。なに?
(絵梨子)バディの過去は興味ありますよ。本気かどうか見抜こうと思って。冗談です
鴨居と別れてから。絵梨子は夏海の家に行きました。
(夏海)一体何休みの日に
(絵梨子)迷惑ですかー?
(夏海)かなり。
(絵梨子)それ後でいいんで座ってください。
(夏海)指図?何?
(絵梨子)黒木さん秘密を抱えきれなくなってるんじゃないですか?
(夏海)何言ってんのいきなり
(夏海)真に受けないでよ。あの場の流れで言っただけ
(絵梨子)いいえ。何度も考えてきたことを指摘された表情でした。
(夏海)あ、そう。それで?
(絵梨子)私に相談してください。これでもカウンセラーの資格を持ってます。勿論、守秘義務は守ります。娘さんのことでトラウマを抱えてるんじゃないですか?あるいはいなくなった上司のこと。貝が割れないうちに吐き出したほうがいいです。
(夏海)先生のカウンセリングを受けるほど困ってない。お腹空いた。焼きそば食べようか
(絵梨子)私は黒木さんを助けたいんです!なんでか分からないけど。
夏海は絵梨子のお節介と正義感に少し心を動かされたのでした。
さよならノワール3話感想・みどころ
本日のエピソードは私自身にも身に詰まされることがあって、切ない気持ちになりましたが、圭の人生が母に個性を認められ、温かく送り出せたラストに優しい涙が溢れました。
圭の母、綾子は典型的なステレオタイプ。
我が子には、いい学校に進学して、自立したら結婚して孫の顔を見せてくれるのが楽しみ…のような。
彼女は圭を愛情深く育てているのは分かります。
でもその価値観が、成人してからなお、子どもを無意識に傷つけたことに気付いてくれって思っていました。
LGBTQで性自認が女性である圭は、母との関係性の面では、生きづらかったでしょう。
「期待に応えられなくてごめん」そんな言葉を言わせないでほしい。
私の昔の友人にも、LGBTQの友達がいて、その子も圭と同じく悩んでいたのかなってふと、思いを馳せた部分が個人的にありました。
圭の母、綾子の立場は「親」で、私は、「親」ではないけど、友人を昨年亡くしたので、綾子が圭に繋がるはずのない電話を掛けてしまう気持ちに凄く共感しました。
貴子の「亡くなった人は自分が誰だかわかっていない 名前を返してあげましょう」って言葉も胸が痛いけど、納得です。
頭では分かっているんですよ。
どこかでまだ生きている、死んだはずがない、元気な聞きなれた声が返ってくるって期待しちゃいますよね。
その綾子の気持ちが神野三鈴さんの演技を通して画面越しに伝わって来て涙腺が緩みました。
綾子が、魔女の格好で演技をした幼き日の圭と、介護士として、女性として、自分の人生を生きた彼を温かく送り出したラストは心の琴線に触れました。
終盤は、夏海の心の窓を叩く絵梨子の正義と、いつも余計なことを言い過ぎるがり勉気質な不器用さが彼女の取り柄だと思いました。
貝のように心を閉ざし、人を寄せ付けない見えない壁を持っている夏海に、絵梨子の今後の関わり方に期待したいですね。