さよならノアール8話あらすじネタバレ
元衆議員の滝本祐子(鶴田真由)は講演会後に、支持者に見守られながら外に出ました。
(支援者たち)先生応援しています
(祐子)今日の参加者何人だった
(畑中)96人くらいです
(祐子)鳩との餌にもならないわね。5千人くらい呼べるところでやったらどう?
(畑中)しかし、空席が目立つと逆効果です。
(祐子)埋まるわよ!こう見えても辞職しなければ次のホーム大臣って言われてたのよ。
(畑中)お車、右手になります。
男は、支援者のふりをして、祐子に声をかけました。
(男)先生、お体気を付けてくださいね。
何者かに刃物で手首を切られました。
優子は2年前、反社勢力との関係を週刊誌に報じられたことより、議員を辞職していました。
しかし、再び議員に戻りたいと願う祐子は、「当選し、反社の撲滅を必ず実行する」と記者たちの前で訴えていました。
鴨居は絵梨子と自動販売機の前で話、五十畑教授(岡部たかし)の講演会に誘われました。
(鴨居)先生、そろそろ慣れた?
(絵梨子)慣れちゃいけないと自分を戒めてるんです。被害に遭われた方の痛みに同じものはないので。
(鴨居)優等生だな。俺なんかもう慣れ切っちゃったよ
(絵梨子)来週の土曜日非番ですか?
(鴨居)事件がなければ非番だけど
(絵梨子)あの帝都大学で、五十畑教授の公開講座があるんです。テーマは勿論、被害者支援です。私に付き合いなさい。この際、支援の何たるかを鴨居さんに学んでいただきます。
(鴨居)授業なんかで聞かなくても現場で学んでおります。
(絵梨子)刑事課の方たちは現場と言えば、なんでも許されると思ってるでしょ。そんな時代ではありません、刑事さん達も知識を持たないと。
(鴨居)何時?
(絵梨子)10時ですけど。言っときますけど、非番の日だからといってデートとかじゃないですからね。あ、戻らなきゃ、では。
(鴨居)そんなこと思ってもなかった。
今回の事件は恨みを買った反社の仕業と推測され、河口(眞島秀和)、桑原(荒川良々)、大野(濱尾ノリタカ)、鴨居(岡山天音)。
(河口)顔は優しそうだけど昔から評判は良くねぇよなー
(中谷)マスコミを怒鳴りつけたり、担当完了を土下座させたりしてますからね。
(大野)対立候補に怪文書送ってたとか、キャスター時代はアルバイトの子毎日泣かせていたとかホントだったらやばいっすよね
(鴨居)でも滝本さん本人は被疑者を知らない人だと言ってます。
(中谷)誰かに依頼された線も考えられますが。
(河口)人を使うのは反社ならお手のものだ。例の発言が気に入らなかったってことか。
滝本が記者会見での発言から反社会的組織の人間を挑発したと睨む中谷達。
(桑原)襲う可能性のある人物は不特定多数ってことか。選挙も控えており、注目度も高い事案だ。河口と大野達は、反社絡みを徹底して洗え、中谷と鴨居は怨恨、政治絡みの線も含めて幅広く洗うんだ。
支援の依頼を受けた夏海(小池栄子)と絵梨子(北香那)。
(絵梨子)遅くなりました。
(貴子)(戸田恵子)新たな支援要請が入りました。えー今回の支援対象は、元衆議院議員、滝本祐子さん、51歳。講演会直後に何者かに手を切られた傷害事件です。
(夏海)確か、反社との関りを取りざたされて辞職した議員でしたね
(貴子)これねー。秘書が反社知らず協力を要請したと弁明したけど、世間の理解を得られなかった。
(絵梨子)今時、秘書がやりましたって…
(夏海)どうして彼女の支援をすることに?
(貴子)本部からの要請よ。彼女は民自党の松永幹事長と親しいから、警視庁の上昇部は気を使ったんでしょうね
(絵梨子)出た、忖度
(貴子)でもね、滝本さんは議員時代、犯罪被害者給付金の引き上げに関して、改正案をまとめた経験があるの。
(絵梨子)へぇー意外
(貴子)そう、意外と世間の評判とは違う人かも
(夏海)それはともかく彼女が被害者なのも事実よね。握手した支援者から手を着られたのはショックだったと思う。行くよ先生
(絵梨子)はい。
2人が祐子の自宅へ向かうと、秘書の畑中正夫(長谷川朝晴)が、祐子は畑中の今回の事件の不手際を責めて辞めさせられました。
(祐子)秘書に辞めてもらったのよ。当然でしょ。秘書なら警備をしっかりするよう、指示しておくべきだった。今までのやらかしは目を瞑って来たけど今回は無理。うちに来るからには下調べしてきたでしょ。彼は反社とかかわりのある人物と接触したの。知らなかったとはいえ、私はけじめをつける為に辞職せざるを得なかった。被害者支援室だっけ?自己紹介はいいから、何をしてくれるの?
(絵梨子)犯罪被害者支援のために尽力されたとお聞きしましたが…。
(夏海)西池袋署の犯罪被害者支援室では、初動支援を担当します。具体的には被害者の現状やニーズに即したサポートの提案や心身のケアを行います。
(祐子)あなた達みたいな人に私の心身のケアは出来るとはわけないと思うけど
(絵梨子)今回は、衆人環境の前で起こっただけに、精神的な負担が大きかったと思います。今、一番お困りのことは何でしょうか?
(祐子)犯人を検挙することよ。捜査はどうなってるの?
(夏海)現在、本部と西池袋署で合同捜査中です。
(祐子)見当はついてるの?対立候補の刺客なら、調べ上げて大々的に発表してもらいたいわ
(夏海)済みません。まだ捜査中ですので
(祐子)そんな生ぬるいことを言っているから税金泥棒って言われるのよ。
(夏海)あの一日でも早く犯人検挙に努めるよう、申し伝えます。
(祐子)刑事がたかだか支援員の言うこと聞くわけないじゃない。
(絵梨子)お言葉ですが、黒木は以前、刑事でした
(祐子)あらそう?何課の刑事?
(夏海)昨年10月まで反社の取り締まりに従事していました。
(祐子)マル暴も女性刑事を置くようになったって聞くけど…要するにあなたは刑事をクビになったっていうことよね?激務で体を壊した?男女のトラブル?
(夏海)どちらでもありません。しいて言えばミスをやらかしました
(祐子)…合格。私の相手をする人は我慢強くないとね。知らない?勝利は最も忍耐強いものに属するって言葉。
(夏海)済みません、不勉強で
(絵梨子)ナポレオンでしょうか
(祐子)正解。私、ナポレオンがロシアとの戦争に負けて、忍耐の重要さを痛感する話が大好きなの。いいでしょう?お2人に支援をお願いします。
(夏海)なんなりと仰ってください
(祐子)そうね。手始めにそれ片付けてくれる?掃除機はパントリーの中。分別して捨ててね、誰が見てるか分からないから。スピード感を持ってお願い。
祐子の横柄な態度に何とか耐えます。
支援員としてやってきた夏海(小池栄子)と絵梨子(北香那)を家政婦や秘書のように扱う祐子に呆れる2人。
(貴子)それはご苦労様でした。
(絵梨子)あの先生に支援はいらないんじゃないんですか。めちゃくちゃ元気でしたよ。
(夏海)でも唯一残っていた秘書も辞めさせちゃったし、家族もいない。
(絵梨子)支援員を雑用係じゃないんですけど。
(貴子)政治家にとって支援は軽い物なのかもね。だってすぐに言うじゃない。ご支援宜しくお願いしますって言うじゃない
(絵梨子)そもそも、意味がおかしいんです。支援とは困っている人を支え、助けることです。つまり、本人が力を発揮できるように対等な立場で後押しすることを言います。ところが、政治における支援とは献金とか投票、もらったらおしまい、意味が違います。本来の支援の意味は違います。支援とは支え合って。
(夏海)熱いね
(貴子)じゃあ2人で教えて差し上げて。本来の支援の意味を。
再び、2回目の「支援」として、家事を任された夏海と絵梨子。
(祐子)ようこそいらっしゃいました。お待ちしてたのよ
(夏海)いえ、歓迎していただけるとは思ってなかったので、感激しました。
(祐子)なかなか達者ね。政治家に向いているのかも
(夏海)いえ、とんでもないです。
(祐子)そこのあなた心理学の学者さんなんですってね。御見それしました。早速、支援をお願いします。
(絵梨子)いえ、そんな
(祐子)黒木さんは掃除、洗濯、シャツのアイロン、夕飯の支度、白石さんはちょっと来て、ここにお中元をいただいた方のリストがあります。お礼状を書いて?心理学的に相手を喜ばせる文面で、選挙のことは絶対に書かないでね。模試書いちゃったら白石さんも懲戒ものだから。私は上の部屋で報道各社へのコメントを考えます。お返事は?
(夏海)承知しました。
(絵梨子)喜んで。
祐子は夏海には家事を、絵梨子には、臨床心理学者ゆえの言葉選びで、支援者へのお礼状を任せました。
しかし、祐子は2人にそれぞれの注意点を厳しく指摘し、嫌味や皮肉を織り交ぜてきます。
その頃、大野と河口は祥二會の3代目会長、不二仁(浅野和之)を訪ね、祐子を切り付けた男性の行方を追います。
(河口)元衆議院議員の滝本祐子さんと面識ありますか?
(不二)ああ、祐子先生怪我したんだって。お気の毒に
(河口)よくご存じですね
(不二)ファンだから
(大野)かつて秘書が祥二會でしたね。
(不二)あの時は迷惑をかけてしまったよ。こっちは一国民としてご支援しようと思っただけなのに
(大野)ご支援って…今は政治家も企業のトップも反社との悪化割は絶対に許せません。
(不二)前から思ってたけど、反社って言葉は気に食わないね。私らだって社会に反することばかりしてるわけじゃないよ。
(河口)それについてはコメントを差し控えます。滝本祐子さん、最後にお会いしたのはいつですか
(不二)また最なんて言って。私なんかと祐子先生が会ったら終わりじゃない。ファンとしてそんなことできないよ。河口さんたまにはゆっくりしてけよ。面白い話がある
(河口)高くつきそうなので、今度また失礼します。
その頃、夏海と絵梨子は、祐子の不躾な態度になんとか耐え偲んでいました。
(祐子)お昼みたいな夕食ね
(夏海)右手を使わずに食べられるものがいいと思いまして。
(祐子)へぇ気が利く。あなた結婚してるの?
(夏海)かつてはしてました。
(祐子)やっぱりね。仕事も家庭も頑張ってきたんでしょ。完璧に。
(夏海)いえ、そういうわけでは
(祐子)そういうところよ。抜けがない、男が休まらない。男ってねパートナーを馬鹿にできるぐらいのほうが元気が出るの。最近は働いてる優秀な女性も多いけど、そういう場合は家事がちょっと疎かだとか、きつい性格で尻に敷かれてるって夫が愚痴を言えるぐらいがガス抜きできるの。昭和も令和も変わらない
(夏海)勉強になります
(祐子)気の利いた返しをしたつもり?嫌な女。そっちは進んでるの?…なにこれ
(絵梨子)丁重にお礼を伝え、先生の政治信条から抜粋してみました
(祐子)みんな同じじゃない。誰にでも通用するような文面じゃ誠意は伝わらないのよ?相手によって文面を変えなくちゃ。支援者って、支援者って自分だけを認めてもらいたいものなの。常識でしょ。あなたはどこへ行ってもうまくいかないタイプね。あなた、人に期待を押し付けるタイプ?心が貧しいから人に期待するのよ。さもしさの証。
(絵梨子)済みません、常識がなくて
そんななか、祐子に講演の依頼が舞い込み、再起のチャンスとばかりにオファーを受けようとする、祐子。
(祐子)もしもし?滝本で御座います。怪我のほうは大したことはありません。ええ、4日の土曜日。私は不死身で御座います。
中谷は祐子がまた襲われる可能性を懸念します。
(中谷)トークショー?
(夏海)幹事長とも懇意の政治家評論家国分さんが企画したトークショーよ。現役の議員は予定がパンパンだったから
(河口)本人この状況で人前に出るって言ってるの
(絵梨子)やる気になってもらってます。かなり
(中谷)辞退してもらってください。被疑者は逃走中で危険です。現役議員ではない為、十分な警戒態勢は整えません。
(夏海)分かってるけど無理やり止めるわけにもいかない
(鴨居)本人は怖くないんでしょうか?自分なら刺された後に衆人の前に出るのは怖いですね
(絵梨子)不死身らしいです
(大野)不死身の人にどんな支援してるんです?
(夏海)掃除、洗濯、料理、アイロンかけ
(絵梨子)手紙の代筆。住所録作成
(河口)家政婦と一緒じゃねぇかよ!
(夏海)引き受けた以上、投げ出すわけにはいかない
(中谷)とはいえ、これは危険です。事情聴取も含めて明日、説得に当たらせてください
(夏海)どうぞ立ち会います。
絵梨子は、祐子から言われた自身の人間性に関する気質を厳しく指摘され、落ち込んでいました。
(鴨居)なんかあった?政治家の毒舌気にしてるのか
(絵梨子)五十畑教授の講義にお誘いした件ですが参加を取り消しましょう。捜査のほうが大事だと思って。
(鴨居)全然いいけど、君ってつくづく謝るのが似合わないね
(絵梨子)そうですか?滝本さんにも、人に期待を押しつけるタイプだと言われました。気にはしてません。この頃、仕事以外で人と付き合うのはやっぱり控えようと思いました。
(鴨居)自己完結してるから口出しはしないけど、そういう気分の時は、ジューダスプリーストが良いよ
(絵梨子)うわ、びっくりした。
祐子は中谷と鴨居にさえ、反発的です。
(祐子)警察に止める権利あるの?
(中谷)権利の問題ではなく
(鴨居)ご辞退を検討してください、大勢の人が集まる場所は危険です。犯人がまだ逃走中ですから。
(祐子)犯人を逮捕出来ないのは警察の怠慢でしょ。
(中谷)防犯カメラの解析と周囲の聞き込みを行い、容疑者を12名ほどに絞り込みました。
(祐子)そこまで絞り込んでなんで逮捕出来ないのよ
(中谷)実行犯とは別に。裏で糸を引いている人間がいると思われます。心当たりのある人物はいらっしゃいますか?
(祐子)いっぱいいるわよ。周囲から見たら私はかなり身勝手ですからね。でもね、画の強さや図々しさがなければ政治家なんて務まりません。敵を作ることを恐れていては国民の平和を守れませんからね。
(鴨居)敵を作らないことが平和じゃないんですか
(祐子)良い返しね。でもね今回のトークショーは有名政治評論家の国分さんの企画したものなの。再選へのまたとないチャンスなの。すでに出席と返事をしました。もう後には引けません。未来を切り開く気概を見せます。あなた方は私を守ってください、それは警察の仕事。
西池袋署では犯人を特定するよう、講演会の警備を万全にするよう、指令が下ります。
(警視正 妹尾和馬)(利重剛)本部からの応援の話も出たが丁重にお断りした。西池袋署員で、完璧な警戒を行う。そのためにも逃走中の容疑者を一刻も早く検挙することが重要だ。
(大野)なんかあったらどうすんだよ。本部に助けてもらえるよな?
(河口)ちゃんとやればアピールできるって事だろうよ
(鴨居)それが警察なんですよね。上を向いて競う
(桑原)強行犯、防カメの解析を急げ。
その頃、貴子、絵梨子、夏海は、滝本祐子の支援の必要性について話し合っていました。
(貴子)あらまもう発表されちゃってる
(絵梨子)一般施設での警備は大変なんですよね。私達に何ができるんでしょうか
(夏海)これまでと同じよ。警戒は刑事課や警備課に任せて滝本さんの傍にいる。彼女が話したいことやしてほしいことがあったら、都度、受け止める。
(絵梨子)あの、本当に支援を続けていいんでしょうか?どんな人でも被害者だと思って対応してきましたが、さすがに無茶苦茶ですよね。
(夏海)私は被害者支援センターに引き継ぐまで付き合うよ。彼女があそこまで無礼な態度をするのには何か理由があるのかもしれない
(絵梨子)ただ手の軽傷だけですし、他にもっと困ってる人はいます
(夏海)滝本さんが困ってないとは言い切れないんじゃない?お疲れ
(絵梨子)はい、マジで疲れました。
(貴子)私は白石先生の意見には賛成よ。支援を馬鹿にするような態度は許せない。でもねー黒木さんは支援が必要と思った、任せたいの。あー凝ってるね
その夜、滝本は祥二會の不二仁と電話していました。
(不二)祐子先生お久し振りですね。お困りならお助けしましょうか?今度落ちたら終わりだもんな。今表立って評価うのは難しいが、週刊文潮には可愛がってるやつがいる。褒め記事を書かせることだって朝飯前だ。
(滝本)そんな危ない脚は渡れません。
(不二)対立候補は大したことがない。いかがわしいネタを3本くらい流しゃあ簡単に飛ぶ。汚れ仕事は汚れた人間に任せたらいい
(滝本)私を襲わせたのは会長ですか?怖がらせておいて手を差し伸べればすがりつくと思われたのでしょうか?お断りします。もうあなた方に頼るつもりはありません。
(不二)相変わらずいい度胸だね。気を付けてください。今度は殺されるかもな。
その後、黒木が池袋名物の「ばくだん焼き」を差し入れました。
(滝本)どうぞ?何か忘れ物?こんな時間に
(黒木)西池袋名物のばくだん焼きです。召し上がったことないでしょうね。あまり食欲がなかった時はB級グルメもおすすめです。先生が支持を得たい地元の人達が食べている者です。
滝本は黒木の前では強気な姿勢を見せますが、不二からの脅迫に、不安を隠しきれません。
(滝本)良かったら一緒に食べない?悪くないわね。厄介な仕事ね。私みたいなひどい我が儘な人いるでしょ。被害者だからっていい人とは限らないもの
(黒木)こっちも立派な人間ではありません。
(滝本)仕事だって割り切ってるんだ
(黒木)いえ、割り切れたことはありません。
(滝本)私もよ、周りに迷惑でも自分を通してしまう。だって政治家が諦めちゃダメでしょ。
(黒木)トークショーは万全の警備態勢を整えていますので。私達も傍についておりますので演説に集中なさってください。
(滝本)それ本気?あなた止めに来たのかと思った
(黒木)滝本さんが事件を乗り越えるためには政治家、滝本祐子の覚悟を見せる必要があるのだと受け止めました。
(滝本)なるほどね、これが支援か。以前、私が被害者支援に尽力したのは社会的弱者に理解のある政治家だアピールするためだった。勿論、勉強はしたわよ。でも政治家人生を懸けようとは思えなかった。だって支援って言っても何ができるのかよくイメージできなかったから。支援って言っても色々ね。
(黒木)政治家はご支援を、ご支援をって簡単に見せるからじゃないですか。落ち着かれたようですね、私が来た時、少しご様子がおかしかったので。滝本さん被疑者が特定されました。
やがて、中谷らからの連絡で、男、入江が逮捕されました。
(中谷)西池袋署文化ホールで、滝本祐子さんを襲ったのは君だね
(鴨居)防犯カメラを分析し、経路をたどった結果、あなたのアパートに辿り着きました。
(入江)はい、俺がやりました。
(中谷)動機はなんで滝本さん狙った
(男)なんか憎たらしい婆だから。嫌いなんですよ。偉そうな婆
(中谷)指示役がいるのか?ちゃんと答えろ。
(鴨居)誰に頼まれてやったの?
(入江)初犯なんで執行猶予付きますよね?いないって
河口と大野は入江の詳細を夏海と絵梨子に伝えました。
(河口)こいつは北口のダーツバーで働いてる男だ。
(大野)祥二會の息がかかってる店ですよ
(夏海)不二会長が狙わせたってこと?
(大野)証拠はありませんが。
妹尾(利重剛)と、桑原は、祐子に忠告に来ました。
(祐子)署長、直々に心強いです。
(妹尾)逮捕した男の身元が分かりました。
(祐子)さすがね、教えてくださる?
(桑原)北口のダーツバーで働いている入江力という男です。ご存じでしょうか?祥二會の息がかかった店です。
(祐子)いいえ、知りません。…祥二會、嫌な名前ね。私が反社会勢力の撲滅を口にしてるから、狙われたのかしら
(妹尾)まだ動機は不明ですが組織的に犯行が繰り返される恐れがありますので油断は出来ません。警察としては徹底した警戒を実施しますが先生もどうかお気をつけてください。
(祐子)正義のために心得ました。
2人が祥二會の言葉を口にすると、祐子の顔が曇ります。
そして、講演会当日、優子の元秘書と、祥二會の組員の一人が紛れ込んでいることに気付いた夏海と絵梨子。
(絵梨子)あ、辞めた秘書の方ですね。
(夏海)先生、客席はほぼ満席です
(祐子)有難いわね。みんななんだかんだ言ってはっきり言うリーダーを待ってるのよ
(絵梨子)おやめになった秘書の方がいらっしゃっていました
(祐子)何よ今更
(夏海)それから祥二會の組員が1名来ております。
(祐子)なんで入れたのよ
(夏海)反社的な行動をしない限り、入場を許可できるんです。所持品は確認済みです。私服警官が監視しています。ただ、何故来たのかが気になります。
(絵梨子)滝本さん私達に何か隠してることありますか
(夏海)再び襲われることがないよう、万全の対策をとりたいんです。
しかし、祥二會の組員がいると分かると、祐子はイヤリングを握りしめて怯え出しました。
(祐子)私が何か隠していると思った?震えているのバレちゃったわね。私、殺されるかもしれない。本当のこと言っておいてもいい?
祐子は夏海と絵梨子に真実を告げることにしました。
(祐子)最初に祥二會と関わろうと思ったのは私よ。初当選した直後、関西系の組員から強請られたことがあったの。事務所の家賃問題で。
祐子はかつて、初当選して間もない頃、事務所の家賃問題で、関西系の暴力団組員から強請られたことがありました。
それを祥二會が取り持ち、票集めを援助すると持ち掛けて、秘書の畑中が止めたにも関わらず、祐子は接触してしまったのです。
(夏海)それを取り持ったのは祥二會なんですね?
(祐子)当時は今ほど厳しい時代じゃなかったから言われるがままに祥二會に縋った。
(絵梨子)2年前のスキャンダルは?
(祐子)向こうからの接触よ。罠ね。票集めを援助したいって言われた。秘書は断ったんだけど週刊誌に疑惑がリークされて辞職せざるを得なかった。だからこの前の会見で…。それに怒った祥二會が警告してきたかと思った。
畑中は、祐子が自分の身を守らず、祥二會との2年前のスキャンダルが明るみになることを気にしてばかりいるので、自ら祐子と決別しました。
(畑中)警察に話しましょう。あの男は祥二會に関係してます
(祐子)ダメ!警察なんかに行ったら過去の関与が明るみに出る。
(畑中)それも含めて説明するんです。今亜は真実を開示したほうが世間を動かせます。もう嘘はやめましょう。
(祐子)うるさい。決めるのは私よ。待ちなさい。一番苦しい時に逃げるの?30年来の付き合いでしょ。あなた私に人生を懸けると言ってくれたわよね?あれは嘘だったの?
(畑中)いいえ!あれはあなたが国民の為に働ける人だと信じてた。毒舌を批判されることはあったが、それはあなたが正直な人間だからと信じていた。これ以上、嘘を続ける姿を見たくありません。
祐子は、意を決して、夏海と絵梨子に後押しされ、登壇しました。
(祐子)畑中の言う通りだった。祥二會の会長から電話があった。困ってるようなら助けてやるって。
(夏海)マッチポンプですか?
(祐子)相手を不安にさせておいて助けてやると手を差し伸べる。彼らは政治家に恩を追っておけば何かと役に立つこと知ってる。もしそれで襲われてもそれでいいと思った。家族もいないし、信頼出来るたった一人の秘書もいなくなった。怖い、でもやっぱり怖い。軽蔑した?どうしよう、今出て行ってもろくな話が出来ない。逃げ出したい
(夏海)逃げるならお付き合いしますよ
(祐子)そんなことしたら負けよ。二度と浮かび上がれない
(夏海)先生、ナポレオンが負けて忍耐の重要さを知った話がお好きだと、仰ったじゃないですか?私は逃げても逃げなくてもどちらでも間違いじゃないと思います。
(祐子)どうせ負けるなら行くわ。それが私よね。
(夏海)おつけしましょうか。
(祐子)お願い
(絵梨子)お似合いです
(祐子)ご支援、有難う。
(祐子)その前に皆さんにお話ししたいことが御座います。私は、初当選した直後に問題になっている組織に助けてもらったことがあります。2年前秘書が何も知らずに接触したと言ったのは嘘です。私は知っていました。この後全てをお話し、警察の捜査に協力します。皆さんにも何があったか開示します。そのうえで審判を煽ります。一度、道を外した私にできることは真実をお話することだけです、本当に申し訳御座いませんでした。
楽屋に戻った祐子は、夏海と絵梨子に見守られながら、元秘書の畑中と和解しました。
(絵梨子)どうぞ
絵梨子は優子に水を渡しました。
(祐子)ありがと
そこへ、河口と大野が現れ、優子は祥二會との接点について取り調べなどを受けることとなりした。
(河口)滝本さんステージで話されたことに関して、詳しくお伺いしたいです
(大野)署までご足労願えます。
(祐子)はい
(畑中)私が同行します。
(祐子)そのほうが安心ね
その後、事実に向き合った祐子が政治家として返り咲くことを願う、夏海と絵梨子。
(絵梨子)滝本さん当選は難しいでしょうか
(夏海)そうね、犯罪犯したわけじゃないけど、一度でも反社との接触を持った人間が議員に返り咲くのは大変なことだと思う
(絵梨子)ホントのことは言わないほうが良かったのでしょうか
(夏海)私はトークショーを引き受けた時から、彼女は決意してたんだと思うよ。
(絵梨子)そうか、いつか返り咲いてほしいですね
(夏海)無茶苦茶言ってたくせに
(絵梨子)だって、今度こそマジで被害者支援してくれそうじゃないっすか
(夏海)打算的ー
後日。
鴨居は後から来た絵梨子共に、五十畑の講義へ向かいました。
また、鴨居は絵梨子と会う前に、被害者支援センターの根本真紀(石川萌香)とすれ違いました。
(根本)あれ?鴨居さん?五十畑教授の講義ですか?熱心ですね
(鴨居)おや奇遇ですね
(絵梨子)さぁ行きましょう
夏海と貴子は絵梨子が今日、休みだと知りました。
(夏海)白石先生遅いですね
(貴子)あれ、今日は休みよ。五十畑教授の講義を聞きに行ってる。聞いてなかった?珍しい
(夏海)そうですか。もしかして鴨居君と一緒鴨ですね
(貴子)あるね、でもなんか妙な2人よね
鴨居と絵梨子は、講演で登壇する前の五十畑を手伝おうとしていました。
(絵梨子)先生来ました。一緒に朝貢します
(五十畑)わざわざ有難う
(絵梨子)どうしたんですか。見つめ合って。
そこで、鴨居と五十畑は意味深にお互いを睨み合っていました。
さよならノワール8話感想・みどころ
横柄な態度に加え、周囲の人を家政婦扱いしている元議員の祐子。
関わった相手の弱点を見抜いて嫌味を言い、相手の度胸と、信頼できるかどうか試し行動をとっているようなところが見受けられました。
唯一30年も傍にいた秘書の畑中も、真実と向き合わず、政治家のポジションを確立することだけに固執し、己の命の危険も顧みない祐子の元を去ったのも納得です。
夏海と絵梨子がぐっと堪えて寄り添う様子に脱帽でした。
絵梨子は特に、人間的に成長したなと思いました。
初登場時などでは、心理学の豊富な知識で、被害者を論破する寸前にもなっていました。
しかし、今の絵梨子は、祐子から彼女の人間性の弱点を指摘され、悔しさを飲みこみながら、自信を顧みる切っ掛けとなって良かったです。
祐子がかつて事務所の家賃が払えなかった際に、関西の組員に目を付けられていたところ、祥二會に助け船を出してもらっていた事実。
本当に祥二會と関わっていたのは畑中ではなく、祐子でしたね。
自分から逃げないぶれない姿勢を持っていそうな祐子が面子や世間体を気にして、祥二會と関与したことを隠そうとしていたけれど、自分の現実と向き合うことで、畑中の信頼も取り戻って良かったです。
祥二會との関りにより、祐子はこれから事情聴取を受けたのち、拘留されそうです。
政治家として日の下を歩けるように願いましょう。
ラストでは、絵梨子が鴨居と五十畑の「被害者支援」の講義に行きますが、鴨居は五十畑に怨恨でもあるような目つきをしていました。
この2人の溝と、鴨居の心に隠す瘡蓋が取れそうな予感がしました。